読切小説
[TOP]
豚には鞭を。
「外せって…!言ってるだろ!」
「だめです。」
この会話は、果たして何回目だろうか…
私は早くも慣れ始めてしまった女の抗議に顔をしかめつつ、そっと眼鏡を拭った。
彼女を縛った椅子の横に座り込むのは、20人程の武装した女性…外見から予想するに、その全員がオークだ。
「貴女が暴れるからですよ。そもそも人の家にこんな集団で上がっておいて、私を見るなり貴女なんて言いました?」
「ああ…ッ?『両手を上げて服を脱げ!抵抗はすんな!』…だろ?」
そっくりそのまま言ってきた彼女に、私は呆れつつ、手に持っていた獲物を振り上げた。
それは、皮で出来た漆黒の鞭である。
「おい、言っただろ!何叩こうと…」
頬を引攣らせる女。そいつが何か言い終わる前に、私はその腰に鞭を振り下ろした。
びゅっ…という風切り音が届くか届かないかのところで、既にパァン!という心地よい音が響く。
彼女の大きな尻が、更に大きく揺れる。
鞭の一撃を受けた彼女の顔が、わずかに歪む。
苦痛のせいだろうか。長い前髪に覆われた額から、剥き出しの健康的な太股から、汗が滲んでいた。
「いぐっ⁉」
「…呼んでもねえ客人が、命令をして良いのか?」
私はわざと怒った風にして、その女の前髪を乱暴に掴み、無理やり目を合わせた。
頬が、僅かに上気している。
「……やめろって、言ってんだろ…」
侵入された時にも何度も鞭を浴びせたせいか、既に声は弱ってきていた。
座ってるだけなのに、彼女は今でも小刻みに体を震わせる。
「ああ…」
そうだ。
そんな様子だし、良い加減に手錠はやめてやろう。
私は、そっと彼女に近寄る。
そして、彼女の縛に、手が届くかという所で。
「…え?」
私は、思わず膝をついた。
そこまで近付いた時、正体不明の芳香が鼻腔を蹂躙したのだ。
なにかをされたのだ、という事が分かったが…
なにをされたのかはわからない。
「まさか、お前…」
「もう………できない……」
そして、さっきまでつけていたはずの手錠が、宙へと舞う。
ああ…嵌められたのだ。
そう理解したと同時に、彼女は私のシャツの襟に手をかけた。
そして、私の耳に口を近づけ…
「あんな激しい責め、もう我慢なんて出来ないっ!」
…あまりに到達過ぎる言葉を、口にした。
「……は?」
その言葉に、私は呆れる事しか出来なかった。
「なにを言ってるんだ。あと、ベルトに手を近づけるのはやめてくれ!」
「あ、アンタ…否、ご主人様ぁ…」
突飛な展開に後退りしそうになり…直後、異変に気付いた。
先ほどとは逆に、下半身に熱が集まっているのである。
そう、特に私のペニスは…かつてないほどに、熱くそそり立っていた。
そして、先程の芳香の原因も…すぐに、わかってしまった。
私は直ちに、彼女の股間に手を這わした。
まるで洪水のように愛液を垂れ流すそこを、更に激しく弄った。
「いっ…いひっ…ひゃあ…や、らめや、やめ…」
体が、釣り上げられた魚のように、激しく痙攣する。
彼女に絶頂を味わせたのだ…。
彼女の顔は、快楽のせいか、泣いているんだか笑っているんだかもわからないような、ぐちゃぐちゃの表情になっていた。
ああ。
なんて、なんて愉しい…!
その表情に興奮したのか、それとも更に至近距離でその香りを嗅ぎ続けたせいなのかはわからないが、更にペニスが大きくなって行く。
「おい、イってばかりじゃなくて…俺のも、できるよな?」
ベルトを、彼女の目の前で外し、ズボンを膝までさげる。
すると、飢えた犬のような勢いで私のソレを口に咥え、激しく前後に動かしてきた。
「ふごっ…ぶぐっ、ぶぶぅ…」
口の中が、とても熱い。
大量の唾液に塗れたペニスは、もはや溶けてしまいそうな程である。
「うお…出すぞ…!」
どびゅるるるるるっ!ぴゅるるるっ!びゅるるるっ!
激しく放出される精液、それを彼女は喉を鳴らして全て飲み込んだ。
出したはずなのに、股間が更に熱くなって行く。
彼女を見れば、まだ足りない、と言ったふうに、尻を上げてこっちを誘惑してきた。
「はあ、ふう、はあ…ご主人様ぁ、はやくぅ…」
「ああ…行くぞっ!」
艶めかしく、怪しく光を反射するそこに、私は自らのペニスをあてがい、一気に奥まで突き上げた。
「〜〜〜っぅ⁉」
最早声にならない嬌声を上げ、再び彼女は絶頂を迎える。
既に焦点の定まらない瞳が、突かれるたびに上をむきながら、涙を流した。
口からはだらだらと涎が垂れ続けており、地面にぽつり、ぽつり、とシミを作って行く。
「くうっ…そろそろ出るぞ、奥で受け取れ!」
「ひうッ⁉」
どぶるるるるるるるっ!ぶびゅるるるるっ!ぶぶぶるるるっ!
激しい射精。
それを子宮の奥で味わい、またも彼女は絶頂を迎えた。
意識を失い、倒れ臥すハイオーク。
一連の行為を見て自慰を繰り返していたオークの一人。
オークの腕を掴むと、私はそいつを押し倒した。
まだ、夜は終わらない。
きっと、朝になっても。
私の夜は、終わらない。
18/10/23 21:48更新 / 魔物兄貴♂×3‼

TOP | 感想 | RSS | メール登録

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33