夜
その後、午前と同じく午後の参拝客にも伴侶を斡旋してやり、対価として十分な賽銭や貢ぎ物、紹介料などを得た國比古たちは、宵の口に差し掛かる頃、住居へと戻った。
夜闇に紛れて活動するあやかし達に、手助けなど不必要だからだ。彼女らはその力と飢えにまかせ、思うがままの者を手に入れる。他人の介入する余地は無いのだ。
住家へ帰った國比古と深月は、夕飯より先に風呂に入ることにした。
ジパング人の例に違わず、この夫婦も風呂に入るのは大好きである。と言っても、単に風呂が好きというよりは、夫婦で一緒に入ってお互いに洗いあったり汚し合ったりするのが好きなのだった。
熱い湯を沸かし、二人浴槽に浸かって一日の疲れを癒す。
身体が暖まるのはもちろんのこと、水面にぷかぷか浮いている深月のやわちちを横目で見る度、國比古は股間が熱を帯びるのを感じる。
良人の昂奮を認めた深月は、硬直したサオにそっと手を触れ、囁いた。
「したいんですか、國比古さん？」
男の弱点を掌握され、快楽の予感に息を荒げる國比古の耳たぶに唇を寄せる。
「本当に、お風呂でするのが好きなんですから。でも、まだ駄目ですよ。先に身体を洗ってからです」
ちょっと焦らされて不満げな國比古を、浴槽から上げて、洗い場の椅子に座らせる。背後から抱き締め、広い背中に美爆乳を押しつけると、えっち大好きな深月の意図が國比古にも伝わった。
いつの間にか泡立てていた石鹸を背中に塗りたくり、片手で適当に塗り広げ、擦り洗うのは一対のおっぱいスポンジ。
硬く勃起した乳首の当たる感触と、柔らかい胸乳が背筋や肩甲骨に押しつけられてぬるぬる滑る快感。まるでパイズリのように上半身を使って、むちむちの巨乳で背中を弄られるのは、思わず自分で勃起したものを扱いてしまいたくなる程気持ちよかった。
筋肉質で無駄な脂肪のない背中に、硬くしこりたった敏感な先端を何度もぶつけられるのは、おっぱいの感じやすい深月にとってもなかなかに耐え難い事らしい。旦那様に泡乳奉仕しながらも、その唇からは湯より熱い吐息と濡れた喘ぎ声が聞こえはじめていた。
「はぁ……ふふ、こうして、お背中綺麗にして差し上げますっ……！ あぅ、やん……！」
美人の悩ましげな溜め息は、どんな淫語よりも激しく男を高ぶらせる。
弄んでいた筈の深月の方もエッチな気分になって来ているのなら、こんないやらしい遊びよりももっと直接的な事をしようよ、と國比古が振り返りかけた瞬間、深月は身体を離した。
「はい、これで背中の方はお終いです。次は前を洗いますね」
そう嬉しそうに言って、國比古の手を引いて仰向けに寝転ぶよう促した。
不審に思いながらも従った彼の陰茎は、もう反り返って下腹部にくっつきそうな程。
愛撫を待ち望む男性器を見下ろして淫らに微笑んだ深月は再び両手に石鹸を泡立てると、赤黒い怒張に塗り込め始めた。
白く細く長い、何より滑らかで柔らかい極上の指が、ぬるぬるの泡をまとって肉棒を上下に扱きたてる。子種を搾り取るような一種暴力的な性戯に、國比古は息を詰まらせた。
「どうです？ あわあわ、気持ちいいでしょう。すぐにでもイっちゃうんじゃないですか？」
「んっ……！」
どこか侮るような、嬲るような言葉に彼は返事もできない。ただ股間を泡まみれにされて、優しく絶頂させられるのを待つばかりかと思い始めた時。
もう少しで射精できそうなのに、ぎりぎりのところで深月は手を放してしまった。
おあずけを食らった夫の抗議の視線も気にせず、膝立ちになったかと思うとその身体を國比古の上に重ねてきた。
胸板の上で、紅く火照った二つのおっぱいがみにゃりと卑猥に変形する。男を誘っているとしか思えないその動きに目を奪われた國比古のものを、深月はフトモモで挟んでしまった。
女性らしく丸みを帯びて、適度に肉が付いていながら、だらしなさや醜さとは全く無縁なぴちぴち太股。
しなやかな筋肉の上に弾力ある脂肪を乗せ、絹のごとき無上の肌触りを誇る真っ白な皮膚で覆ったそれは、何処からも異論の付けようが無い、完成を極めた美脚。
そんな素晴らしいモモに男の弱点をきゅっと挟まれて、気持ちよくないわけが無い。先程塗りたくられた泡もまだ流れずにたくさん残っており、潤滑油としての働きもばっちりだ。
頭頂の狐耳を機嫌良さげにピコピコさせ、深月は素股の奉仕を始めた。
腿の締め付けを強めたり緩めたり、まるで膣のような緩急をもって深月の脚は旦那様を貪る。
上下に摩擦してみたり前後に動かしてみたり、意外な程自由に両の脚をあやつり、献身的な良妻は三度目のお情けを賜ろうとする。
下半身、むちむち太腿での素股搾精と平行して、深月は上半身でも愛する男を喜ばせにかかった。泡まみれになったおっぱいを、國比古の胸板にギュギュッと押しつけてきたのだ。
石鹸の泡によってつるつる滑る乳脂肪は、もともとの瑞々しさ、すべすべ乳肌のせいもあり、男の胸の上、一カ所にとどまらず胸板と胸板の間で潰れたかと思うと開放を求めて外へ滑り出て、その柔軟さと若々しさを誇示する。
眼下、見下ろした真下で、そんな淫らな乳の妖しい舞いを見せつけられては、巨乳好き男は否応無しに昂奮させられてしまう。股の間、陰唇の下で國比古の男根がまた一段と硬くなったのを悟って、深月の責めにもまた一層熱が入る。
腿肉というものは、言うまでも無くおっぱい程柔らかくもないし、陰茎全体を包み込む事も構造的にできない。口と違って舌による細かい責めを施したり、尿道を吸いあげて悶絶させたりといった事もできない。
それでも素股がこんなにも気持ちいいのは、それはきっと深月にされているからだろうと國比古は考えた。
美人で、可愛くて、淑やかで、えっち大好き。あらゆる男の理想を集めて凝縮させたかのような女神様、いや実際稲荷神である彼女に愛される、これ以上の幸せは何度生まれ変わったとしても決して見つけ得ないと思ったのだ。
男の急所を執拗に脚で責められながら、國比古は恍惚としていた。自分の上に乗っかった愛しい女の、そのきれいな脚で犯されて、もはや忘我に近い状態であった。
耐えようという気持ち無しに、淫乱美人妻の素股にそう長く耐えられる道理など無い。
あへらされ、快楽に蕩けた夫のその堕ちきった様に至極満足げな深月は、底知れぬ優しさを湛えた声で宣告した。
「もうそろそろですね……？ じゃあ、イかせちゃいますよっ」
反論すら許さず、深月は脚を思い切り締め付けた。強過ぎる刺激に痙攣した肉茎を逃さぬよう念入りにモモで捕らえ、外れそうな拘束を締め直す。脚の筋肉がしなやかに亀頭粘膜を抱きしめ、一際強くぎゅうっと挟まれた時、國比古は妻の美脚に屈した。
魔物の夫らしい大量の精液が、股の間から噴き出て深月の薄茶色の尻尾や白い背中に雨となって降り注ぐ。
いかされながらもなお内腿にいじめられ、ただでさえ多い子種汁は更にその量を増し、八本ある尻尾を残らずどろどろに汚してしまった。
恐い程魅力的な脚に絶頂させられ、失神しそうな気持ちよさに溺れていた國比古はしかし、まだ萎えてはいなかった。稲荷の尻尾から背中まで全部白く汚してしまう程射精してまだ硬くあり続ける男性器は深月にとっても理想的なものだっただろう。
「どうでしたか？ 私のスマタ。
そうですか、声も出ないくらい、良かったですか。それはなにより♪
じゃあそろそろ、私が気持ち良くなる番ですよね？」
立ち上がって腰を跨ぎ、中腰になって深月は、びっしょびしょに濡れ切った女性器を汗や精液その他の体液で汚れた亀頭に触れさせた。
國比古を弄んで感じさせているだけでも随分昂奮していたのか、先っぽが膣口に入ると、それだけの刺激で膣内からねとっとした熱い淫液が流れ出た。
好色な狐が先端だけで飽き足りるはずも無く、股から淫らな水をダラダラ流しながら深月は腰を落とし、陰茎を咥え込む。
飢えた肉体が急かすのか、最初はゆっくり目に腰を下げてきていた深月だったが、中ほどからはその速度が上がりもう一刻も我慢ならないといった感じだった。
男性器が根元まですべて膣に飲み込まれると、國比古はその強い締まりに息を詰まらせた。
もう今まで何度も挿入した深月のまんこだが、十代処女もかくやという程のきつさには何度はめても慣れる事ができない。
ちょっと気を抜くとすぐにでも精を出してしまいそうな肉の筒、その内部の細かい構造を感じていると、跨がった彼女が猛然と腰を振り始めた。
セックス好きで酷く感じ易い稲荷は挿れただけで軽く達したのか、ぼうっとして焦点の合わない眼をした深月は貪るように腰を上下させ、騎乗位搾精に感じ入っているようだった。
「んあっ、國比古さんの、かたくっていい……これ、すきぃ……！」
「っ……」
微細で繊細な凹凸に富んだ深月の膣は、その狭さもあって、まるで快楽神経を微小な手で直接刺激されるような、得も言われぬ気持ちよさを与える。
床に手と膝を突いて、全力で身体の上下運動を繰り返す彼女はその天賦の名器でもって國比古を感じさせながら、自身も性交の悦楽に溺れているようだった。
一回腰を上下させ、ピストンを打ち込まれるごとに膣奥、刺激に弱い亀頭粘膜の辺りがきゅうっと締まり、射精してしまわないよう彼は全力を傾けねばならない。
子種を求めて蠢く肉壷はひどく締まり、まさか一回出し入れするごとにイっているなんて事は無いだろうが、しかし好色な稲荷の事である。もしかしたらということもあるかもしれない。
激しく責め立てられる國比古には、相手の事を気にしている余裕は無い。
精妙な女性器、膣壁の突起が高速で擦れ、さっき射精したばかりでなかったら到底耐えられなかったろう激しい快楽を生み出す。このままではまた自分だけ絶頂してしまいそうな危機感を覚えた國比古は、頭上、深月の身体の荒々しい上下動に合わせてぶるんぶるんと揺れる二つの球体を見た。
昼も彼の精液を存分に搾ったその淫乳は、たゆんたゆんと飛び跳ねてその柔らかさを誇示している。右腕を延ばし、左の乳を揉みしだくと、騎乗位の凌辱者は痙攣した。
「いやあぁッ！お、おっぱい……！」
「あ、痛かった？」
「ううん、凄く、気持ちい……もっとモミモミ、してくださ……ひ、ううゥっ！」
手の平に収まり切らない爆乳を下から支え、指と指の間で勃起乳首を挟んで弄りながら乳肉を揉み余った指を食い込ませると、敏感な稲荷はたちまち甘い声を上げた。
感じているのは嘘ではないらしく、手に力を込めてふわふわのおっぱいを握り変形させると、まんこの締まりもそれに合わせてぎゅぎゅっと強まる。
与えられる快感も当然倍増し、切迫する射精感に國比古はどんどん追い詰められていった。
なんとか自分より先に深月をイかせようと半ば苦し紛れに、右腕に続いて左腕も持ち上げ、二つのおっぱいを同時に攻撃する。胸と胸と膣、弱点三つを同時に刺激され、淫乱美人は随喜の涙すら流した。
「やあぁッ！おっぱいと、おまんこ、凄いィッ！こんなの、私イっちゃいます……」
「俺も、もう……だから、一緒に……！」
「は、はいぃ……一緒に、國比古さんと一緒に、イきたいですぅ……中出し、してくださぁい……」
嬉し過ぎる誘いの言葉で、國比古の情欲に一気に火が付く。自分でも腰を使い、左右一対の胸乳に不規則な刺激を加え、伴侶を絶頂へと導いていく。
深月を感じさせれば感じさせる程、彼もまた追い込まれる。腰の奥から限界がせり上がって来るのを押しとどめながら、どうにか妻を愛撫していた國比古だったが、一瞬、深月の膣が強力に締まり肉の筒がうねった時、遂に忍耐が決壊した。
「いくよっ……！」
「わた、私も、もう駄目……！」
柔らかくも無慈悲な狐まんこに耐え兼ねて、國比古はたっぷりと膣内射精をした。狭い膣道に満ちる白濁の感触とその美味に、深月もまたアクメに達する。
「國比古さっ、わ、私も、いくいくいくぅっ！中出しされて、子宮がいっちゃいますぅッ！」
急激に収縮した女性器は射精中の陰茎も容赦無く苛み、一滴でも多くの子種を搾ろうとする。
國比古のものもそれに応えてか、二度三度と脈打っては子宮へ濃厚な精液をたっぷりと流し込む。子宮に収まり切らない白濁液を膣口より垂れ流しながら、深月は生出しセックスと受精の甘みに酔い切っているようだった。
その後。お風呂でしっぽりと楽しみ、油揚げ尽しの夕食を取った二人は寝室にいた。
日はとうに暮れ、部屋の明かりは行灯のみ。そんな薄暗い中で、薄紫色の襦袢一枚身に着けただけの深月の肢体は、魅力的というのを通り越して、いっそ幻想的ですらあった。
腰に巻いていた帯を自ら解いて胸元を大きくはだけ、風呂での荒れようは何処へ行ったやら、やけに楚々とした感じの若妻は、悩ましげな声で伴侶を誘った。
「國比古さん。今夜もお情け、頂けますか……？」
「ん……」
深月がこういう迫り方をして来る時は、主導権を握られたがっているのだと今までの夫婦生活から理解していた國比古は、横座りした深月をそっと抱き寄せる。
夫の獣欲を満たすために、たまにこうしてわざと受身になって見せて、うまく相手をコントロールしようとしているのは國比古も知っていたし、そんな計算を苦々しく思うことも無い。
美しく完璧な良妻にいいように操られ愛でられることにこそ、彼は幸福を感じるのだ。
がっしりした両腕でぎゅっと抱きしめられ、何をされるか知っている彼女は、目を閉じ顔を上に向け唇を軽く尖らせている。薄紅色で、可愛らしく整ったそれに思い切り口づけた。
腕の中の愛しい女を強く抱き締め、國比古は深月の口を貪った。大きからぬ口内に自分の舌を乱暴に差し入れ、ちゅうちゅう音をさせて唾液を啜る。
深月の方も接吻に応じ、その赤くて長い舌を旦那様のそれに絡めてくる。じゅるじゅるいう音と共に、じっくりとお互いの口を味わい、唾を飲み飲ませ合う。
さすがに息が苦しくなりかけた時、國比古は唇を離し、深月の潤んだ瞳を見つめて言った。
「俯せになって、膝を立てて……後ろから、するから」
「はぁい♪」
言われるがまま、発情狐は男を受け入れる体勢を取った。
上半身を布団に付け、膝を立てて尻を持ち上げる、余りに淫らで浅ましい格好。夫以外は決して見られないであろう美女のあられもない姿に、國比古の欲望が、凶悪な衝動が掻き立てられる。
裾を捲ってみると、目の前に人間女ではあり得ない程濡れ、赤く盛り上がった女陰が現れた。
いやらしく、ぷっくり膨れた陰唇は刺激を今か今かと待ち望んでいるかのようだし、膣の奥から溢れる淫液は水滴となって布団に曰くありげな染みを作ってしまう程に量が多い。
こんなにも発情しきった、いやらしい女性器を見せられては挿入する事以外何も考えられなくなるのが当然。襦袢の裾を背中の方まで折り返し下半身を完全に露にすると、瞬く間に寝巻を脱ぎ捨てた國比古は背後から覆い被さった。
今日、四回の交わりから来る疲れを全く感じさせない剛直を、組み伏せた淫乱妻に一気に突き立てる。腰を掴んで勢い任せに肉棒を挿入すると、両手で抱えた可愛い妻が甲高い声で叫んだ。
「あ、ひ、やあアァッ！ 凄い、いきなり凄いィっ！」
「深月がいやらし過ぎるから……！ こんなの、我慢できるわけ……！」
「いい……、いいんですよ、國比古さんの好きな、ように……乱暴に、してぇっ！」
妻の懇願に従って、國比古も自分の欲望に身を任せた。
煮えたぎる泥沼のようになった膣の熱い締め付けに魂を抜かれそうになりながら、美女の乱れる姿見たさに腰をガンガンに使う。肉と肉がぶつかって生まれるパンパンという下品な音も気にせず、國比古はただ淫乱美人を犯す事に溺れた。
性欲に濡れた喘ぎ声を絶えず漏らす深月の淫膣は、一回肉槍を奥に打ち込まれる度に軽く達して、透明かつ無味無臭な飛沫を散らす。腰のピストン運動が激しくなるごとにその量は増え、布団も二人の体もびたびたに濡らしてしまう。
後背位で妻を凌辱しながら國比古が上体を倒し、白くてきれいな深月の項に舌を這わすと、蜜は一層激しく垂れ流されるのだった。
「いやっ、そんなところ、どうして、……ぃぅんっ！」
「ちゅっ……感じるのか？ 深月。首なんか舐められて、こんな乱れるなんて。どうしようもない淫乱だな君は……」
「はいぃ……私、國比古さんにちゅうされたら、どこでも、きもちよくなっちゃうんれふ……もっといっぱい、ぺろぺろしてくらはぁい……」
恍惚の余り呂律が回らなくなってきた深月は、自分でも尻を前後に振って快楽を貪り始めた。
いつも通り、いやそれ以上に積極的で従属的な妻の媚態は、夫婦性活を最高に盛りあげる。昂奮と征服欲の余り項から下、襟元まで舐めだした國比古が腰に力を入れ、膣の一番奥、特に敏感な辺りを張り出た亀頭で擦りつけると、下の彼女が今までの喘ぎとはまた違った、か細い泣き声をあげた。
「……い、い、いくぅ……」
口からその言葉と共に魂が抜け出て行くかと思われた程、深月は恍惚の高みに押し上げられていた。
自制や恥も薄れたか、濡れやすいまんこは遂に潮を吹き出した。尿とは明らかに異なる、独特の匂いを持った薄い液体が断続的に噴出し、辺り一面水浸しにしていく。
膣奥まで男性器を突き込むと、いった肉筒がきゅうっと締まり、引き抜くと間欠泉の如き清水が溢れかえり布団も床も濡らしてしまう。
股から水をだらしなく垂らし、物も言えずにいる深月の余りの淫隈さに、本日五回目の國比古もそろそろ衝動を抑え切れなくなっていた。
「……深月、もうそろそろ、射精するぞ……中に出す、からね？」
「ふぁ、はい……なかな、なかにください……えっちなわたし、だんなさまのせーえきで、にんしんさせて……」
甘い声でおねだりされて、それがとどめになった。もう無理だ、というその時、國比古はしっかりと深月の腰を抱え、子宮口の一番近くまで男性器を押し入れた。
収縮する肉の襞が、限界に達した男性を扱いて搾る。強過ぎる刺激に対して半ば反射的に射出された濃厚白濁汁を、未産婦の子宮は喜んで受け入れた。
「……あ……あ、は、せーえき、なかに出てる……これできっと、わたし、あかちゃんはらめまひたよぉ……」
種付けアクメでまた潮を吹きながら、深月は受精の快楽に感じ入っていた。
夜闇に紛れて活動するあやかし達に、手助けなど不必要だからだ。彼女らはその力と飢えにまかせ、思うがままの者を手に入れる。他人の介入する余地は無いのだ。
住家へ帰った國比古と深月は、夕飯より先に風呂に入ることにした。
ジパング人の例に違わず、この夫婦も風呂に入るのは大好きである。と言っても、単に風呂が好きというよりは、夫婦で一緒に入ってお互いに洗いあったり汚し合ったりするのが好きなのだった。
熱い湯を沸かし、二人浴槽に浸かって一日の疲れを癒す。
身体が暖まるのはもちろんのこと、水面にぷかぷか浮いている深月のやわちちを横目で見る度、國比古は股間が熱を帯びるのを感じる。
良人の昂奮を認めた深月は、硬直したサオにそっと手を触れ、囁いた。
「したいんですか、國比古さん？」
男の弱点を掌握され、快楽の予感に息を荒げる國比古の耳たぶに唇を寄せる。
「本当に、お風呂でするのが好きなんですから。でも、まだ駄目ですよ。先に身体を洗ってからです」
ちょっと焦らされて不満げな國比古を、浴槽から上げて、洗い場の椅子に座らせる。背後から抱き締め、広い背中に美爆乳を押しつけると、えっち大好きな深月の意図が國比古にも伝わった。
いつの間にか泡立てていた石鹸を背中に塗りたくり、片手で適当に塗り広げ、擦り洗うのは一対のおっぱいスポンジ。
硬く勃起した乳首の当たる感触と、柔らかい胸乳が背筋や肩甲骨に押しつけられてぬるぬる滑る快感。まるでパイズリのように上半身を使って、むちむちの巨乳で背中を弄られるのは、思わず自分で勃起したものを扱いてしまいたくなる程気持ちよかった。
筋肉質で無駄な脂肪のない背中に、硬くしこりたった敏感な先端を何度もぶつけられるのは、おっぱいの感じやすい深月にとってもなかなかに耐え難い事らしい。旦那様に泡乳奉仕しながらも、その唇からは湯より熱い吐息と濡れた喘ぎ声が聞こえはじめていた。
「はぁ……ふふ、こうして、お背中綺麗にして差し上げますっ……！ あぅ、やん……！」
美人の悩ましげな溜め息は、どんな淫語よりも激しく男を高ぶらせる。
弄んでいた筈の深月の方もエッチな気分になって来ているのなら、こんないやらしい遊びよりももっと直接的な事をしようよ、と國比古が振り返りかけた瞬間、深月は身体を離した。
「はい、これで背中の方はお終いです。次は前を洗いますね」
そう嬉しそうに言って、國比古の手を引いて仰向けに寝転ぶよう促した。
不審に思いながらも従った彼の陰茎は、もう反り返って下腹部にくっつきそうな程。
愛撫を待ち望む男性器を見下ろして淫らに微笑んだ深月は再び両手に石鹸を泡立てると、赤黒い怒張に塗り込め始めた。
白く細く長い、何より滑らかで柔らかい極上の指が、ぬるぬるの泡をまとって肉棒を上下に扱きたてる。子種を搾り取るような一種暴力的な性戯に、國比古は息を詰まらせた。
「どうです？ あわあわ、気持ちいいでしょう。すぐにでもイっちゃうんじゃないですか？」
「んっ……！」
どこか侮るような、嬲るような言葉に彼は返事もできない。ただ股間を泡まみれにされて、優しく絶頂させられるのを待つばかりかと思い始めた時。
もう少しで射精できそうなのに、ぎりぎりのところで深月は手を放してしまった。
おあずけを食らった夫の抗議の視線も気にせず、膝立ちになったかと思うとその身体を國比古の上に重ねてきた。
胸板の上で、紅く火照った二つのおっぱいがみにゃりと卑猥に変形する。男を誘っているとしか思えないその動きに目を奪われた國比古のものを、深月はフトモモで挟んでしまった。
女性らしく丸みを帯びて、適度に肉が付いていながら、だらしなさや醜さとは全く無縁なぴちぴち太股。
しなやかな筋肉の上に弾力ある脂肪を乗せ、絹のごとき無上の肌触りを誇る真っ白な皮膚で覆ったそれは、何処からも異論の付けようが無い、完成を極めた美脚。
そんな素晴らしいモモに男の弱点をきゅっと挟まれて、気持ちよくないわけが無い。先程塗りたくられた泡もまだ流れずにたくさん残っており、潤滑油としての働きもばっちりだ。
頭頂の狐耳を機嫌良さげにピコピコさせ、深月は素股の奉仕を始めた。
腿の締め付けを強めたり緩めたり、まるで膣のような緩急をもって深月の脚は旦那様を貪る。
上下に摩擦してみたり前後に動かしてみたり、意外な程自由に両の脚をあやつり、献身的な良妻は三度目のお情けを賜ろうとする。
下半身、むちむち太腿での素股搾精と平行して、深月は上半身でも愛する男を喜ばせにかかった。泡まみれになったおっぱいを、國比古の胸板にギュギュッと押しつけてきたのだ。
石鹸の泡によってつるつる滑る乳脂肪は、もともとの瑞々しさ、すべすべ乳肌のせいもあり、男の胸の上、一カ所にとどまらず胸板と胸板の間で潰れたかと思うと開放を求めて外へ滑り出て、その柔軟さと若々しさを誇示する。
眼下、見下ろした真下で、そんな淫らな乳の妖しい舞いを見せつけられては、巨乳好き男は否応無しに昂奮させられてしまう。股の間、陰唇の下で國比古の男根がまた一段と硬くなったのを悟って、深月の責めにもまた一層熱が入る。
腿肉というものは、言うまでも無くおっぱい程柔らかくもないし、陰茎全体を包み込む事も構造的にできない。口と違って舌による細かい責めを施したり、尿道を吸いあげて悶絶させたりといった事もできない。
それでも素股がこんなにも気持ちいいのは、それはきっと深月にされているからだろうと國比古は考えた。
美人で、可愛くて、淑やかで、えっち大好き。あらゆる男の理想を集めて凝縮させたかのような女神様、いや実際稲荷神である彼女に愛される、これ以上の幸せは何度生まれ変わったとしても決して見つけ得ないと思ったのだ。
男の急所を執拗に脚で責められながら、國比古は恍惚としていた。自分の上に乗っかった愛しい女の、そのきれいな脚で犯されて、もはや忘我に近い状態であった。
耐えようという気持ち無しに、淫乱美人妻の素股にそう長く耐えられる道理など無い。
あへらされ、快楽に蕩けた夫のその堕ちきった様に至極満足げな深月は、底知れぬ優しさを湛えた声で宣告した。
「もうそろそろですね……？ じゃあ、イかせちゃいますよっ」
反論すら許さず、深月は脚を思い切り締め付けた。強過ぎる刺激に痙攣した肉茎を逃さぬよう念入りにモモで捕らえ、外れそうな拘束を締め直す。脚の筋肉がしなやかに亀頭粘膜を抱きしめ、一際強くぎゅうっと挟まれた時、國比古は妻の美脚に屈した。
魔物の夫らしい大量の精液が、股の間から噴き出て深月の薄茶色の尻尾や白い背中に雨となって降り注ぐ。
いかされながらもなお内腿にいじめられ、ただでさえ多い子種汁は更にその量を増し、八本ある尻尾を残らずどろどろに汚してしまった。
恐い程魅力的な脚に絶頂させられ、失神しそうな気持ちよさに溺れていた國比古はしかし、まだ萎えてはいなかった。稲荷の尻尾から背中まで全部白く汚してしまう程射精してまだ硬くあり続ける男性器は深月にとっても理想的なものだっただろう。
「どうでしたか？ 私のスマタ。
そうですか、声も出ないくらい、良かったですか。それはなにより♪
じゃあそろそろ、私が気持ち良くなる番ですよね？」
立ち上がって腰を跨ぎ、中腰になって深月は、びっしょびしょに濡れ切った女性器を汗や精液その他の体液で汚れた亀頭に触れさせた。
國比古を弄んで感じさせているだけでも随分昂奮していたのか、先っぽが膣口に入ると、それだけの刺激で膣内からねとっとした熱い淫液が流れ出た。
好色な狐が先端だけで飽き足りるはずも無く、股から淫らな水をダラダラ流しながら深月は腰を落とし、陰茎を咥え込む。
飢えた肉体が急かすのか、最初はゆっくり目に腰を下げてきていた深月だったが、中ほどからはその速度が上がりもう一刻も我慢ならないといった感じだった。
男性器が根元まですべて膣に飲み込まれると、國比古はその強い締まりに息を詰まらせた。
もう今まで何度も挿入した深月のまんこだが、十代処女もかくやという程のきつさには何度はめても慣れる事ができない。
ちょっと気を抜くとすぐにでも精を出してしまいそうな肉の筒、その内部の細かい構造を感じていると、跨がった彼女が猛然と腰を振り始めた。
セックス好きで酷く感じ易い稲荷は挿れただけで軽く達したのか、ぼうっとして焦点の合わない眼をした深月は貪るように腰を上下させ、騎乗位搾精に感じ入っているようだった。
「んあっ、國比古さんの、かたくっていい……これ、すきぃ……！」
「っ……」
微細で繊細な凹凸に富んだ深月の膣は、その狭さもあって、まるで快楽神経を微小な手で直接刺激されるような、得も言われぬ気持ちよさを与える。
床に手と膝を突いて、全力で身体の上下運動を繰り返す彼女はその天賦の名器でもって國比古を感じさせながら、自身も性交の悦楽に溺れているようだった。
一回腰を上下させ、ピストンを打ち込まれるごとに膣奥、刺激に弱い亀頭粘膜の辺りがきゅうっと締まり、射精してしまわないよう彼は全力を傾けねばならない。
子種を求めて蠢く肉壷はひどく締まり、まさか一回出し入れするごとにイっているなんて事は無いだろうが、しかし好色な稲荷の事である。もしかしたらということもあるかもしれない。
激しく責め立てられる國比古には、相手の事を気にしている余裕は無い。
精妙な女性器、膣壁の突起が高速で擦れ、さっき射精したばかりでなかったら到底耐えられなかったろう激しい快楽を生み出す。このままではまた自分だけ絶頂してしまいそうな危機感を覚えた國比古は、頭上、深月の身体の荒々しい上下動に合わせてぶるんぶるんと揺れる二つの球体を見た。
昼も彼の精液を存分に搾ったその淫乳は、たゆんたゆんと飛び跳ねてその柔らかさを誇示している。右腕を延ばし、左の乳を揉みしだくと、騎乗位の凌辱者は痙攣した。
「いやあぁッ！お、おっぱい……！」
「あ、痛かった？」
「ううん、凄く、気持ちい……もっとモミモミ、してくださ……ひ、ううゥっ！」
手の平に収まり切らない爆乳を下から支え、指と指の間で勃起乳首を挟んで弄りながら乳肉を揉み余った指を食い込ませると、敏感な稲荷はたちまち甘い声を上げた。
感じているのは嘘ではないらしく、手に力を込めてふわふわのおっぱいを握り変形させると、まんこの締まりもそれに合わせてぎゅぎゅっと強まる。
与えられる快感も当然倍増し、切迫する射精感に國比古はどんどん追い詰められていった。
なんとか自分より先に深月をイかせようと半ば苦し紛れに、右腕に続いて左腕も持ち上げ、二つのおっぱいを同時に攻撃する。胸と胸と膣、弱点三つを同時に刺激され、淫乱美人は随喜の涙すら流した。
「やあぁッ！おっぱいと、おまんこ、凄いィッ！こんなの、私イっちゃいます……」
「俺も、もう……だから、一緒に……！」
「は、はいぃ……一緒に、國比古さんと一緒に、イきたいですぅ……中出し、してくださぁい……」
嬉し過ぎる誘いの言葉で、國比古の情欲に一気に火が付く。自分でも腰を使い、左右一対の胸乳に不規則な刺激を加え、伴侶を絶頂へと導いていく。
深月を感じさせれば感じさせる程、彼もまた追い込まれる。腰の奥から限界がせり上がって来るのを押しとどめながら、どうにか妻を愛撫していた國比古だったが、一瞬、深月の膣が強力に締まり肉の筒がうねった時、遂に忍耐が決壊した。
「いくよっ……！」
「わた、私も、もう駄目……！」
柔らかくも無慈悲な狐まんこに耐え兼ねて、國比古はたっぷりと膣内射精をした。狭い膣道に満ちる白濁の感触とその美味に、深月もまたアクメに達する。
「國比古さっ、わ、私も、いくいくいくぅっ！中出しされて、子宮がいっちゃいますぅッ！」
急激に収縮した女性器は射精中の陰茎も容赦無く苛み、一滴でも多くの子種を搾ろうとする。
國比古のものもそれに応えてか、二度三度と脈打っては子宮へ濃厚な精液をたっぷりと流し込む。子宮に収まり切らない白濁液を膣口より垂れ流しながら、深月は生出しセックスと受精の甘みに酔い切っているようだった。
その後。お風呂でしっぽりと楽しみ、油揚げ尽しの夕食を取った二人は寝室にいた。
日はとうに暮れ、部屋の明かりは行灯のみ。そんな薄暗い中で、薄紫色の襦袢一枚身に着けただけの深月の肢体は、魅力的というのを通り越して、いっそ幻想的ですらあった。
腰に巻いていた帯を自ら解いて胸元を大きくはだけ、風呂での荒れようは何処へ行ったやら、やけに楚々とした感じの若妻は、悩ましげな声で伴侶を誘った。
「國比古さん。今夜もお情け、頂けますか……？」
「ん……」
深月がこういう迫り方をして来る時は、主導権を握られたがっているのだと今までの夫婦生活から理解していた國比古は、横座りした深月をそっと抱き寄せる。
夫の獣欲を満たすために、たまにこうしてわざと受身になって見せて、うまく相手をコントロールしようとしているのは國比古も知っていたし、そんな計算を苦々しく思うことも無い。
美しく完璧な良妻にいいように操られ愛でられることにこそ、彼は幸福を感じるのだ。
がっしりした両腕でぎゅっと抱きしめられ、何をされるか知っている彼女は、目を閉じ顔を上に向け唇を軽く尖らせている。薄紅色で、可愛らしく整ったそれに思い切り口づけた。
腕の中の愛しい女を強く抱き締め、國比古は深月の口を貪った。大きからぬ口内に自分の舌を乱暴に差し入れ、ちゅうちゅう音をさせて唾液を啜る。
深月の方も接吻に応じ、その赤くて長い舌を旦那様のそれに絡めてくる。じゅるじゅるいう音と共に、じっくりとお互いの口を味わい、唾を飲み飲ませ合う。
さすがに息が苦しくなりかけた時、國比古は唇を離し、深月の潤んだ瞳を見つめて言った。
「俯せになって、膝を立てて……後ろから、するから」
「はぁい♪」
言われるがまま、発情狐は男を受け入れる体勢を取った。
上半身を布団に付け、膝を立てて尻を持ち上げる、余りに淫らで浅ましい格好。夫以外は決して見られないであろう美女のあられもない姿に、國比古の欲望が、凶悪な衝動が掻き立てられる。
裾を捲ってみると、目の前に人間女ではあり得ない程濡れ、赤く盛り上がった女陰が現れた。
いやらしく、ぷっくり膨れた陰唇は刺激を今か今かと待ち望んでいるかのようだし、膣の奥から溢れる淫液は水滴となって布団に曰くありげな染みを作ってしまう程に量が多い。
こんなにも発情しきった、いやらしい女性器を見せられては挿入する事以外何も考えられなくなるのが当然。襦袢の裾を背中の方まで折り返し下半身を完全に露にすると、瞬く間に寝巻を脱ぎ捨てた國比古は背後から覆い被さった。
今日、四回の交わりから来る疲れを全く感じさせない剛直を、組み伏せた淫乱妻に一気に突き立てる。腰を掴んで勢い任せに肉棒を挿入すると、両手で抱えた可愛い妻が甲高い声で叫んだ。
「あ、ひ、やあアァッ！ 凄い、いきなり凄いィっ！」
「深月がいやらし過ぎるから……！ こんなの、我慢できるわけ……！」
「いい……、いいんですよ、國比古さんの好きな、ように……乱暴に、してぇっ！」
妻の懇願に従って、國比古も自分の欲望に身を任せた。
煮えたぎる泥沼のようになった膣の熱い締め付けに魂を抜かれそうになりながら、美女の乱れる姿見たさに腰をガンガンに使う。肉と肉がぶつかって生まれるパンパンという下品な音も気にせず、國比古はただ淫乱美人を犯す事に溺れた。
性欲に濡れた喘ぎ声を絶えず漏らす深月の淫膣は、一回肉槍を奥に打ち込まれる度に軽く達して、透明かつ無味無臭な飛沫を散らす。腰のピストン運動が激しくなるごとにその量は増え、布団も二人の体もびたびたに濡らしてしまう。
後背位で妻を凌辱しながら國比古が上体を倒し、白くてきれいな深月の項に舌を這わすと、蜜は一層激しく垂れ流されるのだった。
「いやっ、そんなところ、どうして、……ぃぅんっ！」
「ちゅっ……感じるのか？ 深月。首なんか舐められて、こんな乱れるなんて。どうしようもない淫乱だな君は……」
「はいぃ……私、國比古さんにちゅうされたら、どこでも、きもちよくなっちゃうんれふ……もっといっぱい、ぺろぺろしてくらはぁい……」
恍惚の余り呂律が回らなくなってきた深月は、自分でも尻を前後に振って快楽を貪り始めた。
いつも通り、いやそれ以上に積極的で従属的な妻の媚態は、夫婦性活を最高に盛りあげる。昂奮と征服欲の余り項から下、襟元まで舐めだした國比古が腰に力を入れ、膣の一番奥、特に敏感な辺りを張り出た亀頭で擦りつけると、下の彼女が今までの喘ぎとはまた違った、か細い泣き声をあげた。
「……い、い、いくぅ……」
口からその言葉と共に魂が抜け出て行くかと思われた程、深月は恍惚の高みに押し上げられていた。
自制や恥も薄れたか、濡れやすいまんこは遂に潮を吹き出した。尿とは明らかに異なる、独特の匂いを持った薄い液体が断続的に噴出し、辺り一面水浸しにしていく。
膣奥まで男性器を突き込むと、いった肉筒がきゅうっと締まり、引き抜くと間欠泉の如き清水が溢れかえり布団も床も濡らしてしまう。
股から水をだらしなく垂らし、物も言えずにいる深月の余りの淫隈さに、本日五回目の國比古もそろそろ衝動を抑え切れなくなっていた。
「……深月、もうそろそろ、射精するぞ……中に出す、からね？」
「ふぁ、はい……なかな、なかにください……えっちなわたし、だんなさまのせーえきで、にんしんさせて……」
甘い声でおねだりされて、それがとどめになった。もう無理だ、というその時、國比古はしっかりと深月の腰を抱え、子宮口の一番近くまで男性器を押し入れた。
収縮する肉の襞が、限界に達した男性を扱いて搾る。強過ぎる刺激に対して半ば反射的に射出された濃厚白濁汁を、未産婦の子宮は喜んで受け入れた。
「……あ……あ、は、せーえき、なかに出てる……これできっと、わたし、あかちゃんはらめまひたよぉ……」
種付けアクメでまた潮を吹きながら、深月は受精の快楽に感じ入っていた。
11/10/04 19:54更新 / ナシ・アジフ
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