読切小説
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死から蘇った村
とある村……
多くの村人達は流行り病で命を失っていた……。

「神よ!何故妻を!息子を!娘を!奪うのですか……」

とある妻子を病で亡くした男もその一人だ。
彼は神官だった。
しかしもはや神は信じられなかった……。

(……生き返ってほしいか?)
 
「!?誰なのですかあなたは!?」

突如謎の声が聞こえた。
しかし周りを見渡しても誰も居ない。

(誰でも良いだろう……、願いを叶えてやる。
ただし大きな代償を払うがな……)

「代償!?大切な家族以上のものなんてあるか!?だから……!!」

(……分かった)

その言葉が終わると同時に男は意識を失った……。






(ああ……これが死って事なんだ……)

真っ暗な闇に落ちていく者が居た。
自分が死んだとその女は思った……。
このまま、永遠の眠りに……。

(……嫌!?まだ死にたくない……!?)

女は抗う。
死にたくないと光を求めて。

(会いたい、会いたい、会いたい!!)

その為に何かを捨てていく。
大切だった何かを、一番大切なものを取り戻す為に。

「あ……、ああああああ!?」

声が出た。
自分が土の中に居るのが分かる。
女は勢いよく地上に出た。

「あ、ああ……あなたぁ♡」

その身体は腐っていた。
鍛え上げた肉体は男を誘う柔らかな媚肉へと変化している。
かつての剣技も腐った脳味噌では思い出せない。
何かが欲しい……、それを求めて歩きだす……。



そして目が覚めた男は、外を見渡し動揺した。
何故なら……。

「……好き♡大好き♡」

「エリ!ああエリ!」

死んだはずの婚約者と腐肉の身体と交わってる男が居た。

「ああ♡美味しい♡ショウくんのチンチンからでるのがおいしいよぉ♡」

「カナちゃん大好き♡だからもう死なないで♡」

亡くなった幼馴染の少女は、長くなった舌で幼馴染の少年の性器をいとしそうに舐めていく。

「あなた……♡村長になったのね♡頑張ったわね……♡」

「君がいなくなって儂は……」

「爺さんになっても泣き虫ね、でも♡ここは変わらないわね♡あん♡」

村長の老人は、綺麗な娘に優しく抱きしめられながら愛されている。
その娘の顔は、確か15年ほど前に亡くなった村長の奥さんの若い頃の姿の絵と同じだった。

死んだ恋人が、友人達が蘇っていた。
彼らは共通して、自分の愛する人を見つけると交わり合っていた。

「ガアアウゥゥゥゥ!」
「アナタ!アナタ♡もっと激しくやって良いから♡もっと私に全部出して♡だから離れないでぇ♡♡」

知性が無い者も居た。

「あなたと離れたくないの♡♡だからね♡私の中で永遠にいるの♡それがあなたの幸せよ♡」

「ああ♡絶対に離れない♡」

「ああ♡♡あなたの大きいのがぁ♡」

半透明な大きな檻になってる下半身に夫を閉じ込めている女も居た。

「パパ(あなた)ぁ♡♡愛してる♡♡」

「リーザ!?何をしてるんだ♡あ、そこは!?」

「ああ♡やっぱりここが弱いんだねぇ♡ママの言った通り♡」

父親の弱いところを責め、でた精液を美味しそうに舐める娘もいた。

「ど、どういうことだ!?」

「ママね♡私の中に今いるの♡♡パパの弱いところ教えてくれたの♡♡」

「な、なんだと!?」

「ええ♡私はリーザの中にいるわ♡」

「シーザ!?」

そして娘の中からは透明の姿の亡き妻の姿が現れた。

「ねえ、お願い♡リーザもあなたの事大好きなの♡」

「お願いパパァ♡」

「「一緒に愛してぇ♡♡」

「あ、ああああ♡♡シーザぁ♡リーザぁ♡気持ちいい!気持ちいい♡好きだぁ♡」

「パパぁ(あなたぁ)♡♡好き♡好きぃぃぃ♡♡もっと激しくしてぇ♡♡♡」

父親はそして妻の魂をその身に宿した娘ごと豪快に犯すのであった。

しかし交わってる者達は幸せそうだった……。

そして……

「アナタ……♡」
「ソフィ!ソフィ!」

そこにいるのは男の妻であるソフィだった。
かつて女騎士であったソフィは生気がない肌をしているが、顔はかつてのままであった。

だがしかしその肉体は違った。

「こんなだらしない身体になってしまいました……♡」
「全然問題ない!どんな姿でもお前はソフィだ!」

その肉体はかつての引き締まった騎士の身体ではなく、だらしなく肉体は緩み、しかし女らしさが残された身体。
引き締まった腹は、柔らかで何人もの子供を産めそうなお腹へ。
美乳サイズだった胸は、少し垂れ気味だが以前の何倍も大きくなり指で触ったら吸い付くような柔らかさの胸。
そして引き締まった尻から、何人でも産ませてもらえるような安産型の尻へと変わっていた……

(願いは叶えた……、代償を払ってもらう……)

再び謎の声がした。

「代償?何をすれば良い?」
(簡単なこと……、お前達は永遠に交わり続けろ……、その快楽こそが我が力となりその力を更に広げられる……)

その言葉が終わると同時に妻は口付けをする。

「アナタ♡♡もう、限界♡♡アナタのがほしいの♡だから……♡」
「ああ!俺もだ!ああ!気持ちいい!!」

そのまま妻を押し倒して中に挿入する。
すっかり性器は濡れており優しく受け止めていた。

「ああ♡もっと♡♡私にまた子供を産ませるくらいに♡♡」
「ああ!産ませてやる!何人でも!」

妻は夫をその身体に抱きしめる。
その戦士の逞しい身体から女の柔らかさが詰まった身体に。

「ああ!柔らかい!おっぱいもお腹も!」
「ああ♡♡おっぱい吸われて母乳出るぅ♡♡」

母乳さえ出てきた。
しかしそれは子供を産むための母乳ではない、自分達と同じアンデッドへと相手を侵食するための母乳だ。

「ああ♡美味い♡最高だ!」
「ああ♡もっとすってえ♡♡もっとぉ♡」

しかしそんなことはどうでも良かった。
再び愛する人と愛し合える、その喜びが何よりも勝った。

「ああああああ♡♡出てる♡♡アナタのがたくさん♡♡」
「止まらない♡♡精液も腰も、喉も止まらない♡♡」

絶頂してもまるで止まらなかった。
母乳が肉体を何度でも交われるように作り変えているからだ。

「あなたとリーザのおかげで私もあなたに触れられるわ、ありがとう♡」

「ママぁ!やったぁ♡」

「シーザ♡良かった!またお前に触れられる!」

気づいたら母の霊に取り憑かれていた娘の側には母が触れられる肉体を取り戻して現れた。

「だからね♡親孝行な娘と一緒に愛してほしいな♡」

「んぐっ!?な、何を!?あ、あjjptmgu_omvmj!?」

そう母は言うと夫にある薬を飲ませる。
それは……

「うわぁ♡パパがオチンポいっぱいのバケモノに♡」

「これならママと一緒に愛してもらえるでしょう♡」

触手薬であった。
それを飲んだ父親は男性器の触手を何本も生やす肉塊へと変貌したが、親子はそれを見て妖しく微笑む。

「パパァ♡壊れるくらいして良いよ♡」

「もちろん……私もね♡」

その声を聞くよりも早く触手は動き……

「いぎゅぅぅぁ♡♡お尻にも♡♡あぎゅぅぅ♡♡」

「おほぉ♡♡もっとぉちょうだいぃぃ♡♡」

二人の穴という穴に触手は入ってきて二人を犯し尽くす。

(交わるがいい……、お前達に終わりはもうないのだから……)

人がいなくなっていた村から悦びの声が上がり続けていた……。




そしてそれから数年後、そこには人は居なかった。
居たのは蘇った死者とその眷属となった者達……、そして……

「オギャア!オギャア!」

その者達から産まれる新たな命であった。

(新たな命が誕生するまで力が回復したか……、いずれはこの世界すらも……)

そしてその蘇りの力は広がっていく……、少しづつ着実に……
24/01/08 07:12更新 / デーカルス

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