連載小説
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策謀 (アトラク・ナクア)エピローグ
流石にミニガンはやり過ぎた。

魔王にほんのすこし、怒られた。
「でも、スカッとしたからおk!」
といって前言を一瞬で撤回したが。

神主はそのままダークエルフの刑務所につれてかれた。
御愁傷様。

那知ちゃんはーーーー5人が保護された学校に転校した
魔物娘100%の女子高校。

久しぶりの再開に6人は抱き合い、喜び、大いに再会を祝いあった。
最初は会うことに躊躇していた彼女の顔も、笑顔で染まっている。



その姿を校舎の影から見守る。隣に魔王もいる。
タバコを吸う。
「…どうして神社に行く前に、神主のことと、”魔種弾”の説明を彼女にしなかったの?」
かつてアリサに撃った弾

「魔種弾」

病人や呪いをかけられた人間を魔物娘にするため、
まず“一発目”に撃ち込む弾。

弱っている人間にまずその原因に拮抗するための“種”
である魔力が入っている。
これを撃ち込んだ後に魔印弾をぶちこむのがセオリーである。
「那知ちゃんは、俺を信じると言った。
それに、俺があの時神主のことを言ってどうする?
彼女にショックを与え、猜疑心を増やすだけだ。
だから俺はただ、信じてくれ。と言った。

そうするしかなかった。
彼女を信じるしかなかった。
信じてくれたから、彼女は俺の銃弾を黙って受けた。
…そのまま俺の首を切り飛ばせたのにも、関わらず。」

最後の理性を振り絞って、俺を信じてくれた、傷つけないように頑張ってくれた。

「そんな強い子なら、あの時、神主のゲロった悪意も受け止められる。俺は、そう“信じた”」
「ふーん😒。」
「反応うっす。」
「ま、ちゃんと考えてるようで、安心したわ。」
「上から目線だねェ…」
「魔王ですもの。」

おーい、と明るい声が聞こえる。
那知ちゃんの声だ。
「ともだちを紹介するので来てくださーい❗」
「…ふ、了解っと。」
俺は笑顔で彼女達に歩み寄る。
見えるのは彼女の花のような笑顔。

ああ、オレは幸せだ。
そう、思った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ーーーで、終わればよかったけど、」
いつの間にか家についてきている那知ちゃん。
「どうしてオレの家までついてきたのかい?」
「お引っ越しです❗」

ふんす!と鼻息をたてる彼女。

「異形化をコントロールできるようになったこの身ですが❗アラクネやマンティスの能力も使える“アトラク・ナクア”の体に私はなってしまいました!」

テンション高めで説明する那知ちゃん。楽しそうだ。

「毒液を持たず、いろんな虫の特性を使える私は、いわゆる“亜種”として監視が必要な訳です❗❗」

ふんす!ふんす!とさらに鼻息を荒くする那知ちゃん。
「…それで?(苦笑)」
「監視役として、“実力が確か”で、“私と良好なコミュニケーションが取れる”人が適任なのは、お分かりですね?(上目遣い)」
「…ソウダネ」
「という訳でよろしくお願いしますねっ❗井口さん♥️」
「これがお前のやり方かあああああああ!!!
魔王うううううううううう!!!!!!」

魔王を呪いながら、オレは抱きついてきた、
“一見”ふつうの少女を抱き締め返すのであった。

続く
20/07/09 22:08更新 / ぐだぐだ
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■作者メッセージ
やっとイチャイチャが書けるぜ…
次回は説明回になるかもしれません。
気長にお待ち下さい

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