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第十話 成果確認@

エドは第四層の資料区にいた。
作戦の最終段階として、成果を確かめるためである。
既に幻覚魔法は解け、薄暗かった資料区は光魔法で明るくなり、粗末な木の床は踏み心地の良い赤い絨毯に変わっている。
「さて、エムリスはどこだ?」
さほど探す間もなく、資料区の一角から喘ぎ声が聞こえてきた。
本棚の陰からそっと様子をうかがうと、八本の触手に身体を預けるエムリスと、慈愛の表情でそれを受け入れるパスティナの姿があった。
エムリスは全身を触手でなぶられながら、狂ったようにパスティナに腰を打ち付け、快感を貪っている。
「っああ……頭が壊れる……二つの感覚が暴れて……頭が……」
「大丈夫よ〜。じゃあ、次は神経接続魔法をお勉強しましょ。ちぎれた手足をつなぐのに、とっても便利な魔法なの。術式は……」
パスティナが魔法書を開き、エムリスの手を握ると、エムリスの手の先に魔法陣が展開される。
「待って、待ってくれ、少し休ませて……」
「だ〜め、しっかりお勉強しましょ?」
「頭が……くらくらして……何も考えられないんだ……」
「わがまま言う子には〜、魔力を流してむりやり術式を発動させちゃうから」
「待っ……!うっ!!!いぐいぐいぐいぐいぐ!」
術式が発動した瞬間、パスティナの感覚神経に接続されたエムリスは腰を反らし、簡単に絶頂に達した。
断続した絶頂がエムリスの脳を襲い、ショートしたようにバチバチと弾ける。
「ああああああ!!!止まらない、なんだこれ、パスティナはこれをずっと!?」
「そうよ〜。私もずっと気持ちよくて、んっ!イキっぱなしなんだから。それじゃ、次のお勉強は」
「やめろ!勉強どころか、バカになる!バカになっちまう!」
「身体で覚えるって言うでしょ〜?お勉強は楽しく、気持ちよくなきゃ。次は、感覚倍増魔法にしましょうか。これを使えば、視力も聴力も、もちろん感度も倍増♪」
パスティナがエムリスの手を握ると、無情かな、その先に魔法陣が展開される。
「死ぬ!イギ死ぬ!やめろやめろやめろ!!!」
「だ〜め」
術式が強制的に発動した瞬間、エムリスは白目になり、反射的に腰を離そうとする。
それをパスティナの触手が引き戻し、無理やり腰を振らせるような形になる。
「あああああああああああ!!!」
どぷっどぷっと、パスティナの性器から白濁した性器が溢れ、絨毯に零れ落ちる。
脳を引き裂かんばかりの快感がエムリスの思考を蹂躙し、めちゃくちゃにひっかき回す。
がくり、とエムリスは涎を垂らしながら失神した。
「ふふふ。ほら、頑張って」
パスティナがエムリスの口にキスすると、エムリスの目に理性の光が戻る。
「もう……無理……」
「じゃあ、次は血行操作魔法ね。血行を緩やかにして止血したり、反対に身体の一部を元気にしたり、とっても応用が効く魔法なの」
「許して……」
「大丈夫。一流のお医者さんになるまで、私がみっちり教えてあげるからね〜。エムリスお兄ちゃん♪」
エドは無言で本棚の陰から離れ、螺旋階段に向かう。
エムリスの脳みそが、快感でぶっ壊れないことを静かに祈りながら。



第三層の居住区は、収容所のような殺風景な景観から、ちょっとした高級ホテルのように変化していた。
エドはまだかすかに嬌声が響く廊下を歩き、品の良い木製の扉の前で立ち止まる。
ガルニアが病人の演技をしていた部屋だ。
エドは音を立てずに、静かに扉を開いて中の様子をうかがう。
「んああっ!!!雑魚お兄ちゃんのガキチンポなんかに負けるわけがないのだ!!!」
「クソッ!さっきから俺をガキ扱いしやがって!」
幻覚魔法が解けて、殺風景で粗末な部屋から豪華なホテルのようになった部屋の、ふかふかのベッドの上で二人はまぐわっていた。
ライルはバックの体位で激しく腰を振り、ガルニアは枕に顔をうずめて喘いでいる。
「ガキで雑魚チンポなのは事実であろう。フー!フー!まだ我を屈服できておらぬではないか!」
「俺はもう十六だ!ガキじゃねえ!」
ライルはガルニアの鱗に覆われた尻尾を掴み、さらに激しく攻め続ける。
「フ―!フー!じ、十六なんて、まだまだ赤ん坊みたいなものではないか」
「くそっ!思い知らせてやるッ!屈服させてやるッ!」
ライルはガルニアに覆いかぶさり、肩越しにキスをする。
じゅるじゅると水音が響き、二人の目が霧がかかるようにぼんやりとしていく。
「はー、はー、ガルニア!ガルニア!」
「ライル!ライル!」
腰の激しさを更に速め、二人は名前を呼び合いながら同時に絶頂した。
「「がああああああああああ!!!」」
どくどくとペニスから精子が放出する瞬間、二人は背中を反らせて獣じみた嬌声を上げた。
ぐったりとした二人は、ベッドの上に並んで横たわる。
「はあはあ、どうだ……参ったか……?」
「ふーふー……まだまだだ、ザコガキ……」
「なんだと……?」
「だから……」
ガルニアはライルの口に、小鳥が啄むようなキスを何度もした。
鱗に覆われた手で、ギンギンになったペニスを優しくさする。
「もっと強いところを見せてくれないか、ライルお兄ちゃん?今度は顔が見えるのが良い」
「ああ、いいぜ。お前が参ったって言うまで、いくらでもしてやるよ」
二人は横たわりながらキスをして、ゆっくりといたわり合うように交わりはじめる。
すると、ライルの頭越しにエドの姿を見とがめたガルニアは、邪魔をするなと険しい視線を向けた。
エドは静かに扉を閉めて、次の階層へと歩を進めるために螺旋階段へ戻っていった。

20/06/08 19:14更新 / KSニンジャ
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