読切小説
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あるサバトの作った
「最近遊ぶことが少ないと思うの」
ある魔女が言った。
「遊ぶ?お兄ちゃんとのじゃなくて?」
別の魔女が聞き返した。
「違うの、私はもっと娯楽的な意味でってこと・・・」
「あぁ、それなら人間界でおもしろいゲームがあったわよ?」
「え?何?」
ゲームを知っている魔女は遊びを探求する魔女に遊びの内容を教え、あれやこれやと質問しながら話していると
「でも、私・・・人間の通貨もってないよ・・・?」
遊びを探求する魔女が困ったように言うと
「通貨がないなら、私達で作ればいいじゃない」
別の魔女はまるでさも当然と言うような態度でいった。

数年後
魔女達の作ったカードゲームは異常なまでの精巧さに感嘆を覚えたバフォメットによって各魔物ショップに置かれたことにより異常に広まっていった。
その名も「性技女王」

設定としては、一族(村)のみんなの婿をさらわれてしまった!!救出に行くが、さらった相手の婿を間違えて持ってきてしまった!!相手は厳重な警備で婿を守っているようだ。
ならば、こちらも厳重な警備を敷いて相手の婿が抜け出せないようにして、相手を困らせつつ婿を(他の皆より抜け駆けして)抱きに行こう!!というのがコンセプト

ルールは簡単
勝利条件
男性データカードというものがあり、男性データカードの絶頂ポイント(以下ZP)を0にして囚われた男性を絶頂させた時
デッキ(山札)からカードを引けなくなった時
相手が降参をした時
である。

カード説明(某カードゲームを知っているなら飛ばしてもほぼ大丈夫)
カードは大まかにモンスターカード、魔法カード、トラップカードの三種類である。
モンスターカードにはセクシャルポイント(以下SP)とガードポイント(以下GP)がある。
モンスターカードはセクシャル表示、ガード表示があり、それぞれに特徴がある。
セクシャル表示はSPが能力の値になり男性にダイレクトセクシャルアタック(以下DSA)ができるが、場に相手のモンスターがいた場合、基本的にはモンスターにセクシャルアタック(SA)しなければならない。
相手モンスターの能力値よりSPが上の時、相手モンスターは場からベッドルーム(通称、墓地)に行く。(ケガなどでベッドにいくのではなくイキ疲れ)
もし、この時相手もセクシャル表示の場合、相手との能力値の差分が相手に囚われた自分の男性のZPから引かれる。
ガード表示の時はモンスターがベッドルームに行くだけである。

次にガード表示。
これは、GPが能力値になる表示で、SAができない表示である。しかし、相手がSAしてきた時、あちらのSAが高いときでもセクシャル表示と違い、ZPには影響が基本的にはないため安全策の一種でもある。
しかも、もし相手がSAしてきた時コチラのGPが上であった場合、能力値の差分が相手に囚われた自分の男性のZPから引かれるのである。
しかし、相手モンスターは破壊されない。

なお、モンスターには上記のような通常モンスター以外にも特殊能力をもつ効果モンスター、融合モンスターなどがおり多種多様な進化をたどっている。

魔法カード
魔法カードはZPを直接減らしたり、モンスターのSP、GPを上げたりと自分を比較的に有利にするものが多い。

トラップカード
相手の行動を制限や、モンスターのベッド送りなど相手の行動の妨害が多い。

大まかなゲームの流れ
1、 まず男性データカード(以下男性)をお互いに提示し交換しなければならない。
この時、ZPの値確認を行う。
(男性は何でもよいが自分のお気に入りだとなお好ましい。)
2、次に各自デッキの枚数の確認である。
デッキとは40〜60枚でモンスターカード、魔法カード、トラップカードからなる山札である。
(できればモンスターカードはプレイヤーと同じ種族で揃えていただきたい)
なお、場にはモンスターは五体、魔法、トラップは五枚までしかセットできない。
(地方ルールによっては変わるのでちゃんと確認しよう)
3、デッキをシャッフルしデッキ置き場において始めに5枚山札から引いてゲームが開始される。
4、ターン始めに山札から上から一枚取る
5、一ターンで通常召還するモンスターは一体のみで特殊召還は何体でも可能である。
6、なお、魔法、トラップは何枚でも伏せたり、発動可能である。
7、SAは基本的に一モンスター一回
8、ターンエンドしたら相手のターン

実際見てもらった方が良いだろう。
おや?魔女さんとバフォメットさんがゲームを行うようだぞ?
さてさて、どうなることやら・・・

「それじゃ、始めましょうかバフォメットさま?」
魔女さんが言うと一枚のカードを差し出す
「ふふん、返り討ちにしてやるのじゃ!!」
バフォメットさんがカードを受け取るとバフォメットさんもカードを魔女さんに渡した。
「ふ〜ん?バフォメットさまってこんな感じの人がタイプなんですね?」
魔女さんが挑発すると、
「ふっ……お主もいい趣味をしておるの……」
バフォメットさんは殊勝に笑った。
「では」
「じゃの」
二人は目を合わせうなずきあうと
「「オープン」」
二人がそろって声を上げた瞬間、男性のカードから男性が現れた!!
「さすが、我々の魔法じゃの……完璧じゃ……」
バフォメットさんはほぅと溜息をつきながら魔女の隣に現れた男性を潤んだ瞳で見る。
「ええ、なんせ実際にいる人間の現在と同じ状態の実体を作り出すなんてできませんよ」
魔女はふふふっと獲物を見るような目でバフォメットさんの隣の男性をみて話す。
「実に最高じゃな……」
「そうですね……」
バフォメットさんと魔女さんは10分くらい眺めていると
「おおっと、ゲーム中じゃったな、ZPはどうする?」
「スタンダードルールで、8000でどうです?」
「大丈夫じゃ!!」
バフォメットさんが言うと足元に先攻の文字が浮かび上がる。
「どうやら先攻じゃの、ドロー!!」
バフォメットさんは山札から一枚引き、笑った。
(これは勝ったかの?)
「まず、モンスターカード・魔法少女のコスプレバフォメットをセクシャル表示で通常召還!!」
そう言うとバフォメットさんの前には別の魔法少女のコスチュームに身にまとったバフォメットさんが現れた。
「魔法少女バフォメット♪ここに参上♪」
魔法少女のコスプレバフォメット SP1500 GP1000
効果 召還に成功した時デッキから一枚魔法カードを手札に加える。
「ワシはフィールド魔法サバトを手札に加え、サバトを発動する。」
フィールド魔法 サバト
効果 1ターンに一度、魔女またはバフォメット、サバト信者と名のつくSP1500以下モンスターをデッキから特殊召還することができる。相手も使用可能。
「この効果によりワシは、努力のバフォメットをガード表示で特殊召還!!」
またもう一体バフォメットさんの前に頭に鉢巻を巻いたバフォメットさんが現れる。
「もっと努力すればあの人に振り向いてもらえる……」
努力のバフォメット SP500 GP500
通常モンスター 説明・努力をするバフォメットさん、説明文・この努力はきっと報われると信じている。
「では先攻での始まりは攻撃禁止だから、ワシはカードを三枚伏せてターンエンドじゃ。」
バフォメットさまはイタズラを思いついたかのような笑顔で言う。
「私のターン、ドロー!!」
(おそらく、あの伏せカードは三枚ともトラップ!!)
「私は手札から速攻魔法トラップジャマーを発動」
トラップジャマー 効果 ターンエンドするまでトラップを発動できない。
「次にモンスターカード・初めてのサバトに行く魔女をセクシャル表示で通常召還」
今度は魔女さんの前に別の魔女さんが現れる。
「うぅ、き、緊張するな……」
初めてサバトに行く魔女 SP800 GP200
通常モンスター 説明・初めてのサバトで緊張気味、でも優しいおにいちゃんに会えるといいな♪
「そして、サバトの効果発動!!」
魔女は勢いよく言いデッキに手をのばしたその時
「速攻魔法発動じゃ!!サバトの規制宣言!!」
バフォメットさまが高らかに宣言した。
「サバトの規制制限ですって!!」
魔女は驚きの声を上げてしまった。
「このカードはサバトの発動を止めるものじゃ!!どうせ、大方伏せカードが全てトラップだと油断したんじゃろ?」
バフォメットさんは愉快そうに笑うと、魔女さんは悔しかったのかバフォメットさんを睨み付ける。
「なら私は初めてサバトに行く魔女で努力のバフォメットを攻撃!!」
初めてサバトに行く魔女はその声を聞いて箒を振り上げながら努力するバフォメットに突撃していく。
それを見てバフォメットさまは
「それも残念じゃったな…… 速攻魔法発動!カリスマ術!」
速攻魔法 カリスマ術 効果 バフォメットがいるときのみ使用可能。敵モンスターを一体ベッドルームに送る。
「そんな……私のモンスターが……」
これによって魔女さんのモンスターはいなくなり、バフォメットさんには二体のモンスターと伏せカード一枚が残っている。
「くっ、私は伏せカードを二枚セットしターンエンド……」
「ワシのターン、ドロー!!」
バフォメットさんは引いた。その瞬間、そのカードを場におく。
「速攻魔法 大嵐!!」
速攻魔法 大嵐 効果 全ての場の魔法・トラップを破壊する。
「な、なんですって!!」
魔女は正直引いた。
このバフォメットの本気に。
「ふっ、これで丸裸じゃの……どう料理するかのぅ?」
バフォメットは男性に歩み寄ると、その瞬間男性は消えてしまった!!
「な、なんじゃ!!不調かえ!?」
「バフォメットさま!!カードが!!」
すぐにバフォメットが男性のカードを見と………

「このカードの男性はホルスタウロスとご婚約されました。そのため、このカードの使用が不可能となりました。繰り返し増す…………」

カードはそう何度も繰り返すと一瞬輝き消えてしまった。

「…………」
「…………」
二人とも無言が続く。
「きょ……」
「きょ?」
魔女が聞き返す。
「巨乳なんてきらいじゃ〜〜〜!!」
バフォメットさんは泣きながら走り去ってしまった。

それ以降、とある町のサバトは巨乳魔物娘を排除する過激派に生まれ変わったのは言うまでもなかった。

12/10/25 21:24更新 / tounoki

■作者メッセージ
ネタで作りました。

反省しかしてません(泣)
苦情その他もろもろお待ちしております………

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