読切小説
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マジルジャンの決闘士
日が暮れてもなお、華やかな魔界の街。
人口の規模とは裏腹に建物は色彩を放ち、あちこちで歓声や嬌声が聞こえる。
まるで1つの生き物のように町は輝き、うねり、そしてやかましく囁く。

魔王軍の高官が肝入りで造ったという、魔界でも屈指の危険スポットである街。
その街の名は

    マジルジャンの街

その街にはある特殊な法律が存在し、様々な目的を持つ者が集まってくる。
しかし、集まってきた者たちがこの街ですることと言えば、ただひとつ。




「うへへへへへ、間近で見るとますますの上玉だぜぇ・・・」
「犯すぜぇ・・・犯すぜぇ・・・」

街の裏路地に連れ込まれたアタシは、8人の下種な男たちに取り囲まれている。
つーか、いきなりこれやばくね?普通にアタシやばくね?

「アタシを抱きたいのなら、まずは賭けるもの賭けな。言っとくけど・・・」
「おめーにどうこう言う資格はねぇんだよ、おめーは俺たちに黙って犯されていればいいんだよ!」
「犯す?・・・それはやめといた方が賢明だよ。」

舌なめずりをしながら、煤だらけで脂ぎった男がアタシの顔を間近で覗き込む。
うう・・・今からこんな奴に犯されるのか・・・気持ち悪。
生まれの容姿はどうこう言うつもりは無いけど、せめて清潔感くらい持ってほしいもんだね。

「ヒャッハーー!!もう我慢できねぇ!!それっ!!」



「だから、やめとけ言ったのにねぇ・・・」

アタシを取り囲んで粋がってた男どもは、15分でアタシの足元に全員転がることになった。
全員白目を剥いて、無様な格好でノびている。

「そんな粗チンじゃこの街では生き残っていけないよ。とっとと出て行ったらどうだい。」

アタシがちょっと可愛がってあげたら20秒持たずにドッピュンだから、粗チンもいいところだ。
そもそも、賭けるもの賭けて然るべき場所に来ない時点で終わってる。
あっという間に身体中精液だらけだ。しかもアソコまで不潔だったのか、クサい。落第点。

「ぅぉぅぅぐぐ・・・・・・・・えがったぁ・・・・・・・・」
「はぁ、どっかでひとっ風呂浴びて来ようかねぇ。」

アタシは男たちに一瞥もくれず、とっととホテルに戻ることにした。
まあ、あれだけ精液搾り取ればしばらくは立ち上がれないだろうねぇ。



ホテルでさっぱりしたアタシは、今度こそ『勝負の相手』を見つけるべく、ホテルを出て煌びやかな通りに足をのばした。
大通りのド真ん中を堂々と闊歩するアタシに対して、男どもは怯えた視線か、遠慮した視線しか向けない。
いい加減こっちから漁ろうと思ったときに、骨のありそうな大男が1人、アタシの前に立った。

「お前が噂のサキュバスか?」
「多分そうだけど、名前で呼んでほしいものだね。アタシの名はアレクサンドラ=メティジ。この街・・・マジルジャンの吸魔サンドラとはアタシのことさ。」
「ジェフ=パルティと言う。吸魔サンドラ、お前に勝負を申し込む。」

ようやくアタシに挑んでくる男が現れたよ。
マジルジャンの街では、こういう『勝負』が日常茶飯事に行われている。アタシはそいつで稼いでいい暮らしをさせてもらっているんだ。
勝負といったら、賭けるものも当然ある。

「いいねぇ、骨のありそうな男だよ。いくら賭けるんだい?」
「500だ、500張るぞ。」
「決まったね、500賭けて勝負だ。もちろん金貨だよねぇ?」
「そうに決まっているだろう。」

周囲の野次馬から「おーーっ!!」という歓声が上がっている。
今口笛吹いた奴。うるさい、黙らないとウォーミングアップに絞るよ。

「さっそく行こうかい。3番館が近いねぇ。」
「ふん、随分とご機嫌ではないか。すぐにその自信を嬌声に変えてやる。」



アタシとジェフとかいう大男は、近くのラブホテルにチェックインした。
察しがいい奴なら気づいていると思うけど、この街でいう『勝負』とは『セックスバトル』のことなんだよ。
男は女をイかせたら勝ち、女は男を射精させたら勝ち、といったところかねぇ。
そして、この街でのラブホテルは『決闘の場』を指すのさ。

「こっちはもう脱いだよ。アンタの実力、見せてもらおうじゃないのさ。」
「ふん、これを見ても、そうは言ってられるかな?」

ジェフがパンツを脱ぐと・・・わーお、こいつはでかい。
普通の女じゃ入らないんじゃないかってくらいのデカチンポだねぇ。下手な男の2倍サイズだよ。

『ソレデハ、決闘ノ開始ヲ宣言シマス。』

審判役のロボットが決闘の開始を宣言する。
決闘には立会人が必要なんだけど、マジルジャンの街ができたばかりの頃は魔物娘が審判をやってたんだ。
結果は・・・審判放棄、3P突入事件が続出したんだ。当たり前と言えば当たり前だねぇ。
それから審判はロボットになったんだ。これも当たり前と言えば当たり前だねぇ。

「ん・・・ちゅむ・・・」

ジェフの舌がアタシの口内に無理矢理侵入してくる。
ふん、テクニックは力任せといったところかねぇ。

「大人しくするんだな。」

1分ほどキスを続けた後、ジェフがアタシを押さえつけ、胸や尻をもみ始めた。
セックスバトルの基本だけど、女性側は筋力の関係で男性よりは不利なんだ。増してやこの街にいる男は全員インキュバスだ、いかにアタシがサキュバスでも易々と勝てないよ。

「ふん、中々上手いじゃないのさ。次は何をしてくれるんだい?」
「ほう、反撃しないのか。なら、もっと感じさせてやろう。」

まあ、上手いっちゃ上手いんだが・・・どうにも力任せだねぇ。
そんなんじゃアタシを達させることはできないよ。

「ん・・・ふぅ・・・はぁ・・・」
「感じてきたか?こっちに聞いた方が早いな。」
「何をするんだい・・・はぅっ!」

いきなりアソコをつっとなぞられ、アタシは身をよじった。

「ほう、もう濡れてるではないか。では、挿れるとしよう。」
「・・・あ。挿れるって、そのデカいものをかい?」

なるほど、愛撫は女を濡らす程度のもので十分だったって訳だよ。
今まであのデカいブツで女を狩り続けてきたってことか。
まずいねぇ。

「ふん。そうは、させない、よっ!」
「フハハ!力で俺にかなうはずが無いだろう!さあ、挿れるぞ・・・!」

くちゅ。

「っはあぁぁぁぁん♪」

ここまでデカい獲物は久しぶりだねぇ、挿れられただけで身を任せてしまいそうになったよ!
アタシがのけ反ったのを見て、ジェフが満足気に笑っているようだよ。
正常位でも簡単に奥まで当たってるねぇ。

「あの有名なサンドラも、こうしてしまえばただの女だな。気兼ねなく俺のピストンでイくがいい!」
「は・・・動くの・・・かい?」

ジェフはこちらに一瞥をくれた後、腰を振り始めた。
腰を打ち付ける音、濡れそぼったアソコが立てるいやらしい音。
アタシは嬌声を上げながらジェフの巨根に喘いだ。

ずんっ!

「っ・・・あぁぁぁぁっ♪」

ジェフの巨根がアタシの一番奥を、まっすぐと突く。
ありえない力で子宮口を叩かれ、アタシは一際よく鳴いた。

「フハハハ!どうだ、気持ちいいか!」
「ああ、気持ちいいさ・・・でも、それも終まいだねぇ!」

そう、アタシはこれを待っていた。
素早くジェフの腰を脚で挟み、腰をホールドする。かにばさみ、って奴さ。

「っ!!ひぃぃぃっ!!」

一瞬でジェフの顔が快楽に歪む。いつ見てもこの早変わりは滑稽だねぇ。

「アンタは久々に骨がある奴だから教えてやるよ。
 サキュバスのアソコは古くから男を絞るためだけにあるんだよ。
 増してやアタシみたいなのになると、膣内を自由自在に操れるのさ。
 ・・・・・どうしてアタシが吸魔と呼ばれているか知ってるかい?
 この膣こそが、アタシの男殺しのメインウェポンって奴さ。」

最奥まで飲み込んだ獲物を、アタシの入り口が締め付ける。これで逃げ場は絶った。
さあ、こっちの番さね!

「うはぉぉぉっ!!」

ザラザラした部分で、裏筋をこすり上げる。

「ひぃああっ!!」

複数のリング状に膣内を不定期に締め付け、揉みしだかれる感触を与える。

「ふいぃぃぃいいっ!!」

引っかかりでカリ部分を高速に扱き上げる。

「ほら、ほら、どうしたんだい?もう音を上げるのかい?」
「ううっ!ばっ!うぉぉぉおほぉぉぉっ!!」

まあ、これを食らってしまったら、並の男で2秒で腰が砕けるさね。
もう何もできないだろうね。

「まあ、アンタはよく持ちこたえてるよ。特別に必殺技でトドメを刺してやるさね。」
「あ、あ、あ、ひ、ひっさつわざ・・・?」
「アタシは最奥まで侵入した男が喜ぶ形に、膣の形を変えることができるのさ。今のは準備運動、こっから本番って訳。」

ジェフの目が恐怖と歓喜に染まる。

「アンタ好みの膣でフィニッシュしてあげるよ。
 ―― 必殺、オーダーメイド・ブラックホール。
 さあ、イ ク が よ い。」

膣全体に熱気を帯びさせ、フェロモンを最大放出させる。
根本を貪るように締めては緩めを繰り返し、竿は高速手コキのように膣をうねらせ、激しくしごく。
カリをめちゃくちゃに犯し、裏筋にはカズノコ状の襞をこすりつける。
そして、亀頭はしわくちゃの膣壁で揉みしだき、精液を絞り出すように子宮口で尿道を吸い出す。

耐えられる訳が無いさね。

「ああああああああ!!アッーーー!!」

<<どぷっ・・・びゅるっ・・・>>

「はー、大きいだけあって射精量も多いねぇ。」
「あ、あ、あ、あ、あ!!」

ちなみに、射精中も思いっきりしごいてやるのがアタシ流さね。
それこそ相手が飛ぶくらいにね。

「アタシの勝ちだね。アンタ、中々の相手だったよ。」





次の日。
久々のいい相手と金に出会ったアタシは、レストランで昼食をとっていた。
言うまでもなくマジルジャンでも屈指のレストランさ。

「ねえ。」

アタシに誰か声をかけてきたようだけど、肝心の相手が見当たらない。

「もう、ここだよ、お姉ちゃん!」

視線を下に移すと、ようやくその姿が見えた。
タキシード姿の、金髪のショタっこだ。齢は12かそこらに見えるねぇ・・・
もちろん声もショタ声。完全にお子様だね、ありがとうございました。

「なんだい、アタシに何の用なのさ。」
「僕と『勝負』しない?」
「はぁ?こんなボウヤがかい?」

こいつぁ呆れた。ママがいたら一言なんか言ってやりたいねぇ。

「勝負って、ナニをするのかわかってんのかい?吸魔サンドラの異名、知らない訳じゃないだろう?」
「わかってるよ。金貨700枚賭ける。」
「・・・・・・・・・はぁ??」

マジで呆れた。
まあ、賭けるもの賭けてくれればこっちもヤるけどねぇ。

「・・・・・いいけど、手加減しないよ?」
「うん、勝負を受けてくれてありがとう、お姉ちゃん!」
「名前、なんて言うんだい?」
「トーマだよ。よろしくね。」

ふぅん、中々かわいいじゃないのさ。
勝負抜きで可愛がりたいねぇ、このショタ君は。


ラブホテルにチェックインして、決闘の手続きを済ませる。
ちなみにこのショタ君、手続きまでに5人の人にやめとけと止められているさね。
― アタシもやめとけと思うけど。

「さて、こっちの準備はいいよ。どっからでもかかっておいで。」

服を脱いでベッドに寝転がる。
ハンデと言う奴さ。

「うん・・・お姉ちゃん、優しくしてね。」

ショタがそのまま覆いかぶさってくる。


「・・・・・・ッ!!」

アタシは油断していた。
このショタは外見とは裏腹に、その性的技巧は極めて高い。
まずアタシに覆いかぶさって、ショタがアタシの胸にむしゃぶりついているんだが・・・性感帯を探るような舌遣い、時々聞かせるように吐き出す吐息。完璧だ。
片方の手はアタシの胸を、もう片方の手はアタシの尻をさすっている。どっちも緩慢な動きで、これも探っているような動き。

「・・・お姉ちゃん・・・」

そしてこれだよ。ショタの必殺・涙ぐんだ熱い目で上目遣い。
女の子のような金髪がサラッと流れ、紅潮した顔がアタシの母性本能をくすぐる。
このショタ、外見で女を落とすタイプの強敵だったよ!

「お姉ちゃん・・・もっと、感じて。」
「うっ・・・」

やべえーー!!アタシもしかしてショタコンだったか!!
いや、これで萌えないなんて 女 じ ゃ な い。

「ぼ、ボウヤも気持ちよくしてあげる・・・」
「・・・っ!いたっ!痛いよ、お姉ちゃん・・・」
「ご、・・・ごめん。」

いや、今のは嘘だ。明らかにこのトーマか言うショタは一瞬感じたはず。
だけど、嘘だとわかっていても・・・何、この罪悪感。

「や、やさしくするからね?」
「・・・ホント?」

ううっ、反則さね。

「・・・・・・やさしくしてくれるんだね。お姉ちゃん。
 でも、その必要はもう無いよ。

 ― 今ので、お姉ちゃんの感じるポイントだいぶわかったから。」

「しまっ・・・・・・!!」

アタシが気づいた時にはもう遅かった。
一流のマッサージ師のような手つきで、アタシの身体中の性感帯を一気に攻めたてて来ているよ!

「うっ!はぁっ!」
「やっぱりここが感じるんだね、もっと聞かせてよ、その声。」

このショタ、間違いなく性悪のドSだよ・・・!
やばい、これはさっきとは違う意味でやばい!

「ここも舐めてあげるね。」
「ひゃああぁぁぁっ!!」

アタシの隠し性感帯、耳の筋までナメナメして来る、と言うか何でバレてんのさ!

「僕は撫でるだけで、その人の性感帯がわかるんだ。さあ、そろそろフィニッシュだよ・・・」

攻めの手を止め、ショタが両手を振りかぶってきた!
まずい、全性感帯を一気に攻めたてる気だよ!
こいつ、短期決戦型のようだね・・・

だが甘い。

「ほらよっ!」
「ひゃうっ!」

体格差ってもんがあるさね。
ショタにマウント取られている時はショタのヤりたい放題だけど、抑え込んでしまえばそれは通用しない。
つまり、こいつの戦術はマウントを取っているときしか通用しない!

「トーマとか言ったね。いい腕してるよ、アンタ。
 でも、まだまだだね。」
「ふえ!お姉ちゃん!?」

今更そんな顔したって遅いさ。
アタシはショタの顔を胸で押しつぶした。

「わぷっ!ん、んぐぅ!!」
「さっき胸ばかりしゃぶってくれたからねぇ。おっぱい大好きなアンタの顔はこうしてやるよ!」

同時に、凶器とも言えるその老練な手は、アタシの両手で抑え込んで・・・
ほう、イチモツも大人サイズくらいあるではないか。
それを太ももに挟んでやる。

「はぁっ!はぁっ!んぐぅ!!」
「ほうら、もっと胸の谷間の香りを愉しんでいいんだよ?」

上半身を上下に動かしてショタの顔を犯す。
そして、太ももでショタのアレを締め付けながら激しくしごいてやる。

「お、お姉ちゃ・・・はげし・・・」
「ほうら、少しずつ身体を下にずらしてあげるからね?」

太ももでゴシゴシされていたショタのアレが、徐々にアタシのアソコに近づいていく。
アタシの下の口から垂れる液がショタのアレをぐちゃぐちゃにし、まるで目の前のご馳走を丸呑みする前の味見のように、アタシの股でショタのアレが扱かれている。

「ひっ・・・!僕、僕、食べられちゃうよ・・・!」
「悪戯する子にはお仕置きだよ。
 さあ・・・イ ク が よ い。」

アタシは素早く上半身を起こし、そのままショタのアレを膣内に挿入した。
そしてショタの下腹部に体重をかけて奥まで飲み込みつつ、膣内を蠢かせる。
今回は襞を硬くし、イボイボを勃起させ、挿れた時に凄まじい快感を与えるようにした。

「も、漏れちゃう!イきたくない!ひゃぁぁぁ!!」

<<びるっ・・・ぶびゅるっ・・・>>

「ほう、身体に似合わず量は多いじゃないか。」
「はう・・・僕・・・射精しちゃった・・・・」

アタシの下で繋がったまま、惚けた顔をしているショタを見下ろしながら、アタシは死刑宣告をした。

「アンタは確かに、その容姿なら誰でも油断するさね。
 でも自分が油断したら、それでアンタはアウトさ。
 それと、容姿で相手を惑わす奴は、ひとつ欠点がある。」
「け、欠点?」
「そう、その欠点とは・・・

 ―― 負けた際にお持ち帰りされてしまうことさ♪」

その後、3日はそのショタとぐんずほぐれつ交わった。
トーマとか言うそのショタもアタシが気に入ったらしく、お互いこの街で暮らしながら時々会ってヤる関係となったよ。
やっぱいいもんだねぇ、決闘は。





「金貨1000枚だ、1000枚賭けよう。」
「ほう、随分な自信じゃないかい。」

アタシの前で無謀な額を提示しているその男は、茶色いローブを被った中肉中背の見た目だ。
インキュバスに漏れなく若々しく、顔はイケメンだけど・・・

何の手を使ってくるかわからないから、この手合いは怖いねぇ。

「しかしアンタ、随分な手練れか・・・もしくは自信家かね。」
「それなりに修行を積んでいるんでな。」
「奇遇だね、アタシもさ。吸魔サンドラが相手をしよう。」
「・・・俺の名はベガ。移動するぞ。」


ラブホテルの部屋に着くなり、アタシとベガは服を脱いだ。

『ソレデハ、決闘ノ開始ヲ宣言シマス。』

「先手はアタシが貰うよ。」

アタシはベガに素早く寄り、キスを繰り出す。
まずは相手をその気にさせることからさね。
もちろんベガはそれを受け入れ・・・あれ?

「な、なんだい、これは・・・・・」
「・・・ふふふ。どうだい?
 俺の特製の媚薬の味は。」

は?媚薬?
え、え、え、ちょっと待て、この街では薬物は禁止のはずだぞ。
と言うかそこのロボット何やってる、はやくこいつの反則取らんかい。

「媚薬は禁止だが、一部の魔物・・・アルラウネ種とかは身体から自然に媚薬を出している訳で、そういった特定のブツはやむなくOKなんだよ。こいつはそれを改造した薬で、検査をすり抜けて、しかもサキュバスもイチコロの超強力な薬さ。」
「な、アンタ、それ卑怯・・・」
「・・・吸魔サンドラは俺が倒させてもらおう。ふふふ。」

ベガの手がアタシに触れる。

「ひゃぅううぅぅん♪」

快感を直接増幅されてはいないが、物凄い勢いで発情させられている。
やばい、イきたいイきたいイきたいイきたい・・・

「どうだ、発情してたまらないだろう。ゆっくりイかせてやるよ。」
「この・・・・・・」

胸、脇、尻、アソコを焦らすような手つきで愛撫され、アタシは悶えた。
発情させられた状態でこんなことをされたら、理性がどんどん削られていく。

「あ、あ、あ、あ♪」
「ふふふ、いい顔だなオイ。じゃあ、こんなのはどうだ!」

ベガの手が、クリを思いっきりつまんだ。

「ひぃああああああああっ!!」

危ない、危うくイくところだった。
反撃しようにも、身体中が焦らしプレイによってむず痒くて反撃がうまく行かない。

「どうだ、焦らされた後の一撃は。
 こうなればお前が得意の膣技も形無しだな。
 宣言しよう。焦らしまくって、それからお前のまんこを一気に犯し抜く。」

それはたとえて言うなら、死刑宣告。
だけど、頭がピンクがかったアタシにとって、最後の言葉が何よりのご褒美に思えた。



「はぁ・・・はぁ・・・」
「はん、まだ息があるか。どれ、こっちの新薬でも試してやるか。」

これだけでも辛いのに、まだ何か・・・
再びキスをされ、カプセル状の何かを口に押し込まれる。
アタシはそれを無抵抗に飲み干す・・・フリをした。

「ふふふ、今のは脱力系の薬だ。すぐに身体中に力が入らなくなって、ただ俺に犯されるだけの人形になるのさ。」
「ああん、素敵ぃ〜♪」

アタシはそう演技しながら、自分の尻尾を口の中に入れ、じゅぶじゅぶと咥えた。
尻尾を吐き出すと同時に、カプセルを砕いて中身を尻尾に付着させる。

「さあ、そろそろ犯してやるよ。盛大にイくがいいぜ。」
「はぁ・・・はぁ・・・悪いけど・・・

 犯されるのはアンタの方だからね。」

ぶすり。

「アッーーーーーーーーー!!」

アタシは自分の尻尾を男のケツに挿入した。
溜まりに溜まった情欲のままに、腸を乱暴に突き立てる。

「知ってる?腸内は一面粘膜なんだって。
 薬って大抵は粘膜から吸収されるそうよ?」
「ま、まさか・・・・・・ヒッ!!」

がくん、とベガが崩れ落ちる。ここまで即効性があるなんて、恐ろしい。
アタシはそのままマウントを取り、ベガのイチモツを握りしめた。

「はぁ・・・はぁ・・・よくもやってくれたわね・・・」
「たたたたた、助けてくれ・・・・・」

そのまま情欲に任せ、乱暴にアレを手で扱き上げる。
鬱憤を、性欲を、焦らされた分を、すべてぶつけるかのように。

「ひぎぃぃぃっ!!壊れる!!もげる!!助けて!!」
「タスカラネェ!!サッサト出セ!!」

およそ女とは思えない声で、アタシはベガを罵倒した。
今なら・・・今なら、新しい境地へ行ける気がする。

 サキュバス種にとって進化とは、男を絞るための道。
  その果てには何が待っているのだろうか。
   愛?恋?それともテクニック?
    ならば私は、本能のままに進化を続けよう。

  いつか、サキュバス道の果てを見るために。


「アハ・・・アハハハハ!!今ならできる気がするよ!!
 アンタに感謝しないとね!!


 ―― 新奥義・1秒16連手コキ

 さあ、イ ク が よ い。」

「アッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」


瞬間的に出た射精量は、粗末なものだった。
無理もない、速攻で瞬殺されたのだから。
しかし射精した瞬間も、殺人クラスの手コキに晒されたベガのイチモツは、白濁の流出が止まらない。

まるで1回イかせた瞬間に、何回も、何十回もイかせているような感覚。
数十秒の間、ベガはだらしなく精を垂れ流し続けた。
大丈夫だ、インキュバスだから死にはしない。明日1日はチンポが痛いだろうけどねぇ!

白目を剥いて、ベガが卒倒する。
アタシはそのまま、情欲が収まらず何度もオナり・・・

「あ、トーマ?話は後、今すぐイかせて!」
「え、ええええ!?」

それでも収まらず、トーマに頼んだ。
事が終わった後、アタシとトーマはベガを警備隊に引き渡した。





どうだい、魔界屈指の危険スポット、マジルジャンの街は。
いたるところで『決闘』が行われ、大金が動く歓楽街は。
来るならインキュバスになってからをオススメするよ。
あと、恋人や配偶者がいる奴は遠慮しとくれよ。

たまにカップルで来るやつは、絶好の標的になるんだ。
独身が多いからねぇ。

はじめは賭け金の少ない奴とヤりな。外れの酒場で募集するのがいいだろうねぇ。
アタシみたいな大物に挑むには、大金が必要さね。
ああそうそう、真面目に働いてもいいんだ。ここでセックスが下手な奴はたいてい働いて賭け金稼いでいるしねぇ。

興味があったら一度はおいで。
マジルジャンは誰でも歓迎さ!
12/01/07 01:27更新 / 見習い教団魔導士

■作者メッセージ
・・・モヤモヤした気持ちをぶつけるように書きました。

見出しの通り、このSSはバトルものです。
しかも主人公以外はただの斬られ役・経験値マシーンみたいに扱われ、俺TUEEEEの最強系主人公がひたすら活躍するだけの話です。
バトル違う?バトルです、嘘は言ってない。

問題となっている暴力バトルをバトルファックに置き換えただけで、なんかドエロくなりました。
ドエロ描くの本来は苦手なので、今、どぎつい疲労感に襲われています。

皆様もバトルファックで、最強系主人公が無双する話、いかがでしょうか。



昨今の論争・叩き等でギスギスしている方々へ。
見出しで釣られて、こんなドエロSSをご覧頂いて・・・
苦笑いしながらもクスっと一笑して頂ければ、私はそれで満足です。

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