読切小説
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ふしぎなさいみん やじゅうなおっと▼
シギーからプロポーズを受けて早一年、アタシことゲイザーのオンリはそいつと一緒に森で暮らし始めた。

奴は意外にもアタシに嫌悪感を持たないで告白してきたので、考えた結果、一時間でOKした。



「シギー、お前本当にアタシの単眼嫌じゃねーんだよな?」

「一年経っても疑惑が晴れないんですか!? だから僕はオンリさんのそういうとこが嫌で、オンリさんの他のとこは目に入れても痛くないぐらいに可愛いんです!」

「あたしゃーお前の娘か」



触手で小突いてやってから、シギーが切った薪を背負って浮く。

冬も近いし、どんどん溜めておかないといざって時にやべーからな。



「でもあんがと、アタシって生まれたときから仲間はずれでさー」

「僕も『あのシスターさん、神父様とベットで格闘技してた〜!あれやってー!』ってお父さんお母さんに言ったことがバレて女の子やエンジェル達に引かれました」

「そりゃあ御愁傷様だな……」



互いにそんな下らない話をする。

ふつーだけど、今まで酷いぐらいに独りぼっちだったアタシには、贅沢過ぎる。

セックスもしてくれてるし、逃げもせずにずっといてくれてるけど、でもやっぱ不安だ、シギー……本当はアタシみてーな単眼より、もっと可愛い奴が好きなんじゃねーかな……なんて……ありえねーけど……。



「あ、そういえば今日はどうします? するんですか?」

「お前がノラないってんなら……」

「いえ! もうこの場でもいいぐらいです!」

「きもっ」



こっちをキラキラした目で見てくるシギー。

あー、クソ、年下ってわかると可愛く見えてくんだよなー……ん?



「おーい、シギー、ちょっとアタシの目見てろ」

「へ? もしかして見てもらいたいんですか、フッヘヘヘ……」



シギーがアタシの目を見る、その瞬間――すかさず『催眠』をかける。

アタシのは速効性じゃなくて、詐欺師がやる様にゆっくりゆっくり相手の心へ語り掛ける系統の催眠だ、素早く喋り出して相手が完全に聞いたらゆっくり喋ってやらないと、催眠が解けたり、他の魔物共に横取りされる。

べ、別に横取りなんかされたことねーけど!



「シギー?」

「ふぁい……?」



トロンとした、寝坊助みたいな目になっているシギー。

少し恥ずかし……くもねーけど、仕方なく薪を置いてからシギーの背中にくっついて、耳元で囁く。



「なぁ〜……アタシの事ってどう思う?」

「綺麗です〜……」

「じゃあこの……貧乳……グスッ……」

「小さくてもオンリさんのなら好きです〜……」

「じゃあじゃあ、歯は?」

「白くて素敵です〜」

「じゃあーさー」



そしてアタシは、この催眠の本領を発揮させる……真価を出す、キーワードを口に出す。



「アタシの、目は?」

「っ……お、オンリさん……ぼ、ぼ、僕、もう……」

「なーんだよ、遠慮すんなって、アタシの目、好き……」

「もう我慢できません!」

「え?」



こっからリードしてやるはずだった。

けど、シギーはアタシを押し倒して――ズボンを脱ぎだした。



「あぁ!? し、シギー、おまっ、うっ」

「お願いしますっ! 頬ずりしてください!」

「は、はぁあああ!?」



顔の前に出されたのは、シギーの匂いが一番濃い、もうバキバキになったチンコ。

鼻につく匂いで段々頭がボーっとしてくる……うぅん……舐めてぇ……。



「頬で擦るよりも……」

「お願いします!」

「し、仕方ねえな……んっ」



頬に当てて、先っぽを擦ってやる。

最初は熱いだけで少し擦りにくかったけど、透明な我慢汁が出てきたから、少し舐めながら思い切り口に含む。

すごい、いつもよりシギーの味がするぅ……♪



「お、オンリさん、こっち向いてください……!」

「ふぐ?」

「いいですよ、可愛いですっ……」



……なんだろう、目を合わせたらなんか、またチンコが大きくなったように感じるけど。

とりあえず小柄なアタシだし、それに準じて口も小さいからせいぜい半分しかチンコは入れられない。

喉でもいいけど、注意して咥えながら舌を動かさないと噎せんのが辛い。



「大丈夫ですか」

「はいひょーう」

「うぅっ」

「むごっ!?」



喋って揺れたのが気持ちよかったのか……?

喉にゴボゴボ直接精液が当たって、吐き出したいのにシギーがいつの間にか頭を押さえていて、全然離れられない。



「ぐぼっ」

「全部飲んでくださいっ!」

「ぶはっ、ゲッホォ!!」



何とか口を離して咳き込むアタシ。

鼻から精液が逆流してるし、口は粘っこいので一杯で、もう味を楽しむとかができない。



「シギー! てめっ、どういう……あ?」

「オンリさん、子供欲しくないですか」



シギーのチンコがさらにデカくなったその時。

アタシは昔、母ちゃんに言われたことを思い出す。



『オンリ、もしもお前が好きっていう奴に催眠はかけるなよ』

『なんでー?』

『なんか知らねーけどさ、滅茶苦茶野獣みたいになるんだよ』



つばを飲み込んで、シギーを見据える。



「し、シギー?」

「はい?」

「あ、明日には」

「できません!!」

「く、来るなぁ……い、イヤァー!!」





***





――チュンチュン……。



朝になったせいか、雀が鳴いているのでようやく目を覚ました。

腰が以上に痛いし、小屋の中は精液と汗の臭いでやべーな、まず換気すっか……お?



「っあー……」

「テメー……ん?」



ぎゅう、と、シギーは殴り掛かったアタシの腰に抱き付いてきた。



「だいふいれふー」

「……まあ、アタシも」



頭を撫でてやってから、アタシはシギーをベッドにまた乗っけてやる。

とりあえず、もう催眠を使うことは(多分)なさそうだ。



――アタシが好きだって、わかったし。



「……オンリちゃん、なんでニヤついてるの?」

「ぎゃぁあああああ!? うっせーばーか!! うっせーうっせー!! 出てけー!!」



野菜を持ってきたサイクロプスのルニャーニャにその辺の物を片っ端から投げて、アタシは前みたいにこっそり泉を見たみたいに鏡を見る。



やっぱりそこには、真っ赤な顔してニヤついたゲイザーのオンリが映っていた。
13/11/12 21:37更新 / 二酸化O2

■作者メッセージ
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なんか微エロですみませんでした、でも今はこれが限界です←

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