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第1話 雪景色での愛の育み方講座(9756)
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「何処なんだよ・・・・ここ・・・」
此処は一面の銀世界に囲まれた雪景色の真っただ中。
そこに一人の少年が投げ出される様にポツンと一人で立っていた。

「此処は私たちの実験施設敷地内部です。と、氷沙は周りを見渡しながら即答します。」
その少年の隣には、一人の綺麗な女性が付き添ってぶつぶつと難しい事を言っている。
正直なところ、少年にも理解が追い付いていないだろう。

「再確認させてくれ・・・・ここはお前の言う実験とやらの敷地内で・・?」
「貴方はロイド・グライスと言う男性である事。私は氷沙9756号であると言う事。比較的簡潔に述べると、此処へは貴方から入って来た。この程度です。と、氷沙は状況を回収します。」
機械的な事を言ってくれるものだ。そもそも、少年は自分から進んできたのではない。
この少女----名前は氷沙と言うらしい----が、ロイドに声を掛けて振り向いた隙を狙って凍結。仮死状態のまま彼を此処まで運んできたわけだ。

「とりあえず、離れてくれないか?また凍らされても困るから・・」
「また、凍らされたいですか?と、氷沙は脅す為に手を凍らせます。」
ご親切に説明どうも。
どうやらこの氷沙、ロイドにホの字らしく彼にべったりしている。
何度もロイドが振り払おうとするのだが、その度に氷沙は彼の腕を凍らせているのだ。
どうやらロイドと共にいる事を至福としているようで、ロイドが凍らされかけて「分かった分かった」と止めてやると、直ぐに凍結を解いて幸せそうな表情をしていた。
その笑顔は、彼女が機械的な言動を発するとは思わせないほどである。

「・・・・」
「・・・・寒いのですか?と、氷沙は体調を確認します。」
暫く経っても言葉を発さないロイドを心配した氷沙が、ロイドに声をかけて来た。
これも愛と言う奴なのか?彼女の表情が凄く不安そうにしている。
あぁ、そうだよ。今にも凍え死にそうだよ。
でもその原因はこの吹雪じゃねぇ、お前だよ!

「・・・・かまくら・・・」
「出来ました。と、氷沙は0.5秒でかまくらを作成します。」
またまた説明ありがとう。
それにしても、彼女の作ったかまくらは見事な物だ。
まるでパーティーでも開くかのように大きなかまくらを作ってくれていた。
中で大暴れできそうなくらいあるんじゃないか?

「うぅ・・・寒かった・・・」
「・・・身体を密着すれば、体温の低下を防ぐ事が出来ます。と、氷沙はロイドに抱き付きます」
とりあえずかまくらに入ったロイドと氷沙だが、その中には暖房器具も何もない為か少しの間は冷えていた。
それにしても、ホント、氷沙って抱き付くのが好きなんだな。
ロイドが横腹を痛くするほどに、氷沙はロイドに抱き付いていた。これも愛なのだろうか。

「なぁ・・・なんで俺だったんだ?」
「貴方を愛したからです。と、氷沙は即答します。」
暫く抱き合った状態にあった二人だったが、不意にロイドが疑問を持って氷沙に聞いてみる。
氷沙さん?なんで貴女は俺を選んだの?
氷沙は既に、ロイドに抱き付いているだけで顔を赤くしている。
即答してくれた氷沙には悪いけど、ロイド君、寒さで判断力まで欠如してるよ?

「うぅ・・・そ、そうだ・・な・・」
「・・・こうなったら・・・」
それから暫く時間は進んだが、寒さが消えないロイドは身体を震わせている。
あれ?氷沙さん?なんで裸になるの?下着付けてないなんて斬新だね。
氷沙の着物がハラリと彼女の肌を伝って落ちる。彼女の表情は、覚悟を決めたのか真っ赤に染まり切っていた。

「・・・氷・・・沙・・?・・・んっ・・・」
いきなりのキス。それもディープキスだ。
おぉ、熱い熱い。彼女の体温自体は冷たい筈なのに。
氷沙はとても嬉しそうな表情をしている。まるでこうなる事を昔から願っていたかのようだ。
それにしても長いキスだ。かれこれ数分は舌を絡め合っている。そうなると必然的に呼吸が出来なくなってくる。

「プハッ!・・・はぁ・・・はぁ・・・」
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
荒い呼吸がかまくらの中を響く。ロイドはその時に、身体の中の何かが凍りついたような気がした。
心その物でも無い、心臓でも無い、夢の中の事でも無い。そう、「何か」が彼の中で凍てついてしまう。
氷沙もそれを知っていたかのようにロイドを見つめる目が妖艶なものへと変貌していた。
何故か、そのタイミングに吹雪が強くなってたのだが、ロイドは氷沙と愛し合うことで精一杯だったため、気が付く事も無かった。

「貴方の事を・・・ロイドさん・・と、お呼びして・・・宜しいですか・・?と、氷沙は息も・・絶え絶え・・に・・・貴方に・・・問いかけます・・」
「とりあえず・・・おち・・つこう・・?」
ロイドはこの選択で合っているような気がしている。
何せ、氷沙がロイドの呼び方を変えるよう頼んでいる時、彼女の表情は嬉しそうにしていても呼吸が荒く、どう考えても酸欠状態だった。
いつまで経っても舌を絡め合っていた報いと取れば丸く収まるはずだろう。

「はい・・・・・呼吸機能、復帰します。と、氷沙は状況を知らせます。」
「は・・・はやっ・・・まぁ、俺も戻ったけどね。」
氷沙が呼吸を整えた頃には、ロイドも深呼吸して息を整える事が出来ていた。
それにしても、二人とも激しく長いキスをしたとは思えないほどの速さで呼吸を整えている。

「・・・ロイドさん・・・これ・・と、氷沙は貴方の膨らんだお・・お・・おち・・」
「・・・えっ?・・・あっ・・・・」
暫く二人で寒さを凌いでいると、氷沙がロイドのある一点を指差してオドオドしていた。
自分で確認して見たロイドはさぞ驚いた事だろう。
気が付けば、自分の肉棒がズボンを裂かんかの如く膨らんでいたのだから。

「(ジーッ)・・・舐めます・・・んむっ・・」
「うぁ・・・いきなり・・・・冷たっ?!」
顔を紅くしていた氷沙は、戸惑いながらもロイドの肉棒を口に銜えた。
ビクビクと震えているそれは、ロイドが快楽を味わっている事を表している。
快楽に戸惑うロイドだったが、次の瞬間に異様な冷たさを感じ取って氷沙の顔を掴む。
どうやら、氷沙の身体自体が冷たい訳では無く、ロイドの肉棒が彼女の口から離れた瞬間に、辺りの空気がそれを冷やしている様子だ。

「んむっ・・・んんっ・・・プハッ・・・私の・・・上手いですか・・?と、氷沙はあなt・んんっ!!」
「ごめん氷沙。気持ち良過ぎる・・・うぅ・・・」
口でのフェラチオを愉しんでいた二人は、快楽の渦中へとのめり込んでいく。
唐突に氷沙が口を離して、自分が上手いかどうかをロイドに聞こうとしたのだが、途中でロイドが氷沙の顔を両手でガッチリと掴んで再び自分の肉棒を銜えさせた。
それからというもの、ロイドは自分からも腰を振るようになっていた。
水と水がぶつかるような嫌らしい音がかまくらの中に響く。それが、二人の淫猥な感情を駆り立てる媚薬になっていた。

「んんっ・・・んぶっ・・・んんぐっ・・・・」
「はぁ・・・はぁ・・・ご・・ごめん・・・・出るっ!!」
激しく氷沙の口の奥まで肉棒を捻じ込んでいたロイドだったが、ついに限界が来て彼女の中へと勢いよく射精した。
濃厚な精液が氷沙の喉を焼く様に伝っていく。
それを、苦しみながらも全て飲みほした氷沙は、すっかり快楽に溺れた顔になっていた。

「はぁ・・・はぁ・・・ぅぶっ・・・ロイドさん・・・もっと・・・してぇ・・・」
「はぁ・・・はぁ・・・分かった・・よ・・」
《ヒョウサネット切断!感情回路、初期化(フォーマット)します》
精液を大量に飲んだ氷沙は、そのまま口を開けてロイドにリトライを申し出た。
途中、喉の奥から精液がのし上がって来たが、氷沙は我慢して飲みこむ。
その時、氷沙に異変が起こった。
なに、身体が光り始めたとかでは無い。
ただ単に彼女の雰囲気が変わった。それだけである。

「ここ・・・入れてぇ・・・おにいちゃん・・・」
「お・・おにいちゃん・・?・・・・と、とりあえずは入れて欲しいんだな・・?行くぞ?」
ロイドの目の前で脚を開いて秘部を見せた氷沙は、そのまま秘部を開いてロイドに見せた。
まだ誰も使用していない様な綺麗で形の整った秘部だ。
多少の疑問を残しながら、ロイドは下準備も無しに氷沙の秘部に自分の肉棒を近づけていく。
それにしても、氷沙の雰囲気が明らかに変わり過ぎている。

「きて・・・おにいちゃ・・きたぁぁぁぁぁ!」
「うあぁ・・・キツ・・・・どれだけ小さいんだよ・・・」
ロイドにおねだりしていた氷沙だが、言葉を言い終わる寸前でロイドの肉棒が入ってくる感覚に激しい快楽を覚えた。
ロイドは、あまりの氷沙の膣の狭さに顔を顰めている。
身体は一般的な女性とさほど変わらないのに、氷沙は何故ここまで膣が小さいのだろう。

「もっと・・・もっと奥までえぇぇえぇ・・・」
「お・・・おう・・・うぁっ・・・」
膣の奥を突かれて、氷沙は快楽に溺れるように気持ち良くなっている。
ロイドも、氷沙が与えてくる快楽に身を委ねて腰を勢いよく振るようになっていた。
それにしても、二人とも今にも絶頂を迎えそうな程に気持ち良さそうだ。

「い・・いやあ!もっと・・・つよくぅ・・・」
「む・・むちゃいう・・・なっ・・・」
暫く立っても腰を振り続けていたロイドだったが、流石に振り過ぎた。腰が悲鳴を上げ始めている。
しかし、氷沙はロイドが腰を振る速度を緩めたと感じ取った瞬間、それを嫌がった。
尚もロイドの肉棒を締め付けている氷沙の膣は、段々と痙攣を起こし始めている。

「あぅ・・・おおきっくぅ!・・・」
「うぁ・・・またキツくなって・・・・やばい・・・出るッ!!!」
氷沙の膣に締め付けられて大きくなったロイドの肉棒。
それを、直に受け止めていた氷沙の表情は、既に気持ち良さから崩壊しかけている。
ロイド!君はこんな少女に子種を植え付ける気か!

あっ、でも魔物娘だから寧ろ本望か・・・

「抜かなきゃ・・・出る・・・ちょっ!脚離して!」
「い・・や・・・このまま・・・らしてぇ・・・」
「うあぁぁぁぁ・・・」
おっ?ロイドが紳士である事を見せようと・・・あぁっ、氷沙がロイドの腰に脚を回してガッチリとホールドしたぁ!
ロイドが腰を抜こうとした所に氷沙の脚が衝撃を与えた物だから、ロイドは氷沙の中にたっぷりと射精してしまう。

「うぅ・・・あぅ・・・」
「はぁ・・・はぁ・・・」
暫く射精が続いた後に、ロイドは力なく氷沙の膣から自分の萎えた棒を抜いた。
氷沙の表情は、快楽と達成感、そして嬉しさから上気している。
ロイドは慣れて居ない射精をしたことでかなり息が切れている。男としてあまり抜かないのはどうかとも思うのだが、ロイドがそれだけ未熟と言う事なのであろう。

「うぅ・・・ひぅ・・・はぅ・・・」
「ひょ・・・ひょうさ・・?」
《ヒョウサネット再接続。感情回路、最適化(フィッティング)します》
かまくらの中で身体を温め合っていた二人は、尚も呼吸がし辛いままだった。
ロイドが、掠れた声で氷沙を呼ぶと彼女は上気していた表情を無理矢理に戻したかのように形容し辛い表情でロイドを見つめる。
しかし、その次の瞬間には氷沙が小さく意味不明な言葉を呟くと彼女の表情は出会ったころに戻っていた。
こんなことでは、性交を交わす度に氷沙の感情変化が楽しめそうでしょうがない。

「・・・責任・・取って下さい・・・と、氷沙は・・・何かが詰まった下腹部を・・擦りながら貴方に・・命令・・します」
「・・・・仕方ない。俺も男だ。魔物だろうがなんだろうが、孕ませたんなら責任は取るさ。」
急に冷静な表情になった氷沙は、自分の下腹部を擦って再び顔を上気させている。
ロイドはロイドで、氷沙を孕ませた事に多少の罪悪感が残っていたが、それをプライドでかき消して見事、彼女を作った。
まぁ、本当に妊娠しているかは定かではないが、今後二人は何度も性交を交わす事によっていつの間にか妊娠している事だろう。

「それじゃ・・・ロイドさん・・・」
「あぁ、なんだい・・?」
氷沙に呼ばれてロイドが返事を返す。この繰り返しが何度か続いて行く。
それにしても、二人の微笑みがカップルその物ではないか。
この二人は、きっといつまでも明るく楽しい夫婦になるだろう。
かまくらから出た二人は、吹雪が止んだと知ると雪山を降りて行った。下には小さな村がある。
そこで、二人はこれからも円満に過ごして行くのだろう。

いじょ♪
11/03/25 14:58更新 / 兎と兎
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