読切小説
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ワイバーンの倒し方 :教団兵著
0 ・前提

まずもってワイバーンは危険です。
そもそも挑もうとすること自体無謀と言ってもいいでしょう。
これを聞いて怖気付かない?いいですね、気分が高揚していることでしょう。
では、先へどうぞ。


1 ・準備

もう一度言いますがワイバーンは強敵です。
並大抵の武具では太刀打ちどころか立つことすらできないでしょう。
そこで、出来る限り強力な武器を揃えておきたいところです。
とりあえずは店に行きましょう。
「買わないか?」「そんな装備で大丈夫かい?」
ウホッ、良い装備、一番いいのを揃えたいですね。
しかしここで注意。
魔物が店を開いていることがあるからです。
買ったものが全部うまのふんになったりなどはしませんが、
もし買おうものなら、気づかぬ内に呪われてあっという間に被害者の出来上がりでしょう。
また、罠なども注意。
それも自分が知っているより高性能であればあるほど怪しいです。
魔力どうこうなどは最たるものですね、気を付けましょう。
さて、ここでのコツは一つ、祈ります。
祈ってれば主神様がお助けしてくれるはずです。
え?でも性能が良いじゃないかって?
知らん、買えよ。
お前もしそれが狸のおb…お姉さんの店だったとしても知らんからな。


2 ・環境

さて、準備が整ったら今度は環境をチェックです。
魚が陸では動けないように、戦場選びはとても大事です。
サハギン?今は人間の話です、黙りましょう。
では気を取り直して、どんな環境がいいのか。
正直言って、有利な戦場などありません。
何故ならワイバーンは空を飛んでます、上です、こっちの意向なんて知ったこっちゃ無いんです。
敢えて言うならこちらの得意なところでしょうか。
相手が場所を選ばないのなら、こちらから選んでやるという意気です。
こちらの慣れた戦い方が出来るため、少々はマシでしょう。
え?湿地…うーん、良いけど、ワームとかも居るよそれ?
まぁワイバーンの生息地の山岳地帯にも居るけどさ。


3 ・戦い方。

ありません、自由に戦いましょう。
まぁあるとすれば、ブレスが単発なのか垂れ流しなのかとか、
相手に癖があるかとか、まぁそれくらいでしょうかね。
ああしかし、注意は一つ。
低空から蹴り倒して来られたなら、それだけは絶対に避けましょう。
喰らえば最後、奴らの巣へとお持ち帰りです。
え?持ち帰られたって俺は構わん?
知らねえよ、だったらなんでこの本読んでんですか、ツンデレですか。


4 ・追い詰めました!奴め、巣穴で眠って体力を回復しているようです!

やりましたね!後少しです!
しかしここで焦ってはいけません。
敵がいる状況で眠るなんて普通はしません、ということは。
そう、罠です、ワイバーンはこちらを誘い出そうとしているのです。
わざと隙を見せて、入ってきたところを、ドーン!
単純ですが、頭に血が上ってるこちらはそれさえ考えつかないかもしれません。
ということで、しっかりと深呼吸をしましょう。
そしてその後、慎重に巣穴の中に足を踏み入れていきましょう。


5 ・くっ、最後に足掻いて来た!

ほらね?罠だったでしょう?
ですが、相手が疲れきっているのも事実です。
それにここまで来ればもう相手の行動パターンも全て分かっている筈!
全ての経験と残りの体力を総動員して、倒しましょう。
ワイバーンを倒した先、何があるのかは君の目で確かめるんだ!









…ふぅ。
息を吐いて俺は、牢獄の中でペンを置く。
魔物共め、捕虜にこんなものを書かせてどうしようというのか。
ともかく、これを書けば出してくれるというから書いてはみたが…
「おっ、終わったみたいねー?」
と、外から狸のおb…刑部狸が声を掛けてくる。
「…ほら、持って行けよ。」
「んっ、ほいほい、んー流石にワイバーン撃退を研究してきた兵士、鋭いねぇ」
ぶっきらぼうに渡すと、狸はにししと笑う。
「…良いからさっさと出してくれ、条件だったろ。」
「んじゃー、さいならー」
そして、そう言った俺をいとも簡単に外へ出したのだった。
「…」
怪しい、そう思ったが…

「ああ、じゃあな」

俺は、踏み出した。
外への一歩を、明るみへの一歩を、未来への一歩を…!
光が指す、何の光っ!?そう、太陽ッ!俺は抜け出したのだッ!
あのやけに綺麗な牢獄を抜け、今、光の中へーーーー!


「ゴァアアァアァァアアァァァアアッ!!!!!」


飛び出した俺を待っていたのはッ!ワイバーンッ!
ど、どうして…!?
振り向いた俺に、いつの間にかそこに立っていた狸が告げた!

「…お一人、あんたを買いたいっつーお客さんがいる…言い忘れてた、テヘッ♪」
「こんのぉ…ッ…!」

 (・ω<) てへぺろ

そんな感じの顔をする狸。
ふざけるなァ!と、俺は叫

ガシッ

「え」

びたかったけど叫べなかった。
俺を掴んだワイバーンが…空の旅にご招待してくださりやがったからです!

なんなのだこれは!?いったいどうすればいいのだ!?
戸惑う俺に狸が一言。

「良いハネムーンをー、あーそれと、犯されることになるから精々楽しんでー?精だけに、プフっ。」

なんかもう、あれである。
犯されるって何よとか、ハネムーンって有り得ねえだろとか、つまんねえギャグ言ってんじゃねえよとか。
というかもう色々ありすぎてもう何を言いたいのか俺は分からなかったので、代わりに。


「がっ、こっ、の…ッ…あの世の俺に詫び続けろクソダヌキィイイイイィィイィィイィィ!!!」


そう、俺は叫んでいたのだった。




月刊、教団兵の倒し方特別号:討伐方法の研究(意味深) 完。
15/12/02 22:07更新 / GARU

■作者メッセージ
この後滅茶苦茶(ry

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