連載小説
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もしも、こんな理髪店の店主が居たら…
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〜CASE1〜 バフォメット

《理髪店 月のサバト》

「さて、そろそろ散髪するかな・・・」

ウィ〜ン・・・

「うらぁ〜〜〜!!なのぢゃ!」

ブゥン!! (いきなり鎌が目の前を掠った!)

「うわぁっ!?ちょ、何するんですか!?」

「おりょ?・・・お客さんかの?コレは失礼したのぢゃ!」

「まったく、何で店に入るなり、いきなり鎌で攻撃されなきゃならないんですか!?」

「いや〜、最近レンタルビデオ屋で借りたガ○○ムを見ておったものでつい・・・の?」

「いや“の?”じゃないでしょうに・・・」

「ところで、オヌシ何しに来たのぢゃ?」

(ズルッ! 男はズッコケた!)

「あのねぇ・・・俺は散髪しに来たんだよ!?」

「おりょ?・・・ああ、お客さんかの?こりゃ失礼したのぢゃ。ささ、あの椅子に座るのぢゃ!」

「まったくもぅ・・・よっこらせ・・・」

(椅子に座る男、だが・・・)

ガシャン!!

「あいたッ!?」

(なんと、椅子は壊れてしまった!)

「おお、すまぬ!ここの椅子は全部壊れとったのをうっかり忘れておったわいw」

「早く言ってよ!?っていうか、直そうよ!?」

「まあまあ、そう怒るでない。ともかく、コッチに座ってくれんかの?」

「・・・・・え?」

(彼女が指で示した先には、“いつでも新鮮! サバト印の美味しいミカン”と書かれたダンボール箱があった!)

「今はコレで我慢してほしいのぢゃ」

「って、ちっさ!というか、なんで段ボール箱なの?」

「ち、ちっさ・・・!?」

カランカラン・・・

(鎌を落としてがっくり項垂れるバフォメット、そして膝を抱えて、床に“の”の字を書き始めた)

「うぅ・・・グスン・・・そんなもの・・・決まっておるぢゃろう?・・・コレぢゃないと、ワシが届かぬからぢゃよ・・・・・・ふ〜んだ、どうせワシは、どうせワシは・・・」

(バフォメットはそのままイジけてしまった・・・)

「・・・・だめだ、こりゃ><;」



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〜CASE2〜 イグニス 

《理髪店 イグニッション》


「そろそろ髪、切るかな・・・」

ウィ〜ン・・・・

「・・・って、熱ッ!?」

「・・・・あぁ、いらっしゃ・・・・ゴホゴホッ!!」

(ゴォオオオオオ!!店主の体温が上昇し、店内が暑くなった!)

「熱ッ!ちょ!?何やってるの!?」

「あぁ、すみません。ちょっと風邪引いてるモンで・・・ゲホゴホ!!」

(ボッ!ボボッ!!店主は咳き込み、火の粉を撒き散らした!)

ジュ〜・・・

「・・・・ん?何か焦げ臭い・・・・って、アチチチチ!?」

(とんだ火の粉が男の髪に引火してしまった!)

「あああ!?大変だ!すぐに消さないと!!・・・・・・へっくし!!」

(店主は何故か男の頭に向かってくしゃみをしてしまった!)

「ぎゃああああああ!?」

(更に頭が激しく燃え出した!!)

「あ・・・・あっちゃ〜」

(プスプスプス・・・・・・男の頭は愉快な事になってしまった・・・・・)


「・・・・だめだ、こりゃ><;」


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〜CASE3〜 ケセランパサラン

《理髪店 綿胞子》


「明日、面接だから散髪するか・・・」

ウィ〜ン・・・

「うわッ!」

店に入るなり、大量の埃?が舞い上がった!)

「「「「「いらっしゃいませ〜〜〜〜〜!!!」」」」」

(何と!?埃の正体は大量のケセランパサランだった!!)

「「「「「お客様〜こちらにどうぞ〜」」」」」

(散髪椅子に案内される男)

「髪型はどうします?」

「短めでお願いできます?」

「は〜い♪みんな〜手伝って〜〜!」

「「「「「は〜い♪」」」」」

(わらわらと群がる店員?達)

「「「「「うんしょ、うんしょ」」」」」

(一部の群れがハサミを持とうとする、が・・・・・・)

「「「「「ふぎゅ!?」」」」」

(ハサミが重すぎて持てないのであった・・・・)

「・・・だめだ、こりゃ><;」


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〜CASE4〜 ドッペルゲンガー

《理髪店 幻影美人》

月の出ている夜、某所


「はぁ〜・・・散髪に行きたかったけど、仕事が長引いてこんな時間に・・・でも、この店は夜でもやってるって聞いたから行ってみるか・・・」

ウィ〜ン・・・・・


「いらっしゃいませ」

「!?」

(男の目の前には、以前片思いしていた女性が立っていた)


「・・・・?あの、どうかしました?」

「・・・!!あ、い、いえ・・・」

「ふふ・・・さあ、こちらへどうぞ・・・」

「あ、はい・・・」

(思わず女性に見惚れる男)

「どのような感じにされますか?」

「み、短めでお願いします・・・」

「かしこまりました。ふふっ」

(散髪を始める店主、ところが・・・・)

「あ・・・雲で月が隠れちゃいましたね・・・・」

「・・・・え!?きゃあああああ!?」

(悲鳴を上げる店主)

「どうしました!?」

(男が振り返ると・・・・・)


「・・・・・・・・・・ッ!?」

(そこには小さな黒ずくめの少女が立っていた)

「い、いやぁぁぁぁ・・・・こ・・・こないで・・・・こないでくださいぃぃぃいいぃぃい!!!」

(少女は叫びながら店の奥に引っ込んでしまった・・・)

「・・・・・・・・・・だめだ、こりゃ><;」



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〜CASE5〜 アントアラクネ

《理髪店 蟻蜘蛛》

「時間が無いからここで良いか・・・」

ウィ〜ン・・・・

「うをっ!?」

(目の前には蜘蛛の巣があった!)

「ん〜?客か〜?」

(気だるそうに出てくる店主)

「ちょ、何?なんで蜘蛛の巣があるの?」

「あぁ〜・・・掃除が面倒なんだよ・・・・」

「掃除しようよ!?ってか、この黒い床は何?」

(床は黒いが、何か不自然だった)

「あぁ〜・・・こりゃ、今まで来た客の髪だよ・・・なんせ、掃除が面倒でな・・・まぁいいや、その椅子に座ってくれや」

「は、はぁ・・・(きったないなぁ〜・・・)」

(椅子に座る男。その椅子も髪の毛だらけなのは言うまでも無い・・・・)

「え〜っと・・・ハサミは・・・・・・・あぁ、無いからできねぇわ。悪いね、今日は終わりだ」

(何もかもにやる気の無いダメ店主だった・・・・)

「・・・・だめだ、こりゃ><;」

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〜CASE6〜 スフィンクス

《理髪店 井戸端》


「流石に伸びたな・・・会社で怒られちまったよ・・・」

ウィ〜ン・・・

「いらっしゃいませ〜!なのデスヨ〜!!」

「うひゃ!?」

「あれあれ?随分と伸ばしてるんですね〜?何でですか〜?」

「いや、伸ばしてるんじゃなくて、伸びてきただけですけど・・・」

「そういや、何で髪って伸びるんですかね〜?」

「そんなの知らないよ!?いきなり言われても、考えた事なんて無いし!」

「え〜?気にならないんですか〜?ワタシは気になりますよ〜?」

「いや、そんな事より、散髪お願いしたいんだけど?」

「そ、そんな事ですって〜!?」

「ひぃっ!?」

「いいですか!?アナタは髪のありがたみがわかってないんですよ!」

〜スフィンクスの髪のうんちくスキルが発動した!〜










※6時間後


「・・・・・ってわけなんですよ!分かりましたか!?」

「・・・・・はい、それはもう・・・」ゲッソリ

「ささ、と言う訳で、散髪しましょうか♪」

「・・・・・・・だめだ、こりゃ><;」



<終劇>



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魔物娘による、某物語的な、戦闘終了後の掛け合いモノっぽいオマケ


※出演 リリム(リリ)・ワーウルフ(ウル)・ミノタウロス(ミノ)・ワーシープ(シプ)・アオオニ(アオ)・ダンピール(ダン)


その1 (リリム・ワーウルフ・ミノタウロス・ダンピール)

 ウル 「私たちは!」

ミノ・ダン 「「「「負けないッ!!」」」」
リリ 「イケないッ!!」

3人 「「「ちょ!?リリムさん!?」」」


その2 (リリム・ワーウルフ・ミノタウロス・ダンピール)

ミノ 「アタイ等の武器は!」

ウル 「勇気と!」

ダン 「友情と!」

リリ 「逆レイプッ!」

3人「「「「いや、それ何か違うから!!」」」



その3 (リリム・ワーウルフ・ミノタウロス・ダンピール)

ミノ 「アタイ等の武器は!」

ウル 「愛と!」

ダン 「勇気と!」

リリ 「新しい顔ッ!」

3人 「「「アンパ○マン!?」」」



その4 (ミノタウロス・ワーシープ・アオオニ・ダンピール)

アオ 「おや?もう終わりですか?」

ダン 「ボク達に掛かれば、こんなもんだね♪」

シプ 「・・・・・・・・ぐぅ〜・・・」

ミノ 「コイツは寝てただけだったけどな・・・」



その5 (リリム・ワーウルフ・ミノタウロス・ダンピール)

ダン 「ボク達の勝ちぃ!」

ミノ 「うおっしゃあぁぁぁぁぁ!!」

ウル 「ワオ〜〜〜〜ン!!」

リリ 「やっほ〜〜〜〜!!」

ダン 「何で木霊!?」



その6 (リリム・ワーウルフ・ミノタウロス・ダンピール)

ミノ 「しっかし、この暑さどうにかならねぇのか・・・?」

ウル 「このままじゃ、私達も持たないわ・・・みんな、大丈夫?」

ダン 「あう〜もう・・・ボク限界かも・・・・」

リリ 「あぁ・・・何だか涼しげな川が見えるわ・・・」

ウル 「渡っちゃダメよ!?」



その7 (ミノタウロス・ワーシープ・アオオニ・ダンピール)

ミノ 「ううう・・・寒すぎる・・・」

ダン 「ガチガチ・・・このままじゃ、凍え死んじゃうよ〜・・・」

シプ 「Zzz・・・・・・・」

ダン 「寝ちゃダメだよ!?」

アオ 「まあ、ワーシープ・・・ですからね・・・Zzz・・・」 

ミノ 「だから、寝るなっちゅうに!?」



その8  (リリム・ワーウルフ・ミノタウロス・ダンピール)

ミノ 「我が斧に切れぬものなしッ!」

ウル 「我が爪に裂けぬものなし!」

ダン 「我が剣に貫けぬものな〜し!」

リリ 「我がマ・・・・」

ミノ 「待てぇぃ!」

ウル 「その先を、言ってはダメ!」

リリ 「んんむ〜〜〜!!」

ダン 「もぉ〜!なんでこうなるかなぁ〜・・・」
12/10/23 21:22更新 / 四爺麓参
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■作者メッセージ
リアルがかなり忙しく、遅くなりました。
忘れ去られたであろう存在、四爺麓参です

今回のは微妙になってしまった・・・orz

次は何か違うものをやろうかな・・・?

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