連載小説
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爆発と流浪と side ♂
俺の名はクーレスト。


18の男だ。







職業は冒険者・・・・・・見習い・・・かな。


山に入って野宿する時もあれば、街の高い宿を取ったりもする。
道無き道を進む時もあれば、商人の馬車に相乗りすることもある。
船に乗って行く時もあれば、適当な筏を組んで死にかけたこともある。









旅を始めたのは15の時。


幼い頃に子守唄に聞かされた冒険者の話。
狭い村から飛び出し、広い広い世界を旅する冒険者に憧れた。




自分も冒険者になりたい。

そう思っていろんな事に手を出した。

本でサバイバルの技術や魔物娘の特徴や対処法を学び、村の自警団の人から武器の扱い方を教えてもらい、それらを実践できるように身体も鍛えた。


12の時に訓練の成果を試したくて2週間山篭りしてたら村で捜索隊が組まれ、あっさり見つかって親父に大目玉をくらったのは懐かしい思い出だ。



それでも懲りずに冒険者になる訓練を重ね続けた。






15の時に流行病で両親が逝った。



遺品を整理していると、日常生活には不要な、冒険者が使うような装備が出てきた。


家の仕事を継げ、とか言っておきながらこんなもん用意してたのか。
ツンデレかよ。バカ親父。





家や家財道具を売って路銀にし、村を出た。




天まで名の届くような冒険者を目指して!
















そんな俺の相棒は背中に背負った一本の槍。


路銀を稼いだり、自分の身を守ったり、

これを頼って生きていると言っても過言ではないので腕もそれなりにあるつもりだ。まだあまり自信はないけどね。































ちょうど今、とある大きめの街のギルドで路銀を稼ぎ、街に別れを告げ旅に戻ったところだ。




宿の柔らかいベッドで安心して眠るのもいいが、野宿で動物や魔物娘に警戒しながら硬い地面で寝るのもいい。





・・・・・・・野宿厨か俺は





久々の野宿に浮かれ気味な心を落ち着かせ、焚き火の始末をして横になる。



・・・・・明日は東へ行ってみるか・・・・・・


適当に決めて夢の世界へ行こうとした・・・・・その時










どどおおおおおおおおん









割と近くで大きな爆発音が響いた。






『な!なななn、なんだよ!?』



飛び起きた俺は槍を手に爆発が起こった場所に向かう。




本当はこういう所には近づかないほうがいい。
2次災害に巻き込まれるか、何か厄介事に巻き込まれる可能性が非常に高いからだ。



でもこの時、俺は何かに導かれるようにそこに向かった。


後から考えると、何か感じていたのいかもしれない。



運命とかそんな何かを・・・・・・































爆発した場所は遺跡のダンジョンの一部らしかった。



『どっかの盗掘屋が失敗したのか・・・・?しかし、結構大きな爆発だったのに遺跡はほとんど崩れてないのか・・・・・丈夫なもんだな・・・・・・』







遺跡の丈夫さに関心しながら俺は爆発した場所を確認した。







黒煙が立ち込め、瓦礫が散乱する中、人影を見つけた。




『あれは・・・・!?おい!!大丈夫か!?』



すぐに駆け寄り、まだ息があるそいつの上の瓦礫をどける。





『・・・・な!?こいつは・・・・』





瓦礫をどけ、彼女の全身を確認したところで俺は固まった。











金色の長い髪の毛の間から見えるおよそ人間の物ではない耳、鱗が見える
肌、お尻の辺りから伸びる蜥蜴の尻尾。

相手がリザードマンだったからだ。









別に俺は反魔物派って訳ではない。

しかし、冒険者にとって厄介な存在であることに違いはない。

誰だって好き好んで搾り取られたくはないだろう。



今まで魔物娘にあったことはあるが、相手にしたのはスライムとかデビルバグとか、所謂下級の魔物だけだ。

ミノタウロスとか、強い魔物娘にはできるだけ関わらないよう警戒して旅をしてきた。

だって勝てる自信無いし・・・・・








今回はリザードマン・・・

俺が槍を背負っているところを見れば絶対に試合を申し込んでくる。
こいつはそういう傍迷惑な種族だ。

俺の腕に自信があれば受けて立つが生憎そんなもんは無い。






面倒くさいのを見つけてしまった








俺がどうするか、と考えて固まっていると、程近くで小規模な爆発が起こった。



どうやら2次的な爆発が起きるらしい。




『あああ!!!!もう”!!!!』



長く留まれば巻き込まれるだろう。
迷ってる暇はない。






俺は彼女の腕を掴み引き起こそうとすると






『あああああああああああああ!!』





彼女の右腕はあらぬ方向に曲がっていた。


しまった!
折れてたのか!





『すみません!ちょっとだけ我慢してて下さい!!』




今はここから離れるのが先だ


俺は骨折している腕を出来るだけ刺激しないようにして彼女を背負うと遺跡から離れた。
















これが彼女、フュ―との出会いだった。
10/10/29 18:59更新 / 腐乱死巣
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■作者メッセージ
どうも、腐乱死巣です。


リザ子さんが好き過ぎてついに始めちゃいました。

小説を書くのは始めたばかりなので何か改善点などございましたらぜひぜひご教授いあただきたいです。




頭の中では大筋は出来てるのですが、いざ書いてみると「あれ?何か違うかも」という現象が起きてます。

うーむ・・・・・しばらくして納得いかなければ書き直します。
こんな作者ですまぬ、リザ子さん orz


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