読切小説
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ExcitingなDress UP! 〜もしも自分の元にレイヤーさっきゅんがやってきたら〜
僕は田崎 宏嗣(たざき ひろつぐ)、ハンドルネームはKOUP20(クープ・トゥエンティ)。

・・・最近、妙な夢を見る。
あのサイトで見たサキュバスが、夢の中に現れるのだ。
もっとも、自分自身あれを気に入っているのでそのせいだろうと思って看過していなかった。

そして今日も我が愛車のH42Vに乗り、バイトから帰ってきた。
・・・「愛車」などと仰々しいことを言ってみたが、少し「痛く」なっているとは言え所詮はただのポンコツ軽である。
バンなので3人以上乗せるのは厳しいが、そもそも3人以上乗せる必要性がない自分の交友関係を考えれば広い後席よりも4000円の節税の方が魅力的だった。

・・・正直、H32Vにあった1シーターでもいいのかとすら思ってしまったほどだ。

・・・というのも、誰かを横に乗せると必ずと言っていいほど迷子になる。しかもある人とイベントに行ったら2回とも迷子になってしまい大激怒させてしまうと言う悲惨な経験すらある。
だから幼い頃から慣れ親しみ、そして進学から早くも1年経ったこの街の如く勝手知ったる場所以外では誰も乗せる気にならない。

「・・・リア充か。自分には無縁だな。」
ヲタでガチKYで非常識(ってか実際にアスペ入ってる)上に容姿最悪。
話を聞く限り、気持ち悪がられる要素が山積しているらしい。
挙げ句の果てにそれが重荷となり、とうとうバイトの辞表を出してしまったほどだ。

金でも積まなきゃ女なんかできるわけがない。

・・・と、思っていたのだが。

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「・・・あれ?」

この地は県庁所在地とは言われるモノの、中心街を外れればあっという間に田畑が広がる光景へと様変わりする。
僕のねぐらは町はずれにある古い一軒家。駐車場付きの物件を探していたところ、
「駐車場代払うくらいなら、こっちにしときなよー。」
不動産屋のお姉さんに勧められ、この家にしたのだった。
築40年の平屋とは言え、各部のメンテナンスが行き届いており不快な歪みやすきま風などはない。強いて言えばキッチンやトイレ、風呂などが古くさいが問題になるレベルではない。と言うかその見た目に反してオール電化住宅だったりするのだ。
なのに家賃は正直信じられなく安かった・・・。バス・トイレ付きのアパート賃料が1万円台と言うこともザラにあるこの地で驚愕の安さといえる額である。

さて。帰宅すると庭に見慣れないカリーナEDがいた。2代目の、ST182型だ。
EDと言えば当時はバカ売れしたモノだが・・・今やミニバンとエコカー補助金に大量虐殺されてしまったので、今国内にいる個体数よりロシアに逃げた個体の方が多いんじゃないかとすら思ってしまう。当然、今となってはその分目立つ。
しかもあれから20年以上経った今ですらトヨタの定番色であるスーパーホワイトUではなくダークモスグリーンマイカメタリックという後期型にしか設定のない色なので余計に目立っている。

「この辺りに18系のED乗ってる奴なんていなかったよなぁ・・・?」

そして、玄関に向かうと。

「こんばんは、宏嗣(ひろつぐ)くん。あなたが帰ってくるの、ずっと待ってました。」

・・・文句なしに美人のお姉さんが、引き戸の前に立っていた。
御浜 彩子(みはま あやこ)さんだ。

「まぁ、とにかく入ってください。寒いでしょう?」

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彩子さんとの出会いは、先月の「FanSweets」にまで遡る。
このイベントは元々は地方の弱小イベントだったものの、いつの間にやら会場をフルに使っても収まりきらず会場変更すら検討されているレベルの有名イベントに成長した。
今ではその過程で同人、コスプレに痛車・・・などの複合イベントになっている。

そして僕は、完全にクルマの方に軸足をおいての参加だ。
実は最近レイヤー側になるのも気になっていて、最近ミシンまで買ってしまったのだ。
とはいえそのミシンも半分ノリと勢いで落札してしまったモノだし、何より「素材」が悪いのでどちらかというと未だに撮る側でいることの方が多い。
ってか、知り合いには基本「クルマの内装をカスタムする為に買った」と話している。

イベントが始まると、僕は知り合いに一通り挨拶を済ませて各サークルの物色。
そうしている間にレイヤーさん達は着替えを済ませ、続々と撮影ゾーンに飛び出してきた。
・・・のだが、最近は撮影ゾーンに何だか寂しさを感じていた。
なぜなら、モチーフとする作品が同じすぎて各個人での差がまるでないから。それどころか、まるで創作でやっている自分がハブられているような感覚を覚える瞬間さえあった。
そして同じ現象が痛車コーナーでも起きていた。
自分は文字通り小遣いの範囲で楽しむ、それこそ近所の解体屋に転がっているジャンクパーツを上手く活用して仕上げている。
しかし所詮はチープ仕様。高年式で高価なベース車でフルラップに社外エアロ、ローダウンにビッグリムという普通のカスタムカーイベントに放り込んでも通用するような仕様が当たり前になった現状では・・・お情けで入れて貰っているような感覚さえあった。

とはいえ、そう言う「成金野郎」になるのは僕の趣味じゃない。
カネ突っ込んで単に凄いと言われるよりも、自分の想いを理解して欲しい。

・・・だけどその想いは、誰一人として理解してくれなかった。
そして、ここで理解されることはこれからもないだろう。
そう、思っていた。

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昼食を摂る為に一度会場から離れた。
そして戻ってくると、ステージイベントが始まった為に閑散とした痛車コーナーでクルマを見ている女性レイヤーが一人。
あの辺りには自分のH42Vがあるはずだが、そんなのに目もくれるわけがない。
先述の通り、かなりガチなワゴンRに挟まれているのだ。目線はそっちに行っているに決まっている。
だって、その人は・・・さっきまでカメコに取り囲まれていたハンドルネーム「AMANTI(アマンティ)」さんなんだから。

・・・戦利品を置く為に、クルマに一旦戻る。
AMANTIさんはその時、2つ隣のGT-Rを見ていた。
先程持っていた淡い期待は完全に吹っ切ることが出来・・・

ん?

彼女が急ぎ足でこっちに来たぞ!?
しかも、僕の目の前で足を止めた!?

「あのぉ〜、こちらのオーナーさんですよねぇ・・・?」
「あ、はい。そうですが・・・」
まさかの展開!!
「このキャラクター、初めて見ますけど何の作品なんですか?」
「実はこれ、僕の創作なんですよ。」

創作。
その言葉を聞いた瞬間、AMANTIさんの様子が変わった。

「このキャラの詳細について、教えて頂けますか!?」
な、なんだって!!??

「KOUP20さん、ちょっとお話があるので・・・イベント終了後、時間あります?」
「あ、はい・・・大丈夫ですけど。」
「では、私と・・・今晩、付き合って貰えますか?」
・・・そこにいた、僕を含む数人の野郎共が驚いたのは、言うまでもない。

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その夜。
僕はAMANTIさんの奢りで、居酒屋に入っていた。
もうお気づきの方もいるだろう。
このハンドルネーム「AMANTI」こそが彩子さんだったのだ。

「あー、もう!! なんでみんなおんなじキャラばっかりやりたがるのよー!!」
酒の入った彩子さんが、愚痴っていた。
「そんなこと言ったって、彩子さんも今日はミク・・・」
「連れがやってみろって言うからやってみたの! だけどさぁ・・・。」

嫌々人気作品のコスをしたという彩子さん。

「何と言うか、こんなの私じゃないって感じがしたのよ。右を向いても左を向いてもみーんな同じでさー。もう何の為にコスやってるのかわかんなくなっちゃう。しかも結構な頻度で主流かわるしー。」
「それわかりますよ!! 僕も『今やるならそんなポンコツ早く捨てちまえ』とか言われましたからね。」
「・・・もうここ来るのやめちゃおっかなー。」
「え!?そんな」
「・・・だってみんなと同じでつまんないんだもん・・・」

その言葉を聞いて、僕はこんな冗談をブチカマしてみた。

「だったら、あのキャラのコス作って参加してみます? 彩子さんのような美人がやってくれるのなら、僕は大歓迎ですよ。」
「え、それ本当!? やっていいの!? 原画と設定くれたら本当にやっちゃうよ!?」
「・・・ガチで!? 僕は冗談で言ったんですけど」
「えぇ。もちろんよぉ〜。」

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・・・彩子さんと飲んだ後の話。
二人とも、駐車場に戻ってそれぞれの車に乗り込んだ。

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

きゃしゅ、きゅっ・・・かつかつかつんっ。

・・・

なんとも元気のないセルの音が。

「えーっ、こんなところでーっ!?」

あの音からして、バッテリーが上がったのだろう。
僕のクルマには、ブースターケーブルが常備されている。
これは明らかに両親、特に親父の影響だ。
実際、両親のクルマにもブースターケーブルが常備されているのだ。

「あーあ、こりゃー完璧にバッテリーだなー。」
バッテリーの端子には白い粉がびっしり。サルフェーションである。
手持ちのワイヤーブラシで端子を磨き、繋ぎ直すとスパークが飛んだ。

よし、これだけ飛べば十分に掛かる。

・・・そして。

きゃきゃきゃきゃきゃ・・・ブヴォン・・・

「無事に掛かって良かったです。それでは・・・って、ちょっと待った!!
「え、なぁ〜にぃ〜? 私をホテルにでも誘う気ぃ〜?」
「・・・彩子さん、完全に酔っ払ってますね。私も迂闊でした。」

そう言うと、僕は彼女のキーを奪った。

「・・・ホテル、行きましょう。」
「やっぱホテルに誘うんじゃなぁ〜い♪」
「ラブホじゃありませんってば!!! 彩子さんに飲酒運転させたくないだけです!!!」

・・・そして、近くのビジネスホテルへと連れて行った。
なんとか知り合いから飲酒運転者を出すという事態は避けられた。

その道中。

「・・・ヒロくんとラブホ、行きたかったなぁ・・・」
彩子さんが、ぼそっと何かをつぶやいた。

「え、今何か言いました?」
「(・・・ヒロくんのばか。サキュバスにここまで近づいて手を出さないなんて。)」

「(でも、ヒロくん真面目だもんね。今度会う時までに気合い入れてコス作って、ハッキリと誘ってあげる!! そうしたらヒロくん、私を犯してくれるよね!! 待ってて、絶対落としてみせるから!!)」

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さて、回想話はここまで。

彩子さんの手を見ると、いわゆるボストンバッグが握られていた。
すると、ちょっと空き部屋はないかと訪ねてくる彩子さん。

何でも、この前冗談で話した衣装ができたらしいのだ。

「それじゃ、ちょっとお部屋お借りしますね。着替えを見たいのでしたら、覗いてもイイですよ。」
な!?
そこは普通覗くなって言うところだろ!?

あまりにも訳がわからない状況に呆気にとられながらも、彩子さんの身体が気になってしまった・・・。

完璧に着こなしたシャツとスカートを脱いで、きれいに畳んでいく。そして、ブラも外す。
大きく、形もきれいなバストが・・・僕の劣情を誘う。
そして、黒くて布面積も少ないひもぱむ一枚の姿になった。

そして持っていたバッグから、別の服を取り出した。
まずは黒いモノを手に取り、上半身に付けていく。
首周りまで覆うシャツかと思いきや、異常なまでにぴっちりとしている。
そして何より、胸の所に大きな穴が開けられており・・・形を整えるとそのバストだけが、きれいに露出する格好となる。

他にあるのはダーク系といわゆるラベンダー系の2種類のパープル。
肩を出し、和服の上半身部分だけを切り取ったラベンダーのパーツ。
そして、最早スカートというのもはばかられるダークパープルの布。

それは紛れもなく、かな姉ぇ(※)のそれであった。

そして、最後に取り出したのは・・・リモコンバイブ!?
軽くローションで滑りを良くすると、股布をずらしてバイブを挿入した。
その後、バイブを挿入し終わると股布で固定した。



・・・着替えが終わると、髪型こそ変わっていないがそれ以外はまさに絵のまんま・・・どころかそれ以上だった。
それはまるで「NEED FOR SPEED UNDERGROUND2」の世界に憧れて自分で弄っていたというワンビアをバリッとキメた「Pimp My Ride」のエピソードのようだった。

「ヒロくん、私に欲情してくれるかなぁ。押し倒して、おっぱい吸って、思いっきりピストンして、中出ししてくれるかなぁ。」

彩子さんがとんでもないことを口走ったのを、僕は聞き逃さなかった。

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あの爆弾発言から5分後。
着替えを完了した彩子さんが出てきた。

「やっぱり覗いてたんだぁ・・・でも、私の身体に興味を持ってくれて嬉しいですよ。」
「・・・こんなきれいなお姉さんに着替え覗いていいって言われて、我慢できるほど人間できてませんから・・・。」
「ふふっ。そう言って頂けると、なんだか嬉しくなっちゃいます。」

・・・

「・・・それで、これなんだけど・・・どうかな。」
彩子さんが衣装の意見を、僕に求めた。
「凄く・・・イイです。それよりもこれ、作るの大変だったでしょう?」
「いいえ、今回の衣装作りはかなり楽しませて貰いました。何と言うか・・・宏嗣くんの欲望がそのまま出ていて、そこがよかったんです。ですか・・・どうしたの?」

あまりのエロさに、僕はつい前屈みになってしまった。

「宏嗣くん、もしかして・・・私のこの姿に、興奮してる?」
「彩子さんがそんな格好しているの見たら、誰だって前屈みになりますよ・・・。」
「ふふ。言ってなかったけど、実は私はサキュバスなの。だから、そうやって勃たせてくれるのはすっごく嬉しいの。だから・・・私とHしましょう!!」
「はいいいぃぃっっ!!??」

−「ねぇ、ヒロくん。」
色気を増した彩子さんが、顔を近づけてくる。

「今日は、ヒロくんに犯されに来たんだよ・・・。」

・・・はい?

「ハッキリ言うわね。ヒロくん、私を犯したくない?」
「・・・犯すわけにはいかない。それ相応の責任を、自分はまだ取れない。」

これが、正直な話だった。
その言葉を聞いて、

「その言葉、私を犯したいと判断しますねー!!!」
「ちょ、ちょっと待て!!!!」
「だめー♪だって私ももう限界なんだもーん♪」

そう言うと、彩子さんは僕に飛びかかって抱き付いてきた。
押しつけられた柔らかいおっぱいの感触、そして「女の匂い」。
こんなお姉さんに、しかも自分の妄想を具現化して貰ったともなれば僕のモノは・・・。

「ヒロくんがいいなら、私はヒロくんとヤりたいです!! ヒロくんのせーえき、お○んこのなかにどぷどぷ入れられたいです!! そして・・・」
「そして?」

「ヒロくんと、結婚したいです!!!」
「ちょっと待っ」
「お金なら心配要らないから! 持ち家だってあるし、ヒロ君が一生ヒモならそれはそれでいいと思うの! そんなことより一生ヒロくんと一緒に暮らしたいです!!」
「考え直し」
「すぐに決められないなら、それでもいい! だから今晩は私を抱いて!中出しして!!責任なんて問わないから!!!」

そう言うと、僕の唇を奪った。

そして、唇が離れると・・・
「胸・・・・触ってもいい?」
って、ええええっ!? 何言ってるんだ僕は!?

「おっぱいもお尻もお○んこも、この身体はみぃ〜んなヒロくんのモノです。
でもその代わり、ヒロくんのせーえきはこれから全部私のモノです。
溜まったらオナニーなんかしないで、私にせーえきくださいね。」
「そんな」
「ふふ、この身体、みぃ〜んなヒロくんのモノなんですよ。だからぁ、ヌキたくなったら遠慮なくお○んこにお○ん○ん挿れればいいんですよ。そしてそのまま、イくまでお○んこでお○ん○んシコシコして、中で思う存分、余韻がなくなるまでイけばいいんですよ。
何なら、サキュバスのテクニックでイかせてあげよっか。騎乗位でもしっかり腰使って、フェラでは気持ちいいところ見つけて、他の女の子では、ましてオナニーなんかじゃイけなくなるくらい気持ち良くしてあげる。もちろん、そうするからには私もヒロくんをいつでも満足させてあげるからね。」

もはや、経済的な問題を理由に交際を断ることは不可能だった。

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「ねぇ、前戯なんて要らないから。早くハメて。」
彩子さんは畳の上で大股を開いて、ごろんと仰向けになる。

僕の妄想をこれでもかと詰め込んだコスチューム。
そして元から美しすぎるその身体。

大股を広げて丸見えになった股間。悲しいかな、僕もそこには目が行くわけだが・・・
股布には、円筒形の盛り上がりが見える。そう、例のバイブだ。
「ふふ、気付いたわね。はい、リモコン。」
「いいの・・・?」
「ヒロくんに楽しんで欲しいですから。」

「彩子さん、ありがとうございます。」

かちっ。
早速、僕はスイッチを入れた。
「ひ、ひゃああんっ!?ひ、ヒロくぅんっ!!??」
ぶいんっぶいんっぶいんっぶいんっ。

恐ろしいまでに過剰な反応を見せる彩子さん。
そして彼女に快楽を叩き付けるべくうなるモーター。

「こ、これすごおいっ!! 昨日もこれでオナったのにいっ!!」
うわっ、凄く身を捩ってるよぉ・・・
「だ、だめえっ!!だめっ、こんなに感じちゃだめえっ!! これからヒロくんの筆下ろしをしてあげるのに、こんな感じちゃできないよおっ!!!」

僕の筆下ろしをするつもりだった。
その言葉を聞いて、僕の中にあった何かがはじけ飛んだ。

「彩子さん。このまま派手にイって、ぱんつグショグショにするところ見せて。」

くいっ・・・
ぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ・・・

そう言うと、僕はバイブの振動をMAXにした。
「だ、だめええっ!!! やめてっ、私イっちゃうぅーーーーーっ!!!!!」

・・・びくん、びくんっ・・・。

「・・・はあっ、はあっ・・・すっごおい・・・。何度も訓練に使った馴染みのでイカされるなんてぇ・・・。」
「訓練?」
「サキュバスだもん。ヒロくんをちゃんと、気持ち良ぉ〜くイかせてあげないとね。」
その言葉を聞いて、僕は赤くなってしまった

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「うわぁ、びちゃびちゃだよ。」
「うん・・・何でこんなになったのかわかんない・・・。多分、ヒロくんがスイッチ入れて、しかも見ててくれたからだと思う・・・」
「すごく、エロかったですよ。」
実際、僕のモノは痛いくらいに勃ってしまっていた。

「ねぇ・・・挿れて・・・」

僕もチャックを開け、モノを取り出した。
「本当に、入れちゃうよ? 僕だって彩子さんがかな姉ぇのコスして誘うなんて反則技キメられたら我慢できない!!!」

そういうと、股布をずらし、バイブを引き抜き、そして間髪入れずに僕を挿入。
しかし・・・

「あっ、うあっ、あっ・・・」

発情しきって濡れ濡れのサキュバスま○この刺激は、9連勤で溜まっていた挙げ句その反則技をキメられ、おまけに魔力まで流し込まれた童貞にとって受容限界を超えていた。
挿入した途端中出しをしてしまい倒れ込んだ僕は、彩子さんにしがみついて未だ続く射精の快楽とその余韻に耐える(浸るというような生やさしいモノではない!)しかなかった。

「うわぁ♪筆下ろしせーえきでお○んこいっぱぁい♪嬉しいなぁ♪」
彩子さんの表情は、まさにプレゼントを貰って喜んでいる顔だった。
そして・・・
「・・・ヒロくん、大丈夫?」
心配そうな顔で、僕の様子をうかがう彩子さん。
「一瞬、意識が飛んだ気がしたよ。それだけ、彩子さんの身体が気持ちいいってコト。だから・・・また、彩子さんとしたいです!! ってか、何かまた回復しちゃってますから・・・今度は、彩子さんの騎乗位がいいですっ!」
「そこまで気に入ってくれて、サキュバス以前に女として嬉しいですよ♪」
「ただ・・・これだと彩子さんとしてるのか、かな姉ぇとしてるのかが」
「キャラになりきるのにも成功してるだなんて、コスした甲斐があります♪」
「しかし」
「難しいことは考えないで。そんなことよりセックスよ♪ 何なら、これを普段着にしてもいいんですよ♪」
「それは危険すぎる、性的な意味で。」
「だったらこの姿でいますね。私の姿に欲情して私を犯すなんて最高です♪」

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翌朝。

「おはようございます、彩子さ・・・んんっ!!??」
何と、彩子さんは未だにかな姉ぇのコスのままだった。
しかも、そのまま平然と顔を整えている。その為、お尻を突き出す格好となっている・・・

「彩子さん。朝勃ちを、処理させて貰ってもイイですか。」
「ヒロくんの生ハメ中出しなら、いつでも大歓迎ですよ♪」

二つ返事でOKだった。

「・・・わかりました。それでは、遠慮なく。」

そう言うと彩子さんの股間に手を伸ばし、ぱんつの上から割れ目を擦る。
「あんっ・・・ヒロくんの手つき、やらしくて好きぃ・・・。」
次第に、その小さな布地に染みができていく。

「もうこんなに濡らして。彩子さん、これそんなに好きですか?」
「お願いだから指で焦らさないでっ! ヒロくんのお○ん○んほしいのおっ!!ヒロくんのお○ん○んほしいのおっ!!」

ぱんつに手を掛け、ずり下ろした。

軽く弄ってやると、充分挿入できるくらいに濡らしていた。

「・・・挿れるね。」
「えぇ。」

ぐちゅっ。
「ほうっ!?」
「あぁんっ♪」

・・・凄い。
彩子さんのお○んこは、やっぱり凄い。
ぴったりと全体に吸い付いて、これでもかと僕に甘い電流を流し続ける。
動く動かないにかかわらず、僕をイかせようとするのだ。

「別に難しく考える必要なんかないですよ。さぁ、動いてください。」
そう言われ、その言葉に甘えた。

ずちゅっ、ぶちゅっ。ぬちゅっ。
ばちゅんっ、ばちゅんっ、ばちゅんっ。
僕は彩子さんの言葉と、そして何よりその躯がくれる快楽に押し流された。

そしてしばらくすると・・・
「あっ、あっ、あっ、ヒロくんのお○ん○ん気持ちいいっ!! ズコバコされるの気持ちイイッ!! お願いっ、もっと突いてえっ!!! 私のお○んこに中出ししてえっ!!!」

もう、彩子さんのお○んこで扱くこと、快楽を貪ること、そして行き着く果てにある中出しのことしか考えられなかった。

ばちゅばちゅばちゅばちゅ・・・

「あお、おおおっ!! 彩子さんっ、もうっ、イきそうですっ!!!」
「うんっ! 私もだから、一緒にイきましょっ!!」

・・・ばつんっ!!
僕は、彩子さんの腰を自分の腰にぐいっと引き寄せた。
そう、それは彼女に中出しするという意思表示であった。

びゅるっ、びゅびゅびゅるううっ・・・。

そしてとうとう、僕は彼女の中で果てた。
しかし、いつも自分でするのとは感じが違っていた。
これまで出したこともないどろどろしたモノが、尋常じゃない量で彼女の中に注がれているのが感触でわかったのだ。
それはまるで封を開けたばかりのマヨネーズの容器を握りつぶしたかのようだった。

「ひゃふぅううんっ・・・ヒロくんのせーえき、いっぱい出てるぅうっ・・・♪ こんなに濃ゆいのいっぱい出してくれるなんて、嬉しいよぉ・・・。」

「・・・ふぅ。」


「どうです、気持ち良かったですか?」
「はい。できることなら、これからも彩子さんのお○んこでヌきたいです。」
「こちらこそ。私のお○んこ、好きなだけヒロくんのオナホにしてくださいね。」

「さて・・・うわぁ、かなり付いちゃってる。」
ことを終えた僕のモノには、精液と彩子さんの愛液が混ざった粘液でべったりだ。
しかしそれを見た彩子さんは、僕の前に正座して・・・
「それじゃ、きれいにしてあげますね。」
「ひあっ!!」

何と、お掃除フェラを始めたのだ。
ところが僕の精液の匂いに当てられたのか、次第にそれは本気フェラに変わっていった。
カリクビからどこからと徹底的に、自在に動く彩子さんの舌が僕のモノを舐め回す。
まだ昨日筆下ろしして貰ったばっかりの僕が、サキュバスの舌技に耐えられるわけもない。

「彩子さんっ、イくっ!!」
僕は思わず股間に彩子さんの顔を押しつけ、思いっきり射精した。
射精中のさらなる攻撃に、足がガクガクになる。
一方の彩子さんは僕の精液を美味しそうに飲み干していく。
そして余韻がひくまでずっとそのままでいてくれた。

「ごちそうさま。これからも、いっぱい飲ませてくださいね。」

「・・・すげー・・・こんな頭ン中吹っ飛ぶくらいイったのないわ・・・」
「私に言ってくれればこのくらい、毎日でもしてあげますよ。突然のことでちょっと混乱してるんでしょうけど、サキュバスの夫が性処理の為に妻を犯すのはトイレで用を足すくらい当たり前のことなんですよ。」

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しかし、僕には一つ心掛かりなことがあった。ところが・・・

「私と結婚しましょ♪」
「断る。実はこの前」
「バイトがうまくいかなくって、辞めちゃったんだよね。でもね、気にすることないよ。私と一緒なら・・・インキュバスになっちゃえば、全然問題ないんだから。」
「え・・・やっぱり、それは・・・」
「決めたっ!! ヒロくんのこと、絶対離さない!! 結婚がハードル高いなら、まずはお友達から始めましょ。もちろんセックスありのね。」

・・・2ヶ月後。
トライハート・エレクトロニクス 龍山プラント・龍山デザインセンター。
昨今の家電業界は最早国内生産では採算が取れず海外生産が当たり前となっているが、このトライハート・エレクトロニクスは「適正な条件の雇用を用意し、良いモノを生み出すのも立派なCSR活動」と考えている為国内生産を推し進めているのである。
もちろんサービス残業とは無縁の、幸川県でもトップクラスのホワイトである。
ここが、彩子さんの勤務先だった。

彩子さんの紹介で、僕もここの出荷作業員として働き始めてはや1ヶ月。
バイトではあるモノの時給が良く、基本的に空気を読むような場ではないので気は楽だ。
但し、彩子さんがデザインセンター所属の正社員であることから時間は余り多くない。
と言うより、会社の方針として共働きをいいモノとは思わないのである。

特に僕達のように魔物娘とのカップルの場合は・・・
「・・・残念だけど、君は解雇。これは本社人事部からの指示よ。」
そう、いつでも解雇されることを飲まなくてはいけないのだ。

もちろん、当然その理由を聞く権利はある。

「ちょ、ちょっとどういう事です!?」
「デザインセンターCブロック所属、御浜 彩子。これ、あなたの奥さんでしょ?」
「いいえ、求婚されたことはありますがまだ友達の関係です。」
「御浜さんにもこの話は行っているけど、求婚を拒んだ理由が「自分が失業中だから」なんですってね。彼女に言わせれば、」
「ヒロくんが無理に稼ぐ必要はないわよ。私が稼ぐから。」
「彩子さん!?」
「ね、もう来月中には式を挙げましょ。」

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・・・彩子さんは、普通に家庭を支えていけるレベルの給料を貰うほどになっている。なので、確かに僕が働く必要はない。
とは言えさすがにヒモになるのは・・・と、いささか抵抗感があった。

ところが、ここは親魔物領の幸川県。
そもそもヒモや専業主夫は半ば当たり前である。
仕事をバリバリこなす正社員の彩子さんといち作業員の僕。どっちが折れるべきかは、もう言うまでもなかった。
そしてこの選択が正しかったことは、3ヶ月後にわかることになる。

「・・・それでは、塩胡椒を加えてくださいねー。」
デザインセンター1階にある、家庭科室のような部屋。
トライハート・エレクトロニクスは各拠点にこのような施設を設けている。
「それでは、今日の講座はこれで終了です。頑張る奥さんに作ってあげてくださいね。」
そう、専業主夫養成講座だ。

「宏嗣くん、なかなか上手いじゃない。」
元々自炊は苦手な方ではなかったこともあり、講師の優奈(ゆうな)さんに褒められることも多くなってきた。
「お買い物は結構上手くやってるみたいだし、奥さんに働いてもらうのは正解だったかも知れないわね。」
「いえ、家事も彩子さんの方が上手です。結局僕は何もかも頼ってばかりで・・・」

「あぁっ♪これヒロくんが作ったの?」
「ええ、そうですよ・・・って彩子さん、何でこんな所に!?」
「それじゃちょっとつまんじゃお♪・・・ヒロくんやっぱり上手だわぁ〜」

仕事を終えた彩子さんが、いつの間にか調理実習室にいたのであった。

「ヒロくんのお料理でお腹を満たしたらぁ〜、今度は、ア・ソ・コ♪も満たして欲しいなぁ〜」
「ちょ、こんな場所で何言ってるんですかあああっ!?」
しかし、優奈さんは至って平然とした表情で僕達を見ている。
そう、魔物娘が多く働くトライハートではこんなのは日常茶飯事なのだ。

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・・・そのクルマの名前は、”Exciting Dressy”から取られているという。
確かに美しく、それでいてどことなくわくわくさせる部分がある。
しかしながら、それに乗る彼女、自称「僕の将来の妻」はそれ以上に美しく、興奮する。
そして、その自称はいずれ、名実共に真実になるだろう。

何せ、彩子さんほど美しく、優しく、更に自分吐息もぴったり合う女なんてまず出てこない。
それに、家に帰ると文字通りサキュバスとしての顔を見せるのだ。
鍵を閉めた途端ディープキス。
僕があまりの快楽に意識をやると、気が付くとベッドの上に運ばれている。
しかも、彼女はあの服に着替えた状態だった。

先程のディープキスの余韻で、僕の身体は完全には自由に動かない。
彩子さんは僕のモノを優しく取り出し、丁寧に愛撫する。
そして、ある程度硬くなると自ら跨り、股布をずらし、腰を沈め、僕を暖かい膣の中へと迎え入れる。
そして迎え入れた僕に対し、濃厚な愛と快楽のおもてなしを行うのである。

その快楽は、未だにとても抗えるものではない。
そして、抗う気など起きない。
そもそも、抗わせてなどくれない。

僕は完全に、彩子さんの用意する、優しく僕を抱きしめる快楽の檻に取り込まれてしまったのだ。
それではいけないと脱走を試みたこともあったが、結局は快楽に流されて再び収監されてしまった。

・・・

・・・

何度目かの「脱獄」失敗のあと、彼女に言われた言葉。
これが頭の中をぐるぐる回り、「脱獄」をする気を鈍らせる。

「ヒロくん、ここから逃げないで。私を一人にしないで。ヒロくんは、ここでずっと、私に甘えていてください。私のそばにずっといてください、愛しの旦那様。」

「終身刑」になるのは、もうこの時点で決まってしまったのかも知れない。
そう、彼女の愛情という名の、甘い監獄の中での終身刑が・・・・・・。
14/06/14 00:16更新 / ぜろトラ!

■作者メッセージ
今回は完全に、「もしも自分の前にさっきゅんが現れたら」と言うシチュで描いています。
そのため、話題にうちの子まで引っ張り出してきました。
何と言うか、サウジドリフト並みに危険領域突っ込んでるような・・・。

※かな姉ぇについて。
正式名 要・Ixlant・新木【かなめ・いくすらんと・あらき】。
図鑑とは一切関係のない私の事実上の「看板娘」で、身長178cmのさっきゅん。
黒髪ロングで改造和服で揺れまくり、清楚系の優しいいいんちょキャラでありながらアッチは最高という、私の趣味を満載したキャラとなっています。
(気になったらpixivとかで検索してやってください・・・)

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まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33