読切小説
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助けた鬼のお礼が重すぎた。
それは、数ヶ月前の話だった。
「はぁ〜っ、やっぱ軽は高ェや〜。」
定食屋に入るなりカー○ンサーやG○oといった中古車雑誌を手に取った。

やはり田舎ゆえ、幸川県の軽の需要はかなりのものである。
どこかで見たデータだと軽のシェア全国平均が4割ちょい割るくらいの所で幸川は49.6%。隣県の徳原に至っては過半数の57.2%だそうで、幸川もこうなるのは時間の問題だ。
そんなわけで、こっちの軽の相場は全国平均よりも若干高い。

・・・ただ、我が国の国民というのはことクルマに関しては贅沢なものである。
30年前にまことしやかにささやかれていた「10年10万kmは廃車の目安」と言うのがこの時代になってもまだ囁かれているのだ。
アメリカじゃヒュンダイとかが10年10万マイル保証をやってるこの時代にだ。
タクシーなんか40万kmなんて序の口だというのにだ。
特にいわゆる団塊の世代なんかはその基準を疑おうともしない。

「うちらはクルマを売ってナンボな訳だけど、正直なところ言うとイマドキのクルマなんて液モノ、ゴムモノさえマメに換えてやればそう特別なことをしなくても軽でも15年15万kmなんかじゃまず壊れないね。まぁ、たまーにマフラーに穴あいたとかはあるけど、あんなのウチに全部任せてもせいぜい5万そこそこだし。
うちのお客さんは結構その辺りわかってる人が多いから、ヘタに新車を押し売りするよりサービスに力を入れてるんだよねー。」

・・・確か流谷さん、とか言ってたかな。
どっかのディーラーで営業やってるとかって言ってた人がそんなことを言っていたのを思い出す。

確かに、海外映画なんか観ると20年くらい前のクルマが普通に走っていたりする。
もちろん新興国などではなく、アメリカやフランス、ドイツなんかの西側先進国だ。
では、我が国はどうか。

・・・答えを知りたければ、解体屋に行って来い。
ヤードにうずたかく積まれた現実が、全てを語ってくれる。
時代錯誤な、その現実を。

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さて、この解体屋には叔父がいる。
「おっちゃーん。なんかうちからイモ届いたんだけど、おっちゃんにも持ってけって。」
「あー、洋介! ちょっと来い!! なっちゃん、そのイモ焼いといてくれ、おやつにしようぜ。」

叔父に呼ばれるまま、ヤードに入っていく。
「ちょっと距離行ってるけど、こんなんどうだ。」

目の前には、H58Aのパジェロミニがあった。

「俺も徳原から自走で引き上げたんだが、まだ潰すには早いと思ってな。」
なんでも、周囲に食らった10円パンチの修理代があまりに高額すぎるとして、「10年10万km乗ったし」と、廃車にすることにしたのだとか。
叔父は僕がジムニーを物色していたことを知っていたので、とりあえず話を出したのだという。
「まぁ、お前がどうしてもと言うのなら無理強いはしないが・・・検1年半付き、名変込みの4万でどうだ?」
「いいじゃん!! その話、乗った!!」
傷が周りに広がってるなんて言うけど、こいつを本来の使い方で使っていれば岩で傷が付く。まぁ、サビ止めにタッチペンは入れておくかな。
「でもさすがにカセットだけっつーのはキツいからCDくらいは欲しいけどねー。」
「そんなのそこら辺のスクラップから剥ぎ取ってけばいいだろー。」
実際、最近は純正ハーネスのどのケーブルがどの配線かなんてのはアルパインのサイトを見れば一発だ。そしてギボシ端子もエレクトロタップも熱収縮チューブも、さらにはハンダゴテまでもがダイソーで普通に売ってる始末。そりゃそう言う考え方にもなる。著者もよくお世話になっている。

「ま、ちょっと郵貯行ってくるわ。」
「おーい、せっかく焼いてるんだからイモくらい食ってけー。」

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それから1ヶ月後。
オフロードが楽しそうとは思ったものの、さすがにジムニストの如く攻めるレベルまではいいかな・・・と思っていた自分にはこれがちょうど良かったようだ。
軽トラベースだと笑われもしたが、いやいや軽トラを侮るなかれと。
著者もかつてDD51Tキャリイに乗っていたが、あれの走破性は侮れなかった。
田んぼに突っ込んで動けなくなったときもレバー操作一発、4L(4WD-Lo) モードで難なくクリアできたことばかりだった。まぁ、さすがにジムニーと比べられれば厳しいが。

そして今日は、気ままに峠を流していた。

「ひゃー、結構この道酷いなー。」
夏の台風が残した爪痕は、県境を越えたこの地に依然として残っていた。
迂回路もあるので、ほとんどの車はそっちを通っている。
何せ20cmほどの窪みがそこら中にあるのだ。そりゃ迂回するわ。

そして、ちょっと休憩しようと、かつて7時に開いて11時に閉まっていたらしいコンビニに立ち寄った。
そして買ったフローズンドリンクを飲み干して、クルマを出そうとしたところ・・・

「お願い! 神田原市街地でいいから、とにかく私を幸川まで乗せてって!」

一人のアカオニが、息を切らせて懇願したのだ。
なんだか、嫌な予感がする。
噂では、この辺りは反魔物領だと聞いている。

・・・

僕は何も言わず、助手席側のドアを開けた。
そして予定を変更し、神田原に向かうことにした。

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「あ、ありがとうございます! 大変ご迷惑をお掛けして、申し訳ありません!」
「いや、別に・・・ん?」
後ろをふと見ると、如何にもDQNが乗ってそうなクラウンとアルファード・・・向こうにはLSもいるみたいだ。

「あいつらですか。」
「・・・えぇ。」

「ふん。」
「え?」
「軽だからってナメてるお前らには悪いけどなぁ、このステージでお前らにやられるほどコイツはヤワじゃねーんだよ!」

アクセルを踏み込み、初期型にのみ搭載されていた20バルブツインカムターボが唸りを上げる。(軽でこんなもの作るなんて、ある意味鱸以上に変態だなぁ・・・)
さすがに軽SUVだけあってコーナーは苦手だしストレートでも差を詰められる。だが、今ここで差を詰められたところでさしたる問題はない。

そう、あの区間まで1mでもリードを保っていられれば、こっちの勝ちだ!!

そしてコーナーを数個抜けたところで、工事現場に良くある立て看板が見えた。
そこには大きな右矢印と、「迂回路」と書かれていた。

「・・・勝った。」
「・・・え?」

「奴ら、シャコタンにしてエアロで武装してる。だがなぁ・・・」
「え?」

目の前には、件のラフロードが待ちかまえていた。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
オフロードタイヤが砂利道を勇ましく蹴る。

「この先にお前らが走れるような道はねーんだよ!!」
そう、保安基準で定められた最低地上高9cmあるかも怪しいあいつらのマシンではこの道を走ることはできないのだ。

「シートベルトしてますね? 今からかなり跳ねますよ!」

そう言うと、奴らの足止めの原因となったラフロードへと突っ込んでいった。
クレーターのごとき段差を跳ねながら通過し、水たまりをラリーカーの如く水しぶきを上げて突っ切った。

後ろをちらっと見ると、おめおめと引き下がる奴らの姿が見えた。

・・・ちなみにだが、ある程度余裕が出てきてナビ側に目をやると・・・
路面の振動で、彼女のその豊満な胸がかなり揺れていた。
おまけにシートベルトでいわゆる「π/」状態である。
・・・その瞬間、股間に熱いものを感じてしまっていたのだった・・・

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「洗車もーどヲ、選ンデ クダサイ。 ・・・とっぴんぐめにゅーハ、イカガデスカ? ・・・下回リ じぇっと洗浄こーすヲ 選択シマシタ。」

先程のラフロード強行突破で、全身泥だらけになってしまった。
このままでは奴らに目を付けられる。それを懸念して、神田原に入ってすぐにあるスタンドで泥を落とすことにした。
そして、洗車機が作動中。

「・・・一体何があったんです?」
「多分、あいつらの中では『唯一の良い魔物は、死んだ魔物だけだ。』なんだと思います。本当に、助けて貰って感謝しています。」
「・・・ところで、本当に神田原で降ろしていいんですか? 僕はこれから高山に帰りますけど・・・」
「・・・それでは、その好意に甘えて、高山まで乗せていただけます? ・・・あ、申し遅れました。私、葉月と申します。本当の姓はありませんが、高月 葉月(たかつき はづき)と名乗っています。」
「あ、これはご丁寧に。僕は洋介。奈原 洋介(なばら ようすけ)です。」

「(彼は、私を家まで連れて行ってくれるという。本当に、いいのだろうか。ここまでしてもらっても。 ・・・キミは、アカオニを一目惚れさせてしまった。その覚悟は、できていないとは言わせない。大丈夫、私はキミに、一目惚れしてしまったから・・・)」

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そして、3時間後。

「目的地 周辺デス。音声がいどヲ 終了イタシマス。」

「葉月さ・・・って、まだ寝てるよ・・・参ったなぁ・・・」

何か今日は季節外れなくらいに暑かった。
途中スーパーに立ち寄ってドリンクを買ってきたのだが、クルマに戻ると・・・

葉月さんは、静かに寝息を立てていた。

「・・・起こすのもアレだし、このまま放っておくか・・・」

そしてそのまま、家の近くに付くまで眠ったままだったのだ。
しっかし、オフロードタイヤでお世辞にも静かではないこの車内でよく寝れるよ・・・よっぽど、疲れてたのかなぁ。

この辺りは、古い住宅街。
閉店して廃墟と化してしまったスーパーにクルマを寄せて・・・

「とりあえず、起きてもらわないとなぁ・・・」

とは言え、いくらアカオニ、魔物娘と言えど女性である。
変なところを触らないように、あくまでジェントルに起こす必要がある。

まぁ、定番で肩を揺さぶった。

「葉月さーん、起きてください、葉月さぁ〜ん。」
しかし全然起きない。
しかもだ。

「うぅ〜ん〜っ♪よーすけくんたらぁ〜♪」
「!!??」
夢の中に僕が出てきてる!?

「よーすけくんったらぁ〜そんなにさわりたかったら、えんりょしなくていいのにぃ〜♪」
しかも何をさせようとしてる!?
って、腕を捕まれた!?

「わたしだってぇ〜、よーすけくんにさわられたいんだよぉ〜♪」
そのまま腕を降ろして・・・

ふにゅっ。
こ、この感触はまさか・・・
「よーすけくん、わたしのおっぱいみてお○ん○んおっきくしてたもんねぇ〜♪ かくさなくていいよぉ〜♪ わたし、うれしいんだからさぁ〜♪」

バ、バレてる!?
ってか、何かポチッとした感触が・・・って、葉月さん、ノーブラっ!?
ってかそんなことを考えてる場合じゃないって!!

何とか胸から手を引き剥がそうと力を込める。
しかし相手はアカオニ。なかなか引きはがせない。

当然、数cm動かす程度しかできなかった。
しかし、ものの弾みで・・・
「いったぁっ・・・ちくび、かまないで・・・って、ええっ!!?」
どうやら指で乳首をつまんでしまったようだ。
さすがにそんなことをされたら、目を覚ますだろう。

「あ、ごめんなさいっ!! 居眠りした挙げ句、こんな事をさせてしまって・・・」
「あ、いやあっ!! ところで、家はどちらでしょう!?」
「そこですよ、あの赤い瓦の一軒家。」

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「ふふっ、今日は本当にありがとうございました。」
「いえいえ、では、僕はこれで」
「あ、待ってください! ちょっとお茶でも飲んでいってください。」

葉月さんがそう言うので、その言葉に甘えることにした。

「あ、そーだ。ちょっとお礼がしたいので、待っててくださいね。」
そう言うと、葉月さんはどこか別の部屋に行ってしまった。

そして10分後。
「洋介くん、ちょっとこっちに来ていただけます?」

そう言って、僕は他の部屋に通された。しかし・・・

「なっ!?」

見るからに純和風な畳部屋。
そして真っ暗なその部屋を、あんどんが仄かに照らす。
お香もたいているようで、なんだか空気がホッとする。

・・・そして、部屋のど真ん中にはたった一つの敷き布団。

「お礼と言っても、今の私にはこれくらいしかできないんですが・・・」

そう言うと、葉月さんは大きく股を広げて布団の上に座り込んだ。



「あの・・・ですね、もし洋介くんがこれでいいのであれば、私を抱いていただけますか?
何度でも相手しますし、好きなだけ私の中で射精して貰っていいんですよ。
人間に10や20回出されたところで、孕むことはありませんから安心してください。
・・・でも、洋介くんとの子供だったら、将来的にはデキちゃってもいいかな・・・

・・・それとですね、後日もっとしたいというのであれば・・・喜んで・・・。

・・・これでは、不足でしょうか。それとも、私のような鬼とするのは嫌ですか?」

「葉月さん。」

・・・

「・・・凄く恥ずかしいんですが、僕も痛いくらいに勃ってまして・・・」

そう。あまりに魅惑的な彼女の体を見て、僕の愚息も臨戦態勢に入ってしまったのだ。
そして、それをまじまじと見る葉月さん。

「・・・ここまで、大きくなってる!? こ、これ・・・わたしで、大きくしちゃった・・・ん・・・ですか!?」
「・・・はい。葉月さんの身体を見て、身体に触れて、こうなったんです。だから、葉月さんとできるなんて願ったり叶ったりなんですよ。こんな被ってるので良かったら、ぜひ挿れさせてください!」

「はいっ、もちろんです! ・・・ただ、一つお断りさせて頂きますと・・・私、初めてでは、ないんです。そんな・・・今からよだれ垂らして褌ぐちょ濡れにしてしまうような鬼のお○んこで良ければ、どうぞ、ご堪能ください。洋介くんを満足させる自信はあります。」
「あ、あの、でも、お恥ずかしいながらこれが初めてで、うまくできるかどうか・・・」
「あらぁ、ではこれが筆降ろしですね♪ それでは洋介くんが今後も私としたいと言ってくれるように、私としかしたくないって言って貰えるように、頑張りますね!」
「え、えええっ!?」

なんだか、今とんでもない言葉が聞こえたぞ。

「洋介くんは、アカオニを惚れさせてしまったんです。アカオニは、惚れた男を攫ってしまうものなんです♪ だから私は、まずは洋介くんの心を攫います♪」
「ま、待って葉月さん!! そんな安売りなんかしないd」

その瞬間、僕の口を塞ぐように葉月さんがキスしてきた!?

「御託並べて自己否定しちゃう口は、こ・れ・か・ら・も、私の唇で塞いじゃいます♪」

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「んふぅ。ねぇ、洋介くん・・・ハ・メ・て?」
葉月さんが、目を潤ませて僕に懇願している。
これは、何度僕が警告したところで抑えてなどくれなさそうだ。

「・・・本当に、僕なんかでいいんですね? この先、どうなっても知りませんよ?」
「ふふ、こう見えて洋介くんを養っていけるくらいの収入はありますよ? その言葉は、そっくりそのままお返しします♪」

「私、高月 葉月は、奈原 洋介くんを、喜んで受け入れます♪」
葉月さんは満面の笑みで、堂々と宣言した。
そこまでされれば、理性など軽く吹っ飛ぶ。

僕も四つんばいとなり、葉月さんの股間をまじまじと見つめる。
「触っても・・・いい・・・?」
「えぇ、もちろん。でも、あんまり焦らさないでくださいね?」

よく見てみると、彼女の褌の表には染みができていた。
その染みのところを、軽くなぞってみる。すると・・・
「きゃはぁんっ!! よーすけくうんっ、だめっ、いまびんかんなのぉっ!!」
恐ろしいくらいに激しく反応した。
そして僕の指には、粘液が付いていた。

そして、彼女の後ろに回った。
後ろから抱きしめる感じで、右手にはその豊かな胸をたっぷり堪能させた。
そして左手は、褌の下へと滑り込ませた。
「ひゃあっ、だめ、だって、いってるのにいっ!! こんなこと、され、たら、くるっちゃう、よぉぉっ!!」
左手の指を軽く起こす。すると、中指がつぷっ、と入る感触があった。
そしてそのまま震わせてやると、ずちょずちょぐちゃぐちゃと凄い音がした。

「葉月さん、こんなに濡れてる。」
「もうっ、洋介くんの意地悪・・・ハメて中出ししてくれなきゃ、許しませんからね?」

・・・そしてそのまま、図らずも行った前戯で葉月さんはイッてしまったのだった。

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僕は再び前に回り、チャックを下ろした。
当然の事ながら、存在そのものがエロい彼女を前にしていればナニも元気になるというもの。あまりにビンビンになりすぎて、皮もほとんどムケてしまっている。

そして褌を横にずらし、彼女の受け入れ口を見る。

「・・・行きますよ。」
「はい。」

そして僕の棍棒を彼女の受け入れ口に突き立てると、一気に体重をかけてねじ込んだ。
粘度の高い愛液のお陰か割と締まる(と思う。他の女としたことはないのでわからない。)のに、不快な抵抗は一切なかった。
だが・・・

「ごめ・・・はづ・・・さん・・・これ・・・よすぎ・・・たえら・・・い・・・」
断片的にしか言葉を発せなくなる、もはや暴力と言っていいほどの快感が僕を襲ったのだ。
「よー・・・くん・・・いっかいで・・・イって・・・いいから・・・うごいて・・・」
どうやら、キツいのは葉月さんも同じようだ。
あんな事を言われては遠慮は無用、何も考えず腰を振って快楽を貪ろう。

どれだけの時間がたっただろう。
何回腰を振っただろう。

ほとんど経過していないはずだが、まともにカウントなどできない。
その時間は果てしなく長いもののように感じた。

しかし、その時間はまもなく崩壊した。
激しい射精感が僕を襲ったのだ。
「うわっ!!もうダメっ!!」

・・・そう思って腰を引いたところ、葉月さんが突如その足で腰を引き寄せて来たっ!?
「外は嫌っ!! 中に出してっ、洋介くんっ!!」

そして、次の瞬間僕は決壊した。
本能がそうさせるのか、腰が勝手に前に出て葉月さんに種付けをしようとする。
僕自身はと言うと、葉月さんの中に射精する快楽にただただ酔いしれていた。

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「ふふ、早かったですね。」
「ごめんなさい・・・葉月さんの中が凄くって、挿れた瞬間に・・・イっちゃいました・・・」
「誤らないで。むしろ、私の身体を気に入ってくれて、嬉しいんですよ?」

そして、そのまま話を続ける葉月さん。

「もう何年も前の話。私は、村の男共に捕らえられたんです。そして、すぐにそのボスに犯されて、そしてそれから1ヶ月間、私は男連中の肉便器にされました。
私も魔物だから、男とするのは嫌ではないんです。ただ、連中は『私に欲情していた』わけではなかった。つまり、私はただの性処理の手段。それが、とても辛かった。」

あまりにヘビーな過去に、僕は言葉を発せなかった。

「でも、キミは私の身体を見て、私の身体に触れて勃起させてた。『私と』したいという想いがハッキリわかった。私を必要としてくれていることが、凄く嬉しかった。
もしキミが、それこそこんな肉便器にされて穢れてしまった鬼娘などでも構わないと言うのであれば、これからも私と付き合ってください。」
「・・・ダメですよ。さっきも言いましたが、そんな自分を安売りしちゃダメです。あいつらとの過去とか、今の気持ちとか、それはわかります。でも、葉月さんなら僕なんかよりもっといい男を見つけられるはずです。」
「安心してください。私は、もうキミの精の味を知ってしまったんです。身体目当てに聞こえてしまうかも知れません、それでももう私はキミなしではいられません。
結論も、性についても、ゆっくり、慣れていけばいい・・・いっ!?」

さっき僕がイってから、葉月さんはいわゆる「だいしゅきホールド」を解いていない。
つまり、僕は未だに彼女に刺さったままなので・・・
実は、その状態のままで僕は再び勃起させてしまっていたのである。

「・・・もっと、する? 洋介くんの欲情なら、いくらでも受け止めるよ・・・」
「葉月さん、お願いしますっ!!」
「・・・嬉しいですっ、本当に嬉しい!!」

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そして、2回目の中出しの後。
「葉月さん、もう一回」
しかし、今回は・・・
「だーめ。一度に何度もしちゃダメ。洋介くんは、まだただの人間なんだから。
そんなに焦らなくても、私は逃げません。あなたがヤりたいと言えば、私は受け入れます。いえ、私が洋介くんとヤりたいんです。
身体を壊しちゃダメだから、続きはまた今度。ね?」

名残惜しさを感じつつ、それを受け入れた。

「でもこの分なら、洋介くんがインキュバスになるのも時間の問題かな。」
「え、ええっ!?僕が!?」
「何も問題はないわよね。これからも、私と何度でもできるのよ・・・嬉しく、ない?」
「葉月さんとヤりまくれるのは嬉しいです。ただ、ちょっと状況が飲み込めないと言うか・・・」
「何も恐れることはありません。能力が上がって寿命が延びるだけ。人間ではなくなると言う漠然としたモノ以外、一切デメリットはありません。」
「そうだよね。僕も、葉月さんのことが好きになれそうです。」

・・・

「先ほども言いましたが、良ければまた遊びに来てください。
・・・あ、少し、そのまま立ってて。洋介くんのも、だいぶ汚れてる。」
そう言うと、半勃ちの僕のモノをぱっくりと飲み込んだ。
「だいぶ・・・まだ残ってるね・・・一滴残さず、舐め取ってあげるから・・・」
そう言うと、お掃除フェラを始めたのだった。しかし・・・

「は・・・葉月さん・・・そんな舐められると・・・あぁっ!?ふぅっ!?〜。」
抵抗する間もなく、葉月さんの口の中で爆ぜてしまったのだった。

「・・・ごちそうさま。さっきも言いましたけど、私は、キミの精が気に入りました。もちろん、洋介くん自身もね。もし良ければ今後とも私に飲ませて欲しいし、私の中に注ぎ込んで欲しい。ダメかな?」
「え、えええっ!?」
「朝勃ちで苦しかったら、すぐに鎮めてあげる。口の中でも、お○んこのなかでも、どっちでも好きな方で射精させてあげる。時間と場所が許す限り、いつでもどこでも私を抱いて貰っていいんですよ。それこそ、物陰に隠れてバックでしたいと言われたら、喜んで尻を突き出します。好きなだけ、射精の快楽を味わってください。」

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・・・それは、5年前の出来事だ。
私には、たった一人の友達がいた。
その子は、私のねぐらの近くにあるお社で巫女をやっていた。
「古びたお社だけど、どうぞゆっくりしていってね。」
彼女と、彼女の家族は私を暖かく迎え入れてくれた。

とっても、幸せだった。

だけど、その幸せはある日突然奪われた。
「・・・鬼を迎え入れるなど、そんな社は家族もろとも消し去ってやる。」

何者かが、お社に火を放ったのだ。

その時、私もそのお社で寝泊まりしていたら。
こんな苦しみは、なかったのかも知れない。

一晩にして、私は心のよりどころを失った。
彼女は見つけることができたが、もう既に一酸化炭素中毒で死んでいた。
そして、両親を見つけだすことはできなかった。

今着ているこの服。
実は彼女が着ていたものだ。
私を実の姉のように慕っていた、彼女の唯一の遺品だ。

そして、私には大切にしているものがある。
あれは彼女が・・・そう、ちょうどあの日の前日・・・
「はいっ、葉月お姉ちゃん!」
彼女が私に渡したのは、真新しい巫女装束であった。

・・・私達は、葉月お姉ちゃんを喜んで迎え入れるよ。

その意思を表す為に用意してくれたものだった。

そして翌朝。

「この放火、お前がやったんだろう!!」
「この人殺し!!」
「逃がすな!! 必ず殺せ!!」

・・・疑いの目は、真っ先に私に向けられた。
それから捕らえられ、村の男達に弄ばれたのは先の通りだ。

私は一瞬の隙をついて、奴らから逃げ出した。
二着の巫女装束だけを持ち、夜の山を走り回った。
そして、ついに県境を越え、幸川県へと逃げ込んだ。

― 真犯人が捕まり、私の疑いが晴れたのは、その翌日のことだった。

・・・それから長い月日が経った。

私はあのお社の今が気になり、危険を承知であの地を踏んだ。
しかし、現実を見て真っ青になった。
ここの時間はあの時から止まったままであった。
再建はおろか、がれきの撤去すら行われていなかった。

ここの住人は、鬼と関わったこのお社を、あの一家を、なかったことにしたかったのだ。

そして・・・
「よぉ。久しぶりだなぁ。今度こそお前を殺してやる。」
また奴らに追われることとなった。

この村は、警察ですら私の敵だ。
逃げる。生きる為には、逃げるしかない。

そしてようやく、幸川の入り口である神田原(かんだわら)市に繋がる道へと出た。
そのコンビニから出ようとする一台の軽。
ダメ元で、助けを求めてみよう − あ、幸川ナンバーだ!

「お願い! 神田原市街地でいいから、とにかく私を幸川まで乗せてって!」

これが、洋介くんとの出会いである ー

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翌朝。
僕は結局、葉月さんの家にお泊まりしてしまった。
にしても、無防備にくーくーと静かな寝息を立てる葉月さんはエロい。
そのわがままおっぱいが、僕の両手を執拗に誘ってくる。

そして何より、僕のそれも臨戦態勢になってしまっていた。

「うぅ〜ん・・・あ、よーすけくん。め、さめたんだぁ〜。」
・・・これはたまらん。もう我慢できない。

「葉月さん。僕の、もう臨戦態勢になってしまいました。だから・・・」
「うん、いーよ。あさだちのおち○ん○ん、わたしのお○んこですきなだけしずめてね。」
まだ少し寝ぼけているようだが、今の僕にはそんなこと関係なかった。
そのギンギンになったものを葉月さんに突き立てて、そのまま沈み込ませる。

「ふふ〜今ので、眠気も吹っ飛んじゃった。ねぇ、早く動いてぇ。」
「もちろん。葉月さんはエロくて気持ちいいから、動かずにはいられないよ。」

そう言うや否や、僕は快楽を、射精を求めて腰を振り出した。
とはいえ鬼の身体にはとうてい勝てるわけもない。
限界まで高まる射精感。葉月さんのことを気遣う余裕などなく、ただひたすら出し入れを繰り返し・・・

「そろそろ・・・イきそうだ・・・」
「いいよっ!! よーすけくんのお○ん○ん、好きなだけ暴れさせてええええっ!!!」

ばちゅんっ!
僕はいっそう腰を強く打ち付け、そのままフリーズした。
そして、その猛りを一滴残らず葉月さんの中に注ぎ込んだのである・・・。

「洋介くん。これからも、よろしくね。」
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
15/01/15 12:33更新 / ぜろトラ!

■作者メッセージ
これ、コトの発端は
http://suiran.maid-san.jp/?p=2119
のアカオニさんを見ちゃったことによる妄想なん・・・

ですが。

そこはまぁ、こいつの妄想です。

至って平常運転となってしまいました!orz

実はこのお話には続きがあるのですが、あまりに長くなりすぎてしまったので分割加筆する予定です。(予定は未定)

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まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33