連載小説
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七通目
拝啓、バフォ様、お元気ですか。僕は何とか元気です。
鉱山街から鉱山を越え、森を抜けたら海が見えました。
はい、今いるのは港町です。ポート・カプールって言うそうです。
海って初めてなのでテンション上がってます。向こう岸見えないです。海ってどこまで広がっているんですかね。市場とか行くと町じゃ見たこともないような大きな魚とかがいて、見ているだけでも楽しいです!あと海で泳いだりもしてきました。魚泳いだりしているのが見えてすごく楽しかったです。最高です、ここ。
港町というだけあって、海産物はいっぱいあって安いし、海の向こうから来る品物も売られているし、船乗りたち用に宿やら酒場やらがいっぱいあるしで快適です。
海のいい香りもします。少しでも紙に臭いがついていたらいいな・・・。
ただこの町、ちょっと裏道にはいると雰囲気がガラッと変わってちょっと怖いです。
なんでも海賊たちの根城にもなっているそうで。下手なこと言わなければ気のいいおっさんたちらしいんですけど・・・。
やっぱり怖いものは怖いですよね。纏っている雰囲気ほかの人たちとまったく違いますし。
やっぱり修羅場を何度もくぐってるからでしょうか。
あの風格を身につけるのは、僕には無理かなぁ・・・。
というか目指す方向が違いますね、はい。人殺しとか略奪者になりたいわけじゃないですし。希望はバフォ様の旦那なので。
あの人たちさえいなければ本当に最高の町なのに・・・。いや、あの人たちがいないと町の治安守れないっていうのもわかっているんですけどね・・・。
あ、リンさんも元気にしてます。暇な時は鍛えなおしてもらった剣の刀身を眺めてニヤニヤしてます。正直気持ち悪いです。しかも眺めている時にたまに変な笑い声も上げてます。正直怖いです。あの街以降、剣を抱いて寝てます。何なのこの子。大丈夫なの?
今回はお土産として海の向こうから来た置物入れておきます。マトリョーシカって言うらしいです。開けると中に同じものが入っていて、それが何個も・・・っていうものです。暇な時に中身出して並べてみたりしてください。
それでは、そろそろ紙がなくなってきたのでこれで。
敬具

追伸:手紙を出すために町を回ってたいら、「海の香り」っていう入浴剤があったのでこれも入れておきます。港町に来たつもりで楽しんでください。なかなかリアルな潮の匂いがしました。海水の成分が云々っていっていたので、それで海の魚を飼えるかもしれません。
13/12/09 04:22更新 / マオ・チャルム
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■作者メッセージ
お久しぶりです
バフォ様!海ですよ、海!
ということで港町です。名前に何か思うところがあってもつっこんじゃダメです。見逃してください。あっごめんなさい石投げないで!
港って言うか魚市場とかってなんかテンション上がりますよね。
リンちゃんが壊れてますがそこはまぁ・・・ほら、新しいおもちゃを買ってもらった子供的なあれですよ。多分。

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