連載小説
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〜終章〜
気が付いたら、俺は広い部屋の中で多くの女性に囲まれていた。
もっと直接的な表現をすれば、嬲られていたとも言えるだろう。
男性器を咥えこまれ、口内を蹂躙され、手足さえも快楽に埋もれながら俺は聞いた。
気を失ってしまった後、他にも魔物となった人が俺の家へとなだれ込んできたこと。
総勢8人もの女性が部屋に入ることなどできずどこかに移動しようと誰かが提案したこと。
その提案を受けてフランツィスカが城の王座のある大部屋はどうかと推薦したこと。
その意見に皆が賛成し気絶していた俺を引きずってここまで連れ込んだこと。
意識を失っていても魔物の妖気にあてられて俺のモノは勃起していたこと。
それを見て我慢など出来るはずもなくそのまま交わりを開始したこと。

――俺ももう魔物になりつつあるのだろうな。

彼女らの話によれば俺は丸一日近くは意識を失っていたらしい。
しかもその間ずっと彼女らと代わる代わる繋がり続けいてたとのことだ。
普通の人間であれば初めてをしてそのまま丸一日繋がり続けるなど出来やしないだろう。
きっと俺はインキュバスという存在になったのだと思う、もう人間ではないのだ。
現に人間であった頃は教団の倫理観において複数の相手と愛し合う行為など考えられなかったのに今はそれを受け入れている。
そんなことを考えつつ俺はまた下半身の昂りを抑えきれず白濁を撒き散らしていく。
今俺に跨っているのはワーウルフと化したプリメーラで、耳に彼女の感じている声が聞こえてくる。

「わふぅ♪ アンタのせーえきしゅごいのぉぉ♪」
「次はアタシだな、たっぷり巻き付いてやるから覚悟しておけよぉ♪」

どうやらプリメーラの次はエキドナになったメルセの番の用で、悦びに満ちた顔をしている。
ちなみに先ほどまでの情報は今は順番待ちなのであろうウィルマリナやミミルが教えてくれた。
とはいうものの、二人の声よりもじゅぷじゅぷと響き渡る水音などが先に耳へと届いてきていた。
なので結果としてところどころは聞こえていなかったりする。
たとえば俺のところへ訪ねてきた順番だとかも聞き取れなかった情報の一つである。
最初に来た人はそのまま搾られたので覚えているがその後の順番は不明瞭なままだ。

「何を考えているのですか? 貴方はわたくし達のことだけ考えていればいいのですよ♪」
「そうです、難しいことなど考えず、ただ堕落神の授けて下さる快楽に身を預ければいいんです♪」

確かにその通りだ、と思う。
時間はどれだけでもあるようだし、いくらでも彼女達と愛し合うことができる。
彼女らと繋がっていられるなら他のことなんてどうだっていいじゃないか。
俺はもうこの快楽に溺れてしまっているのだから。





どれくらいの時間が経っただろうか。
数週間かもしれないし数カ月たったかもしれない。
俺はいまだに彼女たちとただただ繋がり合っていた。
フランツィスカが女王として城の魔物らを触手で弄んだりなど、女性陣は部屋から出ることもある。
しかし俺はただここで交代していく彼女たちを求め貪り合っていた。
8人と代わる代わる交わるのが俺の新しい日常となっていたのだ。

「……ッ、出る!」
「来てぇ♪ あなたのぴゅーってナカに出してぇぇ♪♪」

今は全員がそろっており、俺の上にはウィルマリナが跨っている。
奥まで咥えこまれて絡みつく膣内の刺激に耐え切れず何度目とも分からぬ射精をする。
俺のモノから一滴も残さず搾りとるように締め付けてくるウィルマリナのナカ。
数十秒もの搾精が終わり、今度は交代してミミルの番だ。
彼女の膣は彼女たちの中でも特にキツく、何度挿入しても千切れそうと思うほどである。
今回もミミルのナカは愛液や精液が潤滑油となっているにもかかわらず貪欲に咥えこんでくる。
俺の口内や指先、胸板などを弄ぶメンバーも交代しており、先ほどとは別種の快楽の波が襲いかかってくる。
どれだけ繋がろうとも俺の身体はこの快感の渦になれることはせず、数分でミミルの膣内へと注ぎ込んだ。

「あはぁ♪ おにいちゃんのがナカに来てるぅぅ♪」

ごぽぉと粘り気のある液体を彼女の最奥まで注ぎ込みながら俺は思う。
このまま俺と彼女達8人がずっと繋がっていられたらいい。
しかしその願いは訂正、それも上方修正を余儀なくされた。
ミミルがどいた先に白い淫魔・デルエラともう一人の女性が視界に入ったのである。

「ほら、今宵? なんてお願いすればいいのか分かるわよね?」
「ウ、ウチにもしてくださぁい♪ ウチもそのオチンポで貫いてくださぁい♪♪」
「ふふ、よく出来ました♪ それじゃ、シてあげてね?」

デルエラは魔王の娘・リリムであり、この国を変えた張本人である。
たまに俺と彼女らの様子を見に来ては彼女らに魔力を注いでいくのだ。
しかしこのように他の女性を連れてきたのは今回が初めてであった。
今宵と呼ばれた彼女の黒くつややかな髪は東方の国ジパングのものだろうか。
見慣れない服装もよく見れば話に聞いたジパングのものらしい。
しかし難しいことはどうでも良いのだ、俺は男で彼女は女、それ以上に理由などいらない。
ふらふらと近づいてくる今宵を招いて、俺は何度出しても硬さを失わない剛直を彼女に突き刺した。

「あはぁぁ♪ すごいぃ、ウチのナカがごりごりってぇ♪」

耳朶には今宵の甘ったるい声が染み込んでくる。
周りにいる彼女らが俺と今宵の性行為をまじまじと見つめている。
そんな視線さえも快楽へと変換されて俺のモノは彼女のナカを暴れまわっていく。
数分も彼女の温かくキツい膣内で擦りあげられて、絶頂が近づいてくる。

「だ、出すぞ……今宵ぃッ!」
「ウチにくださぁいぃ♪ 全部真っ白に染め直してくださぁいい♪♪」

彼女の腰が深く落とされ、俺の性器が天井に当たると同時に精液を注ぎ込んでいく。
その精に反応したのか、彼女の身体が魔物の姿へと変わっていく。
黒い髪の頭頂部にはピンとたった耳が生え、真っ赤な文様が浮かび上がってくる。
お尻のあたりからふさふさとした尻尾が出現し、ふわりと広がっていく。
何より膣内の肉襞の動きが先ほど以上に淫猥に搾りとってくるのが分かる。
彼女の赤く染まった目に見られながら、周りの視線を感じながら長々と続いた射精を終える。

「はぁぁ♪ 旦那様のせーえき、最高ぉ♪」
「どうやらその姿も気に入ってくれたみたいね?」
「はい、デルエラ様ぁ♪ ウチすごぉく幸せですぅ♪」

腰の動きを再開させながらそう言う今宵。
周りで魔物化の瞬間を見届けていた他の女性らも俺に群がってくる。
デルエラは今宵の返事に満足したのか笑顔で部屋から出て行く、どうやら他の魔物のところへ向かうようだ。
今この部屋に居るのは俺と9人の魔物娘たち。

――どうか、彼女達と繋がりあう日常が続いていきますように。

襲い来る快楽の波に身を任せながら、俺は彼女達とともにどこまでも堕ちて行こうと思うのであった。
11/09/02 17:15更新 / G7B
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■作者メッセージ
という訳で(どういう訳だ)完結。

誰もが羨む「あなた」を自分なりに妄想をぶつけて書きました。
拙い文章・初連載ゆえお見苦しいこともあったかと思います。
長々とお付き合い頂き誠にありがとうございます。

他SS作家方のレスカティエ舞台のSSが読みたいなあという願望にて〆させていただきます。

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