連載小説
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ゴースト奮闘記@
シトシトと、雨が降っている、皆、泣いている、

お母さんも、お父さんも、友達も、近所の人も、泣いている。

皆泣かないで?そんな声も、もう届かない…。

不思議な感じだ、皆下を向いて泣いている、それを私は見下ろしている。

なるほど、これが「ゴースト」というものなのか…。





理解は早かった、足が無い、宙に浮いてる、私の体が透けている。
降っている雨が私を通って下に落ちていく…。

私は体が弱かった、だから直す前に病気で死んだ
おかげで皆を悲しませている、まったく腹立たしい
まだなんの恩も返せていないのに…。
だからせめて…ずっと見守っていてあげよう…皆のこと




あれからもう十年、今も私のお墓には毎週花が変えられる、
見んなわざわざ変えに来てくれる。
改めて自分は幸せ物だと実感して、顔がニヤけてしまう
しかし、私も20代半ばかぁ…

この世には魔物の女の子がたくさんいる、昔は色々問題があったらしいが、
今ではすぐそこに魔物がいるのは当たり前だ、
なにせすぐ隣のお墓の裏で、「グール」の女性が夫らしき人に…
その…、フ、フェ…///
口でしているのである、
魔物になってしまってからというもの、なんだか自分が異様にエッチな女の子になってしまった気がする…。
皆のことを思っているのにいやらしい妄想が炸裂する///

魔物とはそういうものだ、自分と一生を添い遂げる旦那を求める
これが普通、どんなにクールな魔物でも、心の内では旦那を欲している
私も今現在そんな感じだ、グールさんのソレを見てすごく嫉妬している
「リア充爆ぜろ」
この言葉を考えた人をこれほどたたえたいと思ったことはない
見た目は若いままだから見つけてもらえばまだイケるはず…。
でもゴーストだしなぁ…日本に行こうかな、
なんか私たちみたいなのが見える人多いみたいだし
でもここを離れたくないし…でも旦那様は欲しいし…
うぅ〜どうすれば…


あ、だれか来たみたいですね サッ
あぁ、自分は見えてないのについ隠れてしまう、これも生前の人見知りのせいだろうか…

ザフ ザフ ザフ

「母さん、久しぶり、中々これなくてごめんね?観光ツアーのガイドをしてるとどうも…でもしばらくここにいるよ、仕事が一段落したんだ、いる間は毎日来るね?」

おぉ…すごくいい人ですねぇ〜仕事休みなのに母親のことを思ってるなんて…

ドクン


あれ…なにこの気持ち…まさか…私…


一目ぼれした…?!

えぇ!?ウソウソ!!こんな簡単に!?ナニコレ!!
もっと時間かかるものだと思ってたのに!
私が軽いのかな…それとも彼が魅力的すぎるの?!
あぁん!すごくお近づきになりたい!!
でも見えない私をどうやって気づかせるか…


???「お困りのようね…」

「!だ、誰ですか!」

???「どうもー!グールのナディアでーす!」

「あぁ!さっき口でしてた…!」

ナディア「何に悩んでるの?」

「あ、そ、相談に乗ってくれるのは嬉しいんですけど…アナタの旦那様力尽きてるんですけど…大丈夫ですか?」

ナディア「あー全然平気、あの人回復早いから」

「そ、そうですか…」

ナディア「それで?悩みって?」

「どうやら私…あそこにいる男の人を好きになってしまったんですよ…、
 初恋です…」

ナディア「おぉ〜♪テンション上がってきたーー!!」

「それで、私って同じ魔物にしか見えないじゃないですか…だからどうやって気づいてもらおうかなと…」

ナディア「なるほどね〜、簡単だよ!」

「!!どうヤルんですか!?」

ナディア「頭の中に入るの、」

「え?」

ナディア「それで、あなたの夢を見せ続けて、夢の中で精を吸っとくの、そしたらだんだん見えてくる、あ、夢だけじゃなくて妄想、つまり起きてる最中にもアナタを写せば、だんだんアナタのことを気になりだしてくるはずよ」

ゴ、ゴーストにそんな力が!

「あ、ありがとうございます!あ、自分『ソフィー』と言います!」

ナディア「会って数分だけど、応援してるわ!がんばって!!」

ソフィー「はい!がんばります!」

よ〜し、では早速、お邪魔しま〜す!❤

ドクン!

「あれ?今へんな感じがした?…気のせいかな?」

さぁーて、お仕事開始だぁ!❤




















13/07/18 22:25更新 / リヴァゐアSAN
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■作者メッセージ
ナディア「こんなノリで大丈夫か?」

俺「大丈夫だ、問題ない」

とりあえずこんな感じ、むぅん、やはり難しいですねぇ…
自分も授業中に妄想が炸裂しちゃって…
今に至る訳です、
明日から夏休みなので、更新は割かし早いと思います
ヘタはヘタなりにあがいてみますよ〜!

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