連載小説
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早朝のお話。
身体が浮いている気がした。
自分の身体のことなのに気がするというのもおかしな話だが、四肢の感覚が鈍いせいで確かめようがない。視界もぼやけているようで、辺りが暗いのか明るいのかも判断できなかった。そんなあやふやな感覚のなか、いつの間に現れたのか、目の前で浮遊する白く滲んだ光をぼんやりと見つめていた。

―ペチッ、ペチッ、ペチッ、ペチッ……

白い光は先ほどから規則正しく音をだしており、一定のリズムで刻まれる乾いた感じの音が耳に心地よくこだまする。音の正体を探ろうと目を凝らしてみると、白い光は上下に動いているらしい。

―ユッサ、ユッサ、ユッサ、ユッサ……

うっすらとしていた意識が少しずつ戻るにつれ、白い光が集まって形をなしていく。どうやら白い光は二つあったようで、乾いた音にワンテンポ遅れて重そうに揺れていた。

―アッ、アッ、アッ、アッ……

どこからか艶声が漏れるように聞こえる。
その卑猥な声を聞いて、先ほどまで聞こえていたはずの他の音が聞こえなくなり、艶やかな声だけが耳に届く。艶声について思案しようとしたが、思考を始める頭を先回りして、股間の違和感に肉棒が反応する。股間に感じる違和感は、目の前の白い光が上下するたびに起きているようで、生温かい感触に下へ、下へと押し込まれる。逆に、肉棒の先端部分は肉質の壁のなかを突き進んでいた。肉質の壁はヌメリとして生温かく、それでいて肉棒全体を優しく握りしめるように包み込んでいる。
次第に大きくなる艶声に呼応するかのように股間のものが膨らみを増すが、熱い肉壁のなかを無駄に窮屈にするだけだった。白い光に股間を押されるたび、肉棒の先端は逃げ場のない壁のなかを何度も進んでは戻り、戻っては進まされる。淡々と繰り返される不毛な行進に、じんわりと刺激され、さざ波のように肉棒の先端部分に熱が繰り返し集まっていく。高まり続ける先端の熱さに同調して、心の奥底が正体不明の焦燥に満たされていった。何とかして刺激を押さえ込もうと踏ん張るが、弛緩した四肢ではそれも叶わず、淡々と繰り返される刺激を肉棒の先端で受け続けた。やがて、熱と刺激で膨張しきった先端が限界を超えたとき、肉棒の根元からさらに熱い塊が込み上げてくるのを―

(……ぁっ、だめ……だ…)

―ドビュルゥ、ドクドク、ドク……

自制も虚しく、コウは煮えたぎった雄の種を先端から撒き散らす。
白い光が一瞬動きを止めたかと思うと、こちらの後悔など知らぬまま、再び上下に動きだして残りの雄の種を汲み上げはじめる。夢心地のなかで波打つ刺激を股間に受け、身体が完全に弛緩してしまう。
しばらく、肉棒の先端から雄の種をお漏らしのようにジワーッと漏らしつづける。溢れる雄の種は熱で膨張しきった先端よりも高温で、ぐつぐつに煮えたぎっており、肉棒の内側をゆっくりと熱しながら通り過ぎていった。どうしようもなく漏れていく雄の種を、なんともいえない背徳感と安心感に身を委ねたまま、我慢することもなくお漏らしをつづける。
たっぷりと時間をかけて雄の種を垂れ流し、ひとしきり雄の種を漏らし終えた後も、肉棒は力強く脈打ちを続けて空の種を飛ばしていた。桃色に染まった世界のなか、徐々に肉棒から脈打ちと熱が鎮まっていくのが分かる。消えかかっていた肉棒の空打ちのなか、ようやくコウは意識を起こすことができた。

「……おはよう、レゼ姉ェ」

早朝から跨っている、ホルスタウロスの姉であるレゼに朝の挨拶をする、が―

「アッ!アッ!アッ!アッ!」

どうにも聞こえていないらしい。
すっかり出来上がっているようで、毎晩の営みと変わらないぐらいの激しさで腰を打ち付けていた。レゼ姉の腰が上下するたびに恥肉のぶつかり合う音を聞かされてしまい、射精したばかりの肉棒には早くも熱と硬さが戻ってきた。身体全体を大胆にも弾ませ、服の下で巨大な二つの球体となって振れる乳房と、白く、長い髪を揺らして、興奮と快感で満ちた面持ちをだらしなく晒している。
思わずこのまま眠った振りを続けていたい衝動にも駆られたが、そういうわけにもいかない。朝の予定はそれこそ分単位に濃密なのだ。残念に思いながらも、目の前の白い塊を二つ、不意打ちで思いっきり鷲づかみにする。
「ひゃぅううっ!?」
良い声で鳴いてくれた。
そのまま遠慮することなく、手のひらをいっぱいに広げてもなお溢れる、巨大なおっぱいを服の上から荒々しく揉みしだく。
「もぉ〜……起きてるんなら、そう言ってよぉ〜」
言葉とは裏腹に、目の前の爆乳の持ち主は怒っているような素振りはなく、むしろ……
「……はい♪揉むんだったら、直に、ね♥」
言うが早いか、巨大な乳房を包んでいた服をはだけさせて、ボロンと、パンパンに張っていた透き通るような色白のおっぱいを誇らしげにみせつけてきた。
こうまでされたら男として揉まないわけにはいくまい。早速、おっぱいの重さを量るように、下から上へと持ち上げるように揉んでみる。ムチムチで柔らかとした肌触りが、ずっしりとした重量感をともなって両の手のひらを逆に押しつぶしてくる。たまらず、下から上に持ち上げるように往復させていた手で、大きな円を描くようにして乳房全体の柔らかさと、もっちりとした弾力を余すことなく両の手ひら全体で思う存分堪能する。
「いいよぉ…♥このまま、一緒にっ……♥」
言い終わると、レゼ姉がゆったりと腰を振りはじめた。
前後に細かく腰をくねらせながら、奥深くまで飲み込んでいる肉棒全体をまったりと締め付け、特に先端の一番敏感な部分は入念に肉壁で擦ってくる。ねっとりとした腰使いに身を委ねながらも、豊満なおっぱいを揉む手は止められず、ふとした拍子に乳首の先からピュッピュッと白い母乳が飛び散る様に、ますます興奮する自身の分身が硬くなっていく。レゼ姉の息遣いや、艶めかしい腰の動きで揺れ動くおっぱいを揉みしだけば、まさに千変万化に変化して、眺めていても揉んでいても一向に飽きがきそうにもなかった。下半身に広がる甘美な快感と眼前の極上のおっぱいの感触に顔を愉悦で弛ませながら、肉棒に絡みつく肉ヒダにガマン汁をトロトロと吐き出しつづけた。
「蕩けた顔しちゃって。好きなだけだしてぇ♥」
甘い言葉で射精を誘うが、相変わらずゆったりとしたペースで腰を振り、緩やかに追い詰めてくる。結合部が互いの愛液でぐちゃぐちゃに混ざりあい、腰がわずかに浮いて肉棒が見え隠れするたび、粘着質の独特な音が響く。股間の周りにまとわり付く愛液が何本もの白い糸となり、引いては消え、と淫らな演出を幾度となく行う。
いまだ夢のなかにいるようだったが、とうとう終わりの時が近づいてきた。レゼ姉の腰使いでゆるやかに追い込まれ、おっぱいのたまらない感触を楽しむように揉んでいたコウの手が止まる。刹那、肉棒の内側から込み上げるものを耐えるため、今度はしがみつくようにおっぱいを掴むが、めり込む指を押し返すほどの乳房の強い弾力にますます高められるだけだった。そこへ止めの一押しとばかりに、レゼ姉が腰を深く落とし、子宮の入口へと先端を押し当てられ―

―ドビュルウウウウ!ドピュピュルゥ!!

子宮の奥へと、直に熱い種を飛ばす。
一番深くに肉棒を迎え入れた瞬間にレゼ姉も果てたようで、内股でコウの腰周りをがっちりと挟みながら膣壁で強烈に肉棒を圧迫した。結果、狭くなった肉棒のなかを暴走する雄の種は肉棒の内側を強烈に熱しながらから駆け抜け、子宮の壁に叩きつけるように先端から勢いよく子種を放った。肉棒の先端から感じる爆発的な凄まじい射精感を、共に絶頂を迎えたレゼ姉の、ひときわ大きい爆乳を両手で強く掴んだまま、圧倒的な快感に意識を飛ばした。



「…はっ、はぁっ、ぅっ……!はぁ、はぁ」
手のひら全体に吸い付くようなおっぱいから両腕をベッドに投げ出し、大の字に身体を脱力させる。そのまま胸全体を大きく動かすことで無理やり肺に空気を送り、荒い息をなんとか整えようとした。上に乗っていたレゼ姉も同じく、荒く肩で息をついて何度も長い髪と乳房を淫らに揺らしていた。いまだ絶頂の余韻が醒めやらぬようで、顔が火照っており、乳首から母乳を滴らしておっぱいを白く染めていた。
「っお、おはぁっ、ようぉ〜、ほぉ…、コウ、くぅ〜、んっ」
息も絶え絶えなのに、律儀に朝の挨拶をしてくれるレゼ姉。返事をしようとするが、すぐにはできそうもなかった。どうしようもなく呼吸を落ち着けていると、上に跨っている過保護な姉のご機嫌がみるみる不満げに変わっていくのがわかる。
「……もぉ〜ぅっ!挨拶を無視する悪い子は……、こぉ〜ぅだぁ♥」
ダイナマイトすぎる豊乳で顔を押しつぶされた。ご丁寧に両腕を頭の後ろに回して抱え込み、わずかな隙間も残らずおっぱいで埋めてられる。おっぱい特有の優しい匂いに心を奪われかけるが、息苦しさが悠長な場合でないことを教えてくれた。こうなってしまっては自力での脱出は不可能なので、素直に押さえこんでいる当人の肩を叩いて降参の意を示すが、レゼ姉は意地悪くも上半身をくねらせてくる。しばし、苦しいやら気持ちいいやらで考えがまとまらない酸欠気味の頭を、密着したおっぱいのなかで振り回される。二度と起きれそうにはない二度寝がいよいよ訪れようとしたとき、ようやく満足したのか、レゼ姉が身を起こしておっぱいの牢獄から解放してくれた。
「少しは反省しましたかぁ〜?コウ君?」
「…………はい」
理不尽だが反論はできない。空気が恋しいからだ。
「は〜い♪良く出来ました♪……ご褒美ですよぉ♥」
「まって!まって!」
またしてもレゼ姉がしなだれかかろうとするが、慌てて嫌でも目に付く巨大なおっぱいに手を当てて身体を支えた。
「うぅん?こっちのほうが良かった?」
繋がったままの下半身を、勘違いしたままのレゼ姉が揺すりだす。
「違う、違う。もう、そろそろ起きないと……」
「えぇ〜。あと3回ぐらい、いいでしょ〜ぉ?」
「いやいや……朝にやる回数じゃないよね?それに、ほら……」
おっぱいを触っていた手で乳首に向けて絞るように揉むと、ぴゅるぴゅると純白な母乳が溢れだす。
「お乳もだいぶ張ってるから絞らないと……ね?」
「むぅ〜……」
納得はできないと頬を膨らませ、唸り声を漏らす。
「……今夜もレゼ姉が満足するまで相手してあげるから、ね?」
開き直られて襲われるのも困るので、すかさず埋め合わせの約束をする。
「むっ、むぅ〜…………約束だよぉ?」
しぶしぶといった感じで承諾するレゼ姉。一応、年上のはずなのに妙に子供っぽい。
「うん。約束する」
コウが念を押すと、エヘヘと満面の笑みを浮かべて、レゼ姉の顔がニヤつきはじめる。つられて笑顔になりかけるが、急に両手で頭をがしっと掴まれ、姉の瞳の中に自身の顔が映るぐらいに顔が近づいた。
「それはそうと、コウ君。朝のご挨拶がまだなんですけど?」
ジト目のレゼ姉が見つめてくる。
「……おはようございます。レゼ姉さん」
「よろしい。んぅ♥」
満足そうなレゼ姉と朝の口付けを優しく交わした。
唇はおっぱいより柔らかくて、温かくて、いつも飲んでいる母乳よりもはるかに甘かった。






―シャーーーーーー………

レゼ姉の乳搾りを開始する前に、コウはシャワーを浴びていた。
本来であれば、すぐにでも乳搾りを始めるべきところなのだが、何せ状態が状態だった。折角の母乳に別の液体を混入させるわけにはいかない。何の液体とは言わずもがな。
「ふぅ〜……」
溜息と同時につい先程のことを思い出す。朝っぱらからひどい目、いやエロイ目にあったというべきか。何かとレゼ姉には振り回される。嫌ではないけど、身体が持ちそうにない。特に下半身が。
「コウくぅ〜ん!まだぁ〜〜!?」
浴室の外から、先にシャワーを浴びたレゼ姉の叫ぶような抗議の声が届く。
「もう少し!すぐいくから!」
はぁ〜い、と穏やかな返事がきた。どうやら構ってほしいだけなのだろう。ひとまず一息つけれそうだとコウは胸をなでおろす。ただ、のんびりとしているわけにもいかなかった。いつレゼ姉の機嫌が変わるかもしれず、最悪の場合、風呂場に突入されて2回戦目をはじめるハメになりかねない。……それはそれでいいかなと、しばしの間、魅惑的な妄想を脳内で思い描くが、はっと我に返る。これ以上遅くなれば、朝の支度が間に合わなくなる。そうはなるまいと、さっさと身体を流すべく、シャワーのハンドルに手をかけた、が―

―ガチャリ

無情にも、浴室のドアが開く音がした。
(って!いくらなんでも早すぎない!?)
慌てて振り向き、背後を確かめる―

「悪いが邪魔するぞ」

勢いよく出るシャワーの水音に負けない、力強く、よく透る声が浴室に響いた。
(っちょ!……よりによってラリスかよ!)
浴室に不法侵入してきた犯人はコウの予想に反し、レゼ姉ではなく、次女でコウの妹であるラリスであった。
慌てて前を向いて妹に背を向ける。
「なんだ?文句があるのか?」
狼狽したコウの背中に、ラリスは片足に重心を寄せて腰に手を当てながら不敵な笑みを返す。大胆にも生まれたままの姿を晒しながら。
「…っ、ラリス!シャワーなら後にしろって!」
「照れるな。毎日、揉んで、吸っての見慣れた身体だろうが?」
「けじめはつけろ!」
妹とは言うものの、ラリスの身長はコウの頭一つ以上も離れており、抜群のモデル体型を有していた。また、男の性とでも言うべきであるその胸元は、ホルスタウロスの名に相応しく、姉のレゼに負けず劣らずで、南国の巨大な果実を連想させるほどの大変立派な爆乳が驚異的な存在感を示していた。あいにく背を向けているコウには認識することはできないが。
真っ赤になって背中を向ける兄であるはずのコウと、やれやれといった態度を裸体と同様に隠そうともしない妹のラリス。そんな状況でコウが少々声を荒げたところで迫力がついてくるはずもなく、傍から見れば姉弟にしか見えないことだろう。
「せめてこっちを向いて言ったらどうだ?コウ」
(……できるかっ!!)
ただし、ラリスはレゼ姉のように穏やかな雰囲気を漂わせるホルスタウロスのイメージとは程遠く、非常に男勝りな性格で、それが本人の凛とした顔立ちと鋭い眼光にもよく現れている。だが、なによりも際立つのは、ミノタウロスのように焼きあがった小麦色の肌の持ち主であるということだろう。白くて綺麗な髪を伸ばしているあたりが、かろうじでホルスタウロス特有の特徴とも言えなくもないが、褐色の肌を余計に強調させているだけだった。
「……まぁ、いい。私もシャワーを浴びたいだけだ」
そう言うや、シャワーの前へと堂々と歩を進める。しかし、本来であればその場所にはコウがいるため―

―ギュム

必然、コウの背中と密着する形となった。
「悪いが少しばかり走ってきたからな。臭いは嗅いでくれるなよ?」
女性に配慮するよう、一言断ってからシャワーを浴び始めるラリス。
(気にするとこはそこじゃないだろ〜〜〜!)
壁際へと無理矢理押し込まれ、慌てて両手を壁に当てることで己の身体を支えるコウ。なおも髪全体にシャワーを馴染ませようと、髪の毛を両手で分けながらグイグイとラリスは前へ歩を進める。これ以上なく窮屈なコウの背中には、妹の色々と柔らかなモノが当たっていた。
「ラリス!ちょっと待って!もうでるから!」
「つれないことを言うな、それに……」

―ギュウゥゥ

「ここをそのままにして……でていくつもりか?」
背後から右手を伸ばし、いきり立っていたコウの肉棒を掴む。
「……!本当に待っててば!レゼ姉が部屋で待ってるから!」
「そうか……」
ラリスが一呼吸する。それだけで酷く、息苦しい間ができた。
「ならば、急いで鎮めてやらんとな♥」
コウの耳元に顔を近づけて囁いた。そのままコウの背中に覆いかぶさるようにして体重を預けると、握っていただけの右手が前後に動き始めて肉棒を優しくしごき始める。
「ッラリス!いい加減に…!」
「騒ぐな。レゼに感づかれてもいいのか?」
「……っ!」
脅迫交じりの口止めに、コウが言葉を詰まらせる。その間も、ラリスの右手が肉棒をなぞるように往復する。
「……なるべく早くして」
「それはお前次第、だな♥」
屈服したコウの返答に、くっくっくと満足げな笑みをラリスが背中越しにもらす。続けざまに上半身に存在する大きなふたつの膨らみを、どこか頼りない兄の背中にどっぶりと押し付けることで自慢の双乳の大きさを誇ってみせる。妹にいいように弄ばれながらも、巨大という言葉すら生温い双乳の柔らかさを背にして、ますます膨張を続ける己の肉棒に、コウは羞恥心で顔を紅潮させていく。
そんな情けない兄を慰めるかのごとく、妹の右手はあくまでも優しく動き、肉棒を喜ばせつづける。コウが必死になって押さえ込もうとすると、ラリスは右手で輪っかを作り、敏感な雁首に何度も輪をくぐらせはじめた。艶やかな手付きで雁首に指が触れては離れ、擦れては通り過ぎる。そのたびにコウの背筋と頬にはゾワッとした独特のくすぐったさが走り、先端部分に血液が少しずつ昇っていくのがわかる。雁首を何べんとなく、ラリスお手製の卑猥な輪くぐりをさせられたことで、これ以上なく肉棒は膨張し、先端部分には血管が浮かび上がっていた。
「いいザマだな。なぁ?」
すっかり立派になった兄の分身を見て、ご機嫌な様子でラリスが語りかける。
「うるさぃ、ぃ!んぅ……」
情けない声を漏らすまいと、コウが黙り込む。
「そう怒るな。むしろ私は感心してるんだぞ?」
肩を掴まえていただけのラリスの左手が這うように肩から背中へ、背中から腰へと下っていく。そんななか、雁首には相変わらず、ラリスが右手で作った輪っかをくぐらせていた。
「昨晩もあれほど射精したのにな?……今朝もレゼとお楽しみだったんだろ?」
お尻にまで落とされたラリスの左手は、やがて正面へとゆっくりと回りこむと、コウのお腹から胸板の辺りを何度も撫で回した。既に肉棒の先端には、透明な液体が球となって集まっている。
「朝一番に抜いてもコレだからな。どれだけ射精すれば気が済むんだ?んん?」
お腹近くを弄っていた左手が、ついにコウの睾丸を掴んだ。
「ぐぁっ……!」
我慢もむなしく、声が出る。
睾丸を包んでいたラリスの左手が、ひとしきり睾丸全体を労わるように撫でまわしたかと思えば、内部に溜まっているであろうコウの子種具合を確かめるようにモニュモニュと揉み回しはじめる。すべすべとした妹の手のひらによって睾丸は揉みくちゃにされ、睾丸内で作られた子種が狂ったように出口を求めて泳ぎまわった。
「あぁっ!あっぐ!あぅっ!」
情けない声が自然とあがり、肉棒の先端からは指の輪っかをくぐる度、透明な汁が滴りはじめた。
「情けないな。それでも男か?いや、男だから……なっ!」
突然、ラリスの右手に膨れ上がった肉棒の先端を鷲掴みされた。あわせて、睾丸を好き放題に揉みしだいていた左手で肉棒の根元部分を強く握り込まれる。
「っな!?」
不意の仕打ちに驚く。兄の残念そうな声に、安心しろとばかりに妹は声をかけた。
「もっと良い事をしてやろう。礼は無用だ」
言い終わるや否や、先端に被せていた右の手のひら全体を使って、コウの先端部分を荒々しく擦り始める。
「〜〜〜〜〜〜!!」
声にならず、悶絶するコウ。そんな兄に構うことなく、ラリスは愉快そうに肉棒の先端を磨いていく。
右手を手首から回転させながら擦り、限界まで手首を回すと、素早く逆側に限界まで回し、それを幾度となく、淡々と繰り返す。絶え間なく行われるラリスの先端磨きで、敏感な先端部分が暴力的な快感に襲われた。たまらず、お尻の奥のほうから急激に射精感が湧き上がるが、射精することは叶わない。睾丸内で暴れる精子を吐き出すべく、必死になって痙攣する肉棒の根元を、ラリスが左手で固く握り締めているせいだ。先程まで優しく肉棒を愛撫してくれていたはずのラリスの両手が一変、コウの肉棒に対し、射精の強制と制止を同時かつ強引に行う。
「凄くぬるぬるしてるぞ♥そんなに気持ちいいか?」
それでも僅かながらにある尿道の隙間から、なんとか這い出ることができた我慢汁が妹の手の平を汚していた。先端を磨くうち、徐々に手の平全体に塗り広がった我慢汁が潤滑油としての役割を果たしだし、より滑らかに、より高速にラリスの右手が寸止めにしている肉棒の先端を磨き続ける。休むことなく行われる先端磨きで、とどめなく滲みでる我慢汁が、さらに先端部分の滑りを良くし、それによってさらに我慢汁が溢れ……終わりが見えず、自力で抜け出すことの出来ない快楽の連鎖に終止符を打とうとコウが呻く。
「ラッ…!リス!ラリス!」
射精のために脈を打って暴れているはずの肉棒は、無情にもラリスの左手で押さえつけられ、天高く隆起しているはずの先端はラリスの右手のなかで蹂躙されていた。
「どうした?もっとしてほしいのか?」
「ラリス!お願ッ、いぃ!だから!もぉっ!」
「なんだ?どうしてほしんだ?」
解りきっている回答をラリスが望む。
「もう!限界だからっ!はやく逝かせてぇ!」
なりふり構わず射精を懇願するコウ。
「ふふ♥やっと素直になれたな……♥」
恥も外見も捨てた兄の叫び声に満足したラリスが、最後にもう一度両手で強く根元から栓をするように握りこむと、肉棒から両手を離した。
「壁を汚すわけにはいかないからな。……ここに漏らしてもらおうか♥」
そう言ってラリスが横の壁に両手を当てると、コウの目前に見事な球体の形をした小麦色のお尻を突き出してみせる。いつもなら挿入前にじっくりとその後姿を眺め、お尻の感触を楽しみたいところではあるが、今のコウにそんな余裕や理性は微塵もない。完全に射精欲に支配されたコウは荒い鼻息を飲み込みながら、妹の秘所に己の先端をあてがうと、褐色の巨尻を両手で捕まえ、一気に腰を突き入れた。

―ビュルゥ!ビュルルルルウウゥゥ!

絡み付く肉壁を掻き分けて進む先端の割れ目から、この時を待ちわびていた子種が次から次へと飛び出す。なおも子種をほとばしらせながら、コウは奥へと肉棒を進ませる。ラリスの最奥の壁へと先端を突き当てた後も、散々焦らされていた肉棒から、だらしなく子種を吐き出しつづけた。
「はぁあ!はぁあ!はあぁぁっ〜〜……」
やっと射精できた安堵感で身も心も脱力しきるコウ。そのまま力を抜き、我慢に我慢を重ねて溜め込んでいた子種を今一度、ラリスの奥へと目を瞑って注ぎ込む。

―ドビュッ!ドビュッ!ドビュッ!ビュルゥゥ!

自身でも信じられないほどの子種を、何回にも分けて先端から射精した。射精はなかなか収まらず、未だに心臓の鼓動が耳の奥で大きくこだましていた。
「すこしも持たなかったな。まったく、どうしようもないな♥」
至福の射精の最中、妹の言葉に思わず赤面するコウ。
「次は頑張れよ?早漏♥」
射精が弱まりつつあったコウの頭には、その言葉が良く響いた。挿入してすぐさま逝ってしまった恥ずかしさを誤魔化すように、肉棒の痙攣が治まると、コウは無言で腰を振り始める。ただ先端を執拗に磨かれ、射精したばかりの肉棒は非常に敏感だったため、どうしてもぎこちなく、どこか浮ついた腰使いとなってしまう。
「どうした?もっと男らしく、激しくできないのか?……こんな風になっ!」
「うぅっ…!」
堪え性のない肉棒と同様、情けない腰使いをしていた兄を挑発すると、ラリスは自ら腰を振りたてて、コウの股間にお尻を打ちつけはじめる。そのとたん、股間を中心に心地よい振動が広がっていく。股間全体が痺れるような快感は、肉棒の根元から先っぽまで自然とよく伝わっていった。
「あぁっ〜〜〜っ!!」
ラリスの巨尻が躍動すると、股間に気持ちのいい衝撃が乾いた音と共にぶつかり、お尻の肉が波打つ。唯一、根元の深くまで膣内に収まっている肉棒だけが、絡みつく柔らかな肉壁に衝撃の振動を吸収してもらえていた。それは、足腰が震えて立つのもやっとだったコウには、どうしようもなく辛抱たまらないものであり、すぐにでもその場にしゃがみ込みたくなるものだった。それでも、これ以上醜態をさらすまいと、必死になって踏ん張り、好き放題に暴れ回るラリスのお尻を股間で受け止める。
しばらくの間、棒立ちとなって肉付きの良い丸尻を股間で受けつづけたが、無謀にもみずからの股間で妹の丸尻を叩いていく。浴室には兄妹の肉と肉がぶつかる音だけが響き、シャワーの水音はとうの昔にかき消されていた。
「はぁっ♥あぁっん♥やれば、ぁん♥できるぅ、じゃない、かぁん♥いいぃ、ぞぉ♥すごく、なぁ♥」
懸命な兄の腰使いに悦楽を感じたラリスは、今度はコウの腰使いに合わせるようにお尻を振り始める。コウが腰を引けば、ラリスもお尻を前へと振り、コウが腰を突きだして股間でお尻を叩く間際、ラリスも負けじとお尻をぶつけて肉棒を奥深くへと招き入れる。完璧なタイミングで行われるラリスの腰振りは、さすがは妹といったところか。
猛烈に睾丸が疼きだす。射精するために睾丸が大急ぎで子種を作っているみたいだった。射精を意識した瞬間、コウの身体の奥底から急速に射精感が沸きでてくる。
「んぅっ〜〜!」
思わず前のめりになって妹の背中に顔を乗せ、目を瞑って頬ずりをする。お尻の上に置いていた両手は、ラリスの爆乳とお腹周りに巻きつくかせる。吸い付くような背中の肌触りに身を寄せ、腰を打ち付けると連動して揺れ動くおっぱいの感触は、コウの興奮をさらに高めた。だんだんと視界が白く染まり、肉棒に集う熱に震えを感じると、そこから先は射精のためだけに狂ったように腰を振りしだいた。
「いいぃ♥わたしもっ♥いくっ♥いくぅぅっ♥」

―ドビュピュッッ!ドピュピュウウウウ!!

互いの絶叫と共に、兄妹は絶頂に達した。
コウは背中越しにラリスをぎゅっと抱締め、作りたての子種を惜しげもなく肉棒から放出する。睾丸から精管、尿道から先端をわたり、次々と子種は子宮の奥へと飛び立った。同じく、絶頂したラリスの膣壁は激しく蠢めかすことでその喜びを肉棒に伝え、子宮口が精を放つ先端にみっちりと吸着すると、睾丸に一滴も子種を残すまいとばかりに吸い出す。噴火のように広がる魔性の快楽を、一つとなった兄妹が互いを強く感じながら、その全身で衝撃を受け止めた。



「はぁっ…はぁっ…はぁっ…はぁんっ♥」
身震いしながら荒い息を吐くラリスの嬌声が、鈍ったコウの頭に反響する。頭の中には、いまだ白い火花が残光となって走っていた。
繋がったままの肉棒はなおも勇ましく脈を刻んでおり、それ以上にラリスの膣肉が痙攣をつづけている。興奮冷めやらぬコウであったが、腰が弾むような甘い刺激を受け、ぶら〜んと重そうにぶら下がっている妹の巨大すぎるおっぱいを、背中にしがみついたまま、気晴らしに揉んでみる。やはりと言うべきか、今朝のレゼ姉と同じく、軽く揉みしだくだけで、乳首からは母乳がピュッピュと簡単に飛び出ててきた。息が切れて動けないラリスをいいことに、乳絞りを言い訳にして、鮮やかな褐色の爆乳をしばし余韻に浸りながら揉む。時折、おっぱいから飛び出る母乳に呼応するかのごとく、敏感になっているコウの肉棒がラリスの膣内でビクンと跳ねた。我ながらなんとも正直で、男らしい肉棒である。
(………どれだけ出しんだろ)
なんとなく気になった。
早速、膣内の様子を確認するべく、肉棒を引き抜こうと身を起こす―

「コウ……君?何……してるの?」

最悪のタイミングだった。
妹のお尻に手を乗せ、隆起する肉棒を見せ付けるかのようにその場にたたずむコウ。かたや息を切らし、両手を壁に当てて高々とお尻を兄に掲げるラリス。それを半開きに口をあけ、目を大きく見開いて下の弟妹をぽかんと見つめるレゼ。
最高に気まずい雰囲気のなか、にゅぽんっと肉棒を引き抜かれた膣ロからは、白い子種がだら〜りと一本の太い線となって垂れ流れだした。床にまで垂れ落ちた子種が、その場でため池となって溜まりだすと、みるみるレゼ姉の顔面が下から赤く染まっていく。
「あはっ♥かなりでたな♥……レゼとやった時よりでたんじゃないか♥」
開始のコングだった。
私のほうがもっとできるもん、と涙目に叫びながら浴室に突入してくるレゼ姉と、それに気づいたラリスがコウを渡すまいと振り向きざまに自分の胸のなかに抱え込み、何やら挑発的な言葉をレゼ姉に投げかける。それを受け、ますます顔を赤くさせたレゼ姉がラリスに詰め寄ると、言い争う姉妹がぶつかり合う。ヒートアップをつづける姉妹の巨大な乳肉の間に挟まったコウは、ほどなくして意識を失うのであった。





「ったく!姉を待たせて何してるんだか!」
ぷんすかと怒りをあらわにさせながら、フライパンの目玉焼きをひっくり返すレゼ姉。
「知りたいか?発情したコウに襲われてな……。後ろから激しく突き合っていたんだ」
ふふんと、自慢げに語りながらテーブルにスプーンとフォークを並べるラリス。
「……っ!どうせラリスちゃんがコウ君を誘惑したんでしょ!!」
思わず声がでるレゼ姉。そんな言動とは裏腹に、柔らかな手つきでフライ返しを使ってベーコンエッグをお皿へと盛っていく。
「嫉妬か?見苦しいな。我が姉ながら情けない」
トースターからパンを取り出すと、冷蔵庫からジャム、バターなどお好みの品を出してラリスがテーブルへと運ぶ。
「……二人とも、いい加減に「コウ君は黙ってて!」「コウは黙ってろ!」
(はい、すみません)
心中で二人に詫びると、黙々と朝の支度を続けるコウ。
この姉妹は仲が悪いわけではなく、普段はむしろ和気あいあいとしている。ただし、コウが絡むと話は別だ。自分こそがコウを一番気持ち良くできるはずだとお互いに頑として譲らず、張り合うのだ。ドロドロとしたものではないので害はないが、朝のこの忙しい時間帯には勘弁してもらいたいなと内心でコウは思う。
(それに、どっちも気持ち良くて順位なんてつけれないし……)
それを二人に言ってしまえば確実に藪蛇だが。ただでさえ時間がなくて朝の乳絞りを中止にしたのだ。これ以上の遅れはさすがにまずい。
「っと。今朝は何を飲むか……あっ」
地雷を踏んだ。それを聞いて二人がすかさず反応する。
「コウ君!私のミルクなんてどぉ〜?」
「い〜やっ!私のミルクだよな!?」
必死の様子で姉妹がコウにせまる。
「ぁ〜……オレンジジュースにしようかな?」
とりあえず、どちらも選ばないという無難そうな選択をするコウ。
「あのね〜……コウ君?」
「お前には失望したよ。」
姉妹が揃ってため息をつくと、馬鹿馬鹿しいといった様子でさっさと料理を運んでいく。あんまりな扱いではあるが、二人の言い争いが終わるならもうどうでもよかった。コウも自分の席に着くと両手を合わせる。
「それでは……」
「「「いただきま〜す」」」
揃って朝食をいただく。
今朝はトーストとベーコンエッグ、付け合わせにはポテトサラダとコンソメスープで、飲み物はオレンジジュース。なかなかボリューミーな朝食だが、あいにくとのんびりと食べている時間はない。それでもコウはトースターにバターを塗ってしまうが。
「そういえばリブちゃんは?」
レゼ姉がトースターにジャムを塗りながら話しかける。温和な性格同様に舌もどこか子供っぽい。
「ん〜?まだ寝てるみたい。夏休みだし」
「学生はこれだからな」
ラリスはポテトサラダを先に頂いていた。やはりと言うべきか、豪快な食べっぷりだった。
先ほどから話題に上がっている名前は、末の妹のリブのことである。末妹のリブは現在学生で、ただいま学生の特権である夏休みの朝寝を満喫しているようだった。コウとしては朝食ぐらい一緒に食べてもらえたら、片付けが一緒にできて助かるのだが……せっかくの夏休みに、特に予定も無い学生がわざわざ朝早くから起きることはないだろう。そんな末女のリブもホルスタウロスのため、例外などなくその胸元は大きく張っており、最近は成長期なのか、ますます―
「コウ君。変なこと考えてたんでしょ?」
「っぶぉ!」
レゼ姉に当たらずも遠からずの図星を突かれ、変な所に入ったトーストにコウが咳込む。
「おおかた起こすフリで、リブのおっぱいのひとつでも揉んでやろうか、とでも考えていたんだろ。ムッツリだしな」
「だねぇ〜……それにね?女の子の寝起きの顔は覗いちゃだめなんだから」
なってないな、と諌めながらオレンジジュースを静かに飲むラリスと、それをうんうんと頷きながら同調するレゼ姉。
「そんなことしないって……って言うか、レゼ姉がそれを言う?」
朝這いに来たのはそっちだったよね、とは続けない。嵐を呼び起こしたくないし。
「あれはその……。コウ君が朝勃ちしてて苦しそうだったから、つい♥」
てへっ、といった様子で誤魔化しにかかる。
「おかげで胸が張って苦しいんだが?」
「……それはお風呂でお盛んだったからでしょ?」
「誰かさんがしっかり朝に抜いていれば、風呂場であんなことにはならなかったんだがな?」
「むぅっ〜〜〜〜〜」
納まったと思えば、またまた雲行きが怪しくなってきた。姉妹は視線を合わせないでバチバチと火花を散らす。正直、面倒臭く感じてきたコウ。
「二人とも時計みなよ……本気でやばいよ?」
トーストにかじりついたまま、冷めた目で時計をフォークで指し示す。行儀は悪いが、完全に白けたコウには関係なかった。
「……やっば!急がないと!」
「もうこんな時間か!」
時計を見た二人は途端に慌てだす。急いで残りの朝食を胃の中に詰め込むように平らげると、どたばたと洗面台へと向かう。
「コウ君!帰ったら約束は絶対守ってもらうからね!!」
歯磨きを終えると、ウインクをコウに投げてそのまま元気よく外へと飛び出すレゼ姉。
「おい、待て!約束ってなんだ!?ただの乳絞りだろっ?なぁ!?」
「ラリスちゃんには関係ありませぇ〜ん♪」
「〜〜〜〜〜っ!」
慌てふためいた様子でレゼ姉を追いかけるように出かけるラリス。というか家の外で『乳搾り』とか大声で言わないでよ……恥ずかしい。嵐のような時間が過ぎ、後に残されたコウは一人思う。
「ん、まぁ二人とも、いってらしゃい」
誰もいなくなった玄関に向かって見送りの言葉を贈った。





姉妹を見送ったコウは、早速家事に取り掛かる。
とはいえ、二階では末のリブが寝ているため、なるべく音のしない家事から進めていく。まずは朝のゴミ出しにてご近所さんと挨拶を交わし、少しばかりの立ち話。ほどなくして、コウはその場を後にして帰宅すると、流れるように浴室の掃除をおこなう。ラリスとの性交の跡が随所に見られたが、浴室なので後片付けは楽々だった。次はベッドのシーツを変えようと、タンスへと向かう―

「おっ。兄貴ぃ〜、おはよ〜」

コウの存在に気づいたリブが朝の挨拶をする。
ふぁ〜と眠たそうに欠伸をし、リズミカルにスリッパを鳴らしながら階段をのんびりと降りてきた。声をかけようと目線をあげると、否応無しにも目に付く胸元に視線が定まる。学生の身分でありながらも、ホルスタウロスの象徴ともいえる乳房は当たり前のように半端なく盛り上がっており、寝巻きのジャージをはち切らんとばかりに内側に閉じ込められているであろう二つの巨大な塊が、外側の左右に向けて強引に引っ張っていた。階段を一歩一歩降りるたびに、ゆっさゆっさと大胆に乳塊が弾み―

―パァンッ!

階段で揺れていたおっぱいの衝撃が、ジャージのファスナーを粉砕した。
「おぅっ!?」
突然のことに、コウが素っ頓狂な声を上げる。ファスナーが破れて出来た隙間には窮屈そうにブラにおさまっている、育ち盛りなリブのおっぱいが現れた。
「いや〜ん。おにいちゃんの、えっちぃ〜♥」
大げさに両腕で胸元を隠して身体を横にそらすと、わざとらしく腰をくねらせてみせるリブ。セリフは完全に棒読みで、コウを見ながら、口元をニヤニヤとさせている。
「……っ!朝っぱらから何やってんだか」
「あはは♪兄貴ぃ〜、顔、超真っ赤じゃん♥」
爆笑するリブ。
「……わざわざファスナー壊してまで、やることじゃないよね?」
「まさか。また、おっぱいが大きくなっただけじゃない?兄貴が毎日揉むせいだね〜」
なおもケタケタと笑いながら髪をたくしあげ、手すりに手を置いて見せ付けるように胸を張る。まさかそこまで成長するとは。
「いいから早く着替えてよ……」
「相変わらずウブだな〜。乳離れできてないくせにねぇ〜♪」
「はいはい。……朝はトーストだから。鍋にスープがあるから温めて……それから冷蔵庫にポテトサラダがあるからセルフでお願い」
「拗ねるなよ〜兄貴。あとでおっぱい吸わせてあげるからぁ♥」
「……まだ母乳なんて出ないくせに」
「あぁんっ!?」
ぼそりと呟くと、切れる妹を無視してさっさとタンスへと向かう。今にも噛み付いてきそうなリブであったが、家事が目白押しのコウはそれどころではない。さっさと用事を済ませるべく、タンスからシーツを取り出しはじめる。
「あんにゃろ〜〜……とりあえず、ご飯にしよ」
生意気な兄貴をシメるよりも、朝食を選んだリブ。その前にと、爆乳をタプタプと揺らしながら階段を下りて、洗顔をするべく洗面台へと向かうのであった。



その後も、コウは淡々と家事を続けていた。
情事で汚れてしまったベッドのシーツを取り換えると、浴室で軽く揉み洗いしてから洗濯機へと放り込み、電源を入れる。リブが起きてくれたので心置きなく洗濯機を回せるのは気分が良い。洗剤を投入してから洗濯機が水道水で満たされていくのを確認すると、隣のトイレ掃除を行う。トイレに関しては女性陣が非常にうるさいので、日頃からコウは清掃を心がけていた。入念にトイレ掃除を終えた後、今度はリビングに移動する。リブが朝食を済ませていてくれたら食器を片づけられるし、仮に朝食の最中であれば、コーヒーでも飲んで一息つこうと思ったからだ。リビングの扉を開けると、予想に反し、ソファでうつ伏せになって雑誌を読んでいるリブがいた。呑気にしている妹に対し、咄嗟に声が出る。
「朝ごはんは食べたの?」
「ん〜?食べたよ〜」
視線は相変わらず雑誌のままで、両足をぶらぶらと上げたり下げたりしながらの生返事を返される。着替えをしたようで朝のジャージ姿ではなく、デニム地のホットパンツを下に履いており、上にはドクロの模様があしらった黒のタンクトップを着ていた。コウが気になってテーブルの上を見ると、食器や調味料などはちゃんと下げられており、それなりに片づいていた。おかげで後始末は楽そうだ。
(それにしても……)
それとなく視線を戻し、リブの格好を眺める。
お尻の丸みがズボン越しにもくっきりとわかるほど形作り、リブが足を揺らすたびにお尻が左右に振れた。ズボンの丈が股下でぴったりのため、健康的でピチピチな太ももが丸ごと剥き出しとなり、淡いピンク色のオーバーニーが無理矢理視線を引き寄せる。上半身に一枚だけ身に着けているタンクトップは、すでに育ち盛りのおっぱいを覆いきるのに必死なのに、うつ伏せの体勢で押しつぶされた二つの球体がさらに生地を引っ張るため、深刻な布不足に陥っていたが、背中とおへそ周りを大幅に露出することでなんとか破れずにすんでいた。
「今、見てたでしょ?」
「……何を?」
「誤魔化せないよ〜♪女子にはバレバレだからね?」
ニッと勝ち誇って、リブが横目でこちらを覗く。抵抗するほど、後々響きそうだ。盗み見していたのは事実だし、コウは早々に白旗を揚げることにする。
「以後、気をつけますよ。……それで?どこか出かけるの?そんな格好してさ」
「あ〜、買い物行く。新しい寝巻き買いたいし」
「そうなんだ。いつ頃帰るの?」
「はぁ?兄貴も行くんだよ」
何言ってんのよ、という感じに盛大に溜息を漏らしてみせた。
「疲れてるから、今日は家でゆっくりしたいんだけど」
「朝から姉貴達の相手をしたせいで?」
「……起きてたのか」
「いつものことじゃん。で?姉貴達の相手はできても、私の相手はできないと?ふぅ〜ん」
そっかそっかと頷くリブ。非常に面倒なことになりそうだと、コウは自身のうかつな発言を後悔するほかない。
「悪かったって……用事済ませたら、ちゃんと付き合うから」
「何その、嫌々了解しましたよ〜ってのは?……まぁ、しょうがないか〜。ウチの兄貴だし〜」
パタンと雑誌を閉じると傍にあるテーブルの上に放り、おもむろにリブが起き上がる。その拍子に妹の胸元が大胆に弾み、視線のやり場に困ってしまう。
「コーヒーでも飲みに来たんでしょ?入れたげるからそこで座ってて。反省でもしながらね〜」
「……コーヒーはミルク大目でお願い」
「あいよ〜」
スリッパを履いてトテトテと台所へと歩いていくリブ。とりあえずやり過ごせたことと、この後のことを考えると、自然と深い溜息が吐きだされる。そのまま安息を求めるかのように、コウはソファに腰を下ろすと、目を閉じて今後の予定について一考する。
(後、やっておきたいことは掃除くらいかな?今から外出するなら昼食は外食するとして、晩御飯はどうしよう……あっ!出かける前に洗濯物を干さないと……まだ終わるまで時間が掛かりそうだし、リブが待ってくれるかな……ん〜〜)
一人、黙々と思案するコウ。なるべく面倒事は時間をかけずに手短に済ませたいのが人情だ。だからといって、良い仕事がしたいコウとしては手を抜くわけにはいかず、それがまた悩みの種を大きくする。どうしたもんかと家事に頭を悩ませている頃に、リブの声が耳に入る。
「はい、コーヒー♪」
コウのすぐ横にまで来ていたリブが、マグカップを静かにテーブルの上に置く。その際、前かがみになってできたリブの深い谷間に一瞬視線が奪われたが、すぐにマグカップへと手を伸ばす。
「ありがとう」
礼を言ってマグカップに口をつけようとした時、あることにコウは気づく。
「ミルクは?」
マグカップのコーヒーは深みのある独特の黒色をしており、コウの期待していた柔らかな栗色のコーヒーとは程遠い。
「ごめん〜。今朝も出なかった〜♥」
てへへと、笑ってごまかすリブ。せっかくの淹れたてのコーヒーだったが、コウには少々飲みにくい。
「それならレゼ姉か、ラリスのミルクで「却下」
即答された。眼前のリブは笑ってはいるが、目はまったく笑っていない。
コウは黙って妹が淹れてくれた熱々のコーヒーを飲む、が、苦い。
「美味しい?」
「それなりに、ね……」
「よろしい♪」
それを聞いて、リブが反対の手に持っていたマグカップと一緒に対面のソファへと座る。もしかして、とコウが思ったことを口にだす。
「そっちはミルク入り?」
「文句ある?」
「……リブはまだ成長期だからね」
「ふん!」
鼻で荒く息をついて忌々しくマグカップに口をつけると、リブが仰ぐように飲む。内心で、火傷しないのかなと妹の心配をしながら、コウも同じく湯気の立つコーヒーを頂く、が、やはり苦い。互いに会話もなく、コーヒーを啜る音だけがその場に響く。ひとしきりコーヒーを飲んで、マグカップを半分以上空けたコウがふと対面のリブに目をやる。

(本当に、搾ってたのかな?)

マグカップに口をつけたまま、年不相応な末妹の重量過多な胸元を覗く。
タンクトップ上のドクロの模様を変えるほど胸元が張っているが、まだまだ成長期らしい。そんな、日に日に実りを増すリブのおっぱいではあったが、それでも母乳はいまだに出ないらしい。母乳が出ないといっても、普通ならば妊娠もしていないのに母乳が出るほうが異常であるが、ホルスタウロスとなれば話は別だ。実際にホルスタウロスであるレゼ姉は、10にも満たない年齢で母乳を出していた実体験もある……さすがは、と言うべきだろう。
「コーヒー飲んだら、すぐ支度してね?」
既にマグカップを空にしたリブが、唐突に言う。
「あ〜、ごめん。もうちょっと待ってくれない?洗濯物干したいし」
「えぇ〜。やだ、遅くなる」
「仕方ないだろ?リブが手伝ってくれれば早く終わ「ヤダ♪」
だよね〜、と胸中で応えながらコウは残ったコーヒーを飲み干す。最後まで苦かった。
「お疲れだねぇ〜」
「まぁ、ね……」
原因は多々あるが、目の前の要因その一には本音が言えない。
「朝っぱらからヤッてたもんね〜」
「……それもあるかも」
「私のおっぱいチラ見する元気はあるのに?」
「なんのこ「だからバレてるよ〜♪」
右手の指を3本上げたままぶらぶらと左右に振り、リブが笑ってみせる。完全に把握されていた。
「全く、しょうがないな〜」
包むように持っていたマグカップをテーブルに寄せると、ソファから立ち上がり、テーブルをゆるりと回ってコウの前で跪く。

「お疲れの兄貴に、『マッサージ』してあげるね♥」

顔をニヤつかせながらおもむろに兄貴のズボンに手を伸ばすと、そのまま下へと下着ごとズボンをずり落とす。いきなりなリブの行動にコウは狼狽する。
「まって!それ、ただの『マッサージ』じゃないでしょ!?」
「ただの『マッサージ』でぇ〜す♥」
コウの発言に意を介さず、リブはボロンと露になった肉棒をまじまじと見つめる。おっぱいに反応していたはずの肉棒は朝からの連戦のせいか、完全な臨戦状態とは言い切れず、ある程度の固さと柔らかさを併せ持つ半勃ちの状態だった。
「う〜ん……やっぱり、ちょっとお疲れかな〜?」
リブは人差し指をコウの先端に押し当てると、少しお疲れ気味の肉棒をくねくねと振り回す。
「すぐに元気にしてあげるからね〜♥」
言い終わるや、タンクトップいっぱいに張ったおっぱいの中へ、肉棒を丸ごとすっぽり招待する。パンパンに張ったタンクトップの中身は、コウの肉棒をぎゅうぎゅうと押しつぶすおっぱいでとても窮屈だった。
「はぁ〜い、絞めるよ〜♥」
タンクトップ内の乳圧が一気に上がる。ただでさえ狭苦しいおっぱいのなかを、さらにリブが両手でタンクトップ越しのおっぱいをぎゅーっと締め付けるため、肉棒にかかる乳圧は相当なものだった。谷間の筋がぴっちりと合わさり、二つの柔乳は肉棒を挟み込んで完全に一つの乳塊となる。あまりに強烈な締め付けのため、肉棒が息継ぎを求めるように、先端の口がパクパクと開いた。コウ自身も押しつぶされている肉暴と同じく、息苦しくも身悶える快感をその身に受けて低い呻き声が漏れる。顔を真っ赤にさせるコウだったが、その顔を覗き込んでいたリブが突如、両手の締め付けを緩めてしまう。
「ただの『マッサージ』だからね〜♥変な期待はしちゃダメだよ〜♥」
面食らった兄貴の表情を確かめると、意地悪く笑いながら両手によるおっぱいの締め付けを再開し、乳圧を最高に高めていく。再び強まる乳圧を受け、コウはなんともいえないため息を漏らした。これでもかとリブは肉棒を押しつぶす勢いで、おっぱいによる乳圧を増していく。肉棒が千切れそうなほど乳圧が強まると、コウは思わず息を呑むが、それでも乳圧は弱まらず、容赦なくさらに加圧されていく。乳圧が最高潮に達しても決して緩むことなく、そのまま妹のおっぱいに肉棒は強烈にプレスされつづけた。すんでのところで乳圧が緩み、柔らかくも狭苦しいおっぱいの感触に肉棒が包まれると、コウは盛大に息を吐く。しかし、一時も経たないうちに乳圧が強まりはじめ、再び肉棒がおっぱいにプレスされる。唯一、リブの気まぐれだけが、息苦しくなる呼吸と肉棒をおっぱいから開放してくれた。
柔乳で押しつぶすだけの単調な締め付けではあるが、特大の緩急をつけたリブの乳圧は、男の芯を蕩けさせるには十分すぎるものだった。肉棒全体が柔らかなおっぱいに押しつぶされる感触に晒されて、徐々に硬化をはじめた肉棒は、次第におっぱいに押しつぶされまいと抵抗をはじめる。
「だいぶ凝ってるね〜♪固くなったおちんちんは、血流を良くするのが一番だよ〜♥」
タンクトップの左右に添えていた両手で、天に向かって肉棒を揉み上げるようにおっぱいを擦りつけはじめる。リブは先ほどの強列な乳圧で肉棒を引っ張り伸ばし、肉棒の先っぽに血をたぎらせていく。おっぱいを押し付けるだけでは味わうことが出来なかった、若くてみずみずしいツヤ肌の感触を直に肉棒に刷り込まれながら、コウは肉棒を根元から先端に向かって何度も押し上げられ、しっかりと引っ張り伸ばされた。時々、不意打ちでおっぱいを左右交互にずらして小刻みに上下させ、肉棒を揺すぶってくる。リブとしてはあくまでお疲れ気味の肉棒を優しく労わるために揉みほぐしているだけだったが、結果として、おっぱいで絞り上げている感触にコウの肉棒が慣れないよう、新鮮な刺激を与えることとなった。
「ちょっと、服の真ん中が湿ってきたんですけどぉ〜♥」
コウの股間に、自身の特大弾丸バストを目いっぱい押し付けて肉棒を揉みしだいていると、谷間の一点を下から突き上げるように突っ張る部分ができており、その頂点は明らかに湿っていた。
リブがおっぱい全体を両手で抱えて重そうに上下させると、肉棒の先端がタンクトップにネトネトとくっつき、さらに染みが大きく広がっていく。柔乳の谷間にみっちりと拘束され、吸い付くようなおっぱいによるローラーの感触を肉棒全体で感じているコウが、先端から雄の出汁をどんどんと滾らせているせいだった。
「ただの『マッサージ』で、エッチなお汁が出てるよ〜♥ヤラしいこと考えてな〜い?」
リブが両の指を祈るように組んでおっぱいを抱え込むと、そのまま締め付けながら激しく上下させ、コウの股間周りをおっぱいで叩きはじめた。今まで以上の乳圧とハイペースな『マッサージ』を肉棒に受け、腰がひとりでに浮いてしまうが、特大サイズのおっぱいに叩かれてソファへと腰を戻されてしまう。ビタンビタンとおっぱい全体が下品な音を立てながらコウの目の前で大胆に弾み、リブが渾身の力でおっぱいを叩き落とすたび、股間には甘い痺れが走って、快感がうねるようにして下半身に広がっていく。執拗におっぱいを上げては落とすことで積み重ねてきた衝撃が、ついにはゾクゾクっとした感触となってコウの背筋を走り抜けた。肉棒の奥底では睾丸から湧き上がってきた子種が、今か今かと群れをなして歓喜の時を待ちわびていた。
「〜〜っ!リブ!もう、でる!」
「んん♥しょうがないね♥……いいよ、全部だして♥」
優しく兄貴に答えると、一際大きくおっぱいを弾ませ、肉棒を擦る。それが決め手となったー

―ビュルゥ、……ビュッ!……ピゥッ!……ピルゥッ!

コウの射精がはじまると、リブがおっぱいを今日一番の力でみっちりと、容赦なく胸で締め付ける。大好きなおっぱいに挟まれた肉棒が満悦の脈打ちをだらしなくはじめ、これ以上なく狭くなった尿道のなかをゆっくりと子種が昇っていく。肉棒の律動に合わせて先端からは固形のような子種が溢れだし、タンクトップに覆われた肉厚の乳袋の中を白く塗りつぶしていく。射精は長々と行われ、その間中、リブは優しくも力強く自らの双乳でヌチヌチと肉棒を絞め続けた。
「お〜……でてる、でてる」
リブはしきりに感心した様子で、タンクトップの中にあろうはずの子種に熱い視線を送っていた。いまだに妹のおっぱいのなかで肉棒は力強く脈打っており、谷間の乳奥には熱くてドロドロとした子種が広がっている。ひとしきり射精が終わった後もおっぱいの締め付けは止まらず、脈打ちが完全におさまっても念入りに肉棒を潰されていた。痺れるような余韻がやっと抜けたところで、おもむろにリブがタンクトップを脱ぎはじめた。
「よっ、と……うわぁ〜、メッチャでてるし。見て、見て♥」
リブがおっぱいを両手で分けるようにして谷間を開くと、べっとりとおっぱいに塗り広がっていた子種が糸となって何本も絡まり、子種でできた白い架け橋が谷間にかかった。何重にも絡まってできた白い橋は、塊となっていた子種が徐々に橋の中央に集まりはじめると、重みで崩れそうになっている。
「おっと、と……」
リブが脱いだタンクトップで、コウの欲望でドロドロに汚れたおっぱいを綺麗に拭き取っていく。
「……リブ、それ貸して。洗わないと」
顔を天井に向けて手の甲で目元を隠していたコウが、荒い息を整えながら言う。
「それは良いんだけどさ……ここが、こんなに元気過ぎたら外にでられないって♥」
リブが笑いながら指差す先には、なおも天に向かって怒張している兄貴の肉棒があった。
「すぐおさまるから……リブも着替えて、待ってて」
「え〜〜、…………やだ♥」
谷間を拭いてベトベトになったタンクトップを床に放り投げると、リブはズボンと一緒に自分の下着を素早くずり落とす。つづけざまに細い手で肉棒の先端をつまむように掴むと、ソファに深く腰掛けていた兄貴の股の上に行儀悪く跨る。
「次は私を気持ち良くしてくれないと……っね♥」
言い終わると同時、ゆったりと腰を沈めて肉棒を己の秘所の奥深く招き入れた。ぬぷぬぷと若い秘肉を掻き分けて進む感触を味わい、コウは今日何度目とわからない溜息を吐いた。
「んぁっ〜♥……相変わらずデカイね〜♥」
奥底に突き刺さる肉棒によって膣全体を押し広げられている感触を、リブは上目づかいに顔を紅潮させながらコウに伝える。朝から連戦続きで、ヘロヘロのコウには嬉しくも、少々酷な内容だった。
「お世辞は良いから、早く終わらせて……洗濯が終わっちゃう」
「ヤル気出しなよ♥私が逝くまで我慢しないと、ヤリ直しだからね?……お兄ちゃん♥」
コウの両肩に手を乗せると、早速、リブが元気よく身体を弾ませる。
ぴょんぴょんと軽やかにリブの腰が跳ねると、コウのすぐ目の前にある大きな爆乳果実も一緒になって跳ね回った。育ち盛りの重そうなおっぱいがゆっさゆっさと跳ね回り、綺麗なピンク色をした乳首が右へ、左へと振れ、コウを誘うように揺れる。眼前に垂涎もののおっぱいを眺めているだけで、膣内におさまる肉棒は興奮のあまりに膨張し、リブの狭い膣内のなかをさらに圧迫する。ついに、理性が快感に覆われると、コウは目前にある妹のおっぱいにむしゃぶりついた。
「ぁはっ♥好きだね〜♥ほんと♥」
身体全体でリブが跳ねまわっておっぱいを揺らし、膣壁で肉棒を擦りあげて兄貴を喜ばせる。その間も、コウは無我夢中でおっぱいに吸いつき、しゃぶりつく。乳首にも舌を這わせて舐めまわし、舌の上で乳首を転がして、おっぱいに吸いつきながら引き延ばすことで下品な形に変えてやる。残念なことに、コウが吸いつくことができない反対側のおっぱいには、せめてその柔らかな感触だけでも味わおうと、空いていた手を伸ばして無遠慮にあてがう。おっぱいを掴む指はずっしりと埋まり、独特の柔らかさに手のひら全体を押し返される。手のひらに伝わる、心地よすぎる妹のおっぱいの感触をもっと堪能しようと、コウはただただ若いお乳を揉みしだいた。必死に自身のおっぱいを貪る兄貴をリブは愛おしげに見つめながらも、腰を振ってさらに肉棒を喜ばせるが、当のコウはそんな妹には脇目も振らず、己の欲望に導かれるまま張りの強いナマ乳を図々しく吸いまくる。
「いいよ♥もっと♥吸って♥」
リブはコウの頭に両腕を回し、谷間の深淵へと抱き寄せる。そのまま身体全体を振りながら、腰を大きく上下させはじめた。次第にそのペースは速くなり、リブの恍惚の喘ぎ声が部屋中に響き始める。徐々に迫ってくる絶頂の予告を何度も繰り返し受けて、妹の腰使いに早さが増す。振り回されるおっぱいに顔面をうずめていたコウもまた、股間の底から湧き上がる欲望に限界を感じると、細い腰を掴み、雄の本能に駆られて妹を突き上げた。目の前の雌を孕まそうと、限界を超えて膨張した肉棒で膣の奥深くを何度も突き続ける。お互いが強く抱きしめ、激しく腰をぶつけ合い、股間周りから周囲に粘着質の液体を飛び散らし、兄妹が最後の仕上げに入った。
「あっ♥はぁ♥あぅっ……!!いい♥イく♥いクぅぅ♥いくぅっぅぅ!!」

―ドビュルルルゥッ!ドクュッ!ドピルルルルゥッ!

膣内の最奥で肉棒が爆発を繰り返す。
爆発する先端に子宮口が口をすぼめて張り付き、十分に受胎能力が備わった子宮内へと怒涛の勢いで灼熱の子種汁を吸い上げる。若い雌の子宮に肉棒が孕ませ汁を送り続けている間、コウは豊かなナマ乳に顔を埋め、それをしがみつくように受け止めるリブも、子種を一滴残らず飲み干そうと吸引する子宮と同様に、コウを強く抱きしめ返した。

―ピュッ……ピュッ……ピュ……

爆発のような律動が弱まると、膣内にある肉棒からこそばゆさが引いていく。そんなコウの肉棒に残念そうに吸い付いて離れようとしない子宮口であったが、それ以上に物足りなさを感じていたリブが腰をゆすりはじめる。
「……なんか、あっけないな〜……もう一回、しない?」
胸で潰していた頭を解放すると、コウの顔を伺うように目を潤ませ、甘えた声と一緒に腰をグリグリとねじり、肉棒と兄貴に催促をする。
「……洗濯物あるから、まって……また夜に、ちゃんと、相手するから……」
今朝も誰かさんに同じことを言ったな、と息を切らしながら返事を返すコウ。
「ん〜〜……しょうがないか、っと」
駄々をこねるかと思いきや、意外にもあっさりと引いてくれた。お疲れ気味のコウを気遣ってのことか、もしくは、後の外出に支障をきたさないためか……おそらくは後者だろうが。
「お〜、お〜♥でるわ、でるわ♥」
リブがソファの前に立つと、露になった股の間から、兄貴に注いでもらった精液が糸を引いて垂れでてきた。膝下まで白濁の糸が落ちてきた辺りで、慌てて傍にあった自分のタンクトップで抑えこむ。
「あっぶ……このまま私、シャワー浴びてくるから。早く洗濯終わらせてね」
股下を抑えていたタンクトップをぽんっとコウの手元に放ると、足早に浴室へと向かう。
「覗いたら、殺す♥」
去り際に一言放ち、ようやくドアを閉めていった。リブが去った後も、しばらくコウは動けずじまいで、ソファでぼんやりとしていた。なんとか身体に鞭を打って身体を起こすと、手元には自身の精液でべっとりと汚れていた、妹の巨大なおっぱいを包んでいたタンクトップがあった。
(……掃除が大変だな、こりゃ)
すっかり汚れてしまったソファを見て、コウはがっくりと肩を下ろすしかなかった。
19/08/18 20:15更新 / 眠猫
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■作者メッセージ
【2015/7/18】名前の修正
【2015/9/11】誤字の修正
【2016/1/14】誤字の修正
【2019/8/18】文章の訂正

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まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33