読切小説
[TOP]
それは20XXのこと
とある秋のことである

それは突然の出来事ではなく、
それが起きる少し前から予想されていたものであったが
余りにも大規模なため回避は不可能であった

予測可能回避不可とはまさにこのことであろう

「なんでまたこんなときにねぇ・・・」

やけに大げさでやけにありきたりなネタであった
そのネタはどこかの小説のネタになっていれば映画、漫画、絵画...etc
様々な物作りのネタにもなっているだろう
しかし、今回ばかりはネタでも、タネも仕掛けもない
純粋な、巨大にして凶悪な隕石が落ちてくるのである

その被害は...そこらへんは私にはわからないが
どうやら人類は生きていられる保証はないらしい・・・

先ほど私は某カードゲームのパックを買い、高額レアなものが当たったので
上機嫌な、踊りたくなるような気持ちで帰宅していった
そう、あのニュースを聞くまではそんな感情でいられたろう
元々私はニュースなどに疎かった
大体どこ回してもありきたりな笑い話
すぐに忘れられる被害者と加害者の名前、とある有名人のスキャンダル....
そんなものに飽き飽きしていたせいか私はテレビというものを余りつけてはいなかった

・・・まぁ知らなかっただけ、不安感を煽られないだけましか

とにかく、落ちるまでまであと2,3分である
泣いても絶望しても現実から目をそむけても神に祈ろうとも...
隕石は落ちる、その結果だけは確かなのだ

「神に祈ろうとも....か・・・」

小さいころいじめられていて神様に祈ったことがあったな
しかし神様はどうも目がお悪いらしく
私に対するいじめはエスカレートしていくばかりだった・・・
その時、神なんていない、そう思ったね
今となってはいい思い出だが....

「誰か・・・」

もうやけだ、この際、神でも邪神でも悪魔でも天使でもなんでもいい
小さい頃のツケ、無駄にされた信仰心、叶わなかった願い、
そういう物を全部清算しておくれよ

「どうか、めっちゃ平和的で、ヤばいほどユリユリな世界にしておくれ」

その瞬間___________


人類は滅亡した






「・・・・・・・・・・?」

あ、あれ?何が起きたんだ今?
なんだこの世界、めっちゃ荒廃してる
あぁ、ここが地獄か...日頃の行い悪かったかな
それとも最後変なこと考えたから、こんなところに・・・
・・・あぁそうだ、体はどうなってるんだろう
むぉ!なんだこの体!むちむりぼでぇ!
思わせぶりな角と尻尾!それと翼!!

てかサキュバス!?サキュバスなん!!?
これはちょっとユリユリするという長年の夢が・・・・って

シーン・・・

・・・・だれもいないんだろうか?

地獄とはこういうものなのか?
一人さびしく孤独に生きる地獄・・・そんな罰あるのかえ?
まぁ探索してみよう

よくよく見てみると、ここはどうやら私が立っていた場所みたいだ
若干面影が残っている・・・
・・・となると

「あっちの方は市街地だったよな・・・」

いってみよう
私以外に誰かがいるかもしれない
そう信じて...


私が市街地に着いたとき、人類は一人もいなかった


「んむぅふ♪もっともっときてぇ!!」
「嬉しいこと言ってくれるじゃないの♪」
「おんにゃのこになれてェ♪しあわせぇ♪♪」
「ほらほら!ここがええんかぁ♪」
「そこぉ!!そこ、きもちいぃぃぃぃぃぃぃいいぃ♪」
「すきぃ♪太ももで擦りあうの好きなのぉぉぉ♪♪」
「んふぁ!!いいよぉ♪このまま、このままぁぁ♪」


その代わりに大量のサキュバスがユリユリしていた


「・・・・・おぉこの願いを聞き入れてくれた誰かよ....」グスッ

私はこの胸いっぱいの感動を一つの言葉にした

「ありがとう・・・」

ありがとう、それだけであったが、それ以外の言葉が見つからない
むしろそれ以外、他に何かをつけたらは無粋といってもいいだろう
理由なんてない、例外もない、ただ一言

ありがとう


そして私はユリユリすべく元市街地(後の万魔殿)に急ぐのであった



20XX年、やはり隕石によって人類は滅亡した
11/10/18 21:39更新 / だんちょー

■作者メッセージ
めっちゃやっつけですw
なんか隕石が落ちてヤヴァイ

気が気でないのでなにかいい開き直り

宇宙の神秘で魔物化

これだ!←今ココ

こんな感じに書いちゃいましたw
特に設定とかもなければ哲学とかそういうもんもないですw
それでは隕石が落ちないことを祈って
あるいはこういう隕石であることを祈って
それでは

TOP | 感想 | RSS | メール登録

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33