読切小説
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捨てられゲイザーちゃんと……
田舎の辺境とはいえ、お父さんが貴族である僕の家はそこそこ大きなお屋敷だ。だから、時々子猫や子犬なんかが門の前に捨て置かれてることがある。

だけど、今僕の目の前にいるような、奇妙な生き物が捨ててあるような事態は、間違いなく今回が初めてだ。

『拾って♥』と書かれた箱の中にいるのは、灰色の体に大きな一つ眼、おまけに先端に目玉のくっついた触手がうようよ生えている、小柄な女の子だった。

女の子は瞳をキラキラと輝かせてこちらを見つめてる。けれど、流石に動物か人間かも分からないような生き物を、僕一人の判断で屋敷に持ち込むのは躊躇してしまう。

そうこうしてると女の子は自分が入っている箱の側面を弄くって、そこに書かれている文面を書き換え始めた。

『拾えいっっ!!!』

「わ……分かったよ……」

仕方なく僕は変な女の子が入った箱を抱きかかえると、屋敷の中に戻っていった。

――――――――

「ふむ……これはまた珍しい生き物を拾ってきましたの……」

僕のお屋敷には、お祖父ちゃんの代からこの家に仕えてる魔術師が住み込みで働いている。占いや魔法薬に詳しい彼を、僕は「爺や」と呼んでいる。

爺やならこの子が何者なのか分かるかもしれないと思って連れてきたけど、100歳を越えている彼でも一目見ただけでは分からないようだった。

「触手と一つ眼という特徴は『ゲイザー』という魔物が該当しますが、この子の様な人間の女の子に近い姿はしておりませんですじゃ」

そう言うと爺やは、カビ臭くなっている図鑑を開いたまま僕の方に差し出した。

彼の言う通り、「ゲイザー」という魔物の挿絵は悪夢に出てくるような見た目の怪物だった。触手やら一つ眼という部分が同じでも、この子がゲイザーとはとても考えられない。

「魔物特有の邪気や悪意というものも感じられませぬ……貴方がお望みならば屋敷に置いていても問題はないでしょう。屋敷のメイドたちやお父上には私から説明しておきましょう」

「うん。ありがとう、爺や」

僕は爺やにお礼をいうと、一つ眼の女の子の体を抱きかかえて、自分の部屋へと連れていった。抱っこをしていると触手を僕の腕にぎゅっと絡み付かせてくる。……この子なりの信頼の表現かもしれない。ちょっと嬉しかった。


―――――――――――

「う、ううん……?」

その夜、自分の部屋のベッドで寝ていた僕は、かけ毛布の中の奇妙な感触で目を覚ました。

「あれ!? 君は……!」

毛布の中を覗いてみると、金色に光る瞳がこっちを見返してくる。彼女には一応空き部屋をあてがったはずだけれど、どうやら勝手に入り込んできてしまったらしい。

「えっと……もしかして、一緒に寝たいの?」

毛布から頭だけ出してきた一つ眼の子にそう話しかけると、彼女は答える代わりに両手を伸ばして僕の体をくすぐってきた。

「あっ、ちょ……待って……あははっ、くすぐったい!」

負けじと彼女の脇の下をくすぐり返すと、一つ眼の子はクスクス笑いながら楽しそうに僕の全身に指を這わせ始める。

「んっ、……ふふっ、このぉ……」

少しぞわぞわして恥ずかしい気分になりつつも、僕たちはしばらくの間お互いの体をくすぐりあって楽しんでいた。

「ひゃっ!?」

そうこうしてると、不意に一つ眼の子の指が僕のちんちんに触れてしまった。何故かはよくわからないけど、僕のあそこはいつの間にか固くなってしまっていたのだ。

「そ……そこはさわっちゃダメ……」

もじもじする僕を見ていたずらな笑みを浮かべると、一つ眼の子は毛布の中に潜り込んでいく。そしてなにやらごそごそしたかと思うと、僕の寝巻きの下をはだけさせてきた!

「ちょっと何やって――あっ!」

突然ちんちんがぬるぬるしたものに包まれて、思わず変な声をあげてしまう。毛布に隠れてよく見えないけど、どうやら僕のちんちんは一つ眼の子の口の中に収められてしまったらしい。

「ちょっと、そこは汚いから――ううっ」

すぐに引き剥がすために一つ眼の子の頭を掴もうとしたけど、先っぽを舌でれろれろされる感触に動きを止めてしまう。その内毛布の中からちゅぽちゅぽと舐めしゃぶるような音が聞こえてきて、僕は完全になすがままになってしまった。

「うう……気持ちいい……!」

一つ眼の子は情けない声を出す僕に気をよくしたのか、指先で袋の部分をふにふにと弄くりながら、涎まみれの口内でねっとりとちんちんを吸い上げてくる。

「くう……あっ、まって、おしっこが――」

不意に腰の辺りから強烈なおしっこの感覚が走ったかと思うと、次の瞬間には温かい液体がちんちんからビュルっと飛び出す感触を味わってしまう。

慌てて止めようとしたけれど、余りの気持ちよさに力が入らず、おまけに一つ眼の子がおかまいなしに先っぽをちゅうちゅう吸うせいで、結局僕は彼女の口の中にたっぷりとお漏らししてしまった。

「あぁ……はぁっ……」

一つ眼の子は僕のちんちんから何も出なくなってからようやく毛布の中から這い出して、僕の目の前に顔を出す。

「んべ……」

肩で息をする僕に向かって舌を出すと、その上には僕のちんちんから出たらしい白くてぷりぷりしたゼリーのようなものが乗っていた。

「こくん……」

一つ眼の子は舌をしまうと、喉を鳴らして白いゼリーを飲み込み、何も言えない僕の唇に軽くキスをして微笑む。その顔は心なしか赤らんでいるようにも思えた。

―――――――――――――――

「あぁ、びっくりした……」

一つ眼の子とやったことのおかげで汗をかいてしまった僕は、取り敢えずその汗を流すためにお風呂場でお湯を浴びていた。

「もしかしてあの子の主食って……僕の出したあれなのかな……?」

そんな独り言を呟いていると、ふと背中に何かの気配を感じる。

「……うわっ! いつの間に!?」

振り向くと、一つ眼の子が裸の僕の背後でフヨフヨと浮かんでいた。扉を開ける音も無かったので、心底驚いてしまう。彼女の背中から生えている触手には、石鹸が一つ乗っかっていた。

「えっ……洗ってくれるの?」

戸惑う僕の体に一つ眼の子は石鹸を器用に塗りつけていくと、そのままゆっくり押し倒してうねる触手でぐるぐる巻きにしていった。

「あわわ……」

一つ眼の子の触手が這い回り、白い泡がブクブクと泡立って僕の裸の体を覆っていく。ぬめる触手の感触はくすぐったいような気持ち良いような、それでいて温かい不思議な感覚で、飲み込まれていく僕は変な声を漏らしながら身を捩ることしか出来なかった。

「……?」

そうこうしてると、触手で僕を弄ぶ一つ眼の子の表情が変わっていることに気がついた。上手く言えないけど、何だか獲物を狙う肉食動物のような目付きだ。

「えっ、あっ……」

一つ眼の子がクイッと腰を動かすと同時に、僕のちんちんが狭くてぬるぬるした、穴のような場所に飲み込まれるのが分かった。

「うあっ……う……」

急に腰がゾワゾワっとしたかと思った次の瞬間には、ベッドの中でのものと同じ、ちんちんからビュルビュルと何かが漏れだす感覚が来る。

「~♪」

一つ眼の子はどうやらこうすることを最初から狙っていたらしく、変な声を漏らしてピクピクしている僕の姿を楽しそうに見下ろしていた。

「あぁ……はぁ……」

ちんちんのビクビクが収まってくると、今度は体の奥底から温かい熱の波のようなものが広がる感覚がやって来た。ドキドキするけど、同時に安心するような、何だか不思議な心持ちだ。

「……♥」

一つ眼の子は僕を触手の海から解放すると、そのまま浴槽の中へと入っていく。そして浴槽の縁を両手で掴み、背中の触手で手招きをするような動きを見せた。どうやら、僕と一緒に入りたいみたい。

正直いって女の子と一緒に同じ浴槽に浸かるのは、少し恥ずかしいし、いけないことのような気もする。だけど、今度はどんな気持ち良いことをしてくれるんだろうという好奇心の方が勝ってしまい、僕は一つ眼の子と一緒に、お湯の中へと入っていった。

「あっ……」

僕が全身をお湯に浸からせると、一つ眼の子は待ってましたと言わんばかりに下半身の上に乗っかってきた。そのまま触手で手足を拘束し、体を密着させる。

「ううっ……」

またあの時と同じ、ぬるぬるで温かい感触が僕のちんちんに伝わってくる。さっきは触手に隠れてよく見えなかったけど、どうやら一つ眼の子はちんちんを股の間にある穴の中に飲み込んでいるらしい。少しの間僕の反応を観察してから、腰を上下に振り乱し始める。

「あっ、あっ、だっ、だめ……!」

柔らかいひだひだにちんちんの裏側を押し付けられて、擦られる感触に、我慢できずに変な声を上げてしまった。気持ちよすぎる刺激から逃れようともがいたところで、触手でしばられた手足はピクリとも動かすことができない。

恥ずかしい声をあげる僕を意地悪な表情で眺めつつ、一つ眼の子は小さなお尻を何度もぱちゅんぱちゅんと叩きつけてくる。それだけでなく、いきなり腰の角度を変えて別方向から気持ちよくさせてくるせいで、僕は責められ続けたまま情けない声を漏らすことしか出来なかった。

「♥」

「んんっ!」

体をより深く密着させてきたかと思うと、唇にキスをしてくる。そのまま小さい舌が口の中に入り込んで、僕の舌にネロネロと絡み付いてきた。初めてのキスをよくわからない子に奪われたことになるけど、不思議と嫌な気持ちにはならない。

「♪~」

じっくりと舌を吸いながら小さなおっぱいを押し付けて、腰をグリングリンと動かしてくる。体全体で女の子の柔らかさを味合わされてるみたいで、僕は興奮のあまり腰を何度も跳ね上げてちんちんを穴の奥へと押し込んでいた。

「んむっ!!」

「♥」

結局再び入れてから数分も経たない内に、僕は一つ眼の子の舌を吸いながら再びちんちんをビクビクさせていた。白いゼリーが中で搾り取られていく幸福感を味わいながら、彼女のお尻をムニリと掴み、注ぎ込んでいく。

「ふふ……」

ビクビクが収まるのを確認した一つ眼の子は腰を上げて、僕のちんちんを股の間の穴から引き抜く。その入り口からはベッドの上で口の中に出したものと同じ、白いねばねばのゼリーがたらりと零れ落ちている。

そして、解放された僕のちんちんの方はというと、すっかりへにゃへにゃの情けない芋虫みたいになっていた。

「き……気持ちよかった……」

大きく息をつきながらそう漏らす僕の唇に、もう一度軽くキスをする一つ眼の子。彼女の大きな瞳を見つめている内に、何だか急激に疲れが襲ってきた。

「部屋に……戻らないと……」

浴槽から出た後、朦朧とする意識の中で僕は、自分が一つ眼の子に触手を使って運ばれていく光景を僅かに見たような気がした。

―――――――――


「……あれ……」

目覚めた時には、僕は独りで自室のベッドの上に寝転がっていた。窓からは朝日が差し込み、小鳥たちの楽しげなさえずりが聞こえてくる。

「夢だったのかな……」

冷静になって考えれば、一つ眼で背中から目玉付きの触手が生えた女の子とベッドやお風呂でイチャイチャ(?)するなんてことは、夢か幻覚の中以外じゃ有り得ない。あの時は裸だったはずなのに、今はちゃんと寝巻きを着ているし。

「(やっぱり夢か……でも……もう一度会いたかったな……)」

名残惜しさを感じつつも、僕は朝食を取るためにベッドの端に腰掛け、立ち上がろうとした。









むにゅっ






「うわっ!」

不意に足の裏から伝わった、生き物の感触に思わず飛び退いてしまう。

「……夢じゃないじゃん」

昨日の一つ眼の子が、床の上でだらしない格好のまま気持ち良さそうに寝息を立てていた。……どうやら、寝相が悪くてベッドから転がり落ちてしまったらしい。

結局、この子は家に住み着いてしまい、僕は毎晩情けない声を出して白いのを搾り取られてしまうことになるのだけれど、それはまた別のお話。

fin.
20/02/14 21:57更新 / SHAR!P

■作者メッセージ
実際、旧魔王世代の魔物しか知らない人たちが魔物娘に出くわしたところで、かつての魔物と同一の存在だと気づくとは限らないと思い、このような展開を書いてみました。「流石ににぶすぎない?」とか言わない!

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