読切小説
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竹獲物語
ここは山中にある小さな一軒家。
一家は竹細工を売って生計を立てている。


そこにあるのは何処にでもある、ありふれた家族団欒の風景。

しかし、今この瞬間は張り詰めた空気が場を満たしている。

卓上に並ぶは136の牌。

一家は毎月のお小遣いの金額を決める麻雀大会の真っ最中だった。

起親 、一家の大黒柱 父・竹蔵(36歳)32000点
南家 、家計簿の支配者 母・よしこ(34歳)30000点
西家 、長男であり跡取り・燐(12歳)24000点
北家 、居候 レンシュンマオ・林杏(リンシン)(19歳)14000点

「立直(リーチ)!」

燐が仕掛ける。

切ったのは3索。

ドラは東

手牌の構成は
東東
5索6索
一ニ三四五六七八九

上がれば逆転

だが、ーーーー


「ローン!」

北家の林杏、ここでロン。

「げっ!!?」
青ざめる燐。それもそのはず、彼女はこういう土壇場で悪魔のような和了を見せることが多々あるのだ。

娯楽に対する興味が並外れて大きいレンシュンマオ。そして、林杏はそれらを最大限楽しむことのできる豪運を持ち合わせていた。

生粋の博徒である。

カタカタという音と共に林杏の手牌が開かれる。

「ヒィイイ.........ッ!!!!」
「うわ、これは.....。」
「たまげたなぁ......。」

發發發
索子の222、3、666、888

待ちは3索。

緑一色・四暗刻単騎のトリプル役満。

「えーと、点数計算は〜....。」
自らの手を覗き込んで確認を図る林杏。

「やめろ〜!!そんな傷口に塩を塗るような真似!!」
それを燐が必死に止める。もはや計算するまでもなく飛ばされたのは燐が一番わかっていた。

「いやぁー、相変わらず林杏ちゃんは土壇場で強いわねぇ〜。」
「本当にな。天賦の才って奴だな。」
夫婦のあっけらかんとしか会話をよそに、トリプル役満の直撃をくらい飛ばされた長男・燐は悔しそうにむくれる。

「今日こそは勝ってやろうと思ってたのに.....!」

「でも燐。あそこで索子は普通切らないよ。」
確かに林杏の捨て牌は索子が殆ど無く5索、1索が少しあるだけだった。
「赤ドラの5索を切った時点でかなりクサかったぞ今回のは。
まぁ、あんな鬼手が出るとは思わんかったが。」

「元気出して、燐ちゃん。次は勝てるかもしれないでしょ!」
林杏の慰めも、燐には逆に辛かった。

「う、うるさい!林杏のバカ〜!!」

「燐ちゃん!」

そのまま居間を飛び出し、自室にこもってしまった。

「ごめんなさい。私のせいで燐ちゃんが.....。」

「そんなぁ、林杏ちゃんが気にすることないわよ。」
「おうよ、女の子に負けていじけるくらいじゃまだまだだ。」

「燐ちゃん、私を嫌いになっちゃったんでしょうか?」

最近の林杏に対する燐の態度は随分とよそよそしいものだった。
昔はもっと素直で甘えん坊な子だったのだ。

「昔といえば、林杏ちゃんが来てからもう6年になるのね。」
「あの時は本当にびっくりしたよ。竹細工を取りに行ったらレンシュンマオが山の中に倒れてたんだからなぁ。」

「本当に、みなさんには感謝してもしきれないです。怪我をして倒れていた私を介抱していただいたうえに、こんな幸せな家庭においていただけるなんて私は世界一幸せ者です。」

「いいんだよ。きみ以上に良い竹を選別できる者はいないんだ。」

「ふふ、長年食べているものですからね。」

林杏は山中の竹の中から匂いや艶、肌触りの微妙な違いを敏感に感じ取り、最も良いものを選ぶことができた。

「そういえば丘の上の家族に頼まれてた籠が出来ていたんだ。配達に行かんとな。」
竹蔵の視線の先には、真新しい竹細工の籠があった。
「それなら私が届けてきますわ。
あすこの一人娘にも最近会ってなかったですし。」
「あら本当?悪いわねぇ。お願いできる?」

「ええ。たまに彼女を見ていかないとまた部屋に篭りって変な研究に没頭し続けますからね」





林杏が籠を配達に向かう家は、小高い丘の上に立つ一軒家だ。
この地域では珍しい、洋風の館だ。

「はぁああああ〜」

「なによ、大きな溜息ついて。」

ここは白蛇とその夫、さらにその娘の三人家族で切り盛りしている丘の上の小さな診療所でもある。竹細工に使う竹が採れる山から比較的近く、山の中なので他の人との付き合いも多くないため自然と交流が出来たらしい。

目の前にいるのはその一人娘の白蛇だ。ここでは貴重な同年代の友人である。

「燐ちゃんの様子が最近おかしいのよ。私なんか悪いことしたのかな?」

「うそぉ?あの元気だけが取り柄のわんぱく坊主が?」
白蛇が形の良い眉を吊り上げる。
彼女も竹細工屋の一人息子のことはよく知っていた。
なにせ、彼を母親から取り出したのはこの白蛇の両親なのだ。
昔から、それこそ弟のように可愛がってやっていた。

「燐くんね、全然私のことを見てくれないの。昔はもっと甘えん坊だったのに、最近はお風呂も寝るのも別々になっちゃってるし。
目も合わせてくれないのよ。」


「....林杏、それって.....」

「私が何したった言うのよぉ〜。嫌われるようなことしたのかよぉ〜。」

「朴念仁....」
白蛇の呆れたような目線に林杏は気づかない。

と、そこに一人の若い男がやってきた。
白蛇の兄 と言っても差し支えない若さだが、れっきとした彼女の父親である。

「你好〜、おじさん。」

「やぁ、林杏ちゃん。どうしたんだい暗い顔をして?病気かな?」

「まぁ、ある意味病よねコレ。
おまけに特効薬もないし。
......いや、薬はあるわね。」

白蛇の目がキラリと光る。
蛇腹を器用に持ち上げ、棚の一番上に置かれていた小瓶に手を伸ばす。

「母さんが作ったクスリに私が手を加えた強化版....。これを飲めば老若男女問わずたちどころに.....。
ククククク。」
怪しい小瓶を手で愛しそうに撫でながら不気味に笑い出す娘を見て、父は既視感を感じずにはいられなかった。

十数年前、彼の妻も夜な夜な怪しい薬を作り出していたのだ。そしてそれは今も変わっていない。

「林杏にこれをあげるわ。二人の関係がうまくいく薬よ。
貴方と燐君の両方が摂取しなさい。」
「これを飲めばどうなるの....?」

「ハッピィエンドになるのよ。」

「おお、なんか凄そう。
謝謝〜。」
そういって瓶を受け取り、林杏は診療所を後にした。

「くれぐれも悪用するんじゃないわよ。」




林杏が竹細工屋に戻ると、燐の姿がない。どうやら奥の作業場にいるようだ。

小さい頃から竹馬や竹とんぼなどの玩具を自分で作っていた燐は、最近になって本格的に父親の仕事を教わり始めた。
それまでの杵柄が役立ったのか、燐はめきめきと腕を上げていた。

作業場で一心不乱に竹を編む燐の姿 は背を向けていて、林杏の方からはその表情を読み取ることはできない。

しかし、集中していることだけは確かなようだ。その証拠に林杏が作業場の扉を開けて入ってきた音も、燐のすぐ後ろで作業を見守っていることも気づいていない。

まだまだ子供とはいえ、見知った男が仕事に集中する姿に林杏はなんとも言えぬ格好良さを感じていた。年を経るごとに彼は父親のような、いやきっと父親以上に素晴らしい品々をその手で生み出していくのだろう。

作業にひと段落ついたのか、燐が大きく息を吐き出して編んでいた籠を置く。

「燐ちゃん、お疲れ様。お茶いれたよ。」

作業場に入って初めて声をかける。後ろに林杏がいることに気づかなかった燐は当然驚いた。

「林杏!!?ずっといたの?声かけてよ!?」

「ごめんごめん。あんまり集中してるものだから、声かけづらくって。
はい、お茶。」

「あ、ありがと。」
燐がぶっきらぼうに湯呑みを受け取ると、林杏はもう一つの湯呑みに入った茶を即座に飲み干した。ふう。と息を吐く。

「そんなにのど乾いてたなら、先に飲みゃあ良かったのに。」
「.....燐ちゃんと一緒に飲まなきゃ意味ないらしいし。」
「なんか言った?」

「ううん!?なんにも!?
そ、それより燐ちゃんも飲みなよ!
早く飲まないと、冷めちゃうよ?!」
急に慌てだす林杏を訝るように見つめた燐は、湯呑みに口ではなく鼻を近づけて匂いを嗅いだ。
林杏の頬に汗が流れる。体が火照りだしたのが自分でもわかった。

「なんか、甘ったるい匂いがする。
.....林杏、中に変なもの入れてないよね?」

「うぇ!?だ、ダイジョブダイジョブ!
変なモノ、入れてないアル。」

「どっちだよ.....。」
ギクッという音が聞こえそうなほどうろたえる林杏だが、必死に誤魔化す。

「ほ、ほら。疲れた時は甘いものがいいっていうでしょ?だから、わざわざ町で甘いお茶を買ってきたのよ!!燐ちゃんのために!
だから、飲んで?ね?ね?」

嘘だった。これは普段入れている普通のお茶っ葉だ。茶が甘いのは、中に混ぜてある白蛇から受け取った強力な媚薬のせいだ。
本来甘くする必要はないのだが、母子揃って超がつくほどの甘党故の常人には理解し難い味覚センスなので彼女たちの作る薬は異常に甘ったるいのである。

「わ、わかったよ....。買ってきてくれて、ありがと。」

そんなことを知るはずも無い燐は、林杏の言葉を信じて媚薬入りの茶を飲み干す。

「ん...。本当に甘い....。それになんか、からだが熱いよ....。」
燐の息遣いが荒くなる。頭の中がぼんやりして、うまく働かない。

燐の熱くなった耳が、自分以外の者の激しい息遣いを捉えた。
林杏のものだった。既に媚薬を服用していた林杏はすっかり身体に回っており、立つこともままならずその場にへたり込んでいた。
その姿は酷く無防備で淫らだった。

燐は、林杏の身体に釘付けになる。彼も思春期の少年である。
林杏の身体に魅力を感じていないわけではなかった。彼女は幼い時から同じ屋根の下で暮らしてきた姉代わりのような存在だという思いが、彼をなんとか踏みとどまらせていたのだ。

「燐ちゃん.....。来てぇ....。」

しかし、当の姉代わりに媚薬を盛られ、その枷が完全に外れてしまった。

「林杏......。俺、おれぇ....っ....!」
火照る体をなんとか動かし、這うように進みながら林杏の肩を掴んだ。

お互いを見つめ合う。

「ん.......!」
「ふ......ぁ....。」
自然と顔同士の距離が縮まり、どちらともなく接吻を始める。
唇に舌をねじ込み、絡ませ合う。お互いの唾液を口内で交換する。

「あ...ん、燐ちゃん.....。ずっとこうしたかったよぉ.....。」
「林杏.....、おれも...ほんとは、、、.!」

はじめは林杏が舌を使ってばかりいたが、暫くするとおずおずと燐の舌も絡みついてきた。
その様子に林杏は嬉しそうに目を細めながら応える。

「燐ちゃんの口の中、美味し....。」
一通り楽しみ口を離すと、混ぜ合わさった唾液は二人の口の間に銀色の橋をかけた。


「あっ......!燐......ちゃん!」
火照った体に燐の細腕がきつく絡みついてきた。
彼の背丈では乳房に頭がすっぽり収まってしまい、林杏は彼との決して小さくない年齢差を感じずにはいられなかった。
燐の体も酷く熱い。

「燐ちゃん.....。もっと遊ぼうよぉ......。」

燐を自分の胸に優しく抱き寄せる。燐はすぐに乳房を掴んできた。
谷間に収まる小さな頭から、荒い息が伝わる。燐は顔全体で林杏の胸の感触を味わった。

「すっげえ....柔らかい。」

燐の手の動きに合わせて乳房が形を変えていく。小さな鼻はくんくんと谷間の匂いを楽しんでいる。

「柔らかいだけぇ.....?」
「そんで、あったかくて、めっちゃいい匂いする.....。
おっぱい.....、林杏のおっぱい....。
もっと欲しい.....!」

乳房を包んでいた旗袍の胸元の布を、ペロリとずりおろされた。桜色の乳首が外気に触れ、ツンとたつ。

燐が、まるで果実にかぶりつくかのようにそれを口に含む。

「燐ちゃん、大胆だねぇ...。
んっ......!私のおっぱい、美味しい?」

「ん.....。甘いよ。.....凄い甘くて優しい味する。」
乳首を舌で舐め回しながら、燐が抱きついてきた。彼がこんなに素直に甘えてくれるなんていつぶりだろうか。

「可愛いよ、燐ちゃん。いい子いい子。」

燐の火照った身体を撫で回す。頭と言わず背中と言わず、全身隈無く。


不意に燐が甲高い声を上げた。
「林杏....!?そこは....ダメぇ....!」
林杏が触れたのは、すっかり硬直した下半身だった。

燐の抗議を無視して林杏がするすると燐の服を脱がしていく。久々に見る燐の陰茎は、以前風呂場で見たものとはまるで違っていた。
大きく膨張し、信じられないほどの熱をもっていた。
「あはっ!おっきな筍だぁ.....。
皮を剥かなくっちゃねぇ。」

陰茎を優しく掴むと、痛くないようにゆっくりと剥いていく。

「やだよぉ!恥ずかしい.....!」

「恥ずかしんだぁ?私のおっぱいに甘えておちんちん弄られちゃうのが。」

「い、言わないでよぉ。」

「恥ずかしことなんて何もないんだよ。
私の体でいっぱい気持ち良くなって、おっきしてくれてるんでしょ?
剥き剥きしてあげるから、もっと気持ち良くなって!」

そういって硬くなった陰茎を包む柔らかな皮の先端をめくっていく。長年皮に包まれたそれの粘着を丁寧に剥がすと、中にはべったりと垢がこびりついていた。

それを指に乗せて鼻に運ぶと、むせかえるほどの強烈な臭いが鼻腔に流れ込む。それは林杏の理性をさらに狂わせていく。

「うわ、すっごい臭い.....。お姉ちゃん、くらくらしちゃう......。」

「あ....だ、め......!そんなとこ、汚いよ......!」

「きたなくない!
大丈夫...。お姉ちゃんに任せなさいな....。」
燐を抱き締め硬くなった陰茎を柔らかな体毛に覆われた手で擦ると、快感に耐えきれないのか燐が悶える。

「あぁ、だめぇ....。擦るのだめ.....。そんなにされたら、すぐ出ちゃう.....!」

「我慢して。もう少しで全部剥けるから。
男の子でしょ?」
巧みな手技に燐の陰茎はぎちぎちと音が聞こえそうなほど剛直し、先走り汁が染み出していく。
林杏の手は皮を掴んだまま快感を与えつつ、ゆっくりと下に向かって下ろしていく。



「あ、....痛っっ......ん!」
「よぉし、剥けたぁ!
燐ちゃん、オトナおちんちんの仲間入り、おめでとう...!」
初めて外気にさらされた生殖器は生まれたての赤ん坊のように敏感だった。空気の流れが触れるだけで過敏に反応する。


「林杏.....、なんかヒリヒリするよぉ。すっごく.......痛い.........!」
「うんうん、頑張ったね。えらいえらい。
ご褒美あげなきゃだね。」
「ご、ご褒美って.....?」

「こうするんだよぉ〜」
う、うわぁ!!おれのちんちん、擦られ..っ!」

林杏が、燐の剥きたての陰茎を握りしめて手淫で刺激する。
初めて他人の手を受け入れた陰茎は、未知の快感に打ち震える。

「やぁああああ!だめ、だめぇ...!
おかしくなるよぉ.....!
林杏、怖いよぉ...。気持ち良いのに、なんか、すごく怖い....!」


「大丈夫よ、痛いことなんてしないから。
怖かったら、また私のおっぱい吸ってていいよ?」

そう言うと林杏は燐の頭を優しく抱えて自分の乳房に招く。
快感に狂う燐は、何の躊躇もなくそこに飛び込んだ。林杏の柔肌に抱きつき、夢中でむしゃぶりつく。恐怖を振り払おうと目を瞑り、乳首を口に含んだ。
舌で転がす乳首はさっきよりも硬さが増している。

快楽を感じると硬くなるのは、乳首も同じなんだということを燐は自らの舌で知った。

一方燐の硬くなった部分は、与えられた刺激がせり上がってきていた。それは尿意に似ていた。

「あ、でそう...!
あっあああ、出る!!林杏の手の中で」

「いいよ、燐ちゃん。
いつでも射精していいからねー。」


「うお!そんな激しくされたら、
う...!.....あっあ....あ!」

陰茎の中を何かが通り抜ける感覚が乳房越しでもはっきりと伝わる。

「射精しちゃう!!林杏!射精しちゃうよおおああああああああ!!
ああ!」

「あぁ!燐ちゃんの熱い!!
熱くて濃いの、いっぱいかけてぇ!!」
刺激に耐え切れず吹き出した精液が勢いよく飛びだした。
脈打ちながら射精を続ける陰茎は、止めどなく精液を吐き出して林杏の身体に飛び散る。

林は手に吐き出された精液を口に運び、咀嚼する。
「んく、んく!んむぅ!っはぁ!
燐ちゃんの、粘っこくて濃いのぉ!
すっごい美味しいよぉ....!
ああ、多すぎて飲み切れない!燐ちゃんの精液、全部飲んであげたいのにぃ.....!」

飲み切れなかった精液が、口からぼたぼたと林杏の谷間から垂れ落ちる。

陶器のように白い乳首を伝う白濁液は、まるで母乳のようだ。

その様に、燐の陰茎は再び鎌首を持ち上げ硬さを取り戻す。

「燐ちゃんたらぁ.....、まだまだ元気いっぱいだ。あの薬、効果覿面ね.....!」
「や、やっぱりあのお茶になんか仕込んでたんだな!」

「あ、....しまった...。」

「な、なんで薬なんか、、」

「燐ちゃんが悪いんだよ?」
「お、おれのせい?」

「そうだよ。燐ちゃん、最近ずっと私のこと避けてるから、嫌われたと思って、それで白蛇に相談したら、あのえっちな薬を使えば解決するってえ.....」
「ね、姉ちゃんの差し金か....、くそ.....」

林杏は服の留め具を外した。
はらりと胸元の布が林杏の臍のあたりまで垂れ下がり、既に肌蹴ていた乳房以外も全てが露わになる。
白すぎる膨らみの中心にポツンと一つ突き出た乳首は綺麗な桜色をしておりたまらなく美しかった。

「ふふ、燐ちゃんがあんまり一生懸命に吸うから、私のおっぱいべたべたね。
私もう我慢できないから、燐ちゃんの初めて貰っちゃうからね!いいよね!?
代わりに、私の処女をあげるからぁ!」
燐の返事も待たずに林杏は彼を押し倒し、陰茎を自らの秘所にあてがう。
そこは大好物を目の前にした犬のように涎を垂らしてひくひく震えている。

先端があたり、くちゅりという水音が聞こえる。もはや挿入を拒むのは薄い膜ただ一枚だけだった。
激しい動悸のような吐息を噛み殺し、林杏は燐の肩の横に手をついて見下ろした。
見つめ返す彼の瞳に、淫乱な表情をさらす自分が写っている。ぞくぞくした。興奮で愛液が垂れ落ちる。

「よぉく見ててね....。
私たち、今から一つになって、愛し合うんだからね!!
....んっ!ああっあ!痛っ...うああう!」
「んぐ...!ぁああっ、気持ちいい、なんだこれ、やば...い。ぬるぬるしてる..うねってる.....!」
一気に腰を下ろす。破瓜の痛みが体を一瞬硬直させる。
しかし、すぐにそれを上回る快感がじんわりとせり上がってきた。
「どう、燐ちゃん?これが女の子の膣よ?」

「林杏、血が....。」
林杏の股から流れる血が、密着した燐の腹に垂れる。

「大丈夫......ッ!!
痛くないから、大丈夫よぉ。
だからお願い....激しく動いて...、下から突き上げて!
あ...あぁ.......!やぁあん.....!
お姉ちゃんを燐ちゃんのおんなにしてぇ.....!」
そう言いながら、林杏は自ら腰を振り始めた。

「林杏....、林杏......!!!
うおおおお!!!」
自分にのしかかり淫らに腰を振る美女の姿に、燐の理性は決壊した。

若さに任せた激しい突き上げで、林杏の膣を蹂躙する。
それに合わせて林杏の髪は妖艶に振り乱れ、重力に置いて行かれた乳房はたぷたぷと弾みながら汗で光った。

「ああ...ああん!....気持ち....良い....!
子宮に当たる.....!腰....抜けちゃう...!」
たまらず体制を崩した林杏は後ろに倒れこむ。その拍子に膣内に飲み込まれていた陰茎が抜け、ぬぷりと音を立てて女体から吐き出された。

「あ...くそ、抜けちまった。ねぇ、また入れていいよな?今度はおれが動くぞ?いいよな?」
「ふふ、別に私が許さなくても助平な燐ちゃんはしちゃうんでしょ!」

「んぐ...!」
林杏の不敵で淫乱な笑みに燐は押し黙る。
「いいよ、いれて。でもそのまえに燐ちゃんの答え聞かせて!
私のこと、好き?愛してる?結婚してくれる?」

膝を持ち上げ、膣穴を燐にさらけ出しながら林杏が問う。

燐はごくりと唾を飲み込んだ。返事はずっとまえから決まっていた。薬を盛られる前からずっと。
こんな状況ではなく、そしてもっと先の話になると思っていたが、今がそのときのようだ。
「お、おれ、林杏が好き!初めて会った時から、ずっと大好きだった!
り、林杏、おれの...、およ...お嫁さんに...なって....、?」

「...ッ、!!!!!
はい。....きて?」
燐が林杏の腰に体を埋める。
「う...あ...、ん、.....ああぁあああ..

スブズブと剥かれたての陰茎が再び招き入れられ、精液を吐き出せとうねる。

「あぁ、硬い!硬いよぉ、燐ちゃぁん....!ああぁあぁあぁ!」
「あ、ああっ、締まる...は...ぁっ!もう、やばい....。」
「あぁ、いいよぉ、膣にだひて、いっぱいだしてぇ、なかにいっぱい、あんっ..好きなだけだしていいからぁ....!!
ああっ.!?..ああぁあああ..!」

汗ばんだ林杏の乳房を燐が掴み、乳首を抓ると、林杏の体がびくんとうねり、膣内に挿入された陰茎を
激しく攻め立てた。


「あぁ、でる...よう、もう無理...我慢でき....林杏のなかで...あっ....う、」
「いいよ、あんっ、あんっ、あんっ……きて...ぇ....あっ、あっ、あっ……凄いっ、凄いぃ……あぅんっ…あたしも、…イっちゃう、イくっ、イくよぉ〜〜……あああああんっ!……」

媚薬により増長された性欲は、大量の精液になって林杏の膣内を蹂躙した。吐き出され、膣内を埋め尽くした。
燐にのしかかられ、深く突き刺された林杏の膣穴からは入りきらなかった精液がダラダラと流れ落ちて床を汚していた。

「は...ぁ、きもち...よかった...」
「うん、すごいね...お腹、たぷんたぷんだよぉ....」

しかし、まぐわいの余韻に浸る時間はなかった。
作業場の扉が勢いよく開かれ、燐の両親が入ってきた。
作業場の扉も壁も、決して厚くはない。考えてみれば当然のことだった。両親に聞こえないはずがないのさだ。

「燐、おまえ....!」
「ぁ、あああ、」

燐と林杏は目を瞑った。
かたや居候に手を出した罪を、かたや跡取り息子を手篭めにした罪に対する罰を覚悟したのだ。

しかし.....


「はっはっは、ついに添い遂げたかお前たち!!」
「これで我が家は次の次の代も安泰ね!」
何故か歓喜するす両親。傍には何故かお赤飯。

「「へ?」」
固まる裸の男女。

「だから言ったでしょう、うまくいくって。」
そして後からやってきた白蛇。

「え、これは、、、まさか....。」
「姉ちゃんも親父もお袋もみんなグル....?」

「わはは。今頃気づいたか。」
「だってねえ〜、両想いなの明らかだったし早く孫の顔も拝みたいし〜」
「お産のときは任せなさい。」

当事者二人を置いてけぼりにして盛り上がる共謀者三人衆はどんちゃん騒ぎ。
大黒柱に至っては酒盛りを始める始末だ。

「あ、あはは」
あまりの事態に気が抜けたの、裸でへたりこんでしまった次期竹細工屋棟梁に、次期妻がそっと柔毛に覆われた手を添える。
「あ、あの、ふつつかものですけど、よろしくお願いしますね、燐ちゃん。ちゅー。」
頭を下げ、燐の目の前に唇を差し出す林杏。
「....!!おっ、おう。よ、よろしく....」
燐は照れ臭そうにしながら、そっと自らを重ねた。




「おおーいいぞーもう一回戦やれー!」
「媚薬の予備はあるわよ。」
「あらあらうふふ。」


15/09/04 01:52更新 / 蔦河早瀬

■作者メッセージ
久々の更新&はじめての読み切り

前作、贖罪の丘(完結済)の登場人物がちょろっと出てます。

私もレンシュンマオのおっぱいをパイプッシュしたいです。(真顔)

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