読切小説
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悪戯ドワーフにお仕置きを
某(それがし)はジパング出身の漆器職人で、名をトシローという。妻は金細工職人のドワーフで、名はディゴーニ。
某が大陸の中でも良質の漆が取れる此処に移住し小さな工房を建て、そこに某が作った沈金装飾の漆器を金細工と勘違いしたディゴーニが工房の門扉を叩いたのが縁で、一年ほど前に夫婦の契りを交わしたのだった。
さて妻のディゴーニは背丈は童女の様に小さいながらも立派な女性であり、料理の上手い出来た妻であり、某がただ一人尊敬する金細工職人でもあるのだが、しかし少々困った癖がある。
簡単に言ってしまえば、手癖が悪いのだ。それも性的な方向で。
某が寝ていればその金細工で鍛えた精密な動きをする手で子種を搾り取ろうとし、某が起きて漆器の作業をしていれば背後から手で絞ろうとし、果てには共に湯浴みをしているときにも手で吐き出させようとするのだ。
妖怪――大陸の言い方では魔物娘の性だと理解はしているが、これでは漆器作りに集中する事が出来ないし、一日中心休まる時も無い。
なので某はディゴーニと協定を交わし、某が毎夜にディゴーニと同衾するのと引き換えに、ディゴーニにそれ以外の時に手で搾り取ろうとするのを止める事になったのがつい一月ほど前の事。

「トシロー……ゆるひてぇ……」

しかしディゴーニは今日の朝、その協定を一方的に破った。
掟破りにはそれなりの罰を与えるのは当然の処置であり、今はその真っ最中なのだ。

「何を言っているのだか。罰はまだ始まったばかりだろう?」
「らってぇ……もう、な、なんかいもおぉお!!」

背面座位の状態で椅子に座った某は、某のさほど大きくは無い一物が幼子の様に小さいディゴーニの尻穴から結腸までを貫き、絶頂を繰り返して力が入らずに大股開きになったディゴーニのもろ見えの前の穴と、その上部にある陰核を某の両手で遠慮なしに攻め立てる。
こんな愛撫を両手を後ろ手に縛られて某に泣いて許しを請いながらも、だらしの無い緩んだ顔で受け入れているのが件のディゴーニなのだが、つい今しがた彼女の全身が痙攣し、咥え込んでいる尻肉が某の一物を搾り取ろうと収縮している事から察するに、果てたようだ。
相変わらず小さいなりでありながらも、そこいらの魔物娘以上に感度が高い様で何より。といっても他の魔物娘との性交などした事が無いので、あくまで某の想像上ではという話である事を、別筆させてもらうおう。

「ディゴーニ、これは罰なんだよ。もう少し堪えてくれないと」
「らめらの……トシローのおちぽをお尻で咥えてるだけで、限界なのぉ。だからだらかぁ……」
「ふむぅ、まだ罰が足りないと見えるね」

某はディゴーニの膣内をまさぐっていた愛液でべとべとの右手をディゴーニの股間から離し、その手でお腹の上を滑らすように撫でて、平坦で肉付きの無い胸を触ると、その頂点にある乳首にたっぷりとディゴーニの愛液を擦り付ける。某の指が乳首を弾き乳輪を撫でるたびに、ディゴーニの体が反応してその喉から吐息が漏れて出てくるのだが、某はそんな彼女の様子はお構い無しに親指と人差し指で乳首を挟んむと、某の力の限りに抓り上げ、左手で弄っていた淫核には痛みを与えない程度に捻り上げる。

――ぎゅぅううぅううぅ!
「いやぁああ!胸とクリ同時はらめぇ!!絶対イクぅ、いくぅううぅうう――あぁぁああ゛あ゛ぁあぅぅうぃい゛い゛!!!」

某の一物を千切らんばかりに尻穴が収縮し、それに伴って頭の天辺から爪先までの区別無く激しく震わせながら達したディゴーニは、終に快楽の波が彼女の意識を全て飲み込んでしまったのか、全身に性感という毒が回ったかのようにぐったりと力を抜いて、某に体を預けているような状態へ。
何時もの睦み合いならば本番行為でさえ此処までひどい事は某はしないのだが、その事がディゴーニが手癖が直らない理由の一因だと思うので、某は今回だけは心を鬼にして――少し楽しみながらも、意識を彼岸の彼方へ追いやってしまっているディゴーニへの攻めを再開させていく。

「ディゴーニ。そんなにイキ急いでは最後まで持たないよ?」
「あぁ……うぁ……」
「聞いては居ないね」

すっかり忘我の領域に達しているディゴーニの様子を確認しつつ、某はディゴーニの胸に当てていた手を再度彼女の股間へと戻すと、立てた人差し指を彼女膣内へと滑り込ませた。

――ちゅくぅ……ずずっ……
「ふぁ……」

意識を半分失っていると言えどもそこは流石の魔物娘。某の指の感触を膣内に感じて、口から小さいながらも喘ぎ声を出している。
反応が無ければ罰にならないので、意識が戻るまでは休ませてやろうと心の端では思っていたのだが、ディゴーニに反応があるのでは致し方なし。
入り口から子宮までの短く指一つで満杯になってしまう程に狭い膣道を、某はゆっくりとした手つきで出し入れし確りと膣道から愛液を満遍なく出させた後、某は指を軽く曲げてディゴーニの膣内の上壁にある、布に包まれた硬貨のような感触のする場所――女性の体で一・二の感じやすい弱点を責めていく。

――ちゅく……ちゅく……コリ……コリ……
「ハァ・・・…ンッ、ふぁ……」

その場所を一擦り二擦りとしていくと某の指の動きと連動し、だらしなく広がっていた尻穴に力が戻り、某の一物を軽く締め付けて愛撫をする。
某が指で強く擦ると強く締まり、軽く擦ると軽く締まる。ゆっくりと撫でればじわじわと締まり、素早く行き来させれば小刻みに締まる。
これは面白いものを発見したと散々弄り回していると、某の指の動きを止めようというのか、ディゴーニの力を取り戻した膣肉が某の指に痛いほどに巻きついてきて、指を引き抜くのも押し入るのも一苦労な状態になってしまった。

「らめらよ……それいろぅしはら、れちゃぅぅ……」

何時の間に忘我の彼方からディゴーニは戻ってきたのか。だがそれでも淫毒に犯された舌ではディゴーニが何を言いたいのか判別は付かず、どうせ止めろだのと言っているのだと察しを付けた某は、それでは罰にならないと膣内に入れている指を更に曲げてディゴーニの弱点に触れつつ、休ませていた左手での淫核弄りを再開する。
すると若干だけだがディゴーニの締め付けが弱まるのを感じ、その反応がこう着状態の突破口だと判別してからの某の動きは早かった。
指は二箇所の弱点に押し付けたまま力の強弱のみで愛撫を再開し、段々とディゴーニの膣肉の絡み付きが離れていくのに合わせ、指を奥へ手前へと滑らせていく。

――ちゅく、じゅく……じゅく、じゅく……
「やらぁ、れちゃぅの……もぅ、がまんのれんかぃなのぉ……」
「何を遠慮しているのだか。もう既に床はディゴーニの愛液で水溜りが出来ているのに」

羞恥なのかそれとも別の何かなのか、ディゴーニは某の愛撫を首を横に振ってイヤイヤしつつも、首から下は某の指の動きに反応しながらもさらに快楽を得ようとするように身を押し付けている。
首から上だけの部分とはいえ、そうも嫌がられると逆にしたくなるのが人の性と言うもので、某は更に熱を入れてディゴーニの膣内と淫核を虐め苛む。

「ほんろぅにいやらの。トシローゆるひてょぅ……」
「嫌だね」

甘え嘆願するディゴーニに冷たく言い放った某は、もう愛液どころか子宮からの本気汁までが充満して締め付けの緩くなった膣肉を指で掻き分け、膣内の弱点へ向かって激しく素早い指使いで責めつつも、淫核を指の腹で撫で上げるのを忘れない。

――じゅじゅじゅじゅく!!じゅくじゅくじゅく!!
「いきなひはげしくしちゃらめぇええ゛えぇえ!!!れちゃうぅぅう゛う゛ううう!!!!!」

ぷしゃっとディゴーニの股間から音がしたと思ったら、某が股間に伸ばしていた両手に生暖かい水が掛かる感触が走る。
淫核を弄っていた左手でそれを受け止めてみると、それは透明なさらさらとした液体で、試しに某の鼻をひくつかせても尿特有のあの臭いはしなかった。

――ぷしゃ、ぷしゃぁ……じょろろろろぉーー
「はふぁ……」
「うわぁ……」

しかし間を置いてその透明な液体を押しのけるようにして、黄みがかかった液体――ディゴーニのおしっこが某の手の上に流れ込んできた。
愛しい妻の物とはいえおしっこを手で受ける形となった某は少しげんなりした気分になり、思わず射精を堪えるために入れていた下腹の力を抜いてしまう。
丁度その時におしっこをし終えたディゴーニが体を震わせた。そのディゴーニの動きは尿道を絞める作用で広がった肛門へと連動し、某の一物に不意に締め付けて刺激を与えてくる。
意識外の不意な刺激に慌てて某が下腹に再度力を入れるのは数瞬遅く、某は一物からは今まで溜めていた精液が精管を駆け上がってくる感触を感じ、思わずディゴーニを両腕で抱き寄せつつ尻穴の奥へと一物を押し込むのと同時に、某の鈴口から熱い迸りが吐き出された。

――びゅるるぅ!びゅびゅうぅう!!
「あへ?れれるの?トシローのちんぽみるくれれる??」
「うぅう゛ぅう゛……」

射精時に感じる恍惚感と喪失感をない交ぜにした様なあの特有な感覚に支配された某は、口から出てくる快楽からの呻き声を押し殺しつつ、ディゴーニにしがみ付いて精液を彼女の尻穴の奥へ奥へと吐き出していった。
体感では一分ほど精液を吐き出した某は、ディゴーニを抱きしめたまま椅子の背もたれにだるく感じる体を預けると、某の目の端に某の精液の感触を確かめるかのように蕩けた笑顔で下腹を撫でているディゴーニの姿が入った。
あんなに無残ともいえるほどに攻め立てたのに某の精液を感じる余裕があるとはと、魔物娘の末恐ろしさを射精ですっきりとした頭で考えつつも、射精後の虚脱感から某は、もうディゴーニに対しての罰は十二分に与えたかなと判断を下す。
するりとディゴーニの後ろ手に縛った縄を解き、某はぎゅっと腕の中のディゴーニを抱き寄せた。

「もう懲りただろうディゴーニ。某への手での悪戯を止めてくれるよね」

するとディゴーニは某の回した腕に手を這わせながら、顔を上に向けて某の顔を下から覗き込んできた。
変わらずに愛らしい団栗瞳には某が弄り回していた時に比べて我を取り戻している証の光が戻ってきていたが、付き立ての餅の様な柔らかさの頬は性欲に塗れた魔物娘らしい淫靡で厭らしいもののままだった。

「トシローの言う通りに手の悪戯止めたらぁ、夜は何時も今みたいにしてくれるぅ?」
「え、そ、それはぁ……」

もしかしてあの愛撫は堪えていなかったのかと内心で震撼しながら、ちらりと壁掛け時計に眼を向けて見れば、罰を与え始めて一時間が経過していた。
つまり一時間も前戯をして、それを超えるほどの本番をと言う事だろうか……
流石にそれは寝る時間がなくなりかねないなと考えながら某がディゴーニへと視線を戻すと、ディゴーニは某の表情をつぶさに読み取ったのか、ぷぃっと横を向いて不機嫌な様子になってしまった。

「なら悪戯止めてあげないもん」
「……降参するよ。ディゴーニの望むようにする。だから手での悪戯は止めて」

昼の平穏のためなら夫婦の愛し合う時間で睡眠が短くなるのが何だ――と心の中で納得する材料をでっち上げつつ、ディゴーニとの取引を某は了承した。
そうなると魔物娘は現金なもので、ディゴーニは頬をさらに厭らしく嬉しそうな物に変えてから某に体を預け、某を脅すかのようにぎゅっと尻肉に力を込めて某の一物を締め上げる。

「あはぁ♪じゃぁ早速、今日の夜から宜しくね♪♪」
「……了解した」

嬉しそうに某の胸板に体をこすり付けつつ、尻穴で某の一物を締め上げてくるディゴーニに、ちょっと早まった事をしたかなと心の中で後悔しつつも、憎みきれない可愛らしい妻の頭を手で撫でてしまう某。
なのだが余りに釈然としない物を心の隅に感じたので、意地悪を込めて某は軽くディゴーニを腕で持ち上げると、思いっきりディゴーニの尻穴の奥を小突いてやった。





11/11/04 20:14更新 / 中文字

■作者メッセージ
というわけで、ドワーフさんSSでした。

今回は終始エロしかないSSを書いてみました。
しかし今回も本番が無い……
でもSSの終わりから本番を書くとなると蛇足だしなぁ〜。

さて、そんな作者の愚痴などどうでもいいこと。
それではまた次のお話でお会いしましょう!

中文字でしたー。

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