読切小説
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嘘と本音は紙一重
俺の名前は秋枝和彦。
年齢は25歳。
公務員の父、専業主婦の母の元で育ったごく平凡なジパングに住む会社員だ。
良いのか悪いのか分からないが意識や記憶は実にはっきりしているらしい。

「ここは一体…俺は、おかしくなったのか…?」
そんなまともな状態の俺が現在直面しているのは、一度も経験した事がないほど奇妙な事態だ。
朝、会社に出勤するためいつものように駅へと続く川沿いの道で欠伸を噛み締めながら歩いていた俺は、視界の端に白い何かが動くのを目にした。それは不思議なほど心に残り、気がつくとそれが通り過ぎたと思われる小路に足を踏み入れていた。生まれ育った小さな町なので一度も通っていない道などないはずなのだが、朝なのに鬱蒼とした暗さを湛えたその小路は記憶になかった。そしてその道をしばらく歩き、突然光に包まれたかと思った瞬間、俺はこの奇妙な世界に立ちつくしていた。

ドールハウスの様な可愛らしい家々、トランプ、積み木、西洋人形、ブリキの兵隊、服を着た動物の人形達。
まるで女の子のおもちゃ箱につまっているようなものたちがこのおかしな世界を構成している。しかもそれらはまるで意思を持っているかのように動いていたり、重力などないかのように今まで直に見た事の無い様な動きをしている。突然目の前に広がった光景を前に自身の正気を疑っても仕方がないというものだ。

「そして…これは何だ?」
しかもただでさえ意味のわからない状況なのに、さらに追い打ちをかける事態が先程起こったばかりだ。
突然足元から鳥籠の様な鉄骨の柱がにょきにょきとはえ、あっという間に硝子や透明な屋根のようなものがはめ込まれてき、広さ十畳程度の、まるでジパングの総合電波塔にある展望台の様な空間に、俺は閉じ込められたのだ。時間をかけて一枚一枚ガラスに触れてみたが、開くどころかびくともしなかった。どうやら俺に打つ手はないらしい。

「全く…俺はどうなっちまうんだよ…」
そんな何一つ分からない世界へ突然迷い込んで、剰え閉じ込められてしまった俺が頭を抱え大声で嘆いたその時だった。
「その疑問に…答えてあげよっか、オニイサン?」
「っぅお!?」
突然右耳にふぅっと息が吹きかけられ、誰もいないと思っていた空間に女の甘ったるい猫なで声が響いた。
「だ、誰だ!?」
その声に驚きと自分でもよくわからないざわめきを心に覚えつつ、急いで振り向くがそこには誰もいない。
「こっちよ、こっち…オニイサン♡」
狼狽する俺を翻弄するように反対の耳元で囁かれる声を聞き、全身に鳥肌を浮かべつつ慌てて振り抜くがやはりそこには誰もいない。硝子越しに見えるのは先程までのカオスな風景だけだ。
「い、いよいよ…幻聴を聞くほどおかしくなったのか、俺…!?」
「ううん。オニイサンは…至って正常だよ〜♡」
むにゅ、もみもみ…
「!?」
本格的に自身の正気を疑おうとしていた俺の背後から声が聞こえ、唐突に股間を鷲掴みにされた。その厚みがあり独特の柔らかさを伴う手は的確にペニスを探り当て、形を確認するように揉み始める。

「あらぁ…オニイサンのまだ小さいのに、立派〜。この新品の業物はこれから私だけのモノ♪」
まるで油の切れた機械の様にぎこちない動きで後ろを振り向くと、人の性器を好き放題に弄くりまわしご満悦な魔物娘が…いた。
「ここはどこで、お前は誰なんだ!!答えろ!!!」
「あん、強引なのはセックスの時だけにしてよぅオニイサン。」
逃げられないように背後に手を回して相手の肩を掴みつつ、無理矢理体を回転させ魔物娘と向き合う。
頭からはえる大きな二つの猫耳、機嫌がいい事を現すかのようにゆったりと揺れる尻尾はどれも作り物などではなく、彼女が魔物娘である事を強烈に俺に教えてくれる。そんな彼女は手足に生えた温かそうな体毛や、腰までのびている美しい髪の毛と同じ紫色を基調としたバニーガールの様な服を身につけていている。整った美しい顔にはその妖艶な服装とは対照的な、幼さすら感じさせるような人懐っこい笑顔が浮かび、とても魅力的だった。
「いいから答えろ。ここはなんなんだ!?」
その笑顔に引き込まれそうになるが、理性をふり絞り質問する。
「そっか。やっぱり突然ここにやってきて何の説明もないままじゃあ…不安だよね。」
するとうんうんと何かに納得した彼女はその場ですっと姿勢を正し、口を開いた。
「ここは魔王様の御子女であるハートの女王様が作られた異空間、不思議の国。オニイサンがいた世界にはないカオスと理不尽を楽しむ楽園なのです。私はこの不思議の国へきたオニイサンの様な来訪者たちを案内するチェシャ猫。」
ようこそ、オニイサン。私たちの国へ―――そう言ってチェシャ猫は妖しく微笑んだ。





「はぁ!?」
そんな簡潔で分かりやすい説明を無理矢理頭に理解させるのにたっぷり一分はかかった。
「異空間ってどういう事だよ!??不思議の国?何が目的でそんなところに?何で俺が?」
「落ち着きなよ、オニイサン。あそこが大きいんだからもっと堂々としなさいな♪」
「できるわけないだろ!?突然こんなところに連れてこられて、わけのわからない説明をされて…。」
「あー…でも童貞だからその慌てっぷりもありと言えばありかぁ〜…。」
「そ、そんなことはどうでもいいからとにかく俺を元の世界に戻してくれ!!」
「イ・ヤ♡」
「おぅ…また、お前っ…」
確かに目の前にいた魔物娘が再び突然姿を消し、先ほどと同じように背後からいきなりイチモツを握られ甘く囁かれる。

「ねえ…そんなどうでもいいことよりも、私に教えて?」
「教えて欲しいことがあるのはこっち…」
「私の名前はメメ、チェシャ猫のメメ。オニイサンの御名前は?ちゅっ」
「…和彦、秋枝和彦。」
「ウフフ…和彦、カズヒコかあ。いい名前ねぇオニイサン♡」
俺の名前を知り、上機嫌なメメはいそいそと次の行動を始める。
「どうもって…ひゃあ!?」
「さあ、カズヒコのおちんちんとご対面♪」
そういうとチャシャ猫は器用にズボンを開け、大きくなり始めたペニスを引っ張り出す。
そしてぷにぷにとした肉球で陰茎を刺激すると同時に、俺の首筋や耳に舌を這わせていく。その舌はざらざらとしていて何ともいえず気持ちがいい。先程までパニック一色だった俺の心は一瞬でピンク色に染まっていく。
「っちゅ、れろぉ…この立派なもので、私とイイコトしましょ?」
「……っ。」
「ねえ…ちゅぅ…シヨ?…んちゅっ、しよ?れろぉ…シヨ?しようよぉ…」
背中に豊満な胸を押し付け、マーキングをするかのように腰を絡めつけながらチェシャ猫は妖しく強請る。
「な、にを…しようってんだ、よ。」
「もお…女の子にそんな事を言わせるの?あなただって、分かってるんでしょ…」
「くぅ…」
ドクドクと血が滾り、固さを増していくペニスの亀頭を愛おしそうに愛撫し、吐息をたっぷりと含ませながらメメは自分の欲望を口にする。

「セックス…しましょぉ♡」
ねっとりと耳元で囁かれた言葉に全身が震え、彼女の愛撫で既に固く勃起しているペニスがびくりと震える。
「あ、でもぉ…それが嫌なら私と一緒にお散歩したり、食事したり、読書したりでもいいよ…どれをしてもきっとオニイサンを夢中にさせてみせるから♡」
しかし彼女は突然、今までの絡みつく様な猫なで声では無く聞き取りやすい落ち着いた声でいきなり脈絡の無い話を始める。
「…うぅ」
だがその言葉の内容に微塵もいやらしさを感じさせる要素はないのに、彼女が口にするだけで逆らい難い淫猥な響きが含まれているように聞こえてしまう。
「よしよし、しっかり効いてる♡」
自分の魔力ですっかり骨抜きになっている事を満足げに確認した彼女は、俺の肩に顎を預け再びトーンを落として甘く囁き始める。

「ねえ、カズヒコ。私、あなたのために頑張ったんだよぉ〜?褒めて欲しいにゃあ♡」
「なんだと?」
「この閉鎖空間は私が作った…私しか出入りできないようになっているものなの。」
「だから、なんなんだよ?」
「もし私がこの空間を作り出さずにカズヒコがあのままぼんやりとしていたら…どうなっていただろうねえ〜。」
「……。」
「きっと飢えに飢えた、それは恐ろしいお姉さま方に見つかって…有無を言わさず伴侶にされてぇ…」
「…されて?」
「慰み者の様にただ精を搾り取られるだけの悲惨な生き方しかできなかったんじゃないかなあ♪この国にはまだまだ知られていない魔物娘が…カズヒコが想像すらできない様なこわ〜いお姉さまがたっくさんいるからねぇ♪」
「そんな…」
想像するだに恐ろしく、俺は思わず生唾を飲み込んでしまう。
「私はねぇ…あなたのこのおっきなおチンポを一人占め……………コホンッ…あなたの自由や意思を守ってあげたくて、その恐ろしいお姉さま方に怒られるのを覚悟でこうしているの。ねえ、偉いでしょ?」
「ああ…そう、だな………。」
途中でなにか如何わしい言葉が聞こえたような気がしたが、既に彼女の言葉に心を突き崩され始めていた俺は、そんなことよりも身を呈して守ってくれたと言う彼女の言葉がとても嬉しく感じていた。

「でねえ〜そんなおりこうさんな子猫ちゃんにぃ…カズヒコは御褒美をしたって何も悪いことはないんじゃないのかなぁって、私は思うんだけど………どうかしら?」
一段とねっとりとした声で御褒美と言う言葉を強調し、メメは亀頭を握る力を強め、竿をこする手を速めつつ愛おしそうに俺の首筋を舐めていく。
「御褒美って一体?」
彼女から齎されるペニスや首筋への刺激に震えつつ、俺は尋ねる。するとメメはにんまりといやらしく笑いながらゆっくりと口を開く。
「れろ、んちゅぅ……うふふ、それは勿論…S・E・Xよ♪」
「セックス…」
「そうよぉ…おりこうなメメちゃんのおまんこを〜カズヒコの立派なおちんちんでめちゃくちゃに犯すだけ…。邪魔な膜を突き破ってぇ♪子宮から溢れるくらいザーメンを吐き出すぅ♪ね、簡単でしょ?」

クチュ…チュクゥ…
メメはそう言ってカズヒコの手を自身の性器へと導く。
既にそこはしとどに愛液に濡れ、触れた指にこびりつくほど大量の涎を吐き出している。メメは引き寄せた俺の手の上でクイクイと腰を動かし淫靡なダンスを踊りながら熱い息を吐く。
「ねえ…私のおまんこはあなたの御褒美が欲しいって泣いてるのぉ♡」
「……。」
俺の中で既に理性は修復できないほど揺らいでしまっていた。その不安定な精神状態で囁かれる甘く魅力的なメメの言葉に、既に俺は逆らおうと思う意思さえ奪われていた。
「私に、御褒美を…くれるよね♡カズヒコォ♡」
「……。」
俺はその問いに黙って頷く事しかできなかった。





「はい。じゃあ私の処女マンコをたっぷりと犯し尽くしてぇ…♡」
こちらに尻を突き出した状態でメメは妖しく誘う。
「本当に、これでいいのか?」
「当り前じゃない♡早く私をバックで犯してよぉ♡」
メメは両手で肉付きの良い尻を掻きわけ、アナルとヴァギナが丸見えになる体勢で俺を挑発する。
彼女の膣口からは既に濃い愛液が太腿にたれるほど流れ出し、今まで嗅いだ事がないほどきついメスの香りを放っている。俺はまるで食虫植物の匂いに引き寄せられる昆虫のようにふらふらとその蜜壺へと吸い寄せられていく。

ちゅく…ちゅくぅ…
「あん♡!!入ってきたぁ♡!!!」
そして半ば勘にまかせながら亀頭で入口を探し、一呼吸置いてゆっくりと挿入していく。すると亀頭が簡単に、まるでマジックでも見ているかのように狭い膣内に飲み込まれていく。
「ああああ、私の♡私の処女膜が犯されちゃうぅ♡」
だが、すんなり入っていたペニスが何かに阻まれる。
それは間違いなく純潔の証でもある処女膜。人間であればその喪失に恐怖を感じてしまうが、メメはむしろ嬉しそうに体を弓なりにしならせ、破瓜の瞬間を待ちわびている。
ぬるぅ…ずちゅ、すちゅううう…ずんっ…
メメの様子を見てこのまま一気に腰を沈めようと思った俺は一旦亀頭が抜けるギリギリまで抜き、勢いをつけて腰を叩きつけていった。すると想像よりも簡単に彼女の純潔は俺のペニスで散り、愚息は彼女の最奥へと飲みこまれていった。

「くっあっ…中、きつい!!!」
彼女の膣内は今まで経験した事の無い様な肉の快感を俺に浴びせかけてきた。
膣に隙間なく存在する肉ひだは突然の侵入者を拒むどころか歓迎するかのようにねっとりと絡みつき、奥へ奥へと引き摺りこむかのような力強い締め付けでペニスを包みこんでいく。そしてその襞は温かく異常なぬめりを伴ったローションのような愛液を纏っていて最高に気持ちがいい。
「きったぁぁぁ♡私のぉ…奥までぇ♡カズヒコのぶっといちんちんがはいってるぅ♡」
自身の膣奥まで愛しいオスの陰茎が進入してきたことでメメは半狂乱になりながら頭を振り乱し、歓喜に身を震わせる。
「ね、ねえ…カズヒコォ♡早く、早く私を犯して♡私をめちゃくちゃにしてぇ♡」
「分かった。俺のできる全力で…お前を犯してやるよ!!!」
情けない話だが、入れただけで射精してしまいそうになるほどメメの処女まんこに俺は追い詰められていた。それでも俺だけではなく彼女を気持ちよくさせてあげたいと言う一心で射精欲を我慢し、抽送を始める。
「あん♡動いてる、私の胎内で動いてる♡お、くぅ…奥好きぃ♡」
「くっそ…締まる、なんて気持ちいいんだ!!」
馴れない腰使いに苦労しながら、俺は亀頭にぶつかるこりこりとした部分を狙うようにして腰を動かしていく。するとそこはメメにとっても気持ちいい場所なのか突く度にきゅうっと膣が締まりペニスを噛み締めてくる。完全にもろ刃の剣だが、俺は彼女の弱点と思われるその場所めがけてピストンすることに集中していった。



……………

…………

………



「メメっ…もう、俺!!」
彼女の膣に挿入して数分と経っていない事だけは確かだが、激しくバックからメメの子宮にペニスを叩きつけるように腰を振っていた俺に限界が近づく。亀頭が一段と膨れ上がり、ペニスの根元で精巣から登ってきた新鮮な精子が今や遅しと放出されるのを待っている。
「!!」
だが、俺の限界を悟ったメメは素早くおまんこからペニスを吐き出し、こちらに体を向ける。愛液まみれのペニスは突然の状況に今にも精液を吐き出してしまいそうに切なくひくひくと痙攣し、震えてしまう。
「メメ、どうして…もうちょっとなのに!!」
「お願いがあるの、カズヒコ♡」
焦らされたことで慌てふためく俺に、蕩け切った目を向けてメメはお願いをする。
「私の中でザーメンをいっぱい、いっぱぁい吐き出してくれるあなたの顔がみたいの♡」
「じゃあ…」
「うん。だから、ね。」
そう言いつつチェシャ猫はゆっくりと床にその身を横たえ、膝を抱えこちらに秘部をさらけ出し妖しく誘う。

「イク時は…正常位で、メメを犯してぇ♡」
「分かった、犯してやるぞ…メメ!!!」
グポッ…ズチュゥゥゥゥ…
「にゃぁぁ…入って、来たぁ♡」
「あぁ…気持ちいい、メメ…お前のおまんこ、最高だ!!」
限界まで勃起したペニスが肉を掻きわけ、一気に膣奥まで飲みこまれていく。
メメの恥肉は初めてとは思えないほどにゅるにゅると熱く蠢き、肉ひだでペニスを愛おしそうに舐めていく。その快感に身を震わせ、欲望の全てを吐き出したい気持ちが心を満たしていく。





「って…お前何をしてるんだ?」
「へ?」
だがお互いに後は絶頂へとただひたすら昇りつめていくだけというその時、突然メメは服のポケットから何かを取り出した。
「これは何でしょう?」
「何ってお前…飴、か?」
「ピンポーン♪大正解♡」
まるでそれまでの甘い雰囲気を吹き飛ばすような快活な笑顔で俺の目の前に差し出されたのは、カラフルな包装に包まれた飴玉だった。
「邪魔な包装をとりまして〜♪可愛いメメちゃんのお口の中へポン♪」
「……。」
さすがに予想もしなかったメメの行動に昂ぶっていた気持ちが少しばかり落ち着いた俺が幾分冷やかな目で見つめると、メメは腕をのばして俺の首へ回し、お互いの鼻がつくほど近い距離まで引き寄せる。
「そんな目で見ちゃいやん♡」
「いやんってお前…突然訳の分からないことされたら誰だって…」
「ふふ、カズヒコが知らないのは仕方の無いことだけど…この国の食べ物は色々な魔術が仕掛けられてるのぉ」
「魔術?」
「食べた魔物娘を幼い少女に、男性の身体を少年に変えちゃうクッキー。幼い姿の魔物が食べれば色香漂うセクシーな女性へと姿が変わるケーキ。飲んだ男性が大きな犬の姿になって、魔物娘を襲って犯してつくしてしまう紅茶みたいに…外の世界では考えられない様なトリッキーなものばかり♪」
それは聞いたこともない様な…まさにカオスと呼ぶにふさわしい代物だった。
「っていうことは…まさかさっきの飴は!?」
「ふふふ…この国の飴にはどんな効果があると思う♡?」
「どんなって…」
そう言って俺の体の下で快感に震えるメメの外見には何の変化もない。そもそも先程聞いた内容が確かならば自分の想像などなんの役にも立たないのではないかと思ってしまう。
「分かるわけないだろう…俺に。」
「じゃあ教えてあげる♪」
そう言うと一際抱きつく腕の力を強め、俺の耳に口を近づけて囁く。

「魔物娘が舐めてセックスするとね、なんとぉ―――妊娠しちゃうの♡」
「え!?くぅぅ…」
衝撃の効果を口にしたチェシャ猫は油断しきっていたペニスを膣で思いっきり締め付けてきた。
「私、あなたを一目見た時からどうにもならないくらい好きになっちゃったの♡誰にも取られたくなくて…絶対に私の夫になってもらいたくて…こんなことをしてしまうくらいあなたが欲しいのぉ♡」
「メメ…」
「だから、ね…私に愛の証を…二人の愛の証を頂戴♡」
「…ッ!!」
目に涙を溜め、中出しを懇願する彼女を見た瞬間、俺の中で何かが弾けたような気がした。

すぷぅ…ずちゃにゅぷ…ぐぷぅ…
「にゃあぁ…激しい♡」
「分かったお前を…孕ませてやる!!!」
俺の中で固まった決心を大声で宣言しつつ、乱暴に腰を打ちつけていく。
すると思いだしたように性器や腰を中心として甘く痺れるような快感が襲いかかってくる。だが、それを振り切るように俺は一心不乱にメメの膣内をかき混ぜていく。結合部からはかき乱され白く泡立った体液がごぶごぶと吐き出されている。
「孕ませて♡種付けて♡私を…あなたのメスにしてぇ♡」
「ああ、お前の卵子を…俺の精子で犯しぬいてやる!!」
じゅぷ…じゅぷぅ…にゅぷにゅぷ…
柔肉から染み出る愛液と、ペニスから吐き出される先走りが混ざり合った淫液でお互いの下半身をべとべとにしながら快楽を貪る。
だが、元々限界に近かった二人に残された時間はわずかだった。

「カズヒコォ♡…も、だめぇ♡…」
「俺、も…」
「ね♡一緒…一緒にイこ♡?」
「ああ。思いっきり突いてやるから…イっちまえ」
そう叫ぶと俺はメメの細い腰を力いっぱい引き寄せ、少しでもイチモツが膣奥へと入るように本能のまま腰を動かしていった。
「ハッ♡…ハッハッ…アッ…ツッ♡…イク♡イクイクイク♡」
「うああっメメっ……俺、も…イク…!!!」

ッビュ、ビュウ…ビュルル、びゅくっびゅくっ…
「…っかっは…出る!!!」
「にゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ♡いっぱい…いっぱい出てるぅ♡…あったかい♡」
最後の力を振り絞り、亀頭を子宮口にぶつけた瞬間、メメの膣内に大量の精液が吐き出された。
その射精は何時までも終わらない様な錯覚を感じさせるほど長く、精巣は何度も収縮を繰り返し次々にザーメンを吐き出させていく。メメは自分の最奥でぶちまけられる愛しいオスのザーメンの温かさに酔っているようにびくびくと痙攣しながら、吐き出された子種を子宮に一滴も残さず飲みこんでいった。俺はオスならではのメスを征服し、孕ませたという達成感で今までにないほど心が満たされていたが、体はそれと反するようにがっくりと力が抜け体の下で快感に震えるメメにぐったりともたれかかった。
「好き♡大好き♡一生、私はあなたの側を…離れないから覚悟しておいてねえ♡」
それを嬉しそうに受け止めたメメの愛の宣言を聞きつつ、俺は苦笑いを浮かべるしかなかった。



……………

…………

………



「ああ、やっちまった…」
未だにメメの胎内で精液を吐き出したとは思えないほど元気に勃起するペニスに呆れつつ、射精したお陰で幾分冷静になった頭で現状を考える。逆らい難い熱に浮かされていたとはいえ、俺は何て事をしてしまったのだろう…。
「あぁ♡気持ちよかったぁ…ねえ、もう一回しましょぉ♡」
そんな俺の気を知ってか知らずか、甘ったるい声で強請るメメに視線を落とす。
彼女はまるで飼い猫のように俺にじゃれつき、匂いをつけるように自分の体をこすりつけてくる。その仕草が可愛くて俺の心は思わずときめいてしまう。
「あのさ、メメ。」
だが、その気持ちをぐっとこらえ質問する。
「ん〜なぁに?」
「俺が…その、中出しする直前にお前が食べた飴って絶対に妊娠するものなのか?」
勿論、ここまでやって責任を取らないなど言うつもりはない。だが、事実を確認しておきたい気持ちを抑えきれないのだ。
「ああ、そのことかぁ…んちゅ、ちゅっちゅちゅぅ♡」
ところが真剣に質問する俺の顔をいかにも面白そうに、ニタニタといやらしい笑顔で眺めたメメは突然俺を引き寄せでキスをしてきた。
「んっちゅ!?突然、何を…っちゅぱ、んちゅぅ!!」
そしてそのキスによってこじ開けられた口内に何かが入ってきた。
「んちゅ…ぷはっ♡それがなんだかわかる?」
「これは…レモン味の飴?」
それは先程までメメが舐めていた飴。
レモンの風味と酸味を感じさせるそれは不思議と酸っぱすぎず、だからと言って甘すぎない絶妙な味だった。正直、かなり美味しい。

「そう、それはただのレモン味の飴よぉ、カズヒコ♪」
「………ただの?」
「そう。私が外の世界に買い物に行った時に買った飴の一つ♪」
「え?」
「中々美味しいでしょ?私のお気に入りなんだぁ♡」
「ちょっと待ってくれ…でもお前はさっき飴を口にする時、わざわざこの世界の食べ物は魔術がかかってるって話をしたよな?」
「ええ。だ・け・どぉ〜私は一言もその飴がこの国で作られたなんて言ったかしらん?」
笑いを噛み締めながら説明するメメとは対照的に、俺の脳内は一気に混乱していく。
「じゃあ…妊娠のくだりは…」
「冷静に考えてよぉカズヒコ。赤ちゃんを作る為に男女がする行為は…なぁに?」
「え…それは、性行為、だよな?」
「正解。私がこの飴の説明をした時、私はこの飴をこの国で作られたとも、この飴の所為で妊娠するともいっていない…つ・ま・り〜♪」
「………。」
「セックスして、精子を子宮にぶちまければ赤ちゃんができるのはごく自然な事ってことよ〜。」
そういってメメはけらけらと笑う。
「お、お前俺を騙して…」
あまりのことにどうリアクションをとっていいか分からず呆然とする俺を邪悪とも思えるほどの笑みを浮かべたメメが諭す。

「ねえ、カズヒコ〜。人を化かしたり騙す動物っていうのは狐や狸だけじゃないの。鼬や狼…そして私たち猫だって人を化かしたり騙すのよ、覚えておいてね〜旦那様♡」
そこまで言うとメメは俺の頬に軽い口づけを数回して微笑み言葉を続ける。
「私が一生、旦那様をこうやって楽しませてあげるから…覚悟して責任を取ってねぇ♡」
「メメ…お前、どこから本当で何処までが嘘なんだ…」
「さあ、どうでしょう…か♪このまま私の子宮が精液で満タンに…いやぁパンクするくらい旦那様が頑張ってくれたらぁ〜。メメちゃん、うっかり口が滑っちゃうかも♡」

ぶちっとどこかの血管の切れる様な音がしたが、気にしないことにする。そんな俺に残された選択肢はただ一つ。
「このふざけた化け猫め!!俺の愚息で成敗してやる!!!」
「やぁん♡旦那様怖い〜♡」


こうして最初から最後までメメの掌の上で踊らされ続けた初夜は、和彦が疲れ果て眠りにつくまで続いたのであった。傍から見ればひどい騙され方をしているのに、それでも彼女を嫌いになるという選択をしなかったのは、メメによって完全に魅了されていたからなのだとしか思えない。彼女と交わった時点で、俺は既にメメに骨抜きにされていたのだ。



そしてその数ヶ月後、メメの妊娠が発覚し、恐らく初夜の性行為で妊娠したであろうことが分かり俺がさらに混乱するのはもう少し先の話だった。
13/12/13 21:22更新 / 松崎 ノス

■作者メッセージ
連載物の途中ですが、チェシャ猫に浮気してしまいました(笑)。

個人的に夫を翻弄する様な魔物娘がとっても好きです。書いていて楽しかったです(笑)。

タグに不思議の国をつけ忘れていましたので、追加しました(12/13)。


勢いだけで書き始めたのですが、ヒロインが中々楽しいキャラクターになってくれたので、これから不思議の国の住人たちが増えた際には再登場させてあげたいですね〜。

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