物乃怪複鳥草紙 −赤鬼乃巻−
「美味いねぇ。打ちながら飲む酒はまた格別だ。」
盃を呷り喉を鳴らしながら、石を盤に打つ鬼がいう。
「だねぇ姉者。酒好き、碁好きにとったら桃源郷みたいなもんだね。」
柄杓で盃を満たしながら、もう一人の鬼が答えた。
「で、前のより美味いかい？」
碁盤とにらめっこをしながら俺は尋ね、そして頭を掻く。
「おう、前のと違って深みがあって余韻が残る。アタイ好みだ。」
「アタシは前の方がよかったな、すっきりとしてて後味がさらっと流れるようで。」
二人の鬼が別々の好みを主張する。
深みがあり余韻が残る方が好きだとったのが姉の椿で、すっきりと後味が流れるような方が好きだと言ったのが妹の牡丹だ。
「なるほど、今度は二人とも美味いと言ってくれるような仕込みをしてみるか。」
盤を見て唸り、指した一手。
だが、相手の椿は間を置かずに次の手を打ってくるのでまた頭を掻き次の手を考えなければならない。
「おいおい、そんな渋い顔しながら打つんじゃないよ。もちっと楽しく打とうぜ。楽しくっとと、牡丹零れそうになったじゃないか。」
「すまん姉者。でも鳥丸、姉者の言う通り楽しく打たないと面白くないだろ。」
椿と牡丹はそういうが、こちらには自尊心ってものがある。
楽しくなんてそんな余裕はないんだよ。
「一理あるが、俺は勝ちたいんだよ。正々堂々と。」
盃を呷ると、椿が呆れた声を漏らす。
結局その後は十二手先に俺が打つ手がなくなり投了した。
「さて、二人とも鳥丸とまぐわうことが決まったところでどっちが先か決めようか、姉者。」
「おう、加減はしないぞ牡丹。」
「それはアタシの台詞だって。」
さっきまで座っていた場所に牡丹が座り、俺は土壁に凭れかかり二人の対局を観戦する。
局が始まると碁盤は瞬く間に白色と黒色に染まっていき、互いが何手先も読みあいっていく。
手の中には幾つもの碁石が握られ、相手が置くや否や自らも石を置き囲った陣地の石は小指で巧みに盤外へと弾きだす。
またその間も酒を飲む手は緩まず、呷っては俺の方へ盃を差し出され酌をしてやり二人は飲み続けていった。
局は進んでいくが実力が拮抗しており地数が同じで引き分けて次局へ持ち込まれる流れが続いていく。
白勝ちなんてものはなく、第九局目に来た時姉の椿の手が一瞬止まる。
見る限り下手は打っていないと思うが何かあったのだろうか。
そう思っていると二人の手は止まり九回目の引き分けが成立した。
そして第十局目、ここで椿と牡丹の雰囲気が一変し張り詰めた空気が流れる。
俺は盃が自分の方へと向かないので、樽の中から少々拝借し二人の美女を肴に酒を飲み始めた。
しかし、盤とにらめっこをしている姿を見ると出会った頃を思い出す。
仕込み用の清水を汲みに来た時に、木々の隙間を縫って聞こえてきた碁石を打つ音。
皆は聞こえぬと言っていたが俺はその音が気になり、他の者を先に帰らせ音の方へ向かうとそこには酒を飲みながら碁を打つ人外の姿があった。
本来は物乃怪を見たら逃げるのが筋だが、碁の棋譜が気になり側へと近寄っていく。
俺も三度の飯より碁が好きな碁狂いだ、人外だろうが物乃怪だろうが打ち手や棋譜が気になって仕方がない。
目と鼻の先というところまで近づいたところで二人の対局が終わり、こちらに気付かれて目があった。
まあ、その後は意気投合して碁を打ってまぐわって酒蔵の息子っていうのを話して酒を持ってくる条件で解放してもらったんだが・・・。
「終わったーっ。姉者に久々に勝てたぞ。さあ、鳥丸。おいで・・・。」
両手、両足を広げて誘ってくる勝者の牡丹。
敗者の椿は碁石と碁盤を奥へと片付けている。
俺は立ちあがると着ていた作務衣を脱いで牡丹へと覆いかぶさり酒臭い唇を奪い押し倒す。
「ちゅ・・・っ、唾液なのか酒なのかわからんな。」
「さっきまで飲んでたからな・・・。ちゅぷっ。」
絡め合い液体を交換して胃へと流し込み互いに舌を扱いて口内から劣情を高めていく。
息がかかり目が蕩けそうな表情を見ると興奮の度合いを越え魔羅がギンギンに反り返り彼女の腹を押し擦る。
「ぴちゃっ、おいおいアタシの腹に熱いのが押しつけられてるぞ。一回抜いとくか？」
顔の横で手をワキワキとさせて聞いてくるが手淫では出したくない。
「いや、射精すのならここだな。」
片手を蜜壷の方へと持っていき、秘所の辺りを触り自分が精を吐き出したい場所を指す。
優しくじらすように軽くなぞると指には濃く糸引くものがまとわりつく。
「おいおい、準備万端だな。」
「あっ・・・。そりゃ、あれだけ濃厚なのをすればな。んっ、本当に膣内で出すのが好きだね。」
「ああ、そりゃもうな。」
「来いよ。その金棒みたいなデカ魔羅をアタシに入れて膣内で精を吐き出しておくれよ。」
その言葉を待っていた俺は、牡丹の腹を魔羅で擦りながら秘所まで滑らせ蜜壷の入口にあてがうと一気に貫いて最深の子宮口近くへと到着させた。
「おっほほぉぉ！！一気にか！うほぉ、肉が。肉が掻き分けられる感触・・・。たまらないねぇ・・・。」
彼女が魔羅の感触を楽しんでるうちに、腰に手をかけ抱き寄せると体位を入れ替える。
正常位から騎乗位へ変え、さらに身体を起こして地蔵抱きの形へ持っていった。
「んぁ・・・、細かな振動で擦れて・・・。はふぅ・・・、気持ちいい・・・。あん・・・、もしかしてこの体位・・・。」
「察しの通りさ。」
両手を尻へと持っていき、熟れた桃の様な尻肉を目一杯揉んでその張りと肉量と柔らかさを堪能していく。
「くひぁ！揉まれるのいい！いい！もっと乱暴に！もっと力強く揉んで！」
「言われずとも！」
ちぎれるのではないかというほどの力で肉をつかみ揉みしだいていき、悦を与えていくと膣肉も俺の魔羅を締め上げてくれる。
「あーぅ！揉むだけじゃなくて突いて！激しく！子宮口が疼いて狂っちまうから！」
「我がままだな！」
牡丹の要望に応えて高く持ち上げて叩きつけた。
持ち上げた箇所が腰ではなく尻だったので彼女に走る快楽の電流は凄まじいものだろう。
膣肉がまたキュンキュンと締め上げてくる。
「だ、駄目！これ、これ凄いの！はぁう！あっ！狂ぅ！今度は魔羅で狂っちまう！」
「狂えよ！その方が感じるだろう？」
叩きつけていく中で、床は汗と愛液でグショグショになり飛び散る音が興奮に拍車をかけていく。
膣肉が絡み付き、魔羅が肉をかき分け、また愛液が滴り、艶声が洞窟中に響き渡る。
その横では豊満な胸を揺らしながら揉みしだき淫豆を弄り慰めている椿の姿があった。
「二人とも、アタイそっちのけで激しいじゃないか・・・。」
「ああ・・・。あっ、姉者も・・・。ひゃん！あん！い、いやら・・・。あひゅん！し、い・・・。」
「お前が言うなよ牡丹。椿こっちこいよ。」
「あひぃ！なんだい、いいところだったのに・・・。」
股から蜜を滴らせ四つん這いになってこちらへと椿がきた。
「お前の唾液が飲みたい。くれよ。」
舌をだらしなく出して彼女の瑞々しい唇を誘うと、顔が近づいてきて口が重なり合う。
俺の頭を両手で押さえて舌で塗りたくる様に唾液を口内へと送ってくれる。
それに応えて椿の中を乱暴に舐めまわして気分を高めていく。
無論その間も腰と手の動きは休めずに牡丹の尻肉を手で、膣肉を魔羅で貪り続けた。
「あっ・・・、ちゅぶ。ちゅむ・・・、んっ！？んんんっ・・・。」
「あひっ！もう！もう！意識が！意識が！！」
高みへ昇り射精するために牡丹と交わる速度を上げて、椿の口内から全てを吸い尽すぐらいの強さで唾液を啜っていき。
「鳥丸！鳥丸！あうっ・・・！んんああぁぁー！」
「ちゅーっ！？・・・！・・・！・・・！」
椿は口付けだけで達してしまい、牡丹も膣肉を抉られて達するが俺は達することが出来ていない。
「ちゅっ、ぽっ。おい牡丹、先に絶頂くなよ。」
「はぁ・・・、はぁ・・・。す、すまん。」
「駄目だ。勝手に動くからな！」
達したてでキュンキュン締め上げてくる蜜壷を俺はまた乱暴に持ち上げては叩きつけ持ち上げては叩きつける。
「いぎぃ！？と、鳥丸！激し、い！絶頂ったばかり、だから！敏感！びんかんんぅぅ！」
苦しそうに快楽を得て、訴えてくる彼女を無視し、膣内を貪る速度を上げていく。
大量の愛液が魔羅に掻きだされ、酒と汗と愛液の匂いがさらに興奮をさせてくれる。
「く・・・、苦しいけ・・・。・・・ど。気持ちい・・・、い。あへぇぁ！もっと！もっと！かはぁ！削っ、て！貪っ、て！」
「まだ締めてくるか凄いぜ牡丹！」
「止まらない！止まらないの！ああぁぁ！駄目！また！また絶頂くぅ！」
「もう少し待て！俺も射精そうだ！」
「うはん！そ、そんな！そんな、こといわれても！あはぁ！きちゃうの！」
牡丹はもう限界か、こちらもいつ射精してもおかしくない。
「そうか！なら一緒に絶頂くぞ！」
「いっしょ？いっしょにいく？ふああぁぁ！」
尻肉を指が埋まるほど思いっきり掴んで持ち上げて勢いよく叩きつけ子宮口へ当てると。
「おほほぅぅぉ！い、いくぅぅ！あへぁぁぁぁ！」
絶頂った締め付けで俺も達して子宮から蜜壷まで精液で満たしていった。
「ひっ！！なにこれ！しきゅうに！しきゅうにせいえきが！あひゃああぁぁ！」
どうやら子宮口から精液が入っていくだけでまた絶頂ったようだ。
二度の連続絶頂で、眼から涙、口から涎と舌をだらしなく垂らして惚けており目の焦点が定まっていない。
俺は優しく石畳の上に寝かせてやり魔羅を引き抜くと、足をひくつかせながら蜜壷から精液が音を立てて流れ出てきた。
その光景に生唾を飲んでいると、腕に柔らかい二つの果実が押しつけられる。
「牡丹が終わったなら次はアタイだ。待ってたんだから可愛がってくれよな。」
柔らかなものに包まれて誘惑に負けると椿を引きよせて、その見事な乳へむしゃぶりつく。
この姉妹、牡丹が桃の様な尻を持っているなら椿は西瓜の様な胸を持っている。
そして、それを同時に愛せている俺は何と果報者なのだろうか。
どこかから、何か聴こえてきてる気もするが無視だな。
「それにしても牡丹の時は尻、アタイの時は胸。本当に鳥丸は好きだねぇ。んぅ・・・。」
「これほどのものを放っておく男はただのバカさ。それに・・・。」
力を入れ指を胸に沈めてたわわに熟れた実を揉みしだいてやる。
「好きだろ？こうされるのも。」
「あふっ、確かに好きだが・・・。くふっん。は、初めは一方的に犯されてるだけだったのに今じゃアタイらがお前の虜になってるな。ふあぁ・・・。」
「ふふふ。俺もお前らの虜さ。」
形を変えていく果実。
喘ぎ声を漏らす椿。
その声に興奮していき、次第に堅さを失っていた魔羅も堅固さを取り戻していく。
「くぁ・・・。そろそろいけるだろ？入れてくれよ。」
「ああ・・・。」
蜜壷に魔羅をあてがい、ゆっくりと膣内へ入れていくと。
「はああぁぁ・・・、きたぞ！太いの！もっと激しくしてくれよ・・・。くぁ、なんでゆっくりなんだよ。」
掻きわけるように奥へと緩やかに進ませていき、途中で歩を止めてやる。
「ああぁぁ・・・。じ、じらしか？今回は、ふぁ・・・。じらしなのか？あふぅ・・・。」
キュンキュンと締め付けて魔羅を飲み込もうとしてくるが腰を掴み落とさせないように固定した。
「なあ、動いてくれよ・・・。こんな生殺しじゃ狂っちまう。」
懇願して、涙目になる椿。
この可愛い顔が見たくてつい意地悪をしてしまう。
「そんなに欲しいか？」
「ああ、頼むよ・・・。」
「じゃ、いくぞっと！」
不意打ち気味に最深まで入れてやると歓喜のあまり膣肉が今まで以上に締め上げて魔羅を離さない。
「きゃふっ！？ああぁぁ・・・、全部。全部入ったぞ・・・。」
トロンっと蕩けた目をしてこちらを見るので思わず抱きしめて腰を動かしてしまう。
「あっ・・・。あぁ・・・、奥まで。奥まで突かれる・・・。はぁ・・・。」
互いを抱きしめ合い椿の腰、俺の腰が上下して豊満な乳が俺の胸板に押しつけられ擦れていく。
揺れはしないが形を変えていく乳房、胸板の上で転がる乳首。
それはお互いに興奮を高めて腰使いが激しくなる。
「激し・・・、い。あふっ、貪られる感じ・・・。ああぁぁ・・・。たまらない・・・。」
「もっと激しくいくぞ？」
「こ、これ以上・・・？ああああ！？は、速い・・・！ふぁああ！！」
狂う様に蜜壷内に魔羅をたたきつけて、快楽を得ようと乱暴に腰を振り媚肉を掻きまわす。
「あ・・・、あぁ・・・。ひぃ・・・、ひゅー。ひゅー。」
「ふぐぅ・・・。ぐぅ・・・。ああ・・・。あぐぅ。」
ふと目線を下へとやると押しつけられて形を平たく潰れた乳房があった。
胸板でこの感触を味わっていたいが、揉みしだきたい欲求に駆られる。
「あふぅ・・・。どうした？胸ばかり見て・・・。あん！」
「ちょっとな。」
欲求に負けて、地蔵抱きから騎乗位へ変えて椿を上に跨らせた。
「ふ、深い・・・！あぁ・・・、奥に！奥に！」
子宮の入口をこじ開けて、魔羅が内側に顔を覗かせるまでに奥へと入っている。
だが、俺の望みはこんなものじゃない。
張りの良い肉付き、自己主張の激しい二つの乳豆。
たわわに実った二つの淫らな果実。
これを手にとりたかったのだ。
手を伸ばして、豊かに実ったものをわしづかみにする。
「あっ・・・。また胸、ふぁ！かよ・・・っ。そん・・・っ！ひゃっ！なにアッ！タイの・・・、ふぐぅ！乳はっ！いいの・・・、あぐぅ！かよ・・・、ああぁぁ！」
「いくら揉んでも飽きないよ！この乳とあの尻は！誰にも渡したくない！」
沈み込む指、力強く揉む度に乳は形を変えていく。
その感触は突きたての餅のように柔らかく、求肥の様に弾力がある。
そして零れ落ちそうな果実をまた味わいたくなり身体を起こして舌を這わせた。
「ふぁあ、舌が・・・。ジンジンくるな・・・。あふっ・・・。」
じらすように乳輪の周りを舐めまわす。
味わいながら舐り、吸いつく。
乳房を、乳首を丹念に強弱をつけながらその乳堪能する。
吸われる度に膣がしまり、舐られる度に媚肉が波打ち、動く腰からの刺激が強くなる。
締め付けてくる膣肉に応えるように互いに快楽を与えあう。
「両方が・・・、ああ！激しいぃ！あくぅ！」
「乳が！乳が！あふぅ！あぁ！ジンジンきてるぅ！」
俺の頭に腕をまわして椿は喘ぐ。
その声に誘われて更に吸う強さと腰を振る速度が上がっていく。
「飛ぶぅ！あへぇぁ！とんでっちまうぅ！ああぁぁ！」
「俺も・・・、射精るっ！」
「ああぁぁ！なか、だ・・・。くひゅぅ！そこいがいはぁ、みとめないぞぅ！ああん！」
「無論だ！そこ以外に射精す気は毛頭ない！」
「そそいでぇ！こだねをぉ！ああぁぁ！はらんじゃうぐらい！いっぱいになるまでぇ！ひゃぐぅ！」
「くっ！」
締め上げられて得られる快楽が限界に達して俺は椿に膣内へ精を解き放つ。
「おほぉ！ぼたんにもだしてるにぃ！あひぃ！こいの！こいのがぁ！しきゅうにはいってくるぅ！あああぁぁぁ！」
二回目の射精とは思えない量の精液を膣内に注ぎ込んでいき、ともに絶頂を迎えた。
身体に残る余韻に浸る椿だが、こちらはまだ射精し足りず硬いままだ。
「椿・・・。」
「な、なんだ・・・。」
「すまん。」
彼女の了解を得ないまま、唇を奪い腰を動かし始める。
「ちょっ・・・。ちゅぷ、ちゃぷ。いまは・・・。んぅ！」
舌を絡め唾液を吸い上げ、きつくきつく抱きしめる。
打ちつける腰もまた荒々しくなっていき、それは獣同士が交わっているようにしかみえない。
「んんぅ！むぅっ！んっ！んっ！」
この快楽を話したくないと口内を舐り、腰を打ちつけ、乳と胸板が擦り合わさる。
「ちゅばぁ、と、とりまる！んぅ！とりまる！はなすなよ！あたいらを！」
「ああ！お前達は俺のものだ！一生！一生だ！」
その言葉で膣肉は強く締まっていき魔羅もそれに応えて膨張し、想像以上の刺激が襲いかかってきた。
「またいくぅ！いくぅ！あああぁぁぁ！」
「俺もまた・・・。」
早い、まだ絶頂にいくには早いと。
この膣肉をまだ味わいたいと頭の中では思うのだが椿の膣と俺の魔羅はそれを許してくれず、締め付け膨れ上がり意識が遠のくほどの快楽が全身を走り抜け。
「ああああ！い、いくうぅぅぅ！」
「うおっ！」
彼女の中に全てを吐き出すように大量の精を出した。
濁流の様に射精し、膣内を白く染め上げていき椿は身体中でそれを受け止めてくれている。
子宮の内部まで押し広げるほどの量を射精して、ようやく俺の性欲は落ち着いた。
「あ、あついの・・・。あぁ・・・。やけどしそうだ・・・。」
「・・・。ふぅ。」
牡丹と違い意識こそ失っていないが、舌を出してぐったりとなっていて身体に力がはいらないようだ。
膣内から魔羅を抜き、奥からあふれしてくる精が垂れ出ているのをに構わず彼女を抱き上げると寝床へと椿と牡丹を運んでいく。
大樽を担ぎ、山道を進み、二人と交わっていくうちに随分と体力がついたもんだ。
あれだけやっても疲れがなく逆に清々しい。
近くで空いた樽に清水を汲み、手拭いを濡らして二人の身体を綺麗に清めてやり、洞窟の中に溜まった汗や愛液、精液を水で洗い流して掃除をする。
後は風で乾くのを待ち、その間煙管に葉を詰めて一服吹かす。
一吹かし、二吹かしする内に椿と牡丹が寝床から出てきた。
「おう・・・、いつも悪いね。」
「またアタシ気を失っていたのか・・・。」
まぐわった時のまま真っ裸の状態であり二人に羞恥心など欠片もない。
まあ、慣れたんだがな。
初めのころはこれでまた魔羅を堅くして二回戦までいったんだ。
「起きたか。なあ、話があるんだが。」
「なんだい？」
最後の一吹かしをして手近な竹筒に灰を捨て、二人と向き合う。
「嫁ぎにこないか？」
「えっ？」
「はぁ？」
「婚姻を結んで欲しいんだといったんだが・・・。」
「本気か？」
「アタシらは赤鬼だぞ？」
「本気さ。俺もそろそろ世継ぎを残さないといけない。親父が想い人がいるなら連れて来いとうるさくてね。」
煙管にまた葉を詰め、火を付けて吹かす。
「それにここ五年でうちの酒の品質も上がり、俺も杜氏として一人前になれた。そこに二人の力があったのは紛れもない事実。だからこそ二人と添い遂げたい。」
「二人か・・・。」
「欲張りだな。」
「駄目か？」
「いや、不束なアタイだがよろしく頼むよ。」
「アタシも姉者と同じだ。よろしく頼むよ。」
とある京の酒蔵に甘露な酒を売っているという話がジパング中の話題となっている。
その酒蔵は少し前まで寂れた蔵だったが、代が変わり品質が上昇し名が知られるようになったらしい。
地元の人間には、こんな美味い酒を他人に教えるのは惜しいとまで言わしめるほどだ。
酒蔵の名前は『鬼の宴』。
若き蔵主兼杜氏の旦那と碁好きの美女の赤鬼二人が客を迎えてくれる。
「椿、牡丹。この最近試飲以外で酒を飲まんし、名上げにくる碁の対局もしないがどうしたんだ？」
「いや、ここのところ身体の調子がおかしくて町医者に診てもらったら。」
「もらったら？」
「二人とも懐妊だとさ。」
「懐・・・、妊？」
「ああ、腹の子の為にしばらく大人しくしておこうと姉者と話し合ったんだ。」
「そうか、俺の子か・・・。丈夫な子を産んでくれよ。」
『任せとけって。』
後にここの酒蔵から『碁仙鬼』と『碁神鬼』と呼ばれる酒が世に広まる。
それは仙の酒は深みがあって余韻が残り、神の酒はすっきりとしてて後味がさらっと流れる味が特徴だ。
碁の名上げに挑んでくる者にお土産として渡され、銘柄が各地に広まった。
「今回のはどうだ？」
『いつも通り』
「アタイ好みだよ。」
「アタシ好みさ。」
今日も碁を打ちながら三人は酒を酌み交わす。
『おっ、動いた。』
盃を呷り喉を鳴らしながら、石を盤に打つ鬼がいう。
「だねぇ姉者。酒好き、碁好きにとったら桃源郷みたいなもんだね。」
柄杓で盃を満たしながら、もう一人の鬼が答えた。
「で、前のより美味いかい？」
碁盤とにらめっこをしながら俺は尋ね、そして頭を掻く。
「おう、前のと違って深みがあって余韻が残る。アタイ好みだ。」
「アタシは前の方がよかったな、すっきりとしてて後味がさらっと流れるようで。」
二人の鬼が別々の好みを主張する。
深みがあり余韻が残る方が好きだとったのが姉の椿で、すっきりと後味が流れるような方が好きだと言ったのが妹の牡丹だ。
「なるほど、今度は二人とも美味いと言ってくれるような仕込みをしてみるか。」
盤を見て唸り、指した一手。
だが、相手の椿は間を置かずに次の手を打ってくるのでまた頭を掻き次の手を考えなければならない。
「おいおい、そんな渋い顔しながら打つんじゃないよ。もちっと楽しく打とうぜ。楽しくっとと、牡丹零れそうになったじゃないか。」
「すまん姉者。でも鳥丸、姉者の言う通り楽しく打たないと面白くないだろ。」
椿と牡丹はそういうが、こちらには自尊心ってものがある。
楽しくなんてそんな余裕はないんだよ。
「一理あるが、俺は勝ちたいんだよ。正々堂々と。」
盃を呷ると、椿が呆れた声を漏らす。
結局その後は十二手先に俺が打つ手がなくなり投了した。
「さて、二人とも鳥丸とまぐわうことが決まったところでどっちが先か決めようか、姉者。」
「おう、加減はしないぞ牡丹。」
「それはアタシの台詞だって。」
さっきまで座っていた場所に牡丹が座り、俺は土壁に凭れかかり二人の対局を観戦する。
局が始まると碁盤は瞬く間に白色と黒色に染まっていき、互いが何手先も読みあいっていく。
手の中には幾つもの碁石が握られ、相手が置くや否や自らも石を置き囲った陣地の石は小指で巧みに盤外へと弾きだす。
またその間も酒を飲む手は緩まず、呷っては俺の方へ盃を差し出され酌をしてやり二人は飲み続けていった。
局は進んでいくが実力が拮抗しており地数が同じで引き分けて次局へ持ち込まれる流れが続いていく。
白勝ちなんてものはなく、第九局目に来た時姉の椿の手が一瞬止まる。
見る限り下手は打っていないと思うが何かあったのだろうか。
そう思っていると二人の手は止まり九回目の引き分けが成立した。
そして第十局目、ここで椿と牡丹の雰囲気が一変し張り詰めた空気が流れる。
俺は盃が自分の方へと向かないので、樽の中から少々拝借し二人の美女を肴に酒を飲み始めた。
しかし、盤とにらめっこをしている姿を見ると出会った頃を思い出す。
仕込み用の清水を汲みに来た時に、木々の隙間を縫って聞こえてきた碁石を打つ音。
皆は聞こえぬと言っていたが俺はその音が気になり、他の者を先に帰らせ音の方へ向かうとそこには酒を飲みながら碁を打つ人外の姿があった。
本来は物乃怪を見たら逃げるのが筋だが、碁の棋譜が気になり側へと近寄っていく。
俺も三度の飯より碁が好きな碁狂いだ、人外だろうが物乃怪だろうが打ち手や棋譜が気になって仕方がない。
目と鼻の先というところまで近づいたところで二人の対局が終わり、こちらに気付かれて目があった。
まあ、その後は意気投合して碁を打ってまぐわって酒蔵の息子っていうのを話して酒を持ってくる条件で解放してもらったんだが・・・。
「終わったーっ。姉者に久々に勝てたぞ。さあ、鳥丸。おいで・・・。」
両手、両足を広げて誘ってくる勝者の牡丹。
敗者の椿は碁石と碁盤を奥へと片付けている。
俺は立ちあがると着ていた作務衣を脱いで牡丹へと覆いかぶさり酒臭い唇を奪い押し倒す。
「ちゅ・・・っ、唾液なのか酒なのかわからんな。」
「さっきまで飲んでたからな・・・。ちゅぷっ。」
絡め合い液体を交換して胃へと流し込み互いに舌を扱いて口内から劣情を高めていく。
息がかかり目が蕩けそうな表情を見ると興奮の度合いを越え魔羅がギンギンに反り返り彼女の腹を押し擦る。
「ぴちゃっ、おいおいアタシの腹に熱いのが押しつけられてるぞ。一回抜いとくか？」
顔の横で手をワキワキとさせて聞いてくるが手淫では出したくない。
「いや、射精すのならここだな。」
片手を蜜壷の方へと持っていき、秘所の辺りを触り自分が精を吐き出したい場所を指す。
優しくじらすように軽くなぞると指には濃く糸引くものがまとわりつく。
「おいおい、準備万端だな。」
「あっ・・・。そりゃ、あれだけ濃厚なのをすればな。んっ、本当に膣内で出すのが好きだね。」
「ああ、そりゃもうな。」
「来いよ。その金棒みたいなデカ魔羅をアタシに入れて膣内で精を吐き出しておくれよ。」
その言葉を待っていた俺は、牡丹の腹を魔羅で擦りながら秘所まで滑らせ蜜壷の入口にあてがうと一気に貫いて最深の子宮口近くへと到着させた。
「おっほほぉぉ！！一気にか！うほぉ、肉が。肉が掻き分けられる感触・・・。たまらないねぇ・・・。」
彼女が魔羅の感触を楽しんでるうちに、腰に手をかけ抱き寄せると体位を入れ替える。
正常位から騎乗位へ変え、さらに身体を起こして地蔵抱きの形へ持っていった。
「んぁ・・・、細かな振動で擦れて・・・。はふぅ・・・、気持ちいい・・・。あん・・・、もしかしてこの体位・・・。」
「察しの通りさ。」
両手を尻へと持っていき、熟れた桃の様な尻肉を目一杯揉んでその張りと肉量と柔らかさを堪能していく。
「くひぁ！揉まれるのいい！いい！もっと乱暴に！もっと力強く揉んで！」
「言われずとも！」
ちぎれるのではないかというほどの力で肉をつかみ揉みしだいていき、悦を与えていくと膣肉も俺の魔羅を締め上げてくれる。
「あーぅ！揉むだけじゃなくて突いて！激しく！子宮口が疼いて狂っちまうから！」
「我がままだな！」
牡丹の要望に応えて高く持ち上げて叩きつけた。
持ち上げた箇所が腰ではなく尻だったので彼女に走る快楽の電流は凄まじいものだろう。
膣肉がまたキュンキュンと締め上げてくる。
「だ、駄目！これ、これ凄いの！はぁう！あっ！狂ぅ！今度は魔羅で狂っちまう！」
「狂えよ！その方が感じるだろう？」
叩きつけていく中で、床は汗と愛液でグショグショになり飛び散る音が興奮に拍車をかけていく。
膣肉が絡み付き、魔羅が肉をかき分け、また愛液が滴り、艶声が洞窟中に響き渡る。
その横では豊満な胸を揺らしながら揉みしだき淫豆を弄り慰めている椿の姿があった。
「二人とも、アタイそっちのけで激しいじゃないか・・・。」
「ああ・・・。あっ、姉者も・・・。ひゃん！あん！い、いやら・・・。あひゅん！し、い・・・。」
「お前が言うなよ牡丹。椿こっちこいよ。」
「あひぃ！なんだい、いいところだったのに・・・。」
股から蜜を滴らせ四つん這いになってこちらへと椿がきた。
「お前の唾液が飲みたい。くれよ。」
舌をだらしなく出して彼女の瑞々しい唇を誘うと、顔が近づいてきて口が重なり合う。
俺の頭を両手で押さえて舌で塗りたくる様に唾液を口内へと送ってくれる。
それに応えて椿の中を乱暴に舐めまわして気分を高めていく。
無論その間も腰と手の動きは休めずに牡丹の尻肉を手で、膣肉を魔羅で貪り続けた。
「あっ・・・、ちゅぶ。ちゅむ・・・、んっ！？んんんっ・・・。」
「あひっ！もう！もう！意識が！意識が！！」
高みへ昇り射精するために牡丹と交わる速度を上げて、椿の口内から全てを吸い尽すぐらいの強さで唾液を啜っていき。
「鳥丸！鳥丸！あうっ・・・！んんああぁぁー！」
「ちゅーっ！？・・・！・・・！・・・！」
椿は口付けだけで達してしまい、牡丹も膣肉を抉られて達するが俺は達することが出来ていない。
「ちゅっ、ぽっ。おい牡丹、先に絶頂くなよ。」
「はぁ・・・、はぁ・・・。す、すまん。」
「駄目だ。勝手に動くからな！」
達したてでキュンキュン締め上げてくる蜜壷を俺はまた乱暴に持ち上げては叩きつけ持ち上げては叩きつける。
「いぎぃ！？と、鳥丸！激し、い！絶頂ったばかり、だから！敏感！びんかんんぅぅ！」
苦しそうに快楽を得て、訴えてくる彼女を無視し、膣内を貪る速度を上げていく。
大量の愛液が魔羅に掻きだされ、酒と汗と愛液の匂いがさらに興奮をさせてくれる。
「く・・・、苦しいけ・・・。・・・ど。気持ちい・・・、い。あへぇぁ！もっと！もっと！かはぁ！削っ、て！貪っ、て！」
「まだ締めてくるか凄いぜ牡丹！」
「止まらない！止まらないの！ああぁぁ！駄目！また！また絶頂くぅ！」
「もう少し待て！俺も射精そうだ！」
「うはん！そ、そんな！そんな、こといわれても！あはぁ！きちゃうの！」
牡丹はもう限界か、こちらもいつ射精してもおかしくない。
「そうか！なら一緒に絶頂くぞ！」
「いっしょ？いっしょにいく？ふああぁぁ！」
尻肉を指が埋まるほど思いっきり掴んで持ち上げて勢いよく叩きつけ子宮口へ当てると。
「おほほぅぅぉ！い、いくぅぅ！あへぁぁぁぁ！」
絶頂った締め付けで俺も達して子宮から蜜壷まで精液で満たしていった。
「ひっ！！なにこれ！しきゅうに！しきゅうにせいえきが！あひゃああぁぁ！」
どうやら子宮口から精液が入っていくだけでまた絶頂ったようだ。
二度の連続絶頂で、眼から涙、口から涎と舌をだらしなく垂らして惚けており目の焦点が定まっていない。
俺は優しく石畳の上に寝かせてやり魔羅を引き抜くと、足をひくつかせながら蜜壷から精液が音を立てて流れ出てきた。
その光景に生唾を飲んでいると、腕に柔らかい二つの果実が押しつけられる。
「牡丹が終わったなら次はアタイだ。待ってたんだから可愛がってくれよな。」
柔らかなものに包まれて誘惑に負けると椿を引きよせて、その見事な乳へむしゃぶりつく。
この姉妹、牡丹が桃の様な尻を持っているなら椿は西瓜の様な胸を持っている。
そして、それを同時に愛せている俺は何と果報者なのだろうか。
どこかから、何か聴こえてきてる気もするが無視だな。
「それにしても牡丹の時は尻、アタイの時は胸。本当に鳥丸は好きだねぇ。んぅ・・・。」
「これほどのものを放っておく男はただのバカさ。それに・・・。」
力を入れ指を胸に沈めてたわわに熟れた実を揉みしだいてやる。
「好きだろ？こうされるのも。」
「あふっ、確かに好きだが・・・。くふっん。は、初めは一方的に犯されてるだけだったのに今じゃアタイらがお前の虜になってるな。ふあぁ・・・。」
「ふふふ。俺もお前らの虜さ。」
形を変えていく果実。
喘ぎ声を漏らす椿。
その声に興奮していき、次第に堅さを失っていた魔羅も堅固さを取り戻していく。
「くぁ・・・。そろそろいけるだろ？入れてくれよ。」
「ああ・・・。」
蜜壷に魔羅をあてがい、ゆっくりと膣内へ入れていくと。
「はああぁぁ・・・、きたぞ！太いの！もっと激しくしてくれよ・・・。くぁ、なんでゆっくりなんだよ。」
掻きわけるように奥へと緩やかに進ませていき、途中で歩を止めてやる。
「ああぁぁ・・・。じ、じらしか？今回は、ふぁ・・・。じらしなのか？あふぅ・・・。」
キュンキュンと締め付けて魔羅を飲み込もうとしてくるが腰を掴み落とさせないように固定した。
「なあ、動いてくれよ・・・。こんな生殺しじゃ狂っちまう。」
懇願して、涙目になる椿。
この可愛い顔が見たくてつい意地悪をしてしまう。
「そんなに欲しいか？」
「ああ、頼むよ・・・。」
「じゃ、いくぞっと！」
不意打ち気味に最深まで入れてやると歓喜のあまり膣肉が今まで以上に締め上げて魔羅を離さない。
「きゃふっ！？ああぁぁ・・・、全部。全部入ったぞ・・・。」
トロンっと蕩けた目をしてこちらを見るので思わず抱きしめて腰を動かしてしまう。
「あっ・・・。あぁ・・・、奥まで。奥まで突かれる・・・。はぁ・・・。」
互いを抱きしめ合い椿の腰、俺の腰が上下して豊満な乳が俺の胸板に押しつけられ擦れていく。
揺れはしないが形を変えていく乳房、胸板の上で転がる乳首。
それはお互いに興奮を高めて腰使いが激しくなる。
「激し・・・、い。あふっ、貪られる感じ・・・。ああぁぁ・・・。たまらない・・・。」
「もっと激しくいくぞ？」
「こ、これ以上・・・？ああああ！？は、速い・・・！ふぁああ！！」
狂う様に蜜壷内に魔羅をたたきつけて、快楽を得ようと乱暴に腰を振り媚肉を掻きまわす。
「あ・・・、あぁ・・・。ひぃ・・・、ひゅー。ひゅー。」
「ふぐぅ・・・。ぐぅ・・・。ああ・・・。あぐぅ。」
ふと目線を下へとやると押しつけられて形を平たく潰れた乳房があった。
胸板でこの感触を味わっていたいが、揉みしだきたい欲求に駆られる。
「あふぅ・・・。どうした？胸ばかり見て・・・。あん！」
「ちょっとな。」
欲求に負けて、地蔵抱きから騎乗位へ変えて椿を上に跨らせた。
「ふ、深い・・・！あぁ・・・、奥に！奥に！」
子宮の入口をこじ開けて、魔羅が内側に顔を覗かせるまでに奥へと入っている。
だが、俺の望みはこんなものじゃない。
張りの良い肉付き、自己主張の激しい二つの乳豆。
たわわに実った二つの淫らな果実。
これを手にとりたかったのだ。
手を伸ばして、豊かに実ったものをわしづかみにする。
「あっ・・・。また胸、ふぁ！かよ・・・っ。そん・・・っ！ひゃっ！なにアッ！タイの・・・、ふぐぅ！乳はっ！いいの・・・、あぐぅ！かよ・・・、ああぁぁ！」
「いくら揉んでも飽きないよ！この乳とあの尻は！誰にも渡したくない！」
沈み込む指、力強く揉む度に乳は形を変えていく。
その感触は突きたての餅のように柔らかく、求肥の様に弾力がある。
そして零れ落ちそうな果実をまた味わいたくなり身体を起こして舌を這わせた。
「ふぁあ、舌が・・・。ジンジンくるな・・・。あふっ・・・。」
じらすように乳輪の周りを舐めまわす。
味わいながら舐り、吸いつく。
乳房を、乳首を丹念に強弱をつけながらその乳堪能する。
吸われる度に膣がしまり、舐られる度に媚肉が波打ち、動く腰からの刺激が強くなる。
締め付けてくる膣肉に応えるように互いに快楽を与えあう。
「両方が・・・、ああ！激しいぃ！あくぅ！」
「乳が！乳が！あふぅ！あぁ！ジンジンきてるぅ！」
俺の頭に腕をまわして椿は喘ぐ。
その声に誘われて更に吸う強さと腰を振る速度が上がっていく。
「飛ぶぅ！あへぇぁ！とんでっちまうぅ！ああぁぁ！」
「俺も・・・、射精るっ！」
「ああぁぁ！なか、だ・・・。くひゅぅ！そこいがいはぁ、みとめないぞぅ！ああん！」
「無論だ！そこ以外に射精す気は毛頭ない！」
「そそいでぇ！こだねをぉ！ああぁぁ！はらんじゃうぐらい！いっぱいになるまでぇ！ひゃぐぅ！」
「くっ！」
締め上げられて得られる快楽が限界に達して俺は椿に膣内へ精を解き放つ。
「おほぉ！ぼたんにもだしてるにぃ！あひぃ！こいの！こいのがぁ！しきゅうにはいってくるぅ！あああぁぁぁ！」
二回目の射精とは思えない量の精液を膣内に注ぎ込んでいき、ともに絶頂を迎えた。
身体に残る余韻に浸る椿だが、こちらはまだ射精し足りず硬いままだ。
「椿・・・。」
「な、なんだ・・・。」
「すまん。」
彼女の了解を得ないまま、唇を奪い腰を動かし始める。
「ちょっ・・・。ちゅぷ、ちゃぷ。いまは・・・。んぅ！」
舌を絡め唾液を吸い上げ、きつくきつく抱きしめる。
打ちつける腰もまた荒々しくなっていき、それは獣同士が交わっているようにしかみえない。
「んんぅ！むぅっ！んっ！んっ！」
この快楽を話したくないと口内を舐り、腰を打ちつけ、乳と胸板が擦り合わさる。
「ちゅばぁ、と、とりまる！んぅ！とりまる！はなすなよ！あたいらを！」
「ああ！お前達は俺のものだ！一生！一生だ！」
その言葉で膣肉は強く締まっていき魔羅もそれに応えて膨張し、想像以上の刺激が襲いかかってきた。
「またいくぅ！いくぅ！あああぁぁぁ！」
「俺もまた・・・。」
早い、まだ絶頂にいくには早いと。
この膣肉をまだ味わいたいと頭の中では思うのだが椿の膣と俺の魔羅はそれを許してくれず、締め付け膨れ上がり意識が遠のくほどの快楽が全身を走り抜け。
「ああああ！い、いくうぅぅぅ！」
「うおっ！」
彼女の中に全てを吐き出すように大量の精を出した。
濁流の様に射精し、膣内を白く染め上げていき椿は身体中でそれを受け止めてくれている。
子宮の内部まで押し広げるほどの量を射精して、ようやく俺の性欲は落ち着いた。
「あ、あついの・・・。あぁ・・・。やけどしそうだ・・・。」
「・・・。ふぅ。」
牡丹と違い意識こそ失っていないが、舌を出してぐったりとなっていて身体に力がはいらないようだ。
膣内から魔羅を抜き、奥からあふれしてくる精が垂れ出ているのをに構わず彼女を抱き上げると寝床へと椿と牡丹を運んでいく。
大樽を担ぎ、山道を進み、二人と交わっていくうちに随分と体力がついたもんだ。
あれだけやっても疲れがなく逆に清々しい。
近くで空いた樽に清水を汲み、手拭いを濡らして二人の身体を綺麗に清めてやり、洞窟の中に溜まった汗や愛液、精液を水で洗い流して掃除をする。
後は風で乾くのを待ち、その間煙管に葉を詰めて一服吹かす。
一吹かし、二吹かしする内に椿と牡丹が寝床から出てきた。
「おう・・・、いつも悪いね。」
「またアタシ気を失っていたのか・・・。」
まぐわった時のまま真っ裸の状態であり二人に羞恥心など欠片もない。
まあ、慣れたんだがな。
初めのころはこれでまた魔羅を堅くして二回戦までいったんだ。
「起きたか。なあ、話があるんだが。」
「なんだい？」
最後の一吹かしをして手近な竹筒に灰を捨て、二人と向き合う。
「嫁ぎにこないか？」
「えっ？」
「はぁ？」
「婚姻を結んで欲しいんだといったんだが・・・。」
「本気か？」
「アタシらは赤鬼だぞ？」
「本気さ。俺もそろそろ世継ぎを残さないといけない。親父が想い人がいるなら連れて来いとうるさくてね。」
煙管にまた葉を詰め、火を付けて吹かす。
「それにここ五年でうちの酒の品質も上がり、俺も杜氏として一人前になれた。そこに二人の力があったのは紛れもない事実。だからこそ二人と添い遂げたい。」
「二人か・・・。」
「欲張りだな。」
「駄目か？」
「いや、不束なアタイだがよろしく頼むよ。」
「アタシも姉者と同じだ。よろしく頼むよ。」
とある京の酒蔵に甘露な酒を売っているという話がジパング中の話題となっている。
その酒蔵は少し前まで寂れた蔵だったが、代が変わり品質が上昇し名が知られるようになったらしい。
地元の人間には、こんな美味い酒を他人に教えるのは惜しいとまで言わしめるほどだ。
酒蔵の名前は『鬼の宴』。
若き蔵主兼杜氏の旦那と碁好きの美女の赤鬼二人が客を迎えてくれる。
「椿、牡丹。この最近試飲以外で酒を飲まんし、名上げにくる碁の対局もしないがどうしたんだ？」
「いや、ここのところ身体の調子がおかしくて町医者に診てもらったら。」
「もらったら？」
「二人とも懐妊だとさ。」
「懐・・・、妊？」
「ああ、腹の子の為にしばらく大人しくしておこうと姉者と話し合ったんだ。」
「そうか、俺の子か・・・。丈夫な子を産んでくれよ。」
『任せとけって。』
後にここの酒蔵から『碁仙鬼』と『碁神鬼』と呼ばれる酒が世に広まる。
それは仙の酒は深みがあって余韻が残り、神の酒はすっきりとしてて後味がさらっと流れる味が特徴だ。
碁の名上げに挑んでくる者にお土産として渡され、銘柄が各地に広まった。
「今回のはどうだ？」
『いつも通り』
「アタイ好みだよ。」
「アタシ好みさ。」
今日も碁を打ちながら三人は酒を酌み交わす。
『おっ、動いた。』
11/08/07 13:09更新 / 朱色の羽