連載小説
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夫婦の時間
 それから数ヶ月後。
 國比古たちの神社は依然人間と妖怪の縁結び業務を執り行っていたが、この頃では実務に携わるのは國比古だけで、嫁の方は神殿に姿を見せなくなっていた。
 毎日毎朝毎夕毎晩やる事をやっていれば、当然出来るべきものが出来てしまう。深月は今、産休を取っているのだ。
 ゆったりした着物の上からでも分かるくらいに膨らんできたお腹をそっと撫でて、未来の母親が夫に囁く。

「最近どんどん大きくなりますねぇ、この子」
「順調で、結構じゃないか。丈夫な子を産んでくれよ?」
「うふふ。ええ、分かってますよ。……私、実はこの頃おっぱいが出るようになったんですよ」
「ほほう。それはまた、気の早いことだな」
「ええ。ほら、ご覧になって」

 胸元をはだけて露出させた一対の爆乳、その頂点からは確かに、濃厚で真っ白い液体が漏れ出ている。顔を近付けて見ると、微かに乳糖のような甘い匂いがした。
 と、まるで男を誘うかのような匂いを間近で嗅いだせいか、國比古突然妻のおっぱいをしゃぶりたくてたまらなくなってしまった。どうにか理性で押しとどめはしたが、妊娠してなお美しくなり続ける魔物娘の魔性を、まさしく思い知らされる。

「ところで國比古さん。私たち魔物は、男の人の精で生きるってこと。ご存知ですよね?」
「ああ。それがどうかしたか?」
「人間の女性は、妊娠すると色々自重する方が多いらしいですけど。私と、私の赤ちゃんは魔物ですから……生まれてくる前から、精子の味が大好きなんですよ」

 だから、と囁いて、深月が両脚を開き緋袴をたくし上げる。膨れたお腹をかばうようにしながら、巫女服姿の妊婦は、ぐちゃぐちゃに濡れた女性器を未来の父親に魅せつけた。

「妊娠中でも、愛して下さいますよね? 私のおっぱい吸って、もう一人孕めるくらい、中出ししてくださいますよね?」

 深月が右腕で支えた巨乳は、軽く圧搾されただけですぐに乳汁を分泌させる。
 ちょっとどろっとしたその液体は、本来大人の男を喜ばせるためのものではないにもかかわらず、言い知れぬ淫隈さで國比古を誘った。
 良人のものがむくむくと立ち上がるのを見て、母狐は緩んだ笑みを浮かべる。いやらしく勃起して白い乳汁を分泌し続ける乳首に目を奪われっぱなしな國比古の様子から、ボテ腹えっちの激しい快楽を予感しているのだろう。

「ああ、もしかして。おまんこより先に、おっぱいが味わいたいですか?
 いいですよ。この胸は、本当は赤ちゃんのためのものですけれど……國比古さんのものでもありますから。いっぱい使って、御奉仕します♪ 妊娠中だからって、他の女の事なんて考えないで下さいね」

 子を孕んでますます淫らになっていく魔物娘は、その生殖本能によって夫を捕らえ続けるのだろう。
 他の女のことなど言われるまでもなく、今までもこれからも、國比古の目には愛しい深月と築く幸せな家庭しか映っていなかった。
 いつものごとく愛しい妻の媚態にアテられて、興奮と幸福でぼうっとしかけている國比古の服を手早く脱がせ、深月は彼の股間に、依然として頂点から白いミルクを漏らし続ける一対のおっぱいを寄せる。すると、二人の汗と乳汁が潤滑油としての役割を果たし、むちむちおっぱいと陰茎の間にぬるりとした感触を産み出した。
 未来の子供に飲ませるための母乳を生殖器にまぶされ、更に淫らな遊びに使ってしまう妻の行為に國比古は少しばかり罪悪感を覚えていた。
 こんなことはやめようと言い出したくなるギリギリのところで与えられる背徳感は、彼の魂に否応なしに妊婦萌え嗜好を刻み込んでいく。大きく膨れたお腹とおっぱいは、母性と魔性の両方をもって男を狂わし従わせる。
 搾乳パイズリの変態的な快楽を予感して震える夫を完全に堕としてしまうべく、深月は両手にぎゅっと力を込め、また新たに生産された狐乳を搾り出した。
 早くも乳首を硬くして、乳姦の甘みを渇望する淫乱おっぱいで、壁際に立たせた國比古の勃起ちんこを下から挟みこむ。
 左右から巨乳を竿に押し付けると、分泌された乳汁が胸の谷間、男性器と乳房の間へ流れ込んでいく。泡立ちながら深月の深い谷間を満たしていく白い液体に塗れて、國比古の肉棒は一層硬く屹立した。

「私の生おっぱいで、おちんちん見えないくらい、しっかり包んであげます」

 そう言って、深月は両手を使い始めた。
 支える指と指の間から肉が零れ出る爆乳でもって、狐は旦那様の肉槍を擦り立てる。
 一度手を往復させ、たわわに実った胸の果実と男性器を衝突させるごとに、乳頭からは断続的にぴゅっぴゅっと乳汁が飛び出て國比古の下腹部へと降り注ぐ。おちんちんを母乳でびしょびしょにされて、男が気持ちよくなれないわけがない。
 そうはいっても無論、楽しんでいたのは男の方だけではない。大量の母乳を惜しげもなく噴き散らし、床も身体もベトベトにして深月は搾乳パイズリで奉仕する。
 ちょっと変態的ななプレイで夫をうめかせ、透明な先走りを出させた彼女自身も、かなりの快楽に襲われていた。
 世界で唯一愛する男の逞しい生殖器で大きなおっぱいを摩擦されて、魔物娘が快楽を感じないことなどありえない。それに加えて、乳首から止めどなくあふれ出る妊婦の乳が乳肌と竿に絡み、
ぬるっと熱く濡れた陰茎が胸の奥の方まで挿入ってきそうな未知の感覚が、ボテ腹稲荷のお肌を桃色に染めていく。
 射乳のたびに乳首から乳腺全体に広がっていくピリリとした刺激も、頬を紅潮させ、じっとりした淫らな汗を全身から噴き、完全に発情しきった雌狐にとっては無上の快楽となってしまうのだろうか。
 こんな風におっぱい搾り出すたびに気持ちよくなってしまっていては、授乳の時が思いやられるなぁと國比古は脳の片隅で思った。が、濃厚狐乳に溺れさせられ、優しく精を搾られる快楽はまさしく人外のもので、余計なことを考える余裕はすぐに失せてしまうのだった。
 まるで乳牛のごとくますます多くの母乳を噴き出しながら、搾乳乳奉仕にのめり込んでいく深月はパイズリで旦那さんを追い詰めつつ、自身も強い快楽を感じつつあるようだった。
 膝立ちになって國比古の男根を抱きしめ、ずりずりと擦り立てながら、だんだん息が荒くなってきている。潤んだ瞳で見上げて、射乳しながら彼女は絶頂を乞う。

「國比古さん、もうそろそろ、出ちゃうんじゃないですか?」
「あ、ああ。深月も……?」
「はい、私も、おっぱい出して、気持ちいいんです……
 ねえ、國比古さんの熱くて濃い精子、私の胸に中出ししてくれますよね? 谷間に射精して、おっぱいでイかせてくれますよね?」
「ん、いいよ。いやらしい深月が胸だけでイく所、俺に見せてくれ」
「はい……!」

 いよいよイける、となった淫乳稲荷は、紅に染まった乳房を左右交互に動かして一気に國比古を射精させにかかった。
 性衝動に突き動かされた深月は自身のおっぱいを乱暴につかみ、握りしめて渾身の力で男性器に擦りつける。
 乳腺を蹂躙された授乳器官はより一層多くの乳汁を噴き出し、谷間を真っ白に染める。乳の海で溺れさせられた男性器の限界はすぐに訪れた。

「も、もう……!」
「下さい、精子で、おっぱいイかせて……!」

 言われると同時に、國比古は溜まりに溜まった精液を深月の胸へぶちまけた。
 増産された精液が後から後から射出され、乳汁と混ざり合ってたわわなおっぱいを白く汚していく。挟んだ陰茎が飛び跳ね暴れる感触で、深月もまた絶頂に達した。

「うぅぅっ……! おっぱい、気持ちいいぃ……!」

 ぼうっと焦点の合わない目をしながら、肉棒だけは逃さぬようがっちりと胸に捉えている。射精が続いている最中にまたやわやわ巨乳に抱きしめられ、國比古は立て続けに射精させられることとなった。

「ぐっ……深月、ちょっと離し」
「あ、あはぁ……おっぱい、じんじんしますぅ……せいしも、おちちも、気持ちいい……♪」

 忘我の極みにありながら、深月はまだまだ飽きたらぬとばかりに自分の乳を搾り、夫を快楽責めにしていた。


 数分後。ようやくひと息ついた臨月妻は、その大きなお腹に手を当てて、激しすぎた射精に精気を搾られ、息絶え絶えな夫に言った。

「ねえ、國比古さん。こっちにも精子、いただきますね」
「お、おいちょっと待て」

 布団の上で仰向けになっていた夫に跨り、萎えかけていた男性器を股の下に捉える。しぼんでしまうより早く、白く細長い五指で優しく撫でさすり血流を復活させたと思うや否や、ぐっちょぐちょに濡れ切ったおまんこが根元まで一気に咥え込んだ。
 本来は使う必要が無い筈の物だというのに、深月の蜜壷は子を孕んでますます強く締まるようになっている。射精後間も無い陰茎に強すぎる快楽をもたらす魔性の性器で亀頭の先っぽから竿の付け根までをきゅうっと搾られ、國比古は悶えた。

「うおっ、ちょ、深月」
「あハっ、國比古さんのおちんちん、私の膣内でビクビクいってます……いいですよぉ、今日もちゃあんと、中出しさせてあげますからね」

 性の快楽に蕩け切った目をした深月は、淫らな言葉を恥ずかしげもなく口にして猛然と腰を使い出した。
 子供の安全が心配になるくらい、妊婦は身重の身体を酷使して、膝立ちになって騎乗位搾精に溺れる。大きく膨れたお腹がとすんとすんと揺れるのを見て、興奮しながらもさすがに止めようかと思った國比古だったが、愛液をたっぷり絡めた膣壁の素早い上下動とそれの生み出す、神経を直接舐めしゃぶるような鮮烈な快感で声が出せなくなった。
 息を詰まらせ、何も言えないでいる夫を発情妊婦は思うがままに蹂躙する。身体を下げるときは会陰と会陰がくっつくくらいまで低く下げ、遠からず二人の子供が通る筈の膣道を男性器で一杯にし、上げるときには腿を垂直に立て、ひくひくしながら淫らな液を漏らし続ける膣口でカリ首を引っ掛けては男性器の中でも特に敏感な部分を強く締め付ける。
 細い身体に大きな胎児を宿し、それでも飽きたらず更に夫の剛直も求める深月に普段の淑やかさ、清楚さは全く見られない。臨月を迎えてなお精に飢える、魔物が一匹いるだけだった。

「いい、い、いいィっ! ボテ腹子作り、最高……!」
「く、深月、ちょっと……!」
「い、嫌です、止めたくないです! もっといやらしいこと、するんですぅ!」

 パンパンと腰と腰の間で卑猥な音を立て、発情妊婦は愛しい屹立を貪り続ける。と、その柔らかさゆえに腹の子袋よりも激しく上下に揺れていたおっぱいから、白い飛沫が飛んだ。

「?」
「! く、ふぅう……!」

 國比古が不審に思った次の瞬間、膨らみきった乳房から真っ白なミルクがほとばしった。
 発情と興奮の果て、作られすぎた乳汁が乳腺の中で行き場を失ったのだろうか。揉まれても触られてもいない大きな胸からひとりでに母乳が噴きでて、國比古の上半身に降り注いだ。

「母乳……? いったい、なぜ」
「な、なにこれへぇ……? でも、き、気持ちいい……おっぱい、ピュッピュして、私また……!」

 左右同時噴乳の快楽が、淫乱雌狐を駆り立てた。
 一対の乳首からだらしなくおっぱいを噴き出しながら、深月はますます腰使いを早める。高速で勃起ちんぽを出し入れされてよがるオマンコからはどろっと濁った本気汁が溢れでて、彼女の法悦を象徴しているかのようで。
 搾乳の快楽に、深月の淫膣は狂ったように締まり、旦那様の思考を快楽で塗り潰していく。最初こそ戸惑いが勝っていた國比古も、胸から乳汁を撒き散らしてアクメに溺れる稲荷神のあまりの媚態にアてられ、妻との交わり以外何も考えられなくなってきていた。

「ああ、あああああっイイっ! 気持ちいいっ! おっぱいも、おまんこも、最高ぉっ! くにひこさんも、いいですかぁっ!?」
「ああすごいよ、深月、愛してるっ……!」
「う、う、嬉しい……! 私も、くにひこさんのことがすきぃっ! すきすぎて、しんじゃいそうですっ!」

 お互いに愛の言葉を掛けあい、高めあう二人。愛と欲に狂った稲荷の膣に男の理性が長く耐えられるはずもなく、國比古はもう間もなく愛妻の騎乗位に屈しようとしていた。

「で、出ますかぁ!? せいえき、しゃせいしちゃいますかぁっ!?」
「む、もう、だめだっ……膣内に……!」
「はひ、ぃ! ナカに、オマンコに出して、イかせて下さいっ……!」

 ぶしゅぶしゅと胸から母乳を噴き出して、淫乱ボテ腹稲荷がラストスパートを掛ける。
 大事な大事な子供を守っているはずの子宮口を亀頭に触れさせるくらいまで深く腰を落としこみ、咥え込んだ男性器全体を膣できゅっと抱きしめると、もう終わりだった。

「出すぞっ……!」
「下さい、膣に、子宮に……!」

 飢えて荒ぶる妖怪娘の求めるままに、精液は放たれる。
 人間のものでは決してありえない大量の射精が膣の奥で起こり、白い濁流が妊婦の股に流れ込む。膣道の天井部奥、女性器の中でも特に敏感な箇所に直接子種汁を浴びせかけられ、絶頂を隠そうともしない深月はよだれすら垂らして激しく喘いだ。

「!! ん、で、出てる、子宮に……赤ちゃんに精子届いてますっ……!」

 生殖器を深く結合させ、夫妻は生交尾に感じ入っていた。
 思い切り両脚を開き、國比古のものを残らず股に飲み込んだ深月の格好は酷く淫らだったが、不思議とそれが膨らんだ腹に似合っている。
 緩みきった表情で精子を味わっている妻を見て、子供が生まれてもこいつの性欲は収まらないだろうな、と國比古はなんとはなしに思っていた。
 既に魔物の価値観に染まりきっている彼であるからして、そんな予想を厭わしく思うこともない。むしろ、親子三人、いや四人五人で育む暖かくも淫らな生活を夢見て、彼はこの上なく幸せだった。
11/10/08 00:41更新 / ナシ・アジフ
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■作者メッセージ
またしても妊婦ネタ。またしても搾乳。夫婦シチュといえばこれですよ。
次章で終了予定。

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