読切小説
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ゆめのきろく
α月α日
今日は仕事が遅かったので帰ったらすぐに寝た。


今日の夢は俺好みの綺麗な女の人がボンテージを着て鞭を持って

     「今日は絶好の調教日和ね」

とか言ってきたのでとりあえず鞭を奪ったあと

     「俺は調教されるよりするほうが好きなんだ!!」

と叫びながらその女の人をスパンキングしていた、俺は笑っていた

こんな夢をみるのはきっと仕事のストレスのせいだろう



α月β日
今日も仕事で疲れた

なんか魔物嫌いのおっさんが俺の部下のナイトメアに難癖をつけていたので助けてやった

すごく感謝されたが魔物とはいえ困っている女性を助けるのは当然だ

泣きそうな顔がすごくかわいかった


夢は昨日の女の人になぜかすごく感謝された

よくわからんがマゾの人なんだろうと思った




α月ι日
なんだか仕事に行くのが楽しい

一週間も前のことなのにナイトメアの部下にまだお礼を言われる

名前はメアというらしい、部下の名前を憶えてないとかどういうことなんだ俺


夢では一週間前から例の人と談笑したりしていたが今日はいきなり抱きつかれた

大きすぎない胸が俺によし




α月ο日
この仕事に就いてよかったと最近よく思う

例のことがあってからメアとよく喋るようになった

ちょっとしたことで驚いたりする姿がかわいい


夢の人は実際にいる人で俺の夢に介入して俺に会っているらしい

そういえば名前の聞くのを忘れていた




α月π日
今日は仕事場で上司のローパーにからかわれた

確かに最近メアとは仲良くしているが別に付き合っているわけではない

このことをメアに話したら顔が真っ赤になっていた

恥ずかしがる姿もかわいい


夢の人もメアという名前らしい

笑った姿がなんだか部下のメアに似ていると思った



γ月φ日
最近なんだか仕事に集中できない

気がついたら一日中二人のメア事しか考えていない、俺になにがあったんだ?

二人のメアにこのことを話したら二人とも顔を真っ赤にしていた

かわいいからなんでもいいや




δ月ν日
彼女いない暦=年齢=童貞の俺にも春がきた

今日仕事場でメアに告白された

喜びすぎて少し吐いてしまったドン引きされると思ったが別にそんなことはなかった


夢の人はどうやら部下のメアと同一人物だったらしい

全然気づかなかった、どうりで色々なとこが似ているはずだ


















ぱたん、と本を閉じる音が部屋に響く


   「へーこれがお父さんとお母さんの馴れ初めかぁ」

   「ていうか夢の人とお母さんが同じ人に気づくの遅すぎじゃない」


ナイトメアの娘は独り言を続ける

   「まぁお父さんはかなりにぶいし仕方ないっか」
    
   「誰がにぶいって?娘よ」

そのとき部屋に入ってきた男はナイトメアの娘を脅かしながら問いかけた

   「だってお父さん気づくのに遅すぎでしょう」

「まぁ否定はできんがな、しかし俺の日記を勝手にみるのはよろしくないな」

   「いいじゃないお母さんだって毎日のように見てるんだから」
   
 「なんだって!メアのやつあれほど勝手にみるなと言っておいたのに・・」




      こうしてしあわせなひびはつづいていく
10/06/21 17:45更新 / 錆鐚鎌足

■作者メッセージ
はじめまして錆鐚鎌足です。
初投稿をしてみましたが自分の文章力のなさに絶望しながら書きましたw

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