読切小説
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まもむすトークタイム
・うまあな!

ケンタウロス「」
ナイトメア『』
ユニコーン【】
バイコーン《》

「我々が集まって話すことといえば一つしかあるまい」
『……というと?』
「それはもちろん、普段オナニーするときはどちらの穴をつかっているかということだ!」
【面白そうな話題ですね】
《意外とこういうのってユニコーンちゃんが一番淫らなんじゃないのぉ?》
【そっ、そんなことないですよ!ぅ、私はちゃんと前と後ろの穴を交互に使ってますわ!】
《あらぉそう。てっきりクソ淫乱で年中頭が沸いてるユニコーンちゃんのことだから、両方の穴にバイブでも突っ込んでるかと思ったわ♪》
『……それはそれで……面白そう』
「まぁ基本的に我々ケンタウロス種は好色だからそういうのもしかたあるまい」
【ちょ、ちょっと!勝手に私を淫乱キャラ付けしないでよ!そういうのはバイコーンさんの役割でしょ!!】
〈あらそうかしら。私からしたら皆、素質はありそうに見えるわよ?〉
「そうだろうか?」
《ケンタウロスちゃんは夫ができればデレデレだろうし、ナイトメアちゃんは夢の中では超強気だしねぇ。童貞喰いのユニコーンちゃんだって淫乱でしょぅ?》
『童貞喰い……卑猥……』
「ああ、流石に卑猥過ぎてちょっと引くわ……」
【だから違いますってば〜!そういう皆さんはどうなんですか!どうやってオナニーしてるんですか!?】
「私は普通に前側の穴を指で弄ったり、棒で摩ったりだな」
『わたしは、オナニーというよりも……夢の中で想い人とヤってるから……』
【お、おぉ…お互いなかなかやりますね。ではバイコーンさんは?】
《わたし?わたしはもう夫がいるからオナニーなんてしてないんだけどね。最近ハマってるのは夫を分身薬で増やして前と後ろと更に後ろの計三つの穴でハメちゃってるわよぅ♪》
【開発済みでしたか流石です】
『……ユニコーンちょっと興味もってる……?』
【なっ、なななななんで!?興味なんてあるわけないじゃないですか!】
《あ〜らそれならそうと言ってくれればいいのにぃ。まぁでもそんなこともあろうかと……もう既に分身してもらった夫が控えてるのよね、だから貴女も私達といっしょにお・ぼ・れ・ま・しょ♪》
「よかったなユニコーン。これでお前も立派も魔物娘だ」
『……おめでとう……祝福したげる』
【え、ちょ、まっ、ケンタウロスさん!ナイトメアさん!!た、助けてー!私の処女が!童貞じゃないと嫌なのっ、え、マジでっ、やんっ………アーッ!!】


・ディザスターズ

マタンゴ「」
ローパー『』
ダークマター【】

『いるだけでどんどん感染してくって表現なんか私達に対して失礼じゃないかしら』
「ん〜でもそーいう生態なんだし仕方ないんじゃないの〜?」
『それはそうなんだけどさぁ。もっとこう感染じゃなくて繁殖とかだったらイメージ良いと思わない?繁殖なら仕方ないかーって感じになるじゃん』
「でも私は繁殖してるって言うより〜ほぼ無意識に胞子ばら撒いてるからな〜人間の女性ともちゃんと会話してみたいんだけど、知らない間にキノコになってるんだよね」
「あ、それわかる〜!私もちょっと人気の少ない裏路地とか一人で歩いてる女の人みつけたら、無意識の間に卵産みつけちゃってもう大変よ」
【そなたらまだ良いではないか。己はな、魔力が強すぎるせいか人間が近づくだけで魔物化、インキュバス化してしまうのだぞ。少しは我慢してくれないかと言いたいところであるわ】
『マターさんはもう言うならば歩く魔物化ですからね』
「近寄られると魔物の私達でさえもちょっとムラムラしてきちゃいますからね〜」
『そうだ!私達三体でどっか国家潰してきましょうよ。きっと魔王様も喜ぶこと間違いなし!』
「どうしてそういう発想になるの〜!まぁ面白そうだけどさ〜」
【魔王に貸を作るというのか……ククク、悪くない。我々三体がいれば魔界化できぬ国家などあるまい。我が闇の力とくと味わうがいい】
「そうすればもっと気兼ねなく〜胞子撒ける〜」
『気兼ねなく卵産み付けられる〜ってぶっちゃけ言っちゃえばマターさん一人でも十分国は潰せるんだけどね』
【我が眼に宿りし闇の焔よ、願えならば解き放たれん。全てを燃やしつくしありとあらゆる物を闇に染め上げて終おう。終焉の焔は決して消える事はない、闇が終わるまで消える事はない】
『あっ、マターさんいつもの痛いモードに入ってしまわれた……』
「闇ってカッコいいけど、きっと使ってる人は良くわかってない場合がほとんどだよね」
『シッ!あんまりそういうこと言わないのっ……』
【世には弱肉強食という理念がある。動くことのできぬ植物は虫に喰われ。虫は死んだことも判らぬまま小動物に喰われ。小動物は己の非力さを恨みながら肉食獣に喰われ。その肉食獣は食べられる事もなく毛皮を剥がれるために人間に殺され。さて、困った人間は誰にも殺されない。永遠とこの地球の上で支配者として糞尿を垂らしながら増えてゆくのか。そんなことは我々が許さない。では、我々が処理してあげよう。人間に知らしめてあげよう。弱者はどう足掻いても強者には勝てないようになっているのだと、身を持って体験させてあげよう。指を咥える待っているがいい。我々は咥えるどころか喰らいつくしてしまうから】


・腐れ縁

エルフ「」
ドワーフ『』

「はぁぁ!?何言ってんの?目玉焼きには醤油って決まってんじゃん!」
『テメーこそ頭沸いてんじゃねーべな?ソースの方が国際基準だしグローバルだし!』
「誰が国際基準なんて決めた?あ"?言ってみろよオラ!証明してみろって言ってんだよ!!」
『ぷぷぷ、アタシが適当に言った言葉に反応するなんてホント馬鹿正直だねアンタ!目玉焼きに国際基準もクソもあるわけねーっての!バーカバーカ!』
「ふっ……ザケんなよてめぇゴルァ!あーそうか、ドワーフみたいな芋臭い奴らには醤油の気品さなんてわかるわけないもんねー。かわいそうでちゅねー。芋には醤油じゃなくてソースの方が合うもんねぇ!」
『芋ナメンなし!アタシから言わせてみれば芋の素晴らしさが判らないアンタたちエルフの方がかわいそうとして思えないけどね!芋万歳!』
「ドワーフは芋みたいな体系してるからそう言えるのよ。美しくないったらありゃしない!」
『へっ、ならあんたらエルフは長芋だな。どうせあれだろ?長いも擦ったあのドロドロしたやつを精液に見立ててエロいことばっか想像してんだろ?もしかしてエルフってうちらドワーフよか淫乱なんじゃねーの?』
「テメェ!!言っていいことと悪いことってモンがあんだろーがよ!エルフは種族的にそういうの色々とアウトなんだよ、長い付き合いだけどそんなことも知らねーのか!?」
『ばっきゃろーめ!アタシがそんなこと知らないわけねぇじゃねぇか!だいたいなー、アタシだってホントは醤油が嫌いなわけじゃねーし!』
「ではなぜ醤油を使わない!?」
『わからねぇのかよ!!アンタが作ってくれたソースを最大限活かせると思ったのが目玉焼きだったからにきまってるじゃねぇか!』
「私の作ったソースが美味い……お前、そんなこと思っていてくれてたのか……?」
『ばっ、言わせんじゃねーよ。失敗だ失敗言ってたわりには普通にうめぇよ!むしろ失敗作でこんなに美味いんだからアンタの味覚がおかしーんじゃねーの!?』
「うるさいな!!…………その、私だって、お、お前が作った目玉焼きは美味しいと……思っている、ぞ……?」
『えっ……い、いや嘘だな!嘘だろう?アンタが他人を褒めることなんて見たことがない……かも』
「毎日栄養バランスを考えてくれているメニューには感謝している……それに普通に美味いのだ……い、いや!私の作る調味料と同等の美味しさがあってだな……!」
『……』
「……」
『悪りぃ、ムキになっちまった。じゃあたまには醤油でも使ってみよーかね』
「わ、私こそすまない。では私は、その……もう一枚食べたいなーっ、て……ダメか?」


・むくち、おれたち

サハギン「」
マンティス『』

「……」
『……(一体奴は何を考えている)』
「……」
『……(魚を狩りに湖に訪れてみたらサハギンがいるとは)』
「……」
『……(彼女にと親しくなれば魚も譲ってくれるのではと思ったのだが)』
「……」
『……(お互い無口なので会話が成立しない)』
「……」
『……(よし、かくなる上は)』
「……」
『…………』
「………………」
『……………………』
「…………………………」
『………………………………モヒカン』
「……」
『……』
「……」
『……』
「……っ……っくひっ……くくっ……」
『……』
「ふっ……ふふっ…………」
『……あっ待っ!!』
『……(むぅ、逃げられてしまった。しかし、笑わせることには成功したな)』
「……」
『……(湖から顔だけ出して見つめられている。どうやらもう少し通う必要がありそうだ)』


・超異次元アイドル

セイレーン「」
デビルバグ『』

「いやー今日のライブは一段と楽しかったし最高だったよ!!」
『凄いなぁセイレーンちゃんは。あんなに皆の視線を独り占めしているんだもん、流石人気アイドル勢いが違うねぇ』
「そんなことないよ。たまたまチャンスが良かっただけで私より素敵な魔物なんてまだまだたくさんいるんだから!だから私の夢はそんなライバルたちを抜いてトップアイドルになること!」
『もう夢からして立派だよ。いいなぁ……私もセイレーンちゃんみたいに人気者の種族に生まれたかったよ』
「……私から言えばそれただの言い訳に聞こえるな」
『どういう意味?』
「うーんとね、魔物娘、いや人間だって誰もが皆有名になるチャンスっていうのは少なからず持っているの。だけどそれに気がついていない人がほとんどで、一生気がつかないまま過ごしている人がほとんどなんだよ。だからバグちゃんもチャンスを探してみたらいいんじゃないかな」
『……私でも……できるの?』
「もっちろん!!バグちゃんだって私に負けず劣らずカワイイんだからその気になればいつだって返り咲くこともできるんだよ」
『私にもできる……私がアイドル……』
「そうそう♪バグちゃんがアイドル、なかなか面白そうじゃん!!」
『そ、そうかな?だって私、見た目がアレだし、カサカサ鳴るし……』
「大丈夫、アイドルだからって大衆ウケを狙う必要もないんだよ。そういう趣味の人を集めるだけでも十分アイドルなんじゃないかな」
『なるほど……なんだろう少し自信が沸いてきた気がするっ!』
「その意気だよ!バグちゃんはそうだなぁ……デビルバグって特性を活かした大人数アイドルとかどう?名付けてDBG48とかさ!!」
『それ……いい!!とってもいいよセイレーンちゃん!知り合いを集めるだけでも十分集まる人数だし』
「おおぉ……まさか私がアイドルながらプロデューサーになってしまうとはー!なんてね♪」
『あっ!!!やっぱダメだよセイレーンちゃん…………』
「どしたの?」
『私達デビルバグは繁殖力が強すぎるから……結成してひと月後には人数が増えちゃってるよ……』
「お、おおぅ……DBG48ならぬDBG96ってわけね……」
『いいや、96ならまだ生易しいよ。デビルバグは一回の産卵で約10個ほど卵を産むから……』
「……DGB480…………うぷっ、ゴメンちょっとトイレ……」


・社長命令

刑部狸「」
アヌビス『』


『社長、今日は何かと元気がありませんね』
「それは秘書であるキミが言うべき台詞なのかね?元気がないのは私に限った話じゃない。キミも、いや会社職員みんながだろう」
『……恐れ多いながら。クリスマスだというのにもかかわらずこうして終業時間を過ぎても仕事をしなければならないのですから元気がなくなるのも無理はありません』
「と言っても婚約しているものは出勤すらしていないがな」
『彼女らには後日それ相応の処罰を考えておりますので。社長は社長の業務を全うして下さい』
「はっはっ、キミが見張っているとやる気も出るってものだ。さて、これからの予定は?」
『本日19時からトリコロミール商会との契約取引が入っております。それから2時間後の21時からは……』
「いやいやそっちじゃあない。キミの予定を聞いているんだ。キミにも愛すべき夫が待っているんじゃあないのか?」
『社長が会社の遅くまで残っているというにも関わらず秘書の私が先に帰るわけにはいきませんので。それに、彼には連絡済みですので心配して下さる必要はありませんよ』
「キミは実に忠実で時々怖くなるよ。まぁそこを見込んで私の秘書にしたんだがね」
『ありがとうございます』
「いやいやいいんだ。……よし!キミはもう帰りなさい。魔物娘というものはいついかなる場合でも夫が一番なのだからね」
『し、しかし社長。私にはすでに社長と共に過ごすという予定が…………』
「社長命令だとしてもか?」
『う……ぐっ……しかしっ……いやでも……ううん……』
「私の夫は遅くまで仕事で今日は家に帰ってこないんだ。だから私は一晩この会社で過ごそうかと思っている。夫のいない家に帰るのは寂しいからね」
『社長がそのような思いで残るというならば私は尚更帰るわけにはいきません!』
「まったくキミというのはつくづく強情だね…………おっと、電話だ。
もしもし、あっダーリンどうしたの?今日は会議なんじゃなかったっけ。……うん……うん……えっ!ほんとに!?わかった!すぐ帰るからねっ!待っててダーリン♪♪」
『し、社長どうかなされましたか』
「……取り消しだ」
『はい?』
「トリコロミールとの取引もその後の取引も全部取り消しだと言っている!!私の夫の残業が消えたのだ!!帰らないわけがないだろう!!」
『え、ええ〜……』
「はっはっはっ!社員全員も帰らせなさい。独身のものは街で男漁りでもしていればよかろう!さあ、キミも帰るぞ、我が家へ!!」
『私の……私の予定が崩されていく……』
「何を言うか。そう言うわりには尻尾がさっきから揺れているのだが私の見間違いなのかね?」
『わぅ!?……これは……』
「さあ皆のもの帰った帰った!!共にクリスマスを満喫しようではないか!メリィィィクリスマァァース!はっはっはっ!!」


・強者の余裕

ドラゴン「」
バフォメット『』
エキドナ【】
アークインプ《》


『聞けみなの者。わしら強者の集いに新たなメンバーが加わることになったぞ』
「ほう……」
【私たちと同等の強さねぇ……早く紹介してくれないかしら?】
『まぁ焦るでない。では紹介しよう、おーいこっちに来るのじゃ』
《きゃっほー♪♪アークインプだよ!これからよっろしっくねー!ゴンちゃんにドナちゃん!!》
「おい山羊。なんだこいつは、強者としての威厳がまるで欠けているではないか」
『落ち着くのじゃドラゴンよ。確かにこやつは少々子供っぽい節もあるが実力は確かじゃぞ?』
《そうだよー!これまでもいーっぱい勇者さんたちをオトしてあげたんだからっ♪》
【何人……いえ、何パーティーオトせたのかしら?】
《うーんとねー。あんまり弱っちいやつらは覚えてないんだけどー……10組くらいはやったかなぁ?》
【あら、やるじゃない!勇者パーティーを10組もなんて普通の魔物はそうそうできないわよ。ねぇドラゴン、この子相当できるんじゃないかしら】
「ふむ……小娘よ。童話の建国戦記を聞いたことがあるか」
《あ、それ知ってる!人間と魔物が協力して国を作るおとぎ話でしょ?小さい頃ママに読んでもらったことあったなぁ》
「その話に出てくるドラゴンが我だ。以後覚えておけ」
《えっ!?そうなの!!すっごーい有名でしょそれ!はわわぁ……ということはドナちゃんも有名なの?》
【まぁドラゴン程じゃないけどね。熟練冒険者の間でも絶対に足を踏み入れてはいけないとされている五つ星ダンジョンのヌシってだけよ】
《……ねぇバフォちゃん。この人たちすごいんだね、私より強そうな人たちなんてバフォちゃん以外に始めてみちゃった》
『お主はまだまだ若いからのぉ。先輩たちからいろんなことを聞いて学ぶのじゃぞ』
《はーい!!じゃあじゃあ二人に質問していいー?》
「まったく……これから騒がしくなりそうだ……ま、こういうのも悪くない」
【素直じゃないんだから♪で、何を聞きたいのアークちゃん】
《んーとね……バフォちゃんは違うんだけどー、どうして二人からは精の匂いがしないのかなーっって不思議に思っちゃって!》
『ばっ……!!空気を読め愚か者が!!お主はそれが何を意味するかくらい自分で察するのじゃぁ!』
【素直過ぎるのも困り者ね……ちょっと躾けてあげようかしら……】
「我も協力しよう」
『ああもう止めるのじゃ二人とも!旧魔王の姿に戻るでない!エキドナも古代魔法の詠唱を止めるのじゃー!!』
《きゃは♪おっもしろーい!私ここ気に入っちゃった♪》
『…………連れて来るのは間違いじゃったかのぉ……』


・オチ担当

ドッペルゲンガー「」

「きゃーーー!!超絶イケメン発見!今度こそ絶対に成功して性交してやる!」
「どれどれ、相手の心を読んでと……むむぅ?彼は好きなタイプの女性が2パターンあるのね」
「どっちにしようかしら……よし!こっちに決めた!」
「黒髪ロングで小ぶりな胸、細いウエストにやや長い足……彼は清楚タイプが好きなのかぁ」
「すーはーすーはー……よし、突撃ー!」
「あっ、あの……お隣よろしいですか?」
「えっ運命の出会い?またまた〜ナンパですかぁ〜?(よし!このまま持ち帰ってくれ!)」
「えっ仕事はAVディレクター?」
「しかもレズもの限定?」
「自分もレズでしか勃たないし女性と性交なんてする気もおきない?」
「思い描いていた女性が貴女?」
「どうか自分の作品に出てください?」







「却下で」
13/01/26 17:37更新 / ゆず胡椒

■作者メッセージ
セイレーンは悪気はなかったと思います。

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