連載小説
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社会的情勢で転種とは世界も変わったものだと思う
正月も終わり日常生活が戻ってきたある日、俺は依頼を受けた

和也「で、今回の依頼は?」

リリム『彼女よ』

和也「?特に問題はなさそうだが」

リリム『えぇ、でも魔物になりたいなら拒否する必要もないでしょう?』

和也「たしかに、な」

改めて彼女を見る、なんというかショートが似合いそうな女の子だ

???「…ロングヘアーが似合わないって思いましたね?」

和也「いや、ショートが似合いそうだと思っただけだ。」

???「なるほど…」

和也「なんで魔物になろうと?」

???「最近の社会は、人間の女=人間を増やすための道具としか見ていないんです」

和也「なんてことだ…」

リリム『私達も、そういうろくでもない政治家たちは取り除いてはいっているけど、まだ多いのよ』

和也「こりゃこのままならそのうち人間の女たちが暴動起こすぞ…」

???「実際、暴動とまではいかないけど抗議はしたよ」

和也「その口ぶりから考えると…」

???「ダメだった」

和也「無能が…」

リリム『抑えて、抑えて…』

和也「いっそのこと暴動起こせば良いのに、そうすればあんたらもまとめて取り除く口実になるんじゃないか?」

リリム『それは最終手段よ…』

和也「なるほど」

???「それに、人間の男たちもみんなバカにしてくる」

和也「まあ、異種族が来た以上比較が起きるのは仕方ないと言えば仕方ない」

???「だから…」

和也「さしずめ復讐か性的に甚振り尽くしたいか?」

???「そんなのじゃない、ただ私達の価値を…」

和也「なるほど…」

リリム『私達もできるだけ政治家を何とかするから…』

和也「安心してくれ、危害加えるなら容赦はしないがあんたらに基本は任せる」

リリム『えぇ、彼女を頼んだわよ…』

和也「後は彼女次第だ」

そのまま彼女を屋敷につれていく

楓『彼女が今回の依頼者?』

和也「ああ、名前は?」

???「私は、真白です」

和也「ましろだな、了解だ」

そのまま彼女をいつもの中庭に案内する

真白「これは?」

和也「少なくとも人間を魔物に変えられる花だな」

真白『少なくとも?』

和也「他の種族にしたことがないからわからん」

真白『なるほど…』

和也「なら…」

そのまま花びらが開く

和也「この真ん中にいけば、後は勝手に体を作り替えてくれるから」

真白『はい…』

そのまま三日の時が過ぎた…

和也「お、終わったらしいな」

雫『どんな魔物になったんでしょうか』

和也「これは…」

花から出てきた彼女は、ロングヘアーになっていたが顔立ちのパーツをほとんど変えずに様になるように変わったのはさすが魔物と言うべきか

瑠璃『彼女はなんて魔物に?』

真白『毛娼妓という魔物ですね』

和也「なるほど…」

楓『とりあえず、これを』

ヘアゴムで長くなった髪の毛を束ねておく

和也「なにか、変わったか?」

真白『少しは』

和也「きっかけになったなら、幸いだ」

雫『なら、髪の毛をまとめますね』

瑠璃『…♪』

彼女たちは楽しそうに真白の髪をまとめている…

社会的情勢で転種とは世界も変わったものだと思う おわり
20/01/14 23:25更新 / サボテン
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■作者メッセージ
どうも、サボテンです

今回の話はいかがだったでしょうか?

ご意見、ご感想、リクエストありましたらお待ちしております

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