読切小説
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新年だからって無茶ぶりはやめてクレムリン


「真面目にさ、俺のオナホマシーン作ってもらうんだったら
 その分膣内(なか)に出すよね普通」

「真面目な奴は膣内(なか)とか言わねーから」

「いちおう代替案として牛柄ビキニの方も買ってきたんだけどさ、
 イマイチ似合わないんだよね」

「あ”!?あたしなら牛柄ビキニだろうがメイド服だろうが似合うっつーの!」

「いや、俺の話してるんだけど…」ピラッ

「そのカッコで初夢に出てきたら一生根に持つからな」

「それならこうしよう、君に搾乳機作ってもらうかわりに俺はビキニを脱ぐ。
 これぞ平等、対等な取引だと思うんだよね」

「この世界に本当の平等なんてねーんだなって改めて思うわ」

「じゃ、搾乳機の方を早急にお願いしますね…」

「嫌に決まってんだろ」

「別に母乳じゃなくていいんで、グレムリンちゃんの体液から作る感じでもいいんで」

「何一つ妥協してねーぞ」

「フーリーちゃんの聖水がイケるならグレムリンちゃんの水漏れだってOKなはず…」

「故障みたいに言うな仕様だ、仕様」

「いっそお尻の方からでもいいんで…」

「それは一線超えちゃってるだろうが」

「ちまたでは、ゼリー浣腸ならセーフみたいな風潮もあるし、
 牛乳かんてんひりだすのは?」

「逆に聞くけどお前それ食えるのかよ、え?
 あたしのケツから出てきたホカホカの牛乳かんてん!!」

「食べる気がないなら提案しないでしょ」

「えぇ…」

「欲を言うとミカンはない方が俺は好き」

「あたしはケツから出てない牛乳かんてんの方が好きだけどな」

「尿道も嫌、肛門も嫌って、じゃあどこから牛乳出してくれるんですか!?」

「しいて言うなら紙パックからだよ」

「そんなに嫌なら、代わりに牛柄ビキニ着ける?」

「(テメーでテメーの乳しぼりするよりマシか…)
 ちっ!しゃーねーなー…そんなに言うならそのビキニ着てやんよ」

「ちなみにこのビキニ、魔物娘が着けると母乳が噴き出る魔法のビキニらしいっす」

「は!?なんでその布切れ一枚で乳が出るんだよ!?バカじゃねーの!?」

「そないキレる?」

「当たり前だろ!あたしらは物理法則の中で四苦八苦してるっつーのに!」
 
「俺から言わせると君の機械技術も大概だと思うけどね」

「あ”!?あたしのはそうなる理屈がちゃんとあんだよ!」

「じゃあ、理屈関係ない魔法のほうが上ってこと?」

「んなわけねーだろ!ザコ!やろうと思えばこれくらい余裕だっつーの!」

「グレムリンちゃんも母乳が噴き出る道具が作れると?」

「ガロン単位で出来るわ!あたしだけでホルスタウロス10人分は出したるわ!」

「じゃ、お願いします」

「あぁ!見とけっての!





 ってなるか!危うく乗せられるところだったわ」

「ノリツッコミには乗ってくれましたね」

「もうナシ!あたしにビキニ着せるのも搾乳機着けるのもナシな」

「だったら、オートマトンちゃんに牛柄ビキニ着てもらって搾乳されてもらおうかな」

「なーんーでーだー」

「いや、縁起物だし…」

「ねーよ!干支にちなんでエロいことする風習なんざ!」

「今年から魔王様が始めるらしいよ」

「そんなの嘘に決まってんだろ!
 って言いきれねえな…うん」

「AV見て気分高めるみたいなものだし」

「あたしには理解できんわ」

「このままだと新年のスタートダッシュ出来ないよ!」

「お前走り出すと意味わかんない方向いくからな、走るな」

「なら今年は牛歩でいきますか…」

「まだそっちの方がマシだわな」

「じゃあ、手搾りでゆっくりと」

「何もゆっくりしてねえよ」

「他に牛っぽいことと言ったら鼻ピアスくらいしかないよ!パンクすぎるよ!
 …でも、グレムリンちゃんだと似合いそうっすね」

「あたしは親からもらった体に穴なんざ空けたくねえよ」

「パンクな見た目してるくせに意外に硬派なこと言ってる」

「うるせえな」

「あと牛っぽいことと言ったら…」

「やっぱ反芻じゃねーの?」

「どうやってスケベに結び付けられるか甚だ疑問ですね」

「そりゃお前、イマラチオされて胃にザーメン出されんだろ?
 そこに腹パン一発キメればいいじゃねーか」

「頭バグってんの?」

「あ”!?ケツから牛乳かんてんよりマシだろーが!」

「本気で腹パンの方がいいの…?」

「お前がどーしてもって言うなら、
 考えてやってもいいけどな〜♥」

「感電しすぎて変な趣味に目覚めてる…」

「おめーにだけは絶対言われたくねえ!」

「正月早々スカトロVSリョナとか地獄すぎるからやめよう…」

「ん、まあそうだな…」

「VSで思いついたんだけど、闘牛ごっこは?
 牛に扮したグレムリンちゃんを俺の股間の剣でやっつけるの」

「だから、あたしはあのビキニ着たくねーっての!
 だが、おかげで良い案が思いついたぞ」

「なになに?」

「ロデオだよ、ロ デ オ
 あたしが騎乗位でお前を乗りこなしてやんよ♥」

「今までで一番いいアイデアだと思うけど、
 そんなにガクガク腰を振る自信ないっす」

「しゃーねーな、それならあたしが特製ロデオマシーンを作ってやんよ!」

「じゃあ俺はビキニ着て待機してますね」

「今すぐ脱いでこい」




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ーーー


「出来たぞ!ロデオマシーンだ!!」

「やたらごついっすね」

「牛役は全自動で腰を振る以外のことが出来ねーように完全拘束!
 しかも、空気中の魔力を吸収して燃料にする半永久装置だ!

 つまり、あたしがリモコンで解除するまで泣いても叫んでも逃げられねーってことだ」

「楽でいいね」

「もう少しまともな感想言えねえのかよ…

 まあいいや、今からたっぷり『搾乳』してやんよ♥」ポチッ

「おおっ!すごい腰振ってるのに全然負担を感じない!」

「あったりめーだろ!誰が作ったと思ってんだ

 さてと、じゃあ、さっそく乗りこなしてやろーか……ぷげっ!!」ドサッ

「いや、動いてるときに乗るのはどう考えても危ないでしょう」

「ま、まあ、そーだな…いったん止めて、


 ん…♥ 覚悟はできてんだろうな…それじゃ


 …いっくぽーん!!」ドサッ

「腰を振った衝撃で、嫁が1メートルくらい吹っ飛んだの見て初笑いしたらダメよね」

「く、くそ出力上げすぎた…それに乗る方の腰回りも固定しねーとそれに…」ブツブツ

「あ、技術者の顔になってる、
 でも全自動腰振り機を作るためにする顔じゃない気がする」



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ーーー


「今度こそ完成だ!!」

「おつかれさまです」

「あたしの股も完全に固定して振り落とされねーようにしたし、
 腰を振る強弱を自動で最適な状態に維持するようにした!完璧!」

「もうロデオマシーンじゃないじゃん…」

「うるせー!とっとと乗れ!
 手間がかかった分、正月明けまで搾り取ってやるからな!!」











災害事例 全自動腰振り機の暴走


発生状況
 
 被災者が配偶者との性交目的でロデオマシーン(仮)を作成。ロデオマシーン(仮)は正常に起動し、想定以上の快感を生み出すことに成功したが、あまりの快楽に被災者が持っていたスイッチをベッドの脇に落下させ回収不能に陥った。その後、被災者宅の魔力濃度が異常に濃いことを不審に思った周辺の住民に発見されるまで、性交し続けていた。
21/01/07 00:38更新 / ヤルダケヤル

■作者メッセージ
投稿間隔空けましておめでとうございます…
本年もやれるだけやるをモットーに頑張っていこうと思います。

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