連載小説
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その後…
それからエルザたちに説明を求められ、俺は答えた

エルザ『何をやったら電撃を束ねられるのよ…』

流ノ介「説明を最初からするが、まずどんな力が使えるかは装着者の適正によるところがあるんだ」

エルザ『なるほど…』

流ノ介「俺の場合、適合していたのが雷の力だったらしい」

エルザ『だからあんなものすごい電撃を…』

流ノ介「というよりプラズマの塊を固めてそのまま奴らにぶん投げた感じだ」

エルザ『プラズマ…道理で跡形もなく消し飛ばせるわけね…』

流ノ介「ああ、実際ぶっつけ本番だったがうまく行った」

エルザ『怒りと悲しみを表すのだとすれば、あいつらは完全に自業自得って訳ね…』

話をしてそれからすぐに五郎は入院してしまった、命があっただけよかったとするか…

流ノ介「そんなところだな」

エルザ『わかったわ、とりあえずそういっておくわ』

エルザはどうやらことの顛末を他者に報告しているらしい

流ノ介「で…」

エルザ『私たちの監視のもと、準々決勝は一週間後に行うこととなったわ』

流ノ介「わかった、一週間後だな」

とりあえず、大会は行えるらしい。良かった…

エルザ『今回のことは、国際手配犯が相手であったこと。そうしなければ死んでいたことを鑑みた特例よ』

流ノ介「…ああ。」

おそらくこいつらは…

エルザ『貴方のその努力や信念の結晶を渡せとは今は言わないわ…』

流ノ介「…意外だな。危険だから渡せと力ずくでやろうとしてくると思ったが」

エルザ『そんなことをすれば、これ幸いとまた来るかもしれないもの』

流ノ介「なるほど…」

エルザ『えぇ…』

流ノ介「今は、ということは…」

エルザ『えぇ…』

流ノ介「自分の身は自分で守る、そのためにこれを作り上げた」

エルザ『それにしては、随分殲滅力が高いわね』

流ノ介「道を切り開くための力だ、本来はな」

エルザ『まあ、あんなことになればそうもなるわよね…』

流ノ介「…」

エルザ『ごめんなさい…』

流ノ介「あんたらに、責任はねえよ」

悪いのは主神解放戦線だ、魔物たちは悪くない

流ノ介「仮にこれを奪うなら、俺はその前に解放戦線を全て殲滅してからだ」

憎しみが消えるどころか奴らが来たせいでさらに増えた…

エルザ『火に油を注いだわね…あいつら…』

流ノ介「ああ…」

エルザ『思い出したくもないことみたいね…』

流ノ介「ああ、あいつらのせいでどれだけの人々が傷つき苦しんだと思っている…」

エルザ『…そうね』

これ以上は彼女も何も言わないようだ

流ノ介「なら、一週間後にな」

エルザ『えぇ…』

それから一週間、俺は五郎の看病と自主的なトレーニングにその日を使った

流ノ介「さて、行くか…」

五郎「済まん、俺は…」

流ノ介「魔物が見張っている、大丈夫だろう」

五郎「ああ、聞いた話によると魔物たちも主神解放戦線の本拠地を見つけたらしく対処しているらしい」

流ノ介「だといいがな」

続く
20/11/04 23:17更新 / サボテン
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■作者メッセージ
どうも、サボテンです。

次回に続きます

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