連載小説
[TOP][目次]
ボクが与えた幸福
契約を…交わした。
私に従属し献身を誓う伴侶が出来た日の記録。

「はぁっ…はぁっ…ゾルフェルさん!おっぱい!おっぱい!」
「こら♥そんなにガッつくな♥私はもうお前のもの…♥お前も私のものだがな♥」
催淫性の食材を食べさせたのは正解だった。
ルルスはもう私のカラダに夢中である。
魔物娘のもたらす快楽に溺れて堕落した男…なんと愛しいものか。
「ゾルフェルさんのおっぱい…おっきい…指が沈んじゃうよ」
私はもともとデーモンの中でも身長が高い。それも合間って人間の娘などではあり得ないほどに、美しいプロポーションで、ハリがあり、大きなバストであると自負している。
そしてルルスの身長からするとちょうど彼の眼前にこの胸が広がるのだ。

「吸っても…いい?」
ルルスが上目遣いで聞いてくる。かわいいにも程がある。
「ああ、好きだけ甘えていいぞ」
びくり…
私のカラダが跳ねる。乳首を吸われるだけでこれほどの快感とは…。
「んっ…♥そんなにしゃぶってもまだ母乳は出なっ…あぁん…♥」
赤子とは違って、ルルスは淫猥に私の乳首を舐め回し弄くりまわす。
「ゾルフェルさん…えっちだね♥」
「そ、そんなことを…言うな!…んっ♥」
そこにこんな言葉でルルスは追撃を仕掛けてくる。
「あんなに綺麗でカッコいいゾルフェルさんがこんなにえっちな姿を見せるんだね♥このど淫乱♥」
淫乱…。魔物娘は大方、淫乱である…だが。
「淫乱なのは…っ♥ルルスの前だけだ♥ぁ…こら…乳首を噛むな…♥」
乳首を少し強く噛まれて快感が走り、ジンジンする。私は少し反撃することにした。
「まったく、おっぱいをしゃぶりながら♥ココを大きく膨らませるとは、困った甘えん坊だ」
ルルスの下半身に手を這わせてそこの感触を確かめる。固く、直立した肉棒が、そこにあった。下着を脱がせてソレを外気へ晒す。
「今にも破裂しそう…だな♥」
私は優しく肉棒の先っぽを指でいじくる。
「ひゃぁ…♥」
快感でルルスが声をあげる
「なんだ女のような声を出して♥そんなに触ってほしかったのか?」
乳首を吸ったまま目を上げたルルスはコクコクと頷く。
優しく、それ出ていて淫らに私はルルスの肉棒を扱きたてる。
「シコシコ…♥シコシコ…♥」
たっぷりと愛情を込めて肉棒をしごきながら擬音を言葉にする。
「くっ…くぅう…♥」
親指と人指し指でリングを作ってカリ首を上下してやるとルルスは簡単に精液を噴き出してしまった。
「よしよし♥気持ちよくぴゅっぴゅっできたか?」


「すっ…凄い出た…」
自分のモノから出たザーメンの量を見てルルスは感心している。
「気持ちよかったか?」
「こんなに気持ちいいなんて…」
ルルスは半ば放心していた。だがそれだけでは、"私が、満足できない"
「さて、前戯は終わりだ♥今度は私を気持ちよくしてもらわなくてはな」
私は自然と思っていたことが顔に出たのだろう、ルルスが一瞬怯えたような顔をしたように見えた。

男が女を抱きかかえ、挿入する。
これがいわゆる駅弁と呼ばれる体位だが、私たちがしているのは少し違う。
私がルルスを抱きかかえて挿入させ、腰を振る、逆駅弁とでも言うべき体位をとっていたのだ。
「ゾ、ゾルフェルさんこれ…」
「心配するな、落としたりはしない」
しっかりとルルスをだき抱えて私は安心させる。
「そうじゃなくてこれ、すっごい恥ずかしいんですけど!」
「互いの顔も見える、密着できる、そしてまだ人間のルルスの体力という問題に対してもベストな答だと思っているが♥」
無論、男としてこの体勢が恥ずかしいという気持ちは私にもわかる。が、ルルスのその恥ずかしがる顔が余計に私のデーモンとしての嗜虐心をそそるのだ。

「腰を動かすぞ♥」
その時の私の顔は本物のSの表情だったという。
「ひっやは♥あぁん♥ダメ♥ゾルフェルさんこれダメ♥」
私が腰をふりはじめて数分、あっという間にルルスの顔が蕩ける。
「腰、腰を振るの止めて♥気持ちよすぎるよぉ♥」
「おやおや?あんなに私の胸を弄くって楽しんでいたのに、私にはルルスで遊ばせてくれないというわけか♥」
ルルスがより楽しめるようにより緩急をつけて腰を振る。
「止め♥止めてぇ♥」
私に抱きかかえられているので当然、ルルスの意思だけではこのセックスは止められない♥もはや私に好き放題犯されるしか無いのだ♥
パンっ♥パン♥
「おまんこ♥ゾルフェルさんのおまんこぉ♥ヌルヌルのぐちょぐちょで気持ちいいよおおお♥」
「あっあっ♥」
ピュピュッ♥
「射精してしまったなぁ♥もっともっと射精するといい♥」
「も、もう射精したから♥射精したから♥止めてよおおお♥」
ルルスの懇願は一切聞き入れず、腰を振り続ける。なんと可愛らしいものか。

これだけ密着した体位だとお互いの心臓の鼓動まで聴こえてきそうだ。
ルルスはすでに私の腰使いの虜となっていて口からよだれまで垂らしている。そのよだれももったいなく感じて私たちはキスをした。
舌を絡ませ互いの口の中を犯しあう。
ルルスの肉棒が私の中を突く快感と合わせてそれは今までしてきた自慰行為などとは比べ物にはならない幸福を感じさせてくれた。
愛する人とからだを重ねて心まで通じ合わせる。それがこんなに幸せな事だったとは。
蕩けきった顔のルルスの頭を撫でながら私は身も心までも絶頂へと向かって行った。

あの夜、私たちは、一つになったのだ。

「それで、今日の夕飯は何が良いのだ?」
かつてルルスを迫害した街を無事に陥落させて帰路につく私たちはとりとめもない会話をしていた。ルルスは最初、この、『お姫さまだっこ』と呼ばれる抱えられ方に抵抗していたが最近では自分から求めるようにさえなってきた。調教の成果である。
「じゃあね…シチュー!」
「またシチューか、だがいいだろう」
ルルスは本当に乳製品が好きだ。
「本当はゾルフェルさんのおっぱいが飲みたいんだけどね」
「それは…ルルスの頑張り次第だな♥出せるように…してもらわなくては♥」
そんな半分冗談、けれど半分本気の話になったところで私はルルスの顔を、愛する夫の顔を覗きこむ




ルルスはとっても幸せそうな笑みを浮かべていた。
16/11/23 08:25更新 / 知覚過敏
戻る 次へ

■作者メッセージ
まずは、読んでいただきありがとうございます!

本編は今までとはうって変わって少しだけシリアスなものを書いてみました
ですが、シリアスのなかにエロをぶち込む技量が足りず
このように別視点としてルルスとゾルフェルさんの初夜を書くことに…
結果的にはこれで良かった気がします

キャラに名前を付けたのははじめてのことでしたが、キャラに名前がつくと作者的に愛着がわきますね!
ではでは、あとがきまで読んでいただきありがとうございました

…次回作ではバトルもちょっとだけ書いてみたいと思います

TOP | 感想 | RSS | メール登録

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33