連載小説
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憎悪を昇華した先に
それから五郎が会場に着いたので、エキシビションマッチを始めようとすると…

流ノ介「!!爆音…?」

見ると会場の一部に砲弾らしきものが当たり爆発したらしい

五郎「皆殺しにしてやる…」

エルザ『待って』

流ノ介「まだ反撃をするなとか言う寝言を言うわけではないだろうな?」

エルザ『貴方たちが本当にやりたいことはなに?』

五郎「ならお前たちが匿っている浩二を殺したやつを出せ、そいつ一人の命で許す」

流ノ介「そうだな…」

翔「さっきの爆発音は!?」

流ノ介「解放戦線の残党が来た」

翔「…なるほど」

五郎「どうする?あいつを差し出して奴らを助けるかあいつを庇ってこのまま行かせるか」

エルザ『貴方たちが本当にやりたいことは、彼らの殲滅?』

流ノ介「止められもしなかったやつが何を言う」

五郎「どうして浩二を助けてくれなかったんだ?」

エルザ『…』

流ノ介「…行こうか、水掛け論は無意味だしな」

そのまま俺たちは地下倉庫に向かう

流ノ介「ひとつ面白い案が浮かんだ」

五郎「聞かせてくれ」

俺はある案を話す

五郎「確かにこれなら魔物たちも文句は言えんだろうしそれどころじゃないよな…」

翔「面白いものが見えそうだ」

そのまま俺たちは強化装甲を起動して別の出口から出撃する

流ノ介「さて、やるか」

そのまま俺たちは三人横に並ぶ

流ノ介「準備は良いか?」

五郎「ああ!大丈夫だ!!」

翔「こちらもいつでも良い!!」

そのまま俺たちは三人でエネルギーを束ねて光線を放つ

エルザ『!!!!!!!!殺したの!?』

放った直後にエルザは走ってきた

流ノ介「いや、これが俺たちの最大の妥協だ。」

五郎「まあ、見ていたらわかるさ」

五郎は冷たい笑顔で言う

エルザ『…ぇ?』

奴らはいきなり怯えた顔で震えている、俺は最後のトリガーとなる言葉を言う

流ノ介「お前たちがしてきたことを思い出せ!!」

すると奴らは片っ端から崩れ落ちていく

五郎「面白いものが見られるな…」

奴らは全員うわ言のように謝罪の言葉を走り頭を地面に擦り付けている

エルザ『どう言うこと…?』

翔「奴らの悪意のみを消し飛ばし、そこに罪悪感と入れ換えた」

エルザ『…なるほど』

すると今度は頭を地面に叩きつけている

エルザ『うわぁ…』

流ノ介「頭が割れるのが先か、動けなくなるのが先か」

そのまま俺たちは会場に戻る

流ノ介「さて、エキシビションマッチをやりたいと思ったが」

翔「奴らがぶち壊したしな…」

流ノ介「どうするかな…」

するとエルザが戻ってきた

エルザ『危ない状態よ…』

流ノ介「??」

エルザ『あいつらみんな死のうとしてるのを押さえつけたり砕けた額の骨の治療をしたりしてるわ…』

流ノ介「そうか」

エルザ『そうか。って…』

流ノ介「命を奪わんかっただけ譲歩したんだ、これ以上は「自分達のために泣き寝入りしてほしい」ということだが?」

五郎「本当は皆殺しにしても良かったんだ、感謝されても文句を言われたくはないが」

エルザ『…彼らの精神は、いつ…いつ戻るの?』

流ノ介「知らん、そいつらのしてきたこと次第だ」

エルザ『そう…』

流ノ介「その前に精神が壊れるか、身体が壊れるか、償って生きようとするかはあんた達次第だ」

翔「俺たちの戦いぶち壊しやがって…」

エルザ『なるほど…』

流ノ介「で」

エルザ『??』

流ノ介「エキシビションマッチはいつやれる?」

できるかはわからないが聞く

エルザ『…そうね』

俺たちにとっては、終わったこと。それだけでしかない、不完全燃焼極まりないが仕方ないとも思う…

続く

20/11/12 21:17更新 / サボテン
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■作者メッセージ
どうも、サボテンです

次回に続きます

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