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ゲイザーの魅力について語ろう
  command active.

 該当ページへの接続を確認.

 コネクション要求を開始します......

 サーバへの接続......OK.

 ダウンロード開始......OK.

 セットアップ.......OK. 

 ID割付......OK.

 ユーザ設定が存在しません.
 デフォルト設定を適用します.
 
 テスト接続......OK. 

 プラグインを起動します.


 <Video Mode Activate>


<ERROR:音声データ破損を確認......>
<音声データから認識した文をメッセージとして表示します>

 

 あー、ごほん。
 ……おい、オマエ。 今画面を見てる、オマエだよ。
 アタシの目、見えてるよなァ?
 
 いきなりすぎてびっくりしたか?
 今さら目ェ逸らしても意味ないぜ、もう暗示は掛けてるんだ。
 アタシらみたいな魔物が好きになるように、なァ。

 ……何を言ってるのか分からないって? 察しの悪いヤツだな。
 アタシの赤い目、見えてるんだろ?
 それならもう逃げられないぜ。
 もうアタシのことが気になって気になって、仕方なくなるだろうよ。。
 おっと、慌てて画面閉じたって、見ちまったコトには変わりないからな? 
 ま、ニンゲンでもアタシの暗示を振りきれるかもな? もしかしたら、だけど。
 
 さあて、もうジュウブンだ。オマエの頭ン中に焼き付けてやったからな。
 特にアタシの姿はよーく思い出せるようにしといてやるよ、ししっ。


 ……なんだ、まだ何が何だか分からない、ってカオだな。
 しょうがねえ、暇潰しついでに説明してやるよ。
 こーやって話してる間も、暗示はどんどん深くなるからな。

 アタシらは普段、表に出ない『魔物』さ。
 多分オマエ、アタシみたいな姿の生き物なんて見たコトないだろ?
 だけどな、アタシらはいるのさ。オマエ達のすぐそばにな。
 派手に活動してやってもいいんだが、こっちの世界じゃあんまり割に合わなくてなァ。
 そんでイキの良さそうなヤツだけ見つけて、アタシらが引っ張りこむコトにしたのさ。
 ま、この『さいと』に来るヤツなら暗示が効きやすいだろうって思ってな。
 なんたって、ここの写真がどれもアタシらそっくりだからよ。
 このページを開いたら、アタシと画面が繋がるように設定してあるってワケ。
 大体これで分かったろ?

 ……おいおい。
 まさか、アタシ達魔物が空想の生き物だって思ってたんじゃないだろうな?
 とんだカン違いだぜ。
 アタシ達はなあ、


 ……ん、あれ?
 接続が切れて……、もしかして映像止まってる?
 ……ねぇメリー、ホントにカメラ越しで暗示なんて……

 (ちょ……!音声……まだ……飛ん……って!)

 えっ? ……あー、ごほん。
 運が良かったな、通信不良で映像が飛んでねえみたいだからよ。
 ひとまず、オマエへの暗示はおあずけだ。

 操作も受け付けねえし…… しかたねえなあ。
 このうぇぶぺーじ……だっけ? とにかく、ここの画面はそのまま残しといてやるよ。
 アタシらみたいな生き物がいるなんて誰も知らねェからな、誰かに知らせたってムダだぜ。

 ああ、それとだ。
 オマエがココを見てる間に、オマエについての情報も頂いたからな。
 イイ子にしてたら、オマエのトコにアタシの仲間が行くだろうからよ。
 ま、それまで楽しみにしてな。
 


(……はーっ、緊張したぁ……。
 目の前にいないって分かってるのに、映像はずーっとこっち見てるんだもん。
 あんなじーっと見られるの初めてだから、もうドキドキだよ……。
 そ、それはわかってるけど……やっぱり私こういうの苦手だから、他の子のほうが……。
 ところでメリー、これってどういう仕組み……え?
 これ、まだ切れてないの?!
 ちょ、ちょっとっ、早く切って! さっきすっごい素で喋っちゃ――)



 ホストが接続を切断しました.
 
14/09/30 00:04更新 / しおやき

■作者メッセージ
最後までお読みいただきありがとうございます。そしてごめんなさい。速やかにケジメします。
SSとは言えませんが、一度はこういうのやってみたかったんです。
映像では流石に暗示も伝達されないはずなのでごあんしんください。


肝心のゲイザーちゃんの魅力ですが、それを書くにはこの余白は狭すぎるという結論になりました。
なので説明するより他SSをご覧になって、どうぞ(迫真)

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