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頭が良いけど阿呆の話
今回の主なキャラクラー

名前 ロド・ピークロ(39)
所属:イルド王国外交官(元魔法学校の教授)
性格:極度の目立ちたがり

名前:ディック・ハーネス(25)
所属:イルド王国外交官補佐
性格:突っ込み・腹黒


                    [ 頭が良いけど阿呆の話 ]


ロド「村とか焼いてみようかな…」

ディック「何を言い出すんですか!?ピークロ特使」

ロド「アァ聞いてくれ ディック補佐 5年前ジパングに来たテレンス将軍はあの顔でジパング人を驚かせたという私には歴史に残るようなスゴイ何かが無いような感じがしてさぁ」

ディック「その凄いことと村を焼くことといったいどう繋がるんですか」

ロド「イヤぁ我々の目的はジパングのチョンマゲの親玉との友好条約の締結じゃないか」

ディック「全く逆のことしてどうするんですか!?」

ロド「最後まで聞けよ補佐 旨く情報操作して教会の過激派連中の仕業にしてジパングと反魔物領との関係を悪化させるという作戦なんだよ」

ディック「条約締結の交渉だけでいいんですよ!!余計なことしないでくださいバレたら二人とも本国で公開処刑ですよ」

ロド「でも成功すれば私は歴史での謀将の異名を確固たるものにする チャンスなんだよ大丈夫だ村の男たちを数人ファックしとけば教会の連中だと思うだろ」

ディック「教会の連中はホモの集団じゃないですよ!!」

ロド「エッ?違うの?」

ディック「違います!!それにそんな非人道的なこと許しませんよ」

ロド「エェ!?補佐手伝ってくれないの!?」

ディック「手伝うわけないでしょ!こんな人が魔法学校の元教授だと思いたくない〜〜」

ロド「私の講義何故か人気なくて 研究室爆発したら即効クビになちゃったんだよなんで駄目なんだロウ[電気魔法応用機械工学]」

ディック「なにか危ない物でも作ったんですか?」

ロド「イヤァ違うんだよ魔法使わずに物質転送装置を作ろうとして失敗しちゃって実験用のモルモットとガラスケースが融合して以来生徒が消えちゃって」

ディック「十分危ないじゃないですか」

ロド「ちなみに学長の座を狙っていて物質転送装置で爆弾送りつけて暗殺しようとしたら失敗した」

ディック「言わないでくださいそんな黒い事情!?そんなんで条約締結大丈夫なんですか?」

ロド「大丈夫だよ!失礼な 交渉ノ基本は利点をしっかり強調する信用を得るためには悪い点も言った上で打開策の提示をする」

ディック「へぇ〜〜馬鹿なこと考えてるばかりじゃないんですね でも先に提示してしまえばやりにくくないですか?言いなりになってるみたいで」

ロド「そこが味噌なんだよ 良い君主や外交官がいれば打開策を切り開くけど いない時・打開策が出ない時はこちらの提示した案を改良して出すはず そういった相手の出方と上層部の力量を図るためにも必要なことなんだよ それとバカって言うな」

ディック「で会談日はいつですか?」

ロド「明日だよ」

ディック「知らせてくださいよ!? 急すぎます!!馬の用意してませんよ」

ロド「イヤそれじゃ面白くないから 私の改良した物質転送装置で行こうかと」

ディック「怖いからやめてください!!」

ロド「大丈夫ダヨ実験に協力してくれたラージマウスはバストとヒップが倍になったと喜んでいたよ」

ディック「体に異常ある時点でなんの解決もされたいないじゃないですか!!」

ロド「でもアレ男が乗ると一応成功はするんだけど決まって皆アルプになって帰ってくるんだよね」

ディック「魔物化するんですか?!絶対乗りませんからね急いで馬を用意しますから その危ないガラクタしまっといてくださいね」

ロド「ガラクタとはなんだ!!これでも反魔物領の権力者の娘をサキュバスに変えてその街を占領下に置いた勇所正しい実績があるんだ」

ディック「実際の所は?」

ロド「この装置使って反魔物領での権力者の階段を登ろうとしてました」

ディック「聞いといてなんだけど せめて隠そうよそういう本音は!」




次の日

ロド「おはよう補佐 馬用意できたかい?」

ディック「すいません4頭しか用意できませんでした」

ロド「護衛を三人で私たち二人で一頭たりないねどうするの?」

ディック「大丈夫です代わりを手配しました」

ロド「代わりって これウシオニじゃないか」

ディック「本人が志願してきたんです まだ襲ってこないから大丈夫です」

ロド「まだってなんだよ!?」

ディック「私がウシオニさんの背中に乗りますから安心してください」

ロド「なら大丈夫か(よりによってウシオニの背中に乗るのか補佐 プププッ君は本国に帰れそうにないな せいぜい24時間セックスの余生をおくればいいさ)」






30分後

ジーーーーーーーーーーーーー

ロド「あれ?さっきから後ろの方にすごい視線を感じるんだけど(汗)」

ディック「知ってますウシオニさんずっと特使のこと見てますもん」

ロド「なにそれ?怖い…」



10分後
ジュルジュルジュル
ロド「さっきから変な水音するんだけど?」

ディック「知ってますウシオニさん目を真っ赤に光らせながらヨダレ垂らしてますもん」

ロド「なにそれ?逃げるべき俺?」

ディック「逃げたら条約締結できませんし職務放棄は重罪ですよ」

ロド「え?なにその八方ふさがり」



50分後
条約の交渉中
お城の中

ズザッズサッズザ
ロド「外の方から土蹴る音がするんだけど」

ディック「知ってますウシオニさん門の前で突撃姿勢でスタンバってます」

ロド「補佐なんとかしろ ほらこの城の人が迷惑するじゃないか」

ディック「してませんね」
そこには交渉役5名護衛10名の哀れんだ顔があった

ロド「なんだその哀れんだ眼は!!俺か!?俺に向いてんのかテメェーら全員禿げ散らかせ!!」



数時間後

ディック「ついに条約締結しましたね特使?」

ロド「わッ私は裏口から逃げるから補佐は先に帰っててくれ」

ディック「あっ特使そっちは…」

ロド「なんで裏口にいるんだ!!ノーーーーーーーーーーーー!!!!!」

ディック「あぁ遅かったか…」

ロド「ほっ補佐このメモを将軍に…!!」

ディック「なんですかこれ?」

ロド「我がイルド王国が世界を支配できる超強力な兵器の設計図だこれを使って世界を手に入れてくれ…その暁には歴史書に世紀の天才発明家の私の名をアーーーーーーーーーーー---------」

ディック「…」



数ヵ月後
将軍の自室

テレンス「という訳で持ち帰ってきたわけか…」

ディック「はい…」

テレンス「内容は見たのか?」

ディック「いえロクな物じゃないんだろうなと思い見てません」

テレンス「そうか」
ペラッ
内容を流し読みしてみる
将軍の顔は真っ青になり次の瞬間

テレンス「ファイア!!!」
火炎魔法を放ちメモは灰になった


ディック「どうしたんです?」

テレンス「いやなんでもない なんでもないんだ そうだ条約締結の詳細を教えてくれ」

ディック「はい了解しました」

ローラ「テレ兄〜〜」

ブスッ

テレンス「イテッいきなり注射器で刺すな!!」

グラッ!?

テレンス「ウグァ…なんだいきなり目眩が……お前俺の体に何をした」

ローラ「一年間かけて濃縮した私の魔力♪」

テレンス「なん…だと……!?」

ローラ「テレ兄魔力に耐性あるからインキュバスになかなかならないもん でもその様子なら直ぐにインキュバスになれるね♪大丈夫後10本あるから♪」

テレンス「ディック補佐…」

ディック「将軍条約の件はまた後日伺いますでは失礼します」

テレンス「マイ・エスケープ・ロード逃げないで〜〜」



今日もイルド王国は平和です
そして焼け残ったメモ帳の表紙に「原子力爆弾の精製方法(リア充核爆発しろ第一編)」
一つの世界が救われた瞬間である
11/12/26 03:39更新 / 蛸帝王

■作者メッセージ

ロド「なんで私だけこんな目に会うんだ だいたいおかしいだろウシオニがあそこまで我慢強くないだろ」

ディック「そうなんですよ 特使を餌に交渉するの大変でした」

ロド「てめぇのせいか!!お前のせいでインキュバス人生一直線だ こらぁ!!」

ディック「携帯用の物質転送装置があったじゃないですか」

ロド「使おうとしたら即効壊されてお仕置きされたわ!! 私のア○ルはボロボロだ!!」

ディック「……計画通り」

ロド「全部テメェのせいか!!」

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