読切小説
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欲望乗っ取りゴーストちゃん!
魔物という存在が現代日本に確認され、交友が広まって数十年。
もはや彼女達魔物は人間にとって当たり前の存在となり、発見当初に存在した
「魔物は悪だ!」という声も今では鼻で笑われる時代となっていた。
魔物は何処にでもいる。それは普通の田舎町でも例外ではない。
俺が住んでいるこの町……身バレが怖いから『A町』と言おう。
A町にも多くの魔物がひしめいているのだ。



俺はしがない高校1年生。名前は松白コウヤという。
A町には去年の春から引っ越してきた。理由?
通りすがりの魔物に母親をホルスタウロスに変えられて
それから紆余曲折あり親父が酪農を始めたんだが、それに
ついていく形でここに住むことになったのだ。
わりと不本意な形で引っ越してきたわけだが、
今はこの町がそれなりに気に入っている。
空気がうまいし、町全体がのんびりしている。
都会の方も魔物が来る前よりはだいぶ環境汚染が
無くなっているとはいえ、ここまで綺麗になるには
あと数十年はかかるだろう。


しかし……、ここにも重大な問題がある。
問題といっても嫌なことではない。むしろすごく嬉しいことなのだが、
その問題こそが『魔物娘がいやらしすぎて勉学に励めない問題』だ。
中学の頃もそうだったが、高校に上がってから目に見えて魔物たちが
こちらを狙っている。まるで三日間飲まず食わずだったバーバリーライオンが
足を怪我した野兎の集団を見ているように目を爛々と輝かせ、
俺たちをあの手この手で誘惑してくるのだ。

例えば男子が落とした消しゴムを拾って胸を強調しながらそれを渡す授業中。
スカートを短くするのはおろかヒモ下着を履き、足を広げて座りながら
談笑する休み時間や、柔軟体操と言って胸を押し付けて、勃起した男子を
倉庫に連れ込んで逆レイプする体育の時間など、あまりにも誘惑が多すぎて
授業なんてしている場合じゃない。

お持ち帰りされればいいと言う奴もいるが……
出来るのなら俺は結婚相手に童貞をささげたい。
その為にも相手を養える定職に就いて、改めて彼女探しをしたいのである。
こんな時代に変わった奴だろう?ハハッ。


そんなハード(性的な意味)な学校を終えて帰宅し、自分の部屋に入いる。

「いやあ、今日も色々キツかったな。まさか母さんと同じホルスタウロスに
 言い寄られるとはな、
 あの揺れるおっぱい……キリマンジャロ級だな。」


思わずそう呟く。すると今日あった淫らな光景が、いや、
今までの人生で見てきた全ての淫らな光景がフラッシュバックする。
今日見たホルスタウロスのおっぱいや、生まれて初めて見た魔物娘のエロ本。

それらを見たときの興奮が、なぜか俺の中で鮮明に蘇る。

「な……なんだこれ、いったいどうなってるんだ?」

イチモツが今まで見たことないほどに腫れ上がり、精巣の中に溜まった欲望を
今か今かと吐き出そうとしている……どうしてこうなった!?


その時、ふと頭の中に声が響いてくる。

『椅子に腰を掛けて、ズボンを下して』

静かな部屋の中、鈴の音のようなきれいな声が俺に言った、
……ような気がした。

俺の体はその声を聞くな否や、ふらふらと部屋の椅子に腰を掛けズボンと
トランクスを脱いだ。自分で動こうとはしていなかったのにだ。

『目をつむって、ゆっくりとおちんちんをシゴいて?』

その声によって欲望を掻き立てられた俺は、まるでマリオネット人形が
糸によって動かされるように欲望に猛ったソレを握る。
そしてゆっくりと扱き始める。気持ちが良い。

いつも自分で扱いている時は自分のペースお乱すことは無かったが
身体が言う事を聞かず手が動く今、まるで誰かに
手コキをされているような……



頭の中に真っ白な部屋が映る。白い壁に白い天井。そして真っ白な椅子に
腰かけている病的なほどに白く、美しい女性が一人。
銀色の髪をした幼い雰囲気の女性。
しかし体つきは女性的だ。彼女の着るゆったりとしたネグリジェに
豊満な胸がその大きさと柔らかさを主張する。

『はじめまして、私の名前は如月マミ
突然だけど、おっぱいが何で大きいか……知ってるかな?』


マミと名乗った女性は立ち上がると、問いかけてくる。


『元々人間ってお尻で誘惑していたらしいんだけど……
 正面を見て会話をする時に、お尻で誘惑するなんて
 非効率的でしょ? だ・か・ら♥ 』


マミがネグリジェを脱ぎ、その初雪のように白い肢体をさらけ出す。
シミ一つない彼女の肌に思わず見とれてしまう。脚、臀部、そして胸。
まるで全てを包み込むようなやわらかさ、しかし本能を刺激するその双丘に
俺はただ見とれていた。


『ほーら、こうやって会話をしていても目に留まる胸で
 男の人を誘惑するようになったの♥
……悪いことじゃないよ?仕方ないもんね、おっぱいだもんね、
 おっぱいには勝てないよねえ♥』

静寂の中にしんしんと聞こえる声が俺を誘惑し、その一言一言が、
股間にあるソレに響き、うずかせる。




『出したいんでしょ?』

ああ、出したい

『我慢できないんでしょう?』

あたりまえだ

『……もうそんなに余裕が無いみたいだね。
 それじゃあおっぱいでしてあげる』




彼女は怪しげな小瓶を持ち出し、中身を自らの胸にかける。
その液体にはとろみがあり白く柔らかいその乳房を
薄い紫色に染め、ぬらぬらといやらしい光を放つ。

その誘惑は例えるならウツボカズラが放つ甘い香り。獲物をおびき寄せ、
捕らえ、離さないような危険な魅力。

俺はマミのおっぱいにイチモツを挟まれる。そんな予感がした。
もしそんなことをされてしまえば取り返しがつかないことになる。
人間としての生存欲求が叫ぶ。しかし俺はそれよりももっと大きな本能、
それに挟まれて好きなだけ射精したいという欲求に脳が支配されていた。

本当ならば彼女を押し倒し、馬乗りになってでもソレをしたいと思っていても
何故か体が動かない。部屋の一角にある椅子に
腰かけたまま動けなくなっている。



何故?そもそもどうやってここに来た?視界の中には窓もドアも無い
……いや、恐らくこの部屋の中には『出入り口』なんて存在しない。
そう直感的に感じる。

何故だ、どうやって、何故だ、明らかにおかし『ほら、おっぱいの準備が
出来たよ?なにボーっとしてるの!』


その言葉でさっきまで考えていた疑問がすべて吹き飛び、
俺の腰あたりまでかがんだマミを見る。

『なにか余計な事考えてたでしょ?そんなことよりおっぱいで
おちんちん食べちゃうよ。すっごくエッチだからよく見ていてね♥』


男が求めてやまない至高の山々、それをしっかりと手で固定し




                     一気に肉棒を谷間に押し込む




クチュッ♥


俺はあまりの快感によって叫びそうになった。……が、
体が動かないということは声帯も動かせず声も出せない。
声によってある程度飛び出るはずだった快楽も余すことなく肉棒に伝えられ、すさまじい刺激が脳内に伝えられる。


磨き上げられた水晶のように傷一つなくきめ細かな肌、触れただけで
惚けてしまいそうな柔らかさ、そして愛おしげに包み込むように、
かつ容赦なく射精させてしまうことを目論むような力加減。

全てが完璧だ。完璧すぎる。いままで一度も自分以外に
肉棒を扱かせたことのない俺にはあまりにも刺激が、快楽が強すぎる。


『もう射精したいの?クスクス 早や〜い♥
そんなに良いの?おっぱいで挟まれて、ちょ〜っとふにふにされただけで
もうイキそうなの?』

そう言いながらも乳房を左右反対に動かして、
俺の射精感高まらせていくマミ。

擦りつけられ、圧迫され、覆い隠されて弄ばれる俺は、ただただマミに蹂躙されるだけだった。



しかし……射精には至らない。イキそうになると彼女は動きを止め、圧迫を
緩める。そしてこちらが持ち直すと途端に暴力的なパイズリを再開する。

そんなことが十回以上も繰り返され、こちらの精神も疲弊してきた頃に彼女は口を開いた。


『どうして射精させてもらえないかわかる?それはね……貴方がさっき私以外 の事を考えてたから。だって、せっかく溜まってた精子出してあげようって 思ってたのに、そんなことお構いなしって感じに私の事無視したんだよ?
 少しくらいお仕置きが必要じゃないかな♥』


こんなにも猛っているのに、いつまでも出せないのでは地獄のような気分だ。

そしてこんなにもすさまじい快感を受けた後では、もう自分で処理するなど
不可能だ。永遠にこんな生殺しを受けることを想像して、思わず大声で叫ぶ。

「頼む!お願いだから射精させてくれ!このままじゃ気が狂いそうだ!」


今まで少しも動かせなかった身体が、首から上だけは動かせるようになった
それだけ射精したかったという事なのだろうか……

『すご〜い!魔法で動かせないようにしてたのに、射精するために術を破っちゃうなんて、そんなに出したいんだ♥(本当は術を少し
解いただけだけどね♥)』


そうだ……俺は出したい。この美しい胸に挟まれて、自分の中にある全ての欲望を吐き出しつくしたい!



『いいよ、そんなに出したいなら。でも一つだけ条件があります♥』

「じょ、条件って何だ?」

『そんなにがっつかないで、私の言った言葉を言うだけでだけで良いの。
いくよ?
        俺は今から如月マミさんのお婿さんになります はい♥』


「俺は今から如月マミさんのお婿さんになります!」

『良くできましたじゃあ……天国に ごあんな〜い♥』


胸の圧力を強めて、わずかに胸から飛び出た祈亀頭にしゃぶりつく。


「あああああああああああああああああああっーーーーーー!!」

『んふぅぅぅぅぅぅん♥』

ビュクビュクッ ドク ドク ドク ドク ドク ドク ドク




今まで溜めに溜められた欲望のダムが……決壊した。
何度も寸止めを喰らい、限界まで濃縮された精液は余すことなく彼女の口の中に吐き出される。その快楽は肉棒がびくびくと波打つたびに増し、
それにより睾丸はさらなる子種を作り出す。そしてそれは裏すじを
駆け上がって尿道を通り、彼女が頬張っている肉棒の外へ、
彼女の喉の奥へと流れていくのである。



『んっく んっく んっく  ぷはぁ、美味しかったぁ♥ お掃除もしてあげるね』


尿道に残った精子を吸いつくす彼女の姿に、俺は快楽と同時にたまらない愛おしさを感じた。

あれ……気が……遠くなっていく…………。














目を覚ますと、俺は自分の部屋で椅子に座っていた。股間をさらけ出したまま開脚している。もしかして今まで夢でも見ていたんだろうか?
あれが全て虚構の事と考えると、胸の奥が痛くなってくる

……けれど溜まってたものが全部出たみたいだ。悪い夢ではなく良い夢として考えよう。さて、冴えた頭の今なら少しは勉強も捗るかなっと……


「まあ!コウヤったらこんな美人さんを連れてくるなんて、あの子も隅に置けないわね〜」


……何やら下の階が騒がしい。珍しく勉強に集中できそうなのに、何なんだ?



「母さん!今から勉強するから静かにしてくんないかな?」

「コウヤ!あなたの彼女さんが来てるわ!降りてきなさい!」


彼女?童貞歴=年齢の俺にそんなものはいないはずだけど
階段を下り、玄関に足を踏み入れると……


彼女が、如月マミがいた。
あの夢の中と同じ顔、同じ声……同じおっぱいで。
しかし夢とは明らかに違う場所。それは……


全身が透けていて脚がぼやけているといこと。


「えっと、マミ……さん?」

「驚いた?実は私ゴーストだったの

 実体化する為にちょっとだけ精液分けてもらってたんだ」


なんと……夢だけど、夢じゃなかった っていうヤツか。
なんでだろう、嬉しい気持ちなのに悪寒が止まらないんですが……




「そ・れ・よ・り・も、さっき言ってたよね。お婿さんになってくれるって言ってたよね

 魔物のお婿さんがお嫁さんにしなきゃいけないこと……勿論わかってるよね?」

「さ、さあ?見当もつきませんで御座る」


「へぇ、そんなこと言うんだ……。それなら、保存用にとっておいた
だらしな〜い射精映像を動画共有サイトにアップロードしちゃおっかな♪」

「やめろォ!分かりましたよ!なんでもするから上に行こう、な!」

「なんでもする……そうね、実はさっきまでのプレイは手加減してたの。

何でもしてくれるなら   本気だしちゃおっかな♥」





……もしかして、俺死んだ?




その後凄まじい勢いで絞られ、
一晩にしてインキュバスになったことは言うまでもない。

16/02/13 16:40更新 / なめろう

■作者メッセージ
くぅ〜疲れました()

最後まで見てくださりまことにありがとうございます!

初投稿の割にはうまくいけたかな?とは思いますが

まだまだアンデッド娘を魅力的に書くのは難しいです!

もっと勉強しなくては(`・ω・´)

コンゴトモヨロシク……


2016/02/13
ちょっとだけ読みやすくしました!

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