読切小説
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魔物娘と添い寝
サラマンダー

就寝前
「よ、一緒に寝よーぜ!」
「え?あたしの布団はあっち?へっへへ、細かいこと言うなって!」
「ほらほら、抱き枕にしてやるからよ、暖かいだろ?」
就寝後
「んへへ・・」
「今度は・・抱き枕に・・」
「なってみひゃ・・い・・んん・・」



メドゥーサ

就寝前
「・・何よ、あたしがアンタのところに来たらおかしい?」
「仕方ないでしょ、寒いし・・それにアンタと寝た方が・・」
「な、何でもないわよ、うっさい、お休み!」
就寝後
「・・起きてる?・・寝てるか。」
「・・今なら・・こうやっても良いわよね。」
「ん・・暖かい・・」



ヴァンパイア

就寝前
「・・おい、早く入れ、私を待たせるな。」
「良いのか、だと?私の言を疑うのか、貴様は。」
「・・どうして、抱きしめる?・・まぁ、良いが。」
就寝後
「・・全く、どうして私はお前などを。」
「お前もお前だ、何故私などに・・つくづく分からん男め。」
「・・不快ではないのが、全くもって不快だ・・」



マンティス

就寝前
「・・ん、入る。」
「え?・・寒いから。」
「じゃ・・お休み。」
就寝後
「ん・・暖・・かい・・」
「ん・・・んんっ」ギュッ
「・・大好き。」



エキドナ

就寝前
「こんばんは、何となく入ってみたわ。」
「ん・・?抱きしめてくれるの?」
「ラミア族だから、寒いだろ?・・そうね、ありがとう。」
就寝後
「・・本当は、お前だからなーんて言って欲しかったけど。」
「こんなに良い思いが出来ているんだもの、これ以上は欲張りね。」
「だけど・・絶対、手に入れてみせるから・・」チュッ



アヌビス

就寝前
「む、就寝時間ピッタリだ。」
「ほら、入ってこい、予定通り抱きしめてやる。」
「向かい合って?・・別に・・良いが・・」
就寝後
「ん・・なぁ・・って、寝てる、か。」
「しかし・・抱きしめ返される、とはな。」
「寝てる時すら、私の計画を乱すとは・・本当に、お前は。」



グラキエス

就寝前
「ねぇ・・大丈夫なの?寒くない?」
「震えてるじゃない・・やっぱり出た方が・・」
「後で暖かくなる?・・なら、良いけど・・」
就寝後
「物好き・・こんな氷の塊を抱きたがるなんて。」
「・・でも、嬉しかったな。」
「貴方がそれでも抱きたいと言ってくれた事が・・ね。」



リザードマン

就寝前
「楽しいのか?私のようなのと一緒に寝て・・」
「・・そうか、それならば・・良いのだ、が・・」
「すまん、慣れないものでな・・」
就寝後
「・・目が冴えてしまう・・こ、こんなにドキドキするとは。」
「お前は、ぐっすり眠れるのだな・・」
「また・・ふぁあ・・お前に負けた、か・・ふふ・・」



人虎

就寝前
「すまん、眠れなくてな・・お前の温もりの中ならば、と思って。」
「迷惑でなかったか・・?そうか、なら良い。」
「ふ・・やはり、安心するよ・・」
就寝後
「・・・・・・ふふ。」
「ん、んう・・う・・」
「・・うにゃぁ・・うん・・♪」



スキュラ

就寝前
「じゃ、抱きつかせてもらうわね。」
「え、重い?ふふん、我慢しろぉ!」
「だーいじょうぶよ、窒息はしないわ!」
就寝後
「あっつー・・茹で蛸になっちゃうわこれ。」
「まぁ、こいつ放せば済む話・・なんだけど。」
「それだけは、ちょっと、したくない・・なぁ・・」



ジョロウグモ
就寝前
「え?苦しい?ふふ、我慢してくださいな。」
「抱きしめて欲しいと言ったのはそちらでしょう?」
「ふぁっ?!お、お腹は、いけませんっ・・足で挟まないでっ・・」
就寝後
「どうして、貴方は、そこまで的確に私の弱点を突けるのですかっ・・」
「これでは・・私自身の手で抱きつくほか無いではありませんか・・」
「・・これもこれで・・それは良いもの、ですが・・」



エルフ

就寝前
「不本意だが・・お前と寝なければならんらしい。」
「・・何故そうも嬉しそうに。」
「は?私は、嬉しくなど・・ない。」
就寝後
「何故、いつもこいつは私を乱す・・私と寝て何が嬉しいのだ・・?」
「女王様も女王様だ・・本当の気持ちを偽るな、など・・」
「・・私はただ・・こいつが、放っておけん、それだけなのに・・」



ジャバウォック

就寝前
「ん?何を狼狽えておる・・ああ、儂が魅力的すぎたか?」
「ふっふ、可愛い奴め・・慣れねば嫁など貰えぬぞ?」
「まぁ、儂が嫁になるのだ・・そこは心配ないがな。」
就寝後
「儂はお前をからかっておるわけではない、全て本気よ。」
「・・お前以外を心底好く気はない・・この意味が分かるか?」
「ふ・・また赤くなりおって・・そういう所も、大好きだぞ・・」



ワーム

就寝前
「んみゅ?うん、大好きだよ。」
「どこが?そんなの、全部に決まってるじゃん!」
「ね、ぎゅーってして?私もぎゅーってするから。」
就寝後
「ん・・んふふ・・」
「大好き・・大好きだよ・・」
「・・えへへ・・」





就寝前
「お邪魔いたします。」
「はい、寒かったのでつい・・お嫌でしたか?」
「分かってるだろうに?・・ええ、分かっててお訊きしました。」
就寝後
「向かい合って眠る・・良いものですね・・
あ・・頭を、撫でて下さるのですか・・?」
「いつも奉られてるから、こういう時ぐらい・・?」
「・・では、お言葉に甘えて・・ん、ん・・ふふ・・
ありがとう、ございます・・ん、はぁ・・」



ワイバーン

就寝前
「ん、来たね・・早く入って。」
「寒い?だったらお布団の中にもう一つ特別な布団があるよ。」
「そ、翼!これで、キミを包んであげる!」
就寝後
「え?ボクに言いたいこと・・?何かな。」
「ふえ!?だ、大好き・・!?あ、ううん!驚いただけ・・」
「ホントだよ、ホントに驚いたの・・!!」
「だって・・ぼ、ボクも、言おうと思ってた、とこだったから・・」



ドラゴン

就寝前
「・・用件はそれだけか?まったく、いきなり呼び出すと思えば・・」
「嫌がらんのかだと?心底嫌だが、お前の頼みだからな。」
「我を抱き枕にするなど・・今回だけ、だからな。」
就寝後
「全く・・眠るのが早い奴め・・」
「今なら、言えるか・・?」
「なぁ・・本当は、一緒にいないと寂しくて辛いんだぞ・・?」
「・・〜〜〜〜〜っ!!も、もう、早く寝よう!」



ドラゴン

就寝前
「お、来たか・・ほら入れ。」
「ん、恥ずかしくないのか?だと・・何故だ?」
「貴様は我のもの、何故恥ずかしがる必要がある?」
就寝後
「ん、そうだ・・我とて、人肌恋しいときもある。
・・お前の肌はいつでも恋しいがな・・」
「意外か?・・それはな、
貴様が我にとって一番大事なものだからよ・・」
「一番大事だから・・無くさぬように、ずっと傍に居たいのだ。」
「・・ふ、照れているのか?可愛いな・・」ナデナデ



ドラゴン

就寝前
「・・居るか?そうか、邪魔するぞ。」
「おい、震えているではないか・・寒い?全く軟弱な。」ギュッ
「・・ほれ、これで寒くはなかろう?」
就寝後
「私も震えている?お前は黙って抱きしめられていろ。」
「・・何故抱きつく?我慢してるから、だと?フンッ、我を侮るな。」
「・・寝たか・・全く、気を遣い過ぎる奴だよ、お前は。」
「格好くらい、つけさせろというのだ・・馬鹿・・」

14/11/13 23:28更新 / GARU

■作者メッセージ
誰が、ドラゴンオチは一つだけと言った?
可愛いドラゴン、格好いいドラゴン、大人びたドラゴン、
さぁ好きなオチを選ぶが良い!!




追伸。
この前初めてキャラソートした時の上位三人。


1ドラゴン
1龍
1ワイバーン

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