連載小説
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餓竜再び .3
「ふふ〜♥今度はわたしの番だからね〜♥」
子供に十分に餌を与えた後は、当然親竜の食事の時間だ。
初めてレオンの目の前に全身を現した母親は、娘と同じ色の、腰まである長い髪の持ち主だった。
ドラゴンの為かその背丈は高く、長身なレオンと同じくらい。
やはり親子なのか、その面影は娘とよく似ているが、その身体は娘とは反対に、豊満としか言えない物だ。
その肉には少し緩んだ様な気配があるが、それは熟れきった果物の様に淫らさを増している。
その吸い付く様な柔らかさは、優しく頭を包まれていたレオンが一番知っていた。
そして、薄暗い洞窟の中でも一目で分かるほど、その秘所はヌラヌラと汁を垂らしている。

レオンの下半身側で身を屈めた彼女の姿は、上に被さっている娘の陰になって窺う事が出来ない。
既にすっかり満足している娘の方は、レオンの顔にキスしたりペロペロと舐めたりと、まるでなついた子犬の様に甘えていた。
「うふふ〜♥あれだけ出したのにまだ元気なんて、本当に素敵なおちんちんを持ってるのね〜♥」
レオンの側からは見えないが、自分の肉棒が未だに半立ちなのはよく分かる。
彼女はそれを優しく握ると、裏筋にゆっくりと舌を這わせ始めた。
それは娘の激しい口淫とは違う、淫らに優しい舌使いだった。
肉棒を包むレオンと娘の体液を、綺麗に清めていく様に舐め取っていく。
その粘液の味は、母親の彼女にとっては娘の幸せの証拠だ。
だからこそ、一滴も残さないかの様に、丹念に舐め取っていく。
ただそれだけでも、彼女の中にも幸せな気持ちが湧いてくる。
根元から括れ。
裏筋から先端。
先端の割れ目まで綺麗に舐めきる頃には、レオンの肉棒は再び硬くなり、いつでも射精出来ると言わんばかりに小刻みに動いていた。

「ふふ〜♥これなら、わたしの分もちゃんと残ってそう〜♥」
嬉しそうな声でゆるゆると肉棒をしごくと、立ち上がってレオンに跨がる。
「それじゃあ、いただきます〜♥」
「ふぁぁ・・・」
彼女のなんの躊躇いもない挿入で、レオンの肉棒は再び軟らかな肉壁に包まれる。
その感触にレオンはもはや腑抜けた声しか出せなくなっていた。
娘の膣とは違い、その感触はあくまでも軟らかく、それでいてしっかりと包み込む様な優しささえ感じる。
「えらそうな事を言っても〜、あの子の父親は竜だから、わたしも人のおちんちんは初めてなんだけどね〜♥」
腰を動かさず、膣の壁をクニュクニュと動かして
、中の肉棒の感触を確かめる様に楽しんでいる。
「もうずっと御無沙汰だったから〜♥このおちんちんの感じ忘れてたわ〜♥」
自分の下腹の辺りを撫で擦りながら、ゆるゆると腰を回して膣の中を自分でかき混ぜる。
ブチュブチュという下品な音が辺りに響き、その度に肉棒が彼女の中で膣壁に擦り付けられる。
「うぁ、何っ!何これっ!擦れて、うぁっ!」
文字通りの意味で彼女の襞が肉棒に絡み付く感触は、娘の秘所とは全く違う快楽をレオンに与えた。
まるで彼女の膣に先端を掴まれて、捏ね回されている様だ。
思いもよらない感触に、三度目の射精が彼女の中に噴き出してしまう。
しかし、それでも彼女の腰は止まらない。
「止めっ、止め、ひぁっ、ぁぅっ!」
「もっと出るでしょ〜♥タマタマの中にある分は全部出してね〜?♥」
まだ射精している肉棒を意に介さずに続く動きは、文字通りにレオンから一滴残さず搾り取らんばかりに激しさを増していく。
ほとんど間を置かずに再び射精してしまうが、それでも彼女の腰は止まらない。
「あは〜♥子宮降りてきちゃう♥わたしの身体もイキたがってるから、もう少し頑張ってね〜♥」
二度の射精で酔った様に夢中で腰を振る彼女も終わりが近いのだが、既にレオンも限界だった。
「だめ、イクっ!イクぅっ!」
「はうん♥やぁん♥子宮に当たってるぅっ!♥」
息が止まる様な絶頂感と共に、肉棒から精液が噴き出す。
その残された精液を全て吐き出す様な勢いの射精を受けて、秘所がきゅうと狭くなった事で、彼女も絶頂を迎えたのがレオンにも分かる。

そして、レオンの意識はそこで途切れた。





レオンが目を覚ますと、その上では娘が乗っかったまま寝息を立てていた。
結局、あのまま寝てしまったらしい。
まるで鉛でも流し込んだ様に手足が重く、指一本動かす気すら起こらない。
あれだけ一方的に犯されたのだから仕方ないなと、どこか他人事の様に考えている。
つまり、まだ頭も回っていないという事だろう、とレオンは判断した。
そして、レオンを絞り尽くしたもう一人と言えば、レオンの右腕に抱き付いて寝息を立てていた。
その安らかな寝顔からは、貪る様に精を求めていた姿は想像出来ない。
いや、逆かもしれない。
この場所でゾンビとして生き返って以来、彼女達が精に対する餓えを満たす事は無かったのだ。
見つけた時の娘の様に、虚ろな快楽で餓えをひたすらごまかし続けてきたに違いない。
彼女達は長い餓えからようやく解放されたからこそ、こうして安らかに眠っているのかもしれない。
つまり、それは二人ともレオンという自分を満たしてくれる存在に、我が身の全てを預けてしまっている姿だった。
それは当然、単なる獲物や餌に対する態度ではない。
(・・・これじゃまるで実の親子の寝姿だな)
やはり、まだ頭が回っていないのかもしれない。
レオンは自分の置かれている状況を少し整理してみた。
自分の意志に関わらず、執念深いドラゴンゾンビからは逃げられないし、彼女達を連れて迂闊に人里に降りる訳にもいかない。
さしあたっては、レオンが帰ってこない事を不審に思った仲間が、彼を助けに来るのを待つしかないのだ。
ならば寝れる時には寝ておこうと、レオンは再び眠る事にした。
こうしてレオンとドラゴンゾンビの母子との生活が始まったのである。

朝は二人に肉棒を舐められながら起こされ、昼は食料の確保の為に狩りをして山菜や木の実を採り、夜は二人と身体を重ねる。
まるで世捨人の様な生活だったが、『ランタン』の斥候として日常的に野外で生活してきたレオンにとって、この生活は特に苦痛でなかった。
彼女達に精を注ぎ続ける生活を幾日も続けていくと、母子の方にも変化が現れ始めてくる。
何度もレオンの精を受ける事で、髪や肌は艶を取り戻し始め、貪る様に精液を求めていた心も、少しずつ落ち着きを取り戻してきていた。

「・・・そう言えば、二人の名前はなんて言うんだ?」
彼女達が落ち着きを取り戻してきた様なので、レオンは夕食の時にそれを尋ねてみた。
それまでは、彼女達の方も記憶が混乱していた気配があったので、名前を聞くのは避けていたのだ。
「あたしは『あなた』だよ」
「うーん・・・それは名前じゃ無いんじゃかな」
「ずっとわたしと二人きりだったからね〜」
二人とも他人がいない場所で過ごしてきたので、娘には名前が必要無かったのだ。
「じゃあ、レオンがあたしに名前を付けてよ?」
「うーん・・・名前かあ・・・」
名付け親になるのは構わないが、名付けるにしても取っ掛かりが必要だ。
「・・・なら、君の名前は?」
レオンはその取っ掛かりを母親の方に求めた。
「わたし?・・・わたしはどうだったかな〜」
落ち着いてきたとは言え、彼女の生前の記憶は曖昧なままだったが、それでもなんとか思い出そうとする。
「う〜ん・・・あ〜、思い出した〜。まだこの姿になる前は、人間から『ラスタバン』って言われてた気がするわ〜」
「!?ラスタバン!?・・・本当に?」
「ん〜・・・多分。間違いないと思う」
レオンが聞いたその名前は、レオンに大きな衝撃を与えた。もしそれが本当だとしたら、彼女の存在はツァイス全体を揺るがしかねないかも知れないのだ。
レオンは自分が置かれている立場に、思わず考え込んでしまう。
「?昔のわたしの事を何か知ってるの〜?」
「あー、うん、多分、思い違いだと思う。まだ産まれてない頃の話だし・・・」
動揺を誤魔化す様に適当に話を合わせるが、内心は穏やかではなかった。
「ねえ〜、レオン〜あたしの名前は〜?」
「ああ、そうだね。うーん・・・」
話をそらすのにちょうどいい口実なので、レオンも真剣に名前を考える。
「・・・ラスタバンはお星様の名前だから、その隣の星から取って『エルタニン』はどうかな?」
「んー・・・あまり可愛くない」
「なら、短くして『エル』ならどう?」
「エルかあ。エル。うん、エルなら良いかな」
その名前が気に入ったらしく、エルはニコニコしてレオンに抱き付く。
「ありがと〜レオン♥」
「いいな〜エルばっかり可愛い名前を付けてもらえて、いいな〜」
思い出した自分の名前が可愛くないのが気に入らないのか、ラスタバンの方はひどく不満げな様子だ。
「・・・なら、ラスタバンも短くして『ラスティ』にしたら?」
「あー、それ良いかも〜♥じゃあ、わたしも今日からラスティね〜♥」
ラスティもレオンに飛び付くと、情熱的にキスをする。
「あー、ママこそズルい〜あたしもレオンにキスする〜♥」
結局、二人に押し倒されていつも通りの夜になる。
しかし、彼女のラスタバンという名前は、レオンにとって重く心にのし掛かかっていたのだった。

17/03/11 17:58更新 / ドグスター
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