連載小説
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怒りの猛撃
準々決勝の朝、準備をしていると…

エルザ『まさか…』

流ノ介「?」

そうしていると、五郎が慌てて入ってきた

流ノ介「どうした?」

五郎「主神教団の人間がきて責任者を出せって」

流ノ介「主神教団…」

五年前にでかい事件をやらかしてもまだ解体されてなかったのか…

流ノ介「わかった」

そのまま外に出て応対する

流ノ介「何用ですか?」

教団「ここの大会に、魔物が参加していると聞いた」

流ノ介「で?」

五郎「この場所は中立だ、法律的に問題はないはずだ」

教団「…」

流ノ介「お引き取りを、大会の営業妨害でしょっぴかれたくないならな」

すると、奴らは暴挙に打って出た

教団「なら、ここを占拠する。主神解放戦線のために」

五郎「主神解放戦線だと…あのテロリストが…」

教団「ならまず貴様から死ね」

教団の人間の一人が五郎に銃を向け発砲した

エルザ『!!』

五郎「がっ…!!!!」

流ノ介「!!!!」

そのまま駆け寄り、五郎を抱える

流ノ介「五郎!!!!」

五郎「っ…」

そのまま俺はエルザたちに五郎を任せ競技場の地下倉庫に走る

流ノ介「…」

地下倉庫にあったのは、競技用ではなく本来過激派にたいして使う予定だったMBAの技術を応用した強化装甲を起動した

流ノ介「…」

そのままその強化装甲を装着して別の出口から出る

流ノ介「主神教団、貴様らは俺の友を二人も奪ってくれたな…」

エルザ『まさか…』

流ノ介「…」












エルザside

走っていって戻ってきた流ノ介は、青いロボットらしきパワードスーツを着ていた、そして…

エルザ『…』

彼の目は据わり憤怒の色に染まっていた

流ノ介「覚悟しろ…」

すると流ノ介の着ているパワードスーツのふくらはぎ部分が開き、小型の銃火器が出てきた

流ノ介「爆ぜ散れ!!!!!!」

流ノ介が出したのはどうやらガトリング銃らしい、早速倒れた兵士が出てきている

流ノ介「貴様らは俺から何もかも奪う!!なら奪われる前にぶっ潰してやる!!!!」

すると左腕の拳が射出され鎖で繋がれた部分で数人の教団の人間を絡めとり手繰り寄せると右手で兵士の一人を殴る

流ノ介「こいつは浩二の分だ!!!!」

一撃で殴られた兵士の顔がひしゃげる

エルザ『!!』

間違いない、彼らは…

流ノ介「地獄に落ちろ!!!!!!」

肩部分にも武器があるらしく小型のミサイルを撃つ…

エルザ『!!』

止めようにも身体が動かない、彼の殺意や怒りに足がすくんでしまっている…

流ノ介「おぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!」

彼のパワードスーツの胸部分が光ると両手の間にまぶしい光、というよりは雷に近いエネルギーの塊が集まる

流ノ介「この世界から消えちまえぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!」

すると彼はその塊を奴らに向けてぶん投げた

エルザ『っ!!!!!!!!』

その爆発が収まるがどうやらリーダー格の一人は生きているらしい

流ノ介「自分だけ生き残りやがったか、浅ましさもここに極まれりだな…!!!!!!」

エルザ『!!!!!!!!』

今度は何とか身体が動いたが間に合わない

流ノ介「だっ!!!!!!」

エルザ『っ!!!!』

彼は貫手でリーダー格の男を貫く

流ノ介「おぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!」

エネルギーを流し込んだらしくそのまま爆発してしまった…






















流ノ介side

流ノ介「はぁ…はぁ…はぁ…」

エルザ『っ!!』

そのままエルザは走ってきた

流ノ介「…五郎は…?」

エルザ『大丈夫よ、彼、急所を外して当たったみたいよ…』

流ノ介「!!」

そのまま走り寄る

五郎「…」

流ノ介「五郎!!五郎!!しっかりしろ!!」

五郎「ああ…痛かった」

流ノ介「五郎…」

どうやら五郎は彼女の言う通り生きている、よかった…

五郎「成功だな…」

流ノ介「ああ、成功だ…」

エルザ『…とりあえず、全部話してもらうわよ?』

流ノ介「…ああ、何から聞きたい?」

今日は準々決勝は無理そうだ、というよりも大会がちゅうしになりかねない…

エルザ『なら、まずは…』

流ノ介「ああ」

まず話したのは、五年前に起こったことだ

流ノ介「これは五郎の話すことだな」

五郎「そうだな」

エルザ『なら、聞かせて』

五郎「ああ、俺の弟は魔物を庇い主神解放戦線に殺された」

エルザ『浩二って…まさかあなたの名字って…』

五郎「ああ、俺は氷室五郎だ」

エルザ『そうだったのね…特に酷いことになっていた彼の兄…』

五年前に起きた凄惨な事件、彼はその被害者遺族だった…

五郎「双子の弟だ」

エルザ『なるほど…』

理解はしてくれたらしい

エルザ『なら、次は…』

流ノ介「ああ…」

エルザ『あれだけの装備、そしてあいつらだけを正確に消し飛ばすなんてどんな技術を…?』

流ノ介「こればかりは俺達の信念の結晶だから詳しくは言えないが、分かりやすくいうならこの素材でつくられたものは武器としての機能は最高レベルだろうな。」

エルザ『確かに周りを壊さずにあいつらだけを消し飛ばしたのよね…』

流ノ介「使い手の壊したいものだけを壊せる素材だ、意思を吸収して放つ飛び道具にもそれは引き継がれる」

エルザ『なるほどねぇ…』

流ノ介「本来これは過激派にたいして使う予定だったが、大成功したな」

エルザ『確かに、兵器としては完成形ね…』

流ノ介「で」

エルザ『大丈夫よ、貴方達は重くて厳重注意で済むわ』

流ノ介「いや、それより大会のことだ…」

エルザ『そうね…』

流ノ介「頼む…この大会を…」

俺はこの大会を最後までやらせてほしい、それだけを願った

エルザ『大丈夫よ、むしろ世の中は貴方を否定する声より肯定する声の方が多いかもしれないわよ?』

流ノ介「??」

エルザ『確かに、貴方は殺しをしたわ。でも主神解放戦線は国際手配されてる面子よ。残党を刈った男を否定するのはそれこそ…』

流ノ介「…」

五郎「しかし、嬉しかった…」

流ノ介「??」

五郎「あそこまでキレてくれたこと、浩二の仇も討ってくれたことがな…」

流ノ介「ああ…」

続く

20/11/04 08:37更新 / サボテン
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■作者メッセージ
どうも、サボテンです。

次回に続きます

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