読切小説
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ワーラビットさんが不精者になってしまったようです
Zzz...



「また昼間っから寝てるの?」

Zzzzzzz...

「駄目だ、爆睡してる…」



…ふぇ、何か用?

「何か用? じゃなくて…何このスローライフ! ホントに私と同じワーラビットなの?」


いいじゃん別に…

「太るよ?」

ちくわしか食ってねぇ。

「よく分かんないネタはやめなさい。どう見てもニンジンじゃない」


逆にさ、どうして皆そんなにせわしなく動いてられるの?

「男を見つけて、逃がさない為に決まってるじゃない」

ふーん。

「ふーんって…他人事じゃないわよ。折角見つけた男に逃げられたらどうするの?」

大丈夫よ、腐ってもワーラビットなんだから…


「…ならいいけど。コッチも初めてなんでしょ?」

オナニーもしてなーい…

「えっ、何で? こんなところにおあつらえ向きのニンジンだってあるのに…」

めんど〜…


「…………あんた、魔物としてどうかと思うわ…」

やってもらうんだったら大歓迎だよ?

「うわ、消極的…」



ま、今は眠いから寝るね。おやすみなさ…

「ちょっと待ちなさい」

なに〜? 私眠いんだけど…


あれ、ちょっと? どうして私のニンジン持ってるの?

食べる気? …違うの? え、どうして私の片足持ち上げてるの?


…なんで、私のパンツずらしてるの?






「そんな怠け者には…こうしてやるっ!」



い゙に゙ゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!


「ぐにぐにぐにぐにっと!」


いやぁっ! ぁあっ♪ やっ、駄目ぇ♪
 ら、らめぇ、ひんじゃうっ♪


「安心しなさい、処女は奪わないであげるからっ!」


そ、そんな問題じゃ…あひィッ!
 やめてぇ、も…イッてるよぉっ♪ イッてるからぁぁぁ♪
あ、あぁぁ、らめっ…らめぇっ、ひあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん♪













う、うぅぅ…ん…

あ、いなくなってる。


はぅ、まだ…おまたが熱い…



私のお布団、ビショビショになっちゃった…

もうっ、今度会ったら許さないから!


でもまぁ、探すのは面倒だからやめとこ。






あれっ、男?

…………しかもドストライクッ!


「…はっ、ワーラビット!?」


あっこら、逃げるなーっ!


いくら私でも、今度ばかりは追い掛けちゃうからね!



「くっ…!」



…絶対追いついて、今度こそ本物をーっ!



…………追いついて…………



…………追い…






追いつけ…ない…………ゼェ、ゼェ…






日頃の運動不足のせいよね…


やっぱりあの子の言うことを聞くべきだったなぁ…


ドストライクの男が来たのに逃がしちゃうなんて…


しかもここ何処…?



うぅ…淋しいよぅ…






うわーん、誰か来てよーっ!


もう昼間っから寝たり、ニンジン配達を頼んだりしないからーっ!



…誰か来て…お願い…………淋しくて死んじゃう…












「…大丈夫か?」

え?


あ、さっきの男の人…! どうして…?


「あ、あんまり鳴き声が可哀想だったから…」

ありがとう…あのさ…………♪















「やっほー、元気してる?」

「おや、お客さんかな。おーい!」

「って…あなたもしかして…!?」

あ、久しぶり。


「男ゲット出来たの!?」

「いや、それがさ…かくかくしかじか…」

「…………そんな手があるとは…」


で、ダーリンが家事全般やってくれるから私は今まで通り怠けてられるの〜♪

「あんた、変わってないわね…」



「昼間はこんな感じだけどね…♪」

そうそう、夜はダーリンの言いなり♪

「…そ、そう。幸せそうでなによりだわ」


「なぁ、これから…」

いいよ♪

でもその前に…



「じゃぁ御邪魔みたいだから、私はこれで…」

待って。


「どうしたの? …え、何でニンジン持ってるの? 何で押し倒してるの?」

仕返しだぁーっ!






「み゙ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
10/10/02 16:07更新 / 第四アルカ騎士団

■作者メッセージ
アルカ騎士団はオンリーワンSS魔物娘応援計画を実施しております。

第三弾はワーラビットさんです。
個体差って便利ですよね。

今回はとうとう夫を持てました、よかったですね。
ワーラビットの体型はご想像下さい。(作者想定では普通体型)

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