読切小説
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とある草原の片隅で

キン!

ガイン!!

ギィン!




草原に金属と金属がぶつかり合う音が響く
時に激しく・・・・・・時に小さく・・・・・


音を発しているのは2人の戦士

一方は大剣を振るう男の戦士

そして、もう一方は人間ではない。
ヒレのような耳、鱗の生えた長い尻尾、尖った爪の生えている四肢。
ショートソードで斬り付けるリザードマンの女戦士


彼女の名前はクララ。
ボーイッシュなショートカットの髪、吊り上がった眼、胸はあまり豊かではないが短髪と相まって中性的な美しさを魅せる。
自分より強い男を夫とするため旅をしている途中である。


男の名前はアルド。
野生的な銀の短髪、高めの身長に鍛え上げられた筋肉が載っている。
彼もまた、ある目的の為に旅をしていた。



っと、彼らの紹介をしている間に決着がついたようだ。



ガイン!!


「ぐあっ」

アルドの大剣で地面に打ち据えられ、鼻先に剣を突きつけられ、クララは敗北を悟った。

「ぐ・・・・・・・強いな・・・・・私の負けだ。」
「そうか・・・・・俺もある目的の為、負けるわけにはいかないのでな。」

「ま、負けた身だが、一つ。聞いてはくれまいか・・・・・・」
「なんだ?言ってみろ。」


「わ、私を娶ってお前の嫁にしてくれないか!!」
「OKだ!!!!」

「そうか、そうだよな。だが私は諦めんぞ。必ずお前の嫁になっt、え゛え゛え゛!?
「俺は!一向に!!構わん!!!」
「え!?ええ?っちょ、そんな/////」
「どうした?何か問題でも?」
「いや!ない!無いが・・・・・・・その、なんだ。こう、リザードマンと冒険者の物語と言うと『私にはまだやらねばならないことがある、故にまだ嫁はいらん!』とか、『目的の為には女は邪魔だ。』とか!それでもリザードマンが頑張って冒険者をゆっくり振り向かせるのがセオリーだろ?」
「そうでなければならない理由もないだろ。」
「そうだけど・・・・・・そ、そうだ!お前の旅の目的は何なんだ?!私が居ては邪魔になったりしn」
「それなら問題無い。俺の目的は既に達成されている。」
「ふえ?・・・・・・・・・な、なんで?」

「俺はリザ子と結婚するために冒険をしていたんだから!!」
「ええええええええええええ!!!!!」

「俺は幼い頃聖クロスの魔物娘図鑑を読み、ある魔物の絵に心奪われた。それが君!!(ビシッ!)リザードマンだ!!」
「え!?あの・・・・」
「鋭くも美しい顔立ち、凛として磨かれた雰囲気、しなやかかつ強靭に鍛えられた身体、それでも失われるどころかさらに引き立つ女性らしさ、人間でないことを証明するヒレ耳、鱗のある四肢や尻尾ももはや美しさへのアクセントに過ぎない!一目見たその時から俺のストライクゾーンのど真ん中ドストライクに居座り続けているのだ!!もちろん外見だけじゃない!誇り高く受け継がれた血、妥協を許さず鍛え上げられた武、そこまでの武人でありながら一度夫と決めた者に誠心誠意尽くすという心、もうここまでされて惚れないとか人間じゃないね!」
「そ、そんな・・・・//////」
「つまりそういうことだ。リザ子いや、クララ。結婚してくれ。」
「ふええええ!!い、いや、で、でででででででも!!」
「どうした?まだ問題でも?」
「わ、わっわ私、図鑑のリザ子みたいに髪長くないよ!」
「そんなことか。確かに、図鑑のリザ子のポニテは何故かと聞かれても分からないくらい似合っている。武人でありながらも夫となる者に可愛く見られるように長くし、そのままだと邪魔になるからリボンで結ぶ。リボンというのがなんとも可愛らしい選択だがそこがリザ子の女の子らしさが表れている部分だろう。」
「な、なら」
「でもそんなことだ。君の髪は君の雰囲気によく似合っている。ボーイッシュで快活で明るい君にピッタリでとても魅力的だ。それでも不満なら伸ばそう。あそこまで長くなるには時間がかかるが、大丈夫だ。ちゃんと手入れもしてあげよう。」
「あ、ありがとうございm、じゃなくて、む、胸もあんなにおっきくないし・・・・・
「胸で女性の価値が決まるなんて都市伝説だ!!!確かに図鑑のリザ子のおっぱいは大きさも形の美しさも群を抜いて素晴らしい。だが、女性の本当に魅力は胸部にはない!笑顔だ!笑顔こそが真に男をドキドキさせるのだ!!!決闘の最中で君のみせた笑顔はそれこそ俺をドキドキさせてくれた!!」
「う、鱗だって身体のあちこちにあるよ!貴方を傷つけちゃうかも・・・・・・」
「そんなもの!毎日撫でていれば問題ない!!」
「つ、爪だって鋭いし・・・・・・」
「その爪でクリクリされたい!気になるなら鑢で丸くしよう!」

「耳だってヒレだよ?」

「敏感そうで素晴らしい!フーってしたい!!」

「尻尾あるし・・・・・」

「見てよし!撫でてよし!舐めてよし!巻いてよし!巻き付かれてよし!君の感情に応じて揺れ動く尻尾はまさに一番の武器と言って過言ではない!!」

「か、身体中傷だらけだよ?」

「それは君が努力を重ねた証だろ?誇りこそすれ、恥らう理由などどこにもない!」

「・・・・・・・眼が吊り上がってて目付きわるいでしょ?」

「磨かれた鋭い眼光はリザ子の凛とした美しさを作る魅力的なものだ!君が気に入らないと言うなら、その吊り上がった目尻が下がるように君をいつでも笑顔にしてみせる!


「ほ、・・・・・ほんとうに、わたしでいいの?」
「俺の嫁は君しか居ない。好きだ!結婚してくれ!!!」
「はい・・・・・。」






こうして、1人の普通のリザードマンと、1人のリザ子好きの旅はめでたくゴールインしましたとさ。
11/05/19 17:36更新 / 腐乱死巣

■作者メッセージ
リザ子最萌えな自分に死角はない!!

どうもお久しぶりです。
腐乱死巣です。
こんなSSに最後までお付き合いくださりありがとうございました。

リザ子が好き過ぎてつい先日、リザ子が夢に出てきました。
おぼろげに覚えているその夢に多量の妄想を注ぎ込んで生まれたのがこのSS。
ああ、リザ子と結婚したい。


だが、書いてるうちに、「俺のリザ子への想いはこんなもんなのか」と思ったのも事実。リザ子道はまだまだ奥が深いものよ・・・・・・・
あと、文才が欲しい。表現力が欲しい。


それでは、また次のSSでお会いしましょう。

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