読切小説
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THE IDOL魔STER
 【セイレーンちゃん】

 いつも元気いっぱいで歌うことが大好きな、魔物娘界のアイドル・オブ・アイドル。
 歌はもちろん、踊りだって得意なハイスペックの持ち主で、どんな時でもプロデューサーや仲間に力をくれる良い子ちゃんです。
 でも隙あらば「特別な歌」を聴かせてプロデューサーの貞操を奪おうとしてきますので、注意してください。

「プロデューサーさん! 私、精一杯歌いますから! 傍でしっかり見ていてくださいね!」
「やっぱり歌うのって楽しいー! みんなが盛り上がるとすごく気持ち良いです、プロデューサーさん!」
「うへへぇ、プロデューサーさ〜ん? お疲れなら私が『元気の出る歌』を歌ってあげましょ〜か〜?」



【アルプきゅん】

 元男という強みを活かして、男装からキュートな衣装まで何でもござれなTS系アイドル。
 本人はどうせアルプになったからとセクシー路線が良いらしいけど、残念ながら体形はまだまだ……。
 サキュバス属らしく、プロデューサーへのアプローチは積極的なので十分注意してくださいね。

「ボクは元男だけど、今は女の子だから! しっかりアイドルやってみせるよ、プロデューサー!」
「ええ、またキュート衣装なの? もっとこう、胸元とかバーンって露出してても良いと思うんだけどなぁ……」
「プロデューサー、明日買い物行くんだけど付き合ってくれないかな? 買うもの? えへへ、ランジェリーだよー?」



【バフォメットちゃん】

 言わずと知れたサバトの首領であるロリコンホイホイ黒ミサ系アイドル。通称バフォ様。
 親衛隊である「お兄ちゃん」を筆頭に一定の固定客を持った実力派アイドルです。
 プロデューサーも自分の魅力にメロメロだと思いこんでいますので、小さい子供の言うことだと笑って受け流してあげましょう。

「ふはははははっ! ワシのきゅーと☆なカリスマさえあれば、世界はたちまちサバト一色に染まるはずなのじゃ!」
「兄上? 次のライブなのじゃが、バックダンサーの魔女たちとのリハーサルはいつなのじゃ?」
「兄上もすっかりワシの虜になっておるようじゃな……うーむ、自分で自分が恐ろしいのう! くふっ、くふふふふふふふふっ!」



【ドッペルゲンガーちゃん】

 自分のルックスから歌声・踊り・演技まで何もかも自信の無い、721プロの隅っこ系アイドル。
 でも本当は、誰にも負けないぐらい素敵な魅力を持った子です。隅っこから引っ張りだして舞台で輝かせてあげてくださいね。
 時おり隅っこからプロデューサーの机の下に移住しているのはご愛嬌だと思いましょう。

「私なんて根暗で地味でちんちくりんのダメなダメ子ですから……隅っこで邪魔にならないようにジッとしてます……」
「あの、この衣装……私には不釣合いかもしれないけど、一生懸命がんばってきます……!」
「す、すみませんっ! ここ、プロデューサーさんの匂いがするから……落ち着いて……」



【サハギンちゃん】

 普段はほとんど何も話さない超無口・超無反応のスク水バンザイ系アイドル。
 しかし一度スイッチが入ると、観客を盛り上げるための全力パフォーマンスを見せてくれます。
 ただしスイッチは発情スイッチでもあるため、その後は全力で彼女から逃げてください。

「……………………………………………………………………………………がんばる」
「いええーいっ! みんな今日は来てくれてありがとーっ! 最高のライブにするから、みんなも楽しんでいってねーっ!」
「逃げないでよ、プロデューサー! 私今日ちょーガンバッたんだから、ご褒美がここにほしいんだけどーっ!」



【レンシュンマオちゃん】

 みんな大好きパンダのスタイルをしたアイヤー中華系アイドル。
 その愛らしい仕草は老若男女問わず大人気。ステージを転がってるだけでライブも大盛り上がり。
 例に漏れずプロデューサーが大好きです。他の玩具で気を逸らしてアプローチを回避ししましょう。

「アイヤー! ワタシ、アイドルって良く分からないけどガンバルヨー!」
「ワーオ、会場にタイヤがたくさんあるネ! コレで遊んでてイイんだよネ、プロデューサー?」
「プロデューサー、ワタシと交尾――アイヤー! そのマイク、ピカピカ光るのネ! スゴーイ! ワタシにも貸してヨ、プロデューサー!」



【サンダーバードちゃん】

 見た目からイケイケアゲアゲなエレクトリックテンション系アイドル。
 自慢のエレキギターから響く攻撃的な演奏を武器に、その翼をはためかせて世界を魅了しろ!
 ただしそのテンションの余波がプロデューサーを襲います。防電対策はしっかりと。

「へへっ、アタシの演奏でみんなシビレさせてやるからな! 見てな、プロデューサー!」
「お前らイカせてやるから最後まで頭振って着いて来いよぉーッ! イエェェーッ!」
「今日も最高のライブだったなー……ってプロデューサー、大丈夫か? あんたもイキ過ぎたか?」



【ユニコーンさん】

 もうこれ以上ないってぐらいに、貞淑で純白な清純派乙女系アイドル。
 可愛らしさと大人の魅力を併せ持つスペックを武器に、共にトップアイドルへの階段を駆け上がっていきましょう。
 夢はお嫁さんなんだとか。相手? まだプロデューサーを続けたかったら聞かない方が身のためです。

「うふふ、こうして皆さんの前で輝けるなんて……アイドルって素敵ですね、プロデューサー様?」
「きっとアイドルをしていれば、運命の赤い糸が私を導いてくれるって……そう信じておりますの」
「うふふ……プロデューサー様、いま売れ残りとおっしゃいましたか? いったい何のことでしょうか……うふ、うふふふふふ……」



【白蛇さん】

 ユニコーンさんと双璧を成す、721プロの純白貞淑な大和撫子系アイドル。
 アイドル活動も何もかも、全てはプロデューサーである貴方様のため。想いが重い……。
 非常に嫉妬深くもあるのでアイドルの中では最大級の警戒をしてください。洒落にならない結末になるかもしれません。

「貴方様? 私、貴方様のために輝いて見せますから……ずっと私の傍にいてくださいね?」
「どれだけ大勢の前で輝こうと……私は貴方様だけのアイドルですので、ご安心くださいな?」
「貴方様……どうして他の子と営業に言ったのですか? 怒りませんから、正直に答えてくださいな。ねぇ、貴方様……?」



【アヌビスさん】

 超々生真面目で時間きっかりスケジュールきっかりな、管理職お犬様系アイドル
 本番にとっても弱い所がタマに傷なのですが、そこをしっかりフォローしてあげれば計算通りの高いパフォーマンスを発揮してくれます。
 トップアイドルになってプロデューサーと結婚・電撃引退が人生設計になっています。その時までに回避手段を用意しましょう。

「おっと、十時から営業だったな。急ぐぞ、プロデューサー。時間はきっちり正確に、だ」
「はわ、はわわわわわわわわわわわわ……きゃん、きゃうきゃうきゃうん、きゃうきゃうん!(ま、まさかこんなに人が来るとは……き、緊張していないぞ、大丈夫だ!)」
「……引退までの残り年月がこれだけか。となると子供はこの辺りから仕込み始めて……プロデューサー、目を逸らしてどうした?」



【ゲイザーちゃん】

 単眼触手付きという愛好家にはたまらない魅力を持った、ちょっと意地悪単眼系アイドル。
 催眠を利用したライブでの盛り上がりは相当なものです。ずるっこ? だがそれが良い。
 強がっていますが、自分をアイドルにしてくれたプロデューサーが大好きです。気を抜くと催眠されてしまうので厳重注意。

「アタシみたいな化け物がアイドルだなんて……ま、どいつもこいつもアタシの下僕にしてやれば良いんでしょ? この瞳があれば簡単よ」
「いひひっ! ほーら、全員この触手を見なさい! 今夜はさいっこーに幸せな気分にしてあげるわよ!」
「あの、プロデューサー……アタシの目、見てくれる? うん、ちょっとだけで良いからさ……ね?」



【グレムリンちゃん】

 機械弄りが大好き、悪戯はもっと大好きなピコピコ耳の小悪魔系アイドル。
 本人は歌ったり踊ったりよりも、ステージ演出を考えてる時が至福の時なんだとか。
 しかしその演出でプロデューサーを酷い目に合わせようと日々計画していますので、しっかり目を光らせておきましょう。

「まぁ、人をキャーキャー言わせんのは好きだし……そう言うなら、オレもアイドルやってみるかな」
「よぉ、プロデューサー! 次のステージ、こいつででっかい花火を打ち上げたいんだけど良いよな!?」
「よっしゃみんな、ここでサプライズ演出だーっ! 今からプロデューサーが花火と一緒に空に飛んでいくぜ!」



【エンジェルちゃん】

 自分がアイドルとして活動するのが主神様の御心と信じて止まない、ドヤ顔ウザカワイイ系アイドル。
 騙されやすくチョロイ性格をしているのでプロデュースはしやすい部類に入ります。
 空を飛べるので身代わりに空に打ち上げてしまいましょう。エンジェルちゃんマジエンジェル。

「主神様はボクのカワイさを世に知らしめろと仰っています! 光栄に思ってくださいね、プロデューサーさん!」
「サプライズでグレムリンちゃんのライブに飛び入りですか? ボクが登場したらライブの主役がボクになっちゃいますけど、良いんですかねー?」
「あの、プロデューサーさん? いくらボクが天使だからって空に打ち上げるのはどうかと思いますよボクみたいなエンジェルにこんな仕打ちなんて主神様がお許しになるはずがありませんだからお願いですからちょ止めてくださいカウントダウンなんて始めないで――うわあああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」




 世界にはまだまだ魅力的なアイドルの玉子が存在しているはず!
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17/03/04 23:39更新 / まわりの客

■作者メッセージ
私はゲイザーちゃんのプロデューサーになりたい。

ネタがいくらでも作れる辺り、アイマス界隈の懐の広さが良く分かる。

※以前の作品に感想くださった方々、ご返信できず申し訳ございませんでした。

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