読切小説
[TOP]
Dream Chaser
「ふぅ……ただいま〜…」

「おかえり〜ケンジー!」

ドカッ

「ぐわっ…な、なんで美歌が居るんだよ…」

「ん?お父さん達は今日出かけてるよ?」

「うそっ!?まじかよ!?」

「まじだよ〜、ほらメモもあるし」

「って…それどこにあったんだよ?」

「んと、朝ね渡そうとして忘れてた♪(にこり」

「お、おまえなぁ!アホだろ!」

「えー、ちょっと忘れたぐらい良いじゃん〜〜」

俺の名前は山越 健治、高校を卒業して一人暮らしをする予定の学生だ
そして、目の前に居る女子は海辺 美歌…俺と美歌は幼馴染で同じ学校を進学してきた
俺はれっきとした人間で美歌はセイレーンだ
彼女は陽気で明るいがどこか抜けて、はっきりって陽気なアホ
将来の夢はアイドルになること、となんとも夢のある話だ
まぁ、俺は一人暮らしをする以外には何も目標はないから
少し羨ましかったりするけどな

「ちょっとどころじゃないぞ!夕飯の買出しいかねぇと…」

「あ、それならもう作ってあるよ〜♪」

「…美歌って料理できたのか?」

「できるよ!毎日作ってるし♪」

意外だ…このアホが毎日料理してるのはかなり意外だ
そういえば、学校の帰りに買い物とかにいってたが…まさか作ってるとは思わなかった

「とりあえず、お風呂入っておいで〜」

「お、おう行ってくる」




風呂に入って体を綺麗さっぱり洗い流した俺は私服に着替えて台所へ向った
さて美歌が出してくれた料理といえば…カレーだ
しかも俺の好物のナス入りカレーで香料が鼻を刺激して食欲を沸かせてくれる

「おお!こいつはすげえ…」

「えっへん♪味の方は保障するよ〜♪」

「んじゃ、さっそく…頂きます」

パクッ……

「っ…!?」

「どう?どうどう?」

このスパイスの量…この辛さ加減……




「うめえ!めちゃくちゃうめえぞ!」
パクパクパク

「えへへ、よかった〜♪ケンジ好みに調整したんだけど
ちょっと心配だったんだ〜♪」


「ん、おかわり!」

「たくさんあるからね〜……あ……」

「ん?どうした?」

「あ、あははは……カレーだけたくさんあるから…ね?」



どうやらカレーを作るのに集中しすぎてライスの量を考えてなかったらしい…
ライスがなくなるとカレーウドンやカレーパンにして食べたが、めちゃくちゃうまかった


「ふ〜…食った食った……ご馳走様」

「えへへ…(にやにや」

「ん?なんだよ?」

「ん〜♪カレー全部食べてくれて嬉しいな〜って思って」

「おう、うますぎて全部食えた!」

「良かった良かった♪私もそろそろご飯に……あーー!!」

「…まさか、自分の分をとってなかったとか?」

「う…うん…」

まぁお約束どおりのアホだった
とりあえず冷蔵庫の中の食材を使って調理している美歌
俺は膨れた腹をさすりながら調理をしている彼女を眺めていた

長い間、幼馴染として付き合っていたが…こんなにも美味い料理を作れるなんて
本当に驚かされた、しかも俺の好みを知っている…たぶん母親から聞いたんだろう
それを自分なりに味を調整したんだろうな…

「ん〜♪んん〜♪ん〜♪」

鼻歌を歌いながら美歌は目玉焼きを作っている
他にも材料はあったのだが献立に必要なものがなくなると困るからと
卵とベーコン、冷凍ご飯を使うことにしたようだ
買い物なら後でやればいいのになぁ…
…そういえば美歌のエプロン姿は久々に見たな
学校の調理自習で着ているのは見たことあるが
それは中学校以来だ

「できた〜♪」

美歌がフライパンから器用にお皿に載せると、かるく塩を振って
少量の醤油をかけた、美歌は俺と同じで醤油派みたいだ

美歌は自分の作った料理を一口、その味に満足したような笑みを浮かべながら
ペロリと食べ終わってしまった






コンコン

俺は自室に戻りベッドに寝そべりながら漫画の最新刊を読んでいると
ドアをノックする音が聞こえた、美歌が後片付けを終えて来たのだろう


「ん?入ってるぞ〜」

と、ちょっとした冗談を言ってみると

「あ、あれ?ここトイレだったっけ?」

とボケをボケで返す所は流石美歌だ

「そんなわけないだろ…入れよ」

「お邪魔しま〜す♪」

ガチャ

「うむ、邪魔だ」

「ぇー…」

「冗談冗談、どうしたんだ?」

「うん、実はね…セックスして欲しいの」


「…………は?」

さらりと凄いことを言ったぞ今…いや、サックスか?シックスかもしれん
そうだ、聞き間違えだな、うん

「だ〜か〜ら〜、セックスして欲しいの!」

「いや、なんでだよ?」

「まも通に書いてあるんだもん」

「いや…それとこれと関係ないと思うんだが…」

「関係あるのー!セックスして〜ね〜してよ〜」

子供みたいにおねだりをするのは、まぁ可愛いんだが
内容が内容だけに冗談としても笑えないし恥らう様子もない…
しかも、まも通といえば週刊雑誌まもむす通信(18禁)じゃないか
っというか美歌はそれを読んでるのか…

「お前…セックスの意味しってるのか?」

「うん、男女で性交するんでしょ?」

だから卑猥な事をさらりと言うな…
そう思っているといつの間に寝そべっている俺にかのしかかっているような状態になっている

「いや…ほら、そういうのって気軽に言ったりするもんじゃないだろ?」

「うん、そうだね」

本当に分かってるんだろうかこいつ……

「つうことでどいてくれ」

「ぇー…」

「えーじゃない、ほらどいたどいた」

「う〜…あ、ケンジはセックスって…したことあるの?」

「い、いやないけどさ…」

「じゃあ童貞だね!ドーテ!」

「う、うるせえよ!美歌には関係ないだろ!?」

「関係あるよ?私、ケンジが好きだし、誰ともしてないのは嬉しいな♪」


「……はぁ?」
何を言い出すかと思ったら…
どうしてこうさらりと言ってくれるんだろうかこいつは本当に…


「だ〜か〜ら〜、私はケンジが好きなの!」

「あ、あぁ…と、友達としてだよな?な?」

「ううん、異性として好きだよ、ねぇケンジ〜セックスしよ〜」

「………」

今までこいつとは普通の幼馴染として普通に過ごして普通に接してきて
普通に一緒に学校へ行ったり普通に一緒に学校から帰ってたが…
なんだ、これ?

「ねぇケンジ〜、私の事きらい?大嫌い?」

「い、いやっ嫌いじゃない!むしろ好きなほうだ」

うわ、俺なにいってんだ!?
いや…確かに、その恋心はあったけど…なんでこんな急な展開になったんだ?
なんだ、これ?

「えへへ、じゃあセックスしよ♪」

「い、いや……」

「ケンジィ〜、ちゅ〜♪」

美歌がキスをしてきた…暖かく柔らかい唇、ほんのりと塩…塩!?

「ちょっとしょっぱい…」

「しょっぱかった?あ、そっかご飯の後だもんね、ぺろっ♪」

美歌はそういって、口を舐め回したが…それは色っぽく映ってしまい
俺の股間が反応してしまった

「ん?あ!ケンジ勃起した!これってOKってことだよね?」

「い、いや生理現象だ!OKとかは別でだな」

「ん〜と、つまり私に魅力を感じて勃起したんだよね?そうだよね?」

「う……そ、そうだな…」

「じゃあセックスしよ♪」

「あ、あの、んぐっ」

再び美歌にキスをされてしまった
今度は妙に甘く舌で舐めたせいか少しぬめっていた
なんだ、これ?

どうしてこうなった…いや、落ち着け落ち着け俺
確かに美歌は好きだけど、こんなムードもないやりかたは…

「んちゅ…ん…んんぅ……ケンジィ…大好き♪…ちゅぅ……ちゅ」

容赦ないキス責めとささやきに俺の理性という壁は敢え無く崩壊
本当はもうちょっとムードあるやりかたで抱きたかったんだけどな…

「あーもう!どうなっても知らないぞ!?」

俺は美歌と上下を入れ替わるように押し倒した





部屋には美歌の喘ぎ声と淫らな匂い、そしてぴちゃぴちゃと水音で満ちていた

「んんっ…ケ、ケンジィ…きもちっ…いいよ……」

俺は美歌を押し倒した後、容赦ないキス責めをしつつ美歌の服を脱がした
そして、口から首…胸と下り、今は美歌のアソコを舐めている
アソコからは美歌の愛汁と愛臭が更に欲情させる

「はぅ……ねぇ…ケンジィ…ほしいよ…ケンジの…っは…ちょうだい?」

美歌はクンニをされて更に欲情しているようだ
濡れ具合も良くなってきたし、俺の股間もパンパンに張れている
もう入れても良さそうだ

「ああ、いくぞ」

「うん…きて…ケンジ……」

俺はズボンを脱ぎ自分の息子を美歌のアソコに当てる

「えへへ…ちょっとどきどきする…♪」

美歌は嬉しそうな顔で入れられるのを待っている

ズブリ…と差し込むと先端から包み込むような圧力と滑りの感覚が息子を刺激して
俺の頭には快楽の単語で埋め尽くされ、勢いよく突いてしまった

「ん…ぐっぁ!?……うぅぅ…あぐっ……」

「だ、大丈夫か?」

美歌のアソコを息子で突くと苦痛にもだえ始めた
処女喪失の証とも言える血が垂れている…

「うぐぅ……ちょ、ちょっと痛い……」

そう言いながら痛みを堪えている顔には涙と汗が浮かんでいた
痛みからか体は振るえ、下のほうにも力が入って締め付けている…

「ばか…ちょっとじゃないだろ…ちゅぅ」

「ぅ…ん……えへへ……ちゅ〜好き♪ちゅ…ぬちゅっ…ちゅぱっ」

勢いよく突いてしまった自分が悪いんだが
それでも平然とした態度を取ろうと必死になっている美歌に胸が痛くなってきた
このまま止めても良かったが、それだと美歌が納得できないし、自分も美歌と続けたかった
なんとか痛みをごまかせないかとキスを交わしてお互いの舌を絡め合う

「んふ…はぁ…ぁうん…ちゅ……ぷぁ…も、もう大丈夫だよ」

しばらく絡めていると美歌が話しかけてきた
体の震えも力もだいぶ緩み、まだ痛みは残っているようだけど動いても大丈夫そうなようだ

「んじゃ…ゆっくりいくよ」

「うん…えへへ♪」

ぬちゅ………ちゅぶ………

ほんの少しだけ動かすだけでも快楽の波が襲ってくる
快楽を貪ろうと速く動かしそうになる腰を抑えながら
ゆっくりと運動して、なるべく痛くないように動かす

「んん…ぅ…はぁ…あぅ……すごく…いいかも…」

「ああ、俺も…気持ち良いよ」

「えへっ…んっ…んぅ……」

膣の内部は快楽に応じるかの用に更に愛汁が溢れてきている
そのお陰で動き始めたときよりも滑らかだ

「んっ…あっ…も…もっと…動かしてもいいよ……はぁ…はぁ…
ケンジィ…激しくっ…ぁくっ……」

「くっ…わ、わかった……いくよっ」

「ん…ふぁ!?…あくっ!?…うっうぁ!…きも…ちひぃ…」

「はぁ…うっ…締め付けが…っ…強く……」

「もっ…もっと…ケンジィ…っ…ああ…ひゃぅ!…」

「ぐっ…もう……出そう…」

「ケンジッ…ケンジッ!……きてっ…ケンジィィィィ!!」

「美歌っ……美歌ぁ!!」

「っぅ……んぁ……ふぁあああぁぁぁぁあ!!!!」







「はぁ……はぁ……えへ…へ……ケンジぃ……」

「はぁ……ふぅ……み、美歌……」


俺たちは性交で疲れてそのまま抱き合う形で深い眠りについた…
後で気づいたが…美歌の中に出してしまったことを思い出し
美歌に謝ると相変わらずの笑顔で"妊娠したらいいね"とさらりと言った
ここまでさらりと言われると嬉しいのか深く考えてないのか分からなくなる
そんな彼女だが…俺は好きだ、きっとこれからもずっと…




それからも俺と美歌は一緒に学校へ行き、一緒に帰宅する毎日を送った
キスとか性交はそれっきりだったが、俺はそれでも幸せだった
お祭りには二人で出かけ、映画を見に行ったりと、それなりにデートらしいこともした



そんな楽しい高校生活も終わりを告げ
俺は一人暮らしをするため部屋を探し
美歌はアイドルになるために歌手オーディションを受けていた
そんなある日の事だ

「ケ〜ン〜ジ〜♪」

ドカッ

「ぐはっ………」

相変わらずタックルと間違えそうな抱きつき…
何度かされたが今日は一段とキツイ

「実はね〜なんと!オーディション受かったんだよ!!」

「お!やったな!」

「うん♪これでアイドルになれるかも〜♪」

キラキラと目を輝かせ、夢が叶うことに喜びを感じている美歌はとても可愛かった
しかし、オーディションに受かったとなれば、やはり二人の時間は減ってしまうんだろうな
いや、美歌の小さい頃からの夢だし、素直に喜ぼう




それからというもの案の定彼女は忙しくなり
遊ぶ機会も極端に少なくなった
俺も負けないように部屋を探し、ついに良い部屋を見つけ引っ越すことになった
離れ離れになるのは正直辛いが、かといってずっと親の側に居るわけにもいかない




新居は高く聳え、白くと塗装された壁にオートロック式の入り口
管理室の他に何かがあっても大丈夫なように警備室もある
内部には中庭があり、外にでなくても簡易的な食料が買える雑貨店もある
そんな凄いマンション…の隣にあるボロいアパートだ
壁は薄く少しでも何かの音量あげれば隣にも聞こえそうだ
現に隣からAVか何かの女性の喘ぎ声が聞こえたりする…


就職の方はなかなかうまくいかず
今はコンビニのアルバイトでなんとか食いつないでいる状態だった
部屋にはベッドとテレビに目覚まし時計、そして雑誌の山とかなり殺風景
TVをつければそこには美歌が映り、自分との差を感じさせる…


美歌はデビュー当時から人気沸騰、この数ヶ月でCMやドラマ
インタビューやらと、歌手だけでなく幅広い活躍を見せていた
当然、そんな彼女の電撃ぶりに悪い噂もついてきた


―独占取材!水海美鳥は体を売っていた!?
―マネージャーが語る、水海美鳥の本当の素顔!プロデューサーに体を…
―水海美鳥はとある暴力団の娘だった!
―人気のアイドル歌手、水海美鳥はAV女優だった!?



と、―偽名で水海美鳥と名乗っている―美歌の根も葉もないガセ記事で利益を得ようとする出版社も少なくはない
そういった記事や話題を見ると胸糞が悪くなる
彼女は体なんて売ってないし、ここまでこれたのも彼女の才能と俺は良く知っている…つもりだ



日中に会社の面接を受けたが、あまり良い返事は返ってこなかった
それどころか自分が就職できない理由を指摘されてしまった

面接官は初老の男性で顔は温厚な顔立ち
話し方もゆったりしていて、漫画とかでよくいる近所のお爺さん
大体は業務的な態度をとる人が殆どだが、この人には好感がもてた
面接も終わり、退席する頃合になるとその人は俺に話しかけてきた



「あ〜と…山越さん」

「はい」

「君はぁ〜誰か好きになっているかね?」

「え?あ…はい」

「ふむぅ…しかも上手くいっていないと見える」

「失礼ですが…それが何か?」

「うむ、君の心情がね、態度にも出ているんだよ」

「え…そうなんですか?」

「うむ…この状態で他の場所を受けても、良い結果はでないと思うよ
そういう態度は仕事のミスにも繋がるからねぇ
余計なお世話かもしれないが、恋愛事情をなんとかしないと
就職するのは…難しいね」

「はぁ……あ、ありがとうございます!」

「今の君を採用することはできないが、無事に解決することを願うよ」

「お気遣い、本当にありがとうございます」

「車に気をつけて帰るんだよ」

「はい、失礼します!」





と、いうことがあった…つまり…美歌の事だ…
高校時代からずっと続いた恋心も消えることなく今も弱弱しく灯っている感じだ
このまま状態で月日がたてば更に就職は難しくなる…
なんとかしなければいけない

ぐぅ〜…

俺の腹の虫がなる、まず先にこいつをなんとかしないといけないか
面接の帰りにコンビニで弁当を買い、帰宅
ボロアパートの隣のマンションに何か荷物が運び込まれている
だれかがこの高級マンションに引っ越してきたのだろう
貧乏人の俺と違ってかなりの金持ちなんだろうな…
いかにも高級そうなド派手な服を身に纏い
純金です、と言わんばかりの腕時計、指にはダイヤモンドを散りばめた
太ったマダム風のおばさんが浮かび上がる

そんなイメージをして少し吹いてしまう、まぁ自分には関係ないし
今は空腹を満たすために部屋に戻って弁当を食べながら新刊の漫画を読み
バイトの時間までゆっくりと……

「ケ〜ンジ君、遊びましょ〜♪」

…どこかで聞いたことがある台詞だ
なんとか性器少年とか言う映画だったような…

「キャー♪ケンジィ〜♪」

ドカッ

「ぐはっ……」

後ろから思いっきり抱きつかれる
その反動で弁当の入ったビニール袋を落としそうになったがなんとか手から離さずに済んだ
手放していたらきっと中身のミックス弁当は別の意味でミックス弁当になってただろう…

「久しぶりだね〜ケンジッ♪」

「お、おまえなぁ…危うくビニールを落としそうになったぞ…」

「にへへ〜♪ごめんチャイナ☆」

ああ、久々のやりとりだ…俺は凄く嬉しかった
今にでも抱きしめたいが、後ろから抱きしめられてそれもできないし
ビニール袋を持っているので上手く抱きしめる事もできない

「とりあえず、離れてくれないか?」

「ぇー…」

「いや、顔見れないしさ…」

「あ!そうだねごめんごめん♪」

振り向くと久々の美歌の顔だ
でも髪は青く髪留めをしていないので髪が垂れ下がってる
TVで見た美歌は緑色にツインテール…髪型は状況に応じて変えてるが
基本はツインテールだが、髪の色はどうしたんだろうか?

いや、今目の前に移る彼女は高校時代の美歌とそっくりだ
本人にそっくりというのも変だがTVで見慣れていた分が違和感を醸し出している

「髪はどうしたんだ?TVじゃ緑だったが…」

「あ、うん〜髪は魔性の髪染め塗料で染めてあるの♪私生活と仕事は別々にしたいし」

「ああ…なるほどな…ところで、美歌…こんな所で何してるんだよ?」

「ん?ケンジがここに住んでるって聞いたから引っ越してきたの」

「え?どこに?」

「そこ」

美香が指を刺したのは…あの高級マンションだ

「いつだよ?」

「今日♪」

…つまりだ、今荷物を運んでいるのは美歌の物ってことか
っというかこんなマンションに住めるほどに稼いでるんだな…
ちょっと羨ましい…

「えへへ〜ケンジィ〜♪」

「な、なんだよ」

「またお隣さんだね♪」

そういいながら美歌は幸せそうな顔で微笑んできた
ああ、もうちくしょう!可愛いなぁ…
そんな彼女を見て俺も顔がついにやけてしまう

「ねね、ケンジ暇〜?」

「ん?ああ、8時からバイトだけど、それまでは暇だぞ」

「じゃあケンジの部屋に家宅捜索しようかな♪」

「礼状はあるのかよ?」

「あ…うぅ〜ないや…」

「じゃぁ駄目だな」

「ぇー…」

「冗談だよ、何もないけどいいか?」

「うん♪」

っとまぁ久々に美歌と冗談―意地悪―を言って俺の住むアパートの部屋に戻った

「本当に何もないね♪」

「言ったろ?何もないって」

「うん、冷蔵庫もないし…ご飯は?」

「ああ、コンビニの弁当で済ましてる」

「えー…そんなんじゃ栄養偏っちゃうよ?」

「しょうがねえだろ、料理できないんだし…」

「じゃあ、料理作ってあげようか?」

「いや…もう弁当買ってるからそっち食うよ
それに材料買うのにも時間かかるし、冷蔵庫がないから保存も出来ないし」

「うーん…残念、じゃあセックスしよ♪」

…こいつ、本当に変わってないな
さらりと卑猥な事を言うのもあれから変わってない…
少しは恥じらいというものを学んでほしいものだ

「ね〜ケンジィ〜?」

「あー、もう分かったよ」

「にへへ〜♪」

ベッドに移動すると唇と唇を重ね合い久々のキスを堪能する
お互い服を脱ぎ体を絡め合うそして再び一つに…

PiPiPiPiPiPi

それを遮るように電子音が鳴る

「あ、ごめんちょっとまって」

美歌が自分の服のポケットに手をを突っ込む
始めは手がないかと思ってたが体毛のせいで手が隠れている
小さい頃にはじめて手を見たときは正直びびったなぁ……
ポケットから何か小さい物を取り出す…携帯のようだ

「もしもし…あ、はい……え?えー?……いえ……はい、わかりました」

PI

どうやら電話は終わったようだが、美歌は浮かない顔をしている

「ぅ〜…お仕事入った……」

「そ…そうか…残念だ」

仕事だから仕方がないとはいえ残念だ
美歌は服を着てまたね〜と元気な笑顔で部屋を出て行った



それからは毎日が楽しくなった
朝にはいってらっしゃいと美歌に挨拶できるだけでも
生活は生き生きとしてとても充実したように思える
お互いの都合がつかないので一緒に遊んだりはできないが
それでも好きな人が近くにいるだけで頑張ることができた
就職は相変わらずうまくいかないが…

今日のバイトは午前中のみで明日は午後からとなっている
時間はずれているが一日のんびりすることが出来る
バイトも終わり夕食分の弁当を買って帰ると
マンションの来客用の駐車場に一台の車が止まっていた
いかにも高級そうな車から出てきたのは美歌だ
髪の色が青で髪留めをしていない…つまり仕事をしていない"美歌"の姿だ
そしてもう一人出てきたのは……男


その男は女性に人気の土村 拓郎だ…美歌がその男の車と一緒に出てきて…
何かは聞き取れないが楽しそうに会話をしている二人に俺は声をかけられずマンションに入っていくのを見届けた…
部屋で飯を食べると何をするわけでもなく、ごろごろしていた
ふと、マンションの駐車場をみると、あいつの車はまだとまっている
時計を見ると針が一本しかない…12時だった
このまま美歌の部屋に泊まるつもりなのだろうか……







「はぁ…はぁ……んくっ……拓郎…」

「美歌ちゃん…そろそろ…いいかい?」

「うん……きて……んっ…あぁぁはぁぁ…」

「ああ、気持ち良いよ美歌ちゃんっ…!」

「拓郎……拓郎…私もっ……んんっ……すごひ……すごひよぉ…」

「美歌ちゃんが締め付けてきて…く……凄く…きもちいい…」

「た、拓郎…好き……」

「美歌ちゃん…俺もっ……」

「あぁ…きゃぅっ……も、だめぇ!」

「美歌ちゃん!美歌ちゃん…出すよ」

「な、なかひぃ……たく…ろー……」

「美歌ちゃんっ……くあぁぁぁ…!」

「んぁ…たく……んぁあぁあああ!!!!!」






…嫌な夢だった………


時計は10時を指して外は明るい…
いつの間にか寝ていたようだ
外をみると車はもうないが、美歌が立っているのが見える
こっちを見ているが少しカーテンを開けて見ているだけなので気づいてはいないようだ
腕につけた時計と交互に見合わせながらずっと立っている…
あんな夢を見て正直、顔を合わせられず、美歌の様子を見ていた
しばらくして時間切れになったらしく
時々こっちを向きながら美歌は去っていった


―翌日―
何気なくテレビをつけたらニュースをやっていた
―美歌さんは土村拓郎の事をどおう思いますか?
《彼はかっこよくて素敵な人だね、ちょっと憧れちゃうなぁ》
―そんな彼と一緒に居るのを最近目撃しますが…一緒に寝たりはしましたか?
《うん、寝たことはあるよ》
―なんと!?美歌さんと土村拓郎と一緒に寝たという驚きの事実
《あ、でも―》

ブッ…

更に追い討ちをかけるようなニュースにテレビの電源を切る
バイトもなんとかこなしたが上の空で店長にしかられてしまった

それからも美歌と土村のカップリングは話題を呼んでいた
TVや雑誌はそういった情報で賑わっているが俺は見たくなかった
美歌と土村は彼女のマンションで一夜を過ごしている…それを実際に見たのだから
もう結果は分かっている…


結局…俺は遊ばれていたんだろうな
なんて勘違いをしてたんだ…俺はただの友達で
彼女は単に幼馴染だから側に引っ越してきただけなんだろ

休みが合えば一緒に遊ぶ…それはただ、一人で遊ぶのがつまらないから誰かと遊びたかったんだろう
丁度近くに居たのが俺ってだけで…俺はただの”遊び相手”だったんだな
そう考えると彼女が卑猥な事をさらりと言うのも納得できる
そして今は土村って素敵な彼氏が居るじゃないか
もう、遊ぶこともないんだろうな…あ、あははははははははは




それからは俺は美歌を避けるようになっていた
朝の挨拶をせず、テレビで美歌が映ればテレビを消し
漫画の新刊も買わなくなった…雑誌類の置いてある場所に近寄りたくなかった
美歌と偶然出会っても、忙しいからとすぐにその場を去る
彼氏がいるのにまだ俺と遊ぼうと考えている彼女が段々と鬱陶しいとまで思い始めた



「あ、ケンジィー!!!!」

「ん?ああ…美歌か?わるぃ急いでるんだ」

「ちょっとまって!ちょっとだけでいいから!」

「…なんだよ?」

「日曜日暇?ねぇ暇?」

バイト……と思ったがその日はなかった事を思い出す

「ねぇけど?」

「良かった!じゃあコレ!」

「なんだ、これ?」

「チケットだよ、この近くで私が歌うの!ライブってやつね!
本当はS席の用意したかったんだけどマネージャーに言い忘れちゃって
一般席のチケットしかなかったんだよね…ごめんね」

「ああ…そう」

「んでね、ケンジィ〜、その日はぜえええええええええええええええええええええええええったいに来てね!」

「なんでまた?」

「にへへ〜♪大事なお話があるの♪」

「はぁ……」

「ライブが終わった後に話しがあるから、最後までちゃーんと居てよ?いい?」

「はいはい…」

「えへへ〜♪待ってるからね!私頑張って歌うから!」

「あ、ああ…」

半ば無理やりにチケットを渡されて約束してしまった
大事な話…か……多分土村の事だろうな




そしてライブ当日
俺は約束どおりライブ会場に来たが人が多い
美歌のグッズを販売している店まである
うちわに携帯ストラップ、ハンカチ、Tシャツ、トートバック
なぜか金魚すくいにわたあめ屋、やきそば屋も並んで大規模なお祭り状態だ
中には既に多くの客が既に入っていた、流石に人ごみの中は入りたくないので
最後部の席に座ることにした、美歌は遠くてあまり見えないが…まぁ歌だけきけばいいか

「やぁ…健治君かい?」

「え?そうですけど?」

不意に声をかけられてそっちへ向くと…
サングラスとニット帽を被った男が居た
どこかで聞いた声なんだが…思い出せない

「始めまして、僕は土村 拓郎、君の話は美鳥ちゃんから聞いているよ」

「つ、土村…!?き、来てたんですか」

「ああ、美鳥ちゃんにライブを招待されてね…
最後までちゃんと居てくれよ?彼女から大事な話しがあるんだから」

「知っているんですか?」

「ふふ、まぁね…でもそれは美鳥ちゃんが言う台詞だから
最後まで居て、聞いてあげてくれ」

「は、はぁ……」

「それじゃ、俺はこの辺で…自分の席につくよ」

「は、はい…」

彼は手を振ると前の方へ歩いていった場所からするとS席のようだ
ああ、そうか…きっとここで美歌と土村の重要な話をするんだろう
カップルの話はもう出ているから…きっと結婚宣言なんだろうな
俺への当て付けのつもりなんだろう
なんだか腹が立ってきた、このまま帰っても良かったが
美歌の歌にも興味があったので、居ることにした


美歌の歌は素晴らしかった、今まで聞いたことのある他の曲よりも凄く魅力的で惹きつけられる
彼女の人気が出たのも頷けるほどだ、後ろの席に座ったのが少し悔しくも思うがその方がいいだろう
ライブは熱気に包まれ次々と心入る歌を歌い美歌の凄さ知らされた
彼女と土村の事も納得できてしまう、彼女たちならお似合いのカップルと…

最後の歌も終わり、客たちのアンコールの掛け声が響く

「みんな〜今日はありがと〜!アンコールしてくれて嬉しいんだけど
実は…とっても大事なお話があるの!」

美歌の声に客は一気に静まり返る
彼女からの重大な話…俺にはわかっていた
彼―土村 拓郎―との結婚…俺は居た堪れない気持ちになり
話を聞く前に席を立ち去り、帰ることにした




帰り道、ふと美歌の事を思い出す
あれからずいぶん変わったな…と
昔はアイドルになると意気込みながら一緒に遊び
一緒に笑い、時には泣くこともあった

今の美歌は俺の届かない崖の上に咲く花のように
天地の差を知らされた…彼女はこのまま
俺の知らない美歌…いや美鳥となって幸せになることだろう
そして遠くない未来に彼女が出産した話題を聞かされるんだろうな

ああ…胸が痛い……





「〜〜〜〜ジィィィィ」

誰も居ない住宅街の路上で何かが聞こえたが
何処かの家のTVの音でも漏れたんだろう
今の俺には、それを探る気力もないし他人の家のTVに興味を持っても仕方がないか


「〜〜の、バカケンジイイイイイイイイイイ!!!!!!


ドガァァ!!!


後ろから暴言と激しい衝突…
なんなんだよ…ああ…もう今日は最悪だ

「このバカケンジ!!最後まで居てっていったじゃんかああああ!!」

声の主は美歌だった、髪は青く普段着を着ている
発表が終わってそのまま、祝杯イベントをするかと思ったが
どうも違うようだった

「関係ないだろ!」

「関係あるよ!!」

「どうせあいつと結婚するって話を聞かせたいんだろ!」

「あいつって誰よ!ごまかさないで!」

「土村の事だよ!」

「え?なんで?」

土村の名前が挙がってなぜかきょとんとする美歌
なんだ?この反応は…違うのか?

「ほら、お前と土村のカップルの話題が出てただろ
それでライブはアイツと結婚することを発表するんじゃなかったのか?」

「???なんで私が土村さんと付き合ってるの?」

「え?あれ?インタビューでかっこいいとか言ってただろ?」

「うん、言ったよ、かっこいいし仕事熱心で憧れちゃうけど
それと付き合う事に何か関係あるの?」

お互い疑問符が付いた、どうも話しがかみ合っていないようだ

「え?あ、あーと?じゃあ…付き合ってないのか?」

「うん、付き合ってないよ?仕事熱心な人だから凄いな〜って思ってるだけだし」

「ええ…あ……そうなのか………あ、でも一緒に寝たってのは?」

「ん?そのまんまだよ?別にセックスはしてないし」

「さらりと言うな…じゃあマンションに泊まったのは?」

「あれ?ケンジしってたの?」

「あ、ああ…車から出てくるのを見たからさ」

「ぇー…言ってくれればよかったのに…ケンジの話で一日中盛り上がってたんだよ
土村さんケンジの事に興味あったみたいだし」

「え、俺?」

「うん、素敵な彼氏だね〜って言われた」

「あ、ああ…うん?」

なんだ、これ?
話しが良く分からなくなってきたぞ……

「じゃあ、そのまま泊まった?」

「うん、でも何もなかったよ?」

「そうなのか…」

本当に泊まっただけだったのか…
誤解する事を言いやがって……
それを聞いて安堵した俺に疑問が残る

「それじゃ、今日のライブで大事な話があるってのは?」

「ケンジに結婚してくださいって言う予定だったんだよ」

…さらりと凄いこと言ったぞ
いや、今までもそうだけど、これは物凄いことを言っている

「プ、プロポーズするつもりだったのか…」

「うん、だって昔約束したじゃん」

「昔――」








あいどるってかわいいよね

うん、うたもじょうずだしねぇ

そうだね、ぼくもあいどるみたいなひととけっこんしてみたいなぁ

あいどるかぁ…ねえ、けんじ

うん?なぁに?

あたしがあいどるになったら……けっこんしてくれる?


うん、いいよ――





「――あ…もしかして、アイドルを夢見てたのは」

「にへへ〜♪ケンジと結婚するため〜♪」

ああ…散々美歌をアホとかバカとか思ってたが…
こんなにも…純粋で一途だったんだな……
自分がすげえ恥ずかしく思えてきた
彼女はずっと俺と結婚する約束を守ってアイドルになり
今日、それを話そうとしてたのか…
それなのに俺は勝手に勘違いして、その話を台無しにしてしまった…
彼女には凄く悪いことをしてしまったな……

「…そ、そうか……」

「ケンジ…?何か暗いよ?」

「え?いや、なんでもないよ」

「ぁ…もしかして……好きな人、居るの?」

「あ、ああ…」

「………そうなんだ…」

「そいつはな、昔からの知り合いでアホなやつなんだよ
でも、約束を果たそうと一生懸命でさ俺はとっくに忘れてたのに
それでも頑張ってたんだよ…」

「へぇ…素敵な人なんだね……羨ましいなぁ…」

「お前、やっぱアホだろ」

「ぇー…」

「自分を羨ましがる奴なんてナルシストじゃなきゃアホぐらいだぞ」

「……え?」

「ああもう、美歌の事だよ、俺が好きな人っていうのは!」

「ケ、ケンジ……ほ、ほんと?本当に本当?」

「ああ、本当だよ」



「ケンジイィイィィ!!!だいすきいいいい!!!!」

「こ、こら抱きつくな、こんなところで」

「だ、だってだってだって〜〜ケンジに久々に好きって言われたし
私を好きなままで居てくれたんだもん
最近、仕事とかで遊べないしケンジは忙しそうだったし
このまま捨てられちゃうんじゃないかってずっと不安だったんだよ…」

「捨てるわけないだろ…アホ……」

「えへへ…ケンジィ♪」

「まぁ…アイドルは大変だけど、こっちも時間合わせるようにするからさ…」

「あ…そうだよね仕事あったら…ちょっとまってね!」

そういって美歌は携帯を取り出すと何処かに電話をかけ始めた

「あ、もしもし?お疲れ様です、美鳥です……はい、そうです
私、引退しますので、後はお願いします…はい…ありがとうございましたっ」

Pi

「これで時間できるよ♪」


……………………………おいぃ…
さらりと言うのは良くあったが今度はアイドルを引退って…
ここまでくるともう能天気な奴としか思えなくなってきたぞ
時々驚かせる発言をしていたが、今日は二つ目…
しかも物凄く重大なことを軽く言ってしまうとは…もうお手上げだ
もう開き直るしかないな…

「どうしたの?ケンジ?」

「い、いや……帰ろうか?」

「うん♪腕組しよ〜♪」

「ああ、しようか」

「にへへ〜♪これからケンジと一杯色々なことが出来るね♪」

「そうだな…まず何をしたい?」

「セックス」

ああ、もう…そうやってさらりと言わないでくれ…


俺は美歌を養うために就職活動に精を出し
休みの日には美歌の中に精を出した
いつの日か自分たちの家を持てる事を夢見て
俺達は共に歩んでいった.....











それから3年後…
ついに俺達の家を持つことが出来た
頑張ってきたかいもあり就職することができて、今では部長にまでなった
そして、今日から新しい家で生活する事になる
新たな家…そして美歌のお腹の中にいる新たな生命と共に
俺達は夢を叶え新しい夢を見つけては叶えていく...



これからも、ずっと――



16/05/05 16:27更新 / ロッテン

■作者メッセージ
ケンジ〜

ん?どうした?

こんなの出てきたんだけど

う、うわっ…す、すまんつい出来心だったんだ!

おっぱいカントリー、おっぱい天国、巨乳列伝…おっぱいばっかだねぇ…大きいのがすきなの?

あ、いや…その、うんまぁ…

そっか…んじゃ〜揉んで

は?

だからおっぱい揉んで

え?え?

まも通に好きな人に揉んでもらうと大きくなるって書いてあった

そうなのか…

うん♪だから今日から毎日揉んでね♪

あ、ああ…分かったよ………そういえば、まも通といえば

ん?どうしたの?

高校時代にまも通に書いてある〜とか言ってたよな?

うん、その日にセックスすると両思いになれるんだって

…そうなのか

にへへ〜♪

まぁ、そんなことしなくても…俺は好きだよ

ケンジィ〜大好き♪

ああ、こらこらはしゃぐな!赤ちゃんに悪いだろ

っぅ……うぅぅぅぅぅああああ!!

ちょ、ど、どうした!

陣痛きたああぁぁぁいたひいいいい!!!

う、うわ!!くy、救急車!救急車呼んでくる!!で、電話電話!!!!



―――――――――――
長くなりすぎた…
そんなわけでセイレーンちゃんです
一途な子を書いてみたかったんですが
やっぱ上手くいきませんぜ……

―9/13―
文章一部改変

TOP | 感想 | RSS | メール登録

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33