連載小説
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老騎士と首なし乙女
「……何だ、お前は」
「魔王軍第七騎兵隊所属、イライザ・カランバインだ! 貴様を貰い受けに来た!」
「ほう、こんなしがない一傭兵の首を所望か。妙なものを欲しがる奴も居るものだ」
「いや、首よりかは股間のモノのほうが……って何を言わせる!?」
「むしろ何を言っている。……それにしても、随分と物々しい格好だな」
「これは我らが正装だ! 何だ、恐れをなしたか? まぁ、いかに逃げようとも――」
「ここで首を取ろうということか、それなら話は早いな。さぁ、構えろ」
「――我らデュラハンがそれを逃すことは……って、へ? ……あ、うむ、勝負だ!」

「まさか……私が不覚を、取ろうとは……」
「首を取ろうなどとは思わん。さっさと魔界なり何なりに帰れ」
「う、く……」
「万が一諦めがつかないと言うのなら、俺としてはそこまで恨まれる覚えはないのだが、いつでも好きな時に挑んでくると良い」
「ぐすっ……ひぐっ……」
「む?」
「グレゴールの馬鹿あぁぁぁぁぁっ!」

「何だったのだ、一体。……はて、おかしいな。何故奴は俺の名を知っていたのだ?」
前編11/08/20 19:25
中編11/08/20 19:26
後編11/08/28 19:05
後日談11/08/29 11:20

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まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33