読切小説
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着物妖精

それはある夏の日の、それも熱帯夜のことだった。
俺と同居しているフェアリー、妖精の国から現代の文化を調べる目的で訪れた、鉄色の髪に灰色の目をしたシェンが、近所の神社でやっている夏祭りに連れて行けとせがみ出したのは。
俺は最初「熱くていやだ、動きたくない勝手に行け」と断っていたのだが、シェンも引かない。
「ツツジと一緒じゃないといや! 第一私お金持ってないんだから何も買えない!」
と騒ぎ、あまつさえ金を出してやるといえば「俺と一緒じゃなければいや」だとか、
あんまりにも騒ぐもんだから、
「オラ脱げ。」
軽く切れた俺はシェンのフェアリー服を乱暴に引きはがすと彼女の体を鷲掴みにして、その小さな秘部に舌を押し付けると、そのまま
ぺぢゅ、ぬでゃぺろべろぬちゅ
彼女の股間を舐めまわした。
「んひゃぁっ! あにゃあ! んンんン―――――――――っ!!」
圧倒的な体格差ゆえに、まるで人形のように俺の手の中で愛撫されるしかないシェンは、四肢を突っ張らせながら俺の愛撫に耐えられずひたすらイキまくる。
五分ほどたっぷり舐めまわしてやると、小さな体のシェンは完全にぐったりと脱力してしまった。
力の入らない彼女の体を机の上に置き、
「これで懲りたな、じゃあ夏祭りは」
「行きたい……」
まだイキ足りないようだな、そう思いもう一度俺がシェンをつかもうとしたところ、彼女はそれより早く羽を広げて宙に浮く、そして俺に向かい机の上に置いてあった消しゴムを投げつけてきた。
ぽこん と軽い音を立てて消しゴムは俺の額に当たる。
痛くはないが、腹立つ。
「行きたいの! 行きたい行きたい行きたい行きたい!!」
駄々をこねながら俺の周囲を飛び回り始めた。
もう一回、今度はセロテープで四肢拘束したうえでチンポで串刺しにしてやろうかと思った瞬間、シェンはついに俺が一番困ることを言い出した。
「連れてってくれなかったら私実家に帰るからね!!」
「ちょっと待てそれは困る!!」
俺たちは一応ながら恋人関係にある、体格の差はかなりのものだが、それでも仲睦まじく生活しているし、彼女のおかげで魔物に襲われずに済んでいる節がある。
いま彼女に消えられると俺は心の支えと自らを魔物から守る手段を失う、それは痛い。
「じゃあ連れてってよ、かわいい浴衣着たいな〜」
俺はため息をつきながら、彼女のその言葉に首を縦に振るしかなかった。


呉服屋に行って、フェアリー・ピクシー用の着物を借りに行ったら、なんと俺たちが一番乗りだった。それもそのはず、こちらの世界にいるフェアリーやピクシーの絶対数自体が少なく、多くが妖精の国に行ってしまっているのだから多いはずがない。
借りたのはあやめ色の着物だった、よくこのサイズを作れたなと思ったら、店主は女郎蜘蛛だ。
「そういえば、夏祭りって来たの初めてじゃないか?」
「そうだねー、あむあむ……もぐもぐ……」
俺の右肩に止まったシェンは、いましがた出店のたこ焼き屋で買ったたこ焼きを両手で持って懸命に小さなお口でちまちま食べている。
明らかにこいつは体積以上のものを平気で食べるが、それがどこに行っているのかは謎。
きっと妖精の国に送られてるんだな、そういうことにしよう。
一人で納得しながら、肩の上のシェンに
「美味いか?」
と聞いてみる。
「ビミョー、生焼けだし、生地自体が美味しくない。」
「俺が処理しようか?」
提案に首を横に振ったシェンだったが、新しいものを見つけた途端に灰色の目を輝かせ、俺の口にたこ焼きの残りを押し込むと飛んでいく。
「うぶぉっ! げっほごほっ!! 何してくれてんだゴルァ!!」
まだ熱かったたこ焼きを口に突っ込まれた怒りに俺が怒鳴るのにも構わず、シェンはリンゴ飴の屋台の前でのんきにリンゴ飴を注文している。
怒るのもそこそこに、あわてて俺がリンゴ飴を受け取りに行く。
「ほら、一緒に食べよ♪」
そんな風に笑顔で言われると、俺はもうこいつに一言も文句を言えなくなる。
受け取ったリンゴ飴の包装を解いて口をつける。
「超、甘い、甘すぎる……」「んー♪ 美味しい!」
俺の文句とシェンの賞賛の言葉がほぼ同時に出る。
と、リンゴ飴からシェンの視線がまた逸れる、その先にあるのはどうやら金魚すくいのようだ。
キラキラした目で俺を見つめてくる、やりたいんだなと俺が判断して店の前に。
金魚は一匹がシェンの頭ほどの大きさをしている、ポイも、シェンを上に乗せられる大きさだ。
「いらっしゃい」
表情のないサハギンの店主に二百円を払い、ポイを二つもらう。
「いいかシェン、これにはやり方が」
「そぉりゃあ!!」
ばしゃん!
俺の説明には全く聞く耳持たず、シェンは勢いよく水面にポイを叩きつける。
当然、ポイはボロボロ、これではもう使えない。
「ちょっとお姉ちゃん! これ不良品!!」
「違うっつーの! これは、こうやるんだよ!!」
サハギンの店主が眉をひそめたのを見て、俺は急いで一匹を掬い上げる。
「おおー」
「…………#」
無言で怒気を放つサハギンに頭を下げてから、金魚を返してその場を立ち去った。
二人でかなり進んだところで、そこに売られていたのはベビーカステラだった。
漂ってくる甘い匂いにシェンが反応しないはずもなく、俺たちはそれを購入した、しかしその出店の背後の茂みを見た瞬間、俺たちの不安が一気に募った。
「んあぁっ!」「ひぐぅっ!」「もっとぉ! もっと激しくぅ!!」「ああっ! 感じるっ!感じちゃうっ!!」「ほらほら、へばってないでもっと出しな!」
そこは乱交パーティの舞台と化していたのだ。
その集団の手元には共通して俺たちが今しがた買ったベビーカステラの袋。
店員さんと目を合わせてみると、彼はにっこりとほほ笑んだ。
俺たちは無言でその場を後にした、リンゴ飴がまだ残っていたことを口実にして。
今度俺たちが口をつけたのは唐揚げ串だった。先端の一個をシェンがいつまでもちまちま食べるもんだから、一緒に食っちまおうかちょっと悩んだ。
串は捨てないで取っておくことにした、何かに使えそうだ。
気づいたら、俺たちは祭りの最奥である神社の境内にまで入り込んできてしまっていた。
ズルではあるがシェンに賽銭を投げてもらってきて、二人で一緒に柏手。
「さーてと、どうする? 帰るか?」
「ううん、もっと奥に行こうよ。」
そういってシェンは暗い森の中に入り込んでいく。
安全だとは思うのだが、しかし俺は彼女のそんな行動に疑問も持っていた。
人気のある場所からかなり離れたところで、シェンが振り向く。
「ここならいいよね、ほら、一緒に。」
「一緒に何するんだよ。」
「ベビーカステラ、まだ食べてないよね。」
そう言って、シェンは俺のカバンの中からベビーカステラを取り出すと、袋を開けて一個を食べる、そして俺の口にも一個放り込む。
とても甘くとろけそうな味だが、それと同時に体が熱くなり、火照ってくる。
予想通りアルラウネの蜜が大量に入っていたらしい、これの効果であの乱交パーティ会場は形成されていたんだろう。
「ちょっとパサパサ、美味しいけど喉乾くねー♪」
「ああ、そうだな。」
その言葉の意味を理解できた俺は、すぐに服を脱ぐ。既に臨戦態勢の俺の息子を見たシェンも、そこから吐き出されるジュースでのどを潤すために迷わず抱きついてくる。
ちゅくにちゃぬちゅくちゃねぢょ
全身を俺の息子に絡みつかせ、尿道口の中に舌を突っ込んでまでジュースを求める。
彼女はもちろんピクシーではない、しかし俺と長く一緒に暮らすうちにだんだんと魔物化が進行してきて、気づいたころには俺たちはなし崩し的に関係を持っていた。
「ベビーカステラと相性抜群のチンポミルク、私にいっぱいご馳走してね。」
「ああ、勿論っ、だすぞっ!!」
こすり付けられる柔らかな体の感触と濡れた舌に撫ぜられる感触に、俺は白濁を放っていた。
「んっはぁっ!! 来た来た来た――――――――っ!!」
全身で精液を受け止め、開けた口に飛び込んで来たミルクは迷わず飲み込む。
着物もべとべとになってしまったが、十分喉は潤っただろう。
「今度は、俺にお前のジュースをくれよ。」
「うん。」
俺の言葉に頬を赤に染めながらシェンは着物の裾をたくし上げる。
その下にはもうジュースを溢れさせている彼女の生まれたままの秘部があった。
「着物は下着をつけないんだよね?」
「そうそう、よくわかってるな。」
そういいながら彼女の秘部に舌を押し付け、なみなみ溢れてくるジュースを舐めとってやる。
ぺろぺろと表面を舐めたら、今度は中に。
舌を中まで押し込んで、しみだしてくる愛液を舐めとっては口に運ぶ。
「こんなんじゃ、足りないな。」
そういって、また舌を奥まで差し込む。ただ愛液を掬う動きから、彼女の愛液を最大限まで吐き出させて一気に渇きを潤そうと、彼女を絶頂まで追い立てるのだ。
じゅぽんっにゅぼっぴぢゅぢゅぅうううう
子宮口まで舌で割り開き、Gスポットを舐めながら引き抜き、そして抜くと同時にクリトリスに吸い付く。
「んきゃきゅぅううううううううううっ!!」
その快感に全身を震わせながらも、シェンは墜落しないように羽を羽ばたかせる。
そしてすぐに、
「ふひゃっ! あひゃん! イクっイクッ!! イキュ――――――――――――!!」
ぶしゃああああああああああああ
がくがくがくがくがくがく
全身をばね仕掛けのおもちゃのように跳ねさせながら、シェンは絶頂に達して俺の目当ての特濃ジュースを俺にご馳走してくれる。
「はぁっはぁっ」
墜落しないように俺は彼女の体を手でしっかり支えてやる。
「ツツジぃ……今度は下のお口にジュースほしいな……?」
潤んだ目で、シェンは俺にそう要求してきた。
迷わず俺は彼女の体を優しく握ると、さっきの愛撫でまた硬く怒張した息子の先端に彼女のどう見ても小さすぎる秘部をあてがわせる。
「来て。」
その言葉とほぼ同時、
ミリミリメキっ! ムリュムリュぢゅごん!
肉が引き裂かれるような音とともに、彼女の小さな膣を自分の形に変えながら俺の息子は彼女の体を貫いた。
「んギャゔ―――――――――――っ!!」
悲鳴のようなシェンの声と同時に、
ぷしゃぁあああああああああ
膀胱を縮めることで体の負荷を少しでも減らすためか、彼女は失禁していた。
何度貫いても、このきつすぎる膣を蹂躙するように俺の形に変える感覚には慣れない。
気持ちいいような申し訳ないような奇妙な気分にさせられる。
しかし、彼女の本領はここからだ。
ただ締め付けて異物を排除しようとするだけだった膣の動きに、明らかに歓迎している動きが混じり始める。もっと奥まで、体全部を壊すくらいついてほしいと、シェンが腰を振り始めたのだ。
しかし俺もされるがままにはなってやらない、唐揚げ棒の串を取り出すと、それを彼女の尻穴に乱暴にねじ込む。
「ふギぃいいいっ!」
そのまま腸壁をひっかくように棒を動かす、ただでさえ腹がペニス型に膨らんだ彼女にこれは鬼畜だと思われるかもしれないが、前に親指を突き立てても壊れなかったから大丈夫だ。
俺の攻撃にもかかわらず、もしくはそれで火がついたか、もっと激しく腰が押し付けられる。
むりゅぅうううううう
子宮口が広がっていく音が息子越しに聞こえる。
プツッ ピピピッ
その一方で、何かが切れる音も聞こえる。
そして、
ごりゅん! ブチィッ!
子宮内に亀頭が侵入したのと同時に、シェンの腰を巻いていた帯が内側からの引き延ばしに堪え切れずに千切れ、彼女の幼い体のほとんどが露わになる。
「出るっ!!!」「イギュゥ―――――――――っ!!!」
どびゅるるるっるるるるるるるるるるぶしゃあああああああああああああああ
俺たちは二人同時に絶頂を迎え、そしてそこで果てた。


後で呉服屋さんに謝りに行ったんだが、笑って許してくれた。
どうやら、よくあることらしい。

11/08/11 20:40更新 / なるつき

■作者メッセージ
結構内容薄目です……Hシーンもっと追記するか悩みましたがやめときました。そのうちこの二人は別の話を作るかも……

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