連載小説
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そうだ魔界にいこう



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目が覚めた


時計を確認する


AM5:20


いつも通りの時間、何か体がだるいような気もするが風邪でもひいたか?
ていうか寝たのに疲れが取れないとか・・・・・・
まぁいい、いつものことだし

しかし変な夢を見たものだ

ユウカが家に来て、ユウカに告られて、ユウカがサキュバスになって、
そんでもって、性的に襲われて、寝落ちするという


「なんていうか、幸せ?な夢だったのか?」


_______まぁしかし大胆だったね、ユウカ


そんなことを言いつつ、起きて朝食(カレー)を作ろうと台所に向かう




「〜♪、あっ、おはよう、木原♪」


「・・・・・・・・」


そこで俺が見たものは
昨夜俺が作ったカレーをかき混ぜていたユウカだった

なぜユウカが俺の家にいるのか、そこも驚くポイントなのだが
今驚くところはそこではない

ユウカの姿は
頭に角を腰あたりに翼と尻尾を生やして裸エプロン姿という
凄まじいものであった

「・・・・・・・・・・」


「♪〜」


サキュバスで裸エプロンで笑顔で尻尾が小躍りしてて・・・・・・


本当、大胆だよな、ユウカ


どうやらまだ夢の中のようだな さっさと目を覚まさなければ


「ユウカ」


「なに♪」


「俺の頬を思いっきり叩いてくれ」



「えっ!?」


「いや、いいから」


「・・・・・・わかった、痛かったらごめんね」


そういいユウカが俺の頬を叩いた




バシッ!!!


それだけで済めばよかった



___________________ヒュッ!!バキッ!!ドンガラガッシャンッ!!!!





痛いだけで済めばよかった



「あ、あれ?めのまえがま・・・・っく・・・・・・・・



__________ガクッ



ざんねん!きはら の ぼうけんは こk「木原しっかりして!!」



ハッ!!


いけないいけない、危うくGAMEOVERするところだった・・・・・


「大丈夫?」


さっきの痛みというか激痛は本物、ということは・・・・・



「あ、あぁなんとか・・・・・・・・」



今見えてるこの裸エプロン装備でサキュバス姿の笑顔なユウカは
現実というわけか


・・・・・って昨日のあの一件も現実ッ!?


「木原、鼻血でてる!」


「え、うおっ!!」


朝からエロイことを思い出したせいか、はたまた叩かれたせいか
だらだらと鼻血が出てきていた


おそらくは後者だろう




「ごめんね!強くやりすぎちゃった・・・・・・怒ってる?」


「いや、全然、全く」


涙目でこんなこと言われたら怒るにも怒れない
ていうかそのせいの鼻血じゃないよ これ


「よかったぁ〜」


そういい安堵の表情を浮かべる





しかし・・・・・・



「なんでまたそんな恰好を・・・・・」


未だ裸エプロン状態のユウカに聞く


「? 新婚さんってこういうことするんじゃないの?」


「どっから仕入れてきた情報だそりゃ」


てか新婚さんって…


「レイアさんに教えてもらったの」



「ん?」



「え?」



れいあ? 誰それ? 外人?


「れいあってだれ?」




俺がユウカに聞くと





「私レイア、今あなたの後ろにいるの♪」



「うおわッ!!」



何とご本人となのる人物がいつの間にか後ろにいた
しかも優しそうな不法侵入とか犯罪なんかやらかしそうのない
お姉さんタイプな人だった
そんな人が後ろにいきなり立っていたら正直かなり驚く
というかある意味驚かなかったら正常じゃないな
こんな状況で言うのもなんだけど


「? そんなに驚くことじゃないでしょ?」


「え、えぇっと・・・・いつからここに?」


「昨日ユウカちゃんがあなたに告白するちょっと前くらいから♪」


「・・・・はい?」


「見させてもらったわよぉ〜♪
 いや〜本当微笑ましかったわぁ〜♪」


「・・・・・・」


どうやらあの時あたりからいらっしゃったらしい
ということは俺がユウカに襲われるあたりも・・・・・


「えぇ、ばっちりみてたわぁ〜♪」


「ッ!!!」


読心術も心得ていらっしゃるようだ


「そんなに恥ずかしがることはないのよ?
 好きな者同士なんでしょ?」


「は、はい」


「ならいいじゃない♪むしろ見せつけるくらいでいいのよ♪」


「え!?」


「レ、レイアさん//」



あ、あれ?なんだ?この感じ?どこか嫌な予感が・・・・

このままだとまた冒険が終わりそうになる気がする
何とか話題を変えなければ・・・・・


「そ、そうだ!」


「ん?」


咄嗟にだが、この状況下で的確なセリフを考えだした


「ちょ、ちょっとこの場を何とかしないと・・・・」

今、この部屋は俺が吹っ飛んだりなんだりしたりしたおかげで
破損したり歪んだりした家具がそこら辺に転がっている

これでお片付けイベントが発生して
終わりがてら食事からの急いで学校、完璧じゃないか



まぁユウカと色々したいという気持ちはわかる

今日は一日中怠惰にユウカとずっと過ごしたいと心の底から思っている
ユウカを見て、聞いて、感じて、今日はそうして過ごしたいと思っている


レイアさんとも話したいのもわかる

どこから来たとか、サキュバスのこととか、これからのこととか
色々話したいし聞きたい
第一これから多分結婚前提でユウカと付き合う形になるから
魔物になったユウカとどう接していけばいいとかそういうアドバイスも欲しい



だが・・・・だがわかってくれ
学校へ行かんと単位がやばいのだよ
わかってくれ・・・

てかどうあがいても二人いっぺんには相手できねぇ!!
多分搾りきられて死んでまう!


「そ、そうだね 片付けないと・・・・」


よしよし、ユウカがのってきた
さて片付けを


「大丈夫、私に任せなさい♪」


そういうとレイアさんは


_____________________パチンッ!!



指パッチンをした

すると________________________




「おぉ!!?」


「すごい!!」



なんということでしょう

一戦あったのかと思われるような破壊された家具だらけの部屋から一変
まるでもとにもどったかのような、てか20分くらい前の状態に早変わり
匠も真っ青だ


「ねぇ〜これでしんぱいないでしょ〜♪」チラリ


「・・・・・・・・」ゾクゾク・・・・ッ


ヨマレテタカー
だ、だが俺には第2第3のっ・・・・!


「あ、あぁそうだ! ユウカ学校どうするんだ?」


「そ、そうだね・・・・・ど、どうしよう・・・・・」


流石にこれは避けれまい


「その必要はないわぁ〜♪」


某魔法少女みたいなことを言いレイアさんはこう続けた


「外をみてくればわかるわよ〜♪」


外・・・・?
一体何があるというんだ

とりあえずユウカと玄関に向かう


_________________________ガチャ


ドアの向こうには・・・・・・・


なんということでしょう

見慣れたコンクリートとアスファルトだらけの町並みから一変

どこか外国のようなレンガで出来た綺麗な町並みが広がっていた

匠真っ青どころか泡吹いて倒れるレベルだなこれ



「どこだここ・・・?」


「私たちの世界よ♪」



私たちの世界?



「そう、私たち魔物と人間が共存する世界、
 でここは親魔物領域よ♪」


「ということは・・・・」


「もう学校とか、お国の政治とかこまけーこたぁいいんだよってこと♪」




・・・・・・なんてこった

ご都合主義にも程があるだろ常考


これからどうやってユウカと暮らせばイインダーとか
この世界で魔物の存在ガーとか
そんなこと気にしていた俺がまるでバカじゃないか
ってバカか

そんな一人突っ込みをしていると後ろから


「ということで木ぃぃ原くん♪」

「うふふ〜きはらぁ♪」


なにやら嫌な予感が近付いてきた


「な、なんでございまするか・・・・・?」


「私たち、ドロドロした美味しいものが食べたいなぁって
 
 ねぇ〜ユウカちゃん?」


「はい♪   ということで・・・・きはらぁ♪」


こ、これはやばい・・・・
ユウカなら気絶で済むかもしれないが
2人相手は死ぬッ!絶対! 


そこで問題だ!この状況をどうやって凌ぐか?


3択 一つだけ選びなさい


答え1、ハンサムの木原が突如現状打破のアイデアを思いつく

答え2、ユウカが正気を取り戻してくれる

「答え3、犯される、現実は非情である♪ うふふ〜チェックメイトよ〜♪」



「ココロヨマレテター!」


「おとなしくしてれば、気持ちいいことだらけよぉ?
 貴方になんの損害はないわぁ〜」


「そうだよきはら♪今日は・・・
 ううん、これからはずっとエッチしてようねぇ♪」


そう言われると俺はユウカとレイアさんに肩を掴まれ、
いつもと変わらない、
しかし安心なんてない我が家へと無理やり帰宅するのであった





続きます
11/07/17 18:14更新 / だんちょー
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■作者メッセージ
まだちぃとだけ続くんじゃよ
というか遅すぎました;

ようやくエッチぃシーンに入れそうです

また遅くなって、さらに駄文で修正するかもしれませんが
よろしくお願いします



魔物化サイコー!!

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