読切小説
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SPCっぽく魔物娘に逸物をお見舞いするんだ!
教団の志願兵である私は、特殊部隊「MFC」の試験に合格した……らしい。のだが、皆と同じ訓練を受け、鍛錬していただけで、これといった試験があったように思えない。女性教官の前を一列で行進するという奇妙な訓練があったが、あれだろうか?

何はともあれ、特殊部隊のオリエンテーションがあるのだ。
所属先のこともこれで分かるだろう……。


オリエンテーションの場所には、フルプレートで身を包んだ屈強な男と、フードを被り、顔を隠した女性(と思われる人物)がいた。
今までの訓練で複数の教官に教えられてきたのだが、その二人には見覚えがなかった。一体どんな人物なのか分からず、周囲がざわめきたった。が、
「注目!!」
男の一喝によって喧騒は収まり、声の主に視線が集められた、その瞬間。
目が眩むような激しい光がフードの人物から発せられた、気がした。

目の眩みが収まった頃、男が語り出した。






いいか、お前ら。ケツを椅子に沈めてその汚い口を閉じろ。
俺にはこのあと行くところがあってな。お前らより大事な人物に会わなきゃならない。俺は特殊部隊に入っちまって、俺ら特殊部隊は忙しくなりがちな重要人物ってわけだ。今、お前らがその座り心地の悪いくそったれな椅子に座っているということは、お前らが新人隊員だということを意味している。トーテムポールの一番下。だが、試験に合格したってことでもある。MFCにようこそ。これ以降、お前達の仕事は、とても、とても単純だ。


魔物に逸物をお見舞いする。

膣内にだ。

これから、お前らは、魔物をハメる。魔物をハメてない時は、魔物をハメる計画を練る。魔物をハメるための新しい計画を開発する。魔物のハメ方について読む。
魔物のハメ方について書く。魔物のハメ方について研究する。魔物のハメ方について夢見る。魔物を跳び越える。超常現象的な物質を収拾、収容し、魔物をハメるために使う。

魔物をハメるのがおまえらの人生だ。

お前らは自問自答するかもしれない。「どうやって魔物をハメる?」、お前らの逸物でだ。

おまえらは自問自答するかもしれない。「魔物に襲われたらどうする? どうすればいいかわからない」、プリーストに会いに行け。

おまえらは自問自答するかもしれない。「俺の体が魔物みたいになってきたぞ、奴らが全員魔物に変わっていくという意味で!」

いいぞ、やつらをハメ始めるときだ。

これは重要な仕事だ。メモしておけよ。部隊の外にいる連中は、それが何故かを理解していない。俺たちの仕事がどれだけ重要かに気づいてないんだ。お前らは抗議され、嘲笑され、侮辱されるかもしれないが、目的を見失うんじゃない。お前らの逸物を魔物の膣内にぶち込むんだ。


数年前、とある元職員が俺に尋ねた。「なぜ、魔物をハメるんです?」、お前らには俺の返答がわかるだろ?

「サー、貴女は主神が憎いんですか? 主神を憎む魔物好きなのか?インモラルな魔物のやり方に従うのか?」、彼女はノーと言った。そうではない、と。

どっちにしろ、俺は彼女に逸物をお見舞いしてやった。なぜなら、やつが魔物になりかけていたのは明白だったからだ。なぜなら、それがMonster Fucking Centerでするべき糞だったからだ。

お前らがここに来たとき、椅子に『主神のお導き:ハメ倒し編』があったはずだ。明日の朝、出兵するまでに読んでおくように。じゃあ、今すぐここから出て行け。魔物は自分で自分をハメルことはないぞ。



逸物がないからな。







驚いた。魔物に対して有効なのは剣ではなく、男の逸物なのか。人を喰らうとされている魔物が、食べるときに当然目に入るであろうものに怯むのか。
それを発見した人は何故他の皆に伝えなかったのか。いや、その理由を考えることすら雑念だ。目的はひとつだけだ。魔物に逸物をお見舞いしてやろう。












後日、親魔物国に大勢の夫婦が訪れたの言うまでもない。
15/11/30 13:01更新 / 如月 亜和奈

■作者メッセージ
ドーモ=ドクシャ・サン。BYDELIOSです。パスワードを控えるのを忘れるという間抜けをして、アカウントを変えることになりました。。
復活一番また駄文で始まりましたが、よろしくお願いします

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