まもむす劇場-桃太郎-
むかぁ〜し、むかぁ〜し…
ある所に…
おじいさんとおば《あぁん?》
ちょ、ちょっと…ナレーションの邪魔をしないでください
「嫌じゃ、ワシの言い方を変えるんじゃ」
い、いや…台本通りじゃないと…
「ほう?台本のためならば命は惜しくないと、いうことじゃな?」
え・・・いや・・・あの・・・・・・
「ふむ…とても綺麗で麗しい小柄なお姉さん…だったら許してやらんでもないが?」
いや…それじゃおじいさんと釣り合わないんですが……
「そうかそうか、鎌の錆びになりたいんじゃな」
お、横暴だ…くすん……
わかりましたよ……
むかぁ〜し、むかぁ〜し
ある所に…
おじいさんととても綺麗で麗しい小柄なお姉さんが住んでいました
おじいさんととても綺麗で麗しい小柄なお姉さんはとてもなかがよく
「んはっ……もっと…突くのじゃぁ……くふっ…その調子じゃ…」
うおおおおおおおおおおいいいいいいいい!!!!!!!
「なんじゃ!いまイイとこなんじゃから邪魔するでない!」
いやいやいやいや!なにやってんの!?
「ん?仲がいいところを見せようと思ってシてるんじゃが?」
そういうのはやめーい!桃太郎のお話がが桃色話になっちゃうよ!
「つまらんギャグじゃな」
いや…ギャグでもないから!!!
「なんじゃ…まぁいい、もうちょっとで終わるからまっとれ」
うおいいいい!!!!!
――しばらくお待ちください――
おじいさんは山へ柴刈りに
とても綺麗で麗しい小柄なお姉さんは川へ洗濯しにいきました
「いやじゃ」
えっ?
「洗濯なんてしたくないのじゃ」
…いや……台本…
「ほう?よく き こ え ん な ?」
うう……だったら、誰が洗濯しにいくんですか?
「ふふん、手は打っておる……おい」
「はい、バフォメット様♪」
ちょ・・・えええええ!???
魔女さん出てきちゃだめでしょ!?
「不服ならいいんじゃよ?お主の代わりにナレーションをやっても……当然、お主は…」
うぅ……わ、わかりましたよ……
おじいさんは山へ柴刈りに
娘は川へ洗濯に
とても綺麗で麗しい小柄なお姉さんは家でゴロゴロしていました
娘が川で洗濯をしていると…
大きな桃が…どんぶらこ〜どんぶらこ と流れてきました
「まぁ、なんて大きな桃かしら♪バフォメット様がお喜びになります♪」
と、いって娘は桃を持ち帰る事にしました
「ただいま帰りました、バフォメット様♪」
「うむ!おかえりじゃ、ちょうどいい、ポテチなくなったから買ってきてくれ」
「はい、ただいま♪」
ちょっとまてえええええええ!!!!!
「うるさい奴じゃな…なんじゃ?」
昔なのになんでスナック菓子食べてるんですか!!!
「細かいことは気にするでない」
ぜんぜん細かくないです!時代錯誤ですよ!
「……ほう?ならワシが空腹に飢えてガリガリになってる姿を晒せと言うのか?」
いえ…そんな一日でそうなりませんって!
「っち、まぁよい…他のお菓子を用意せい」
「おせんべいは如何でしょうか?バフォメット様」
「おお♪それでよいぞ」
あ…ああ………頭痛くなってきた…
「ほれ、何をぼさっとしておる?さっさと続けんか」
は、はい……
「ただいま帰りました、バフォメット様♪」
「お〜う…(パリポリ)」
「バフォメット様、なんと!川で桃を拾ってきちゃいました♪」
「おお、でかした!お爺が帰ってくる前に食うぞ♪」
「はい♪いますぐに切りますね♪」
ちょっとまったあああ!!!
「今度は何じゃ?」
お爺さん帰ってくるのまってなきゃ駄目でしょ!!
「細かいことを気にしてると眉間のしわが増えるぞ?」
そうさせてるのはバフォメットさんでしょ!!!
「いいから続けるのじゃ…桃…(ジュルリ」
「それでは、切りますね♪」
と、娘が桃に包丁を入れようとしたとき...
桃が二つに割れて、小さな男の子の赤ちゃんが出てきたのです
「ちっこいチンコじゃ…(つんつん)」
……こ、こうして桃から産まれた男の子に[桃太郎]と名前をつけ
3人は桃太郎を育てました
「安直な名前じゃな」
「ですよね〜♪」
……こほん
こうしてすくすくと育った桃太郎は
町を荒らしているアカオニを退治すると言いい、旅に出ることにしました
「父上、母上、姉上、僕はこれから鬼退治に行ってまいります」
「桃太郎や…気をつけるんだぞ…」
「いってこい(パリポリ)」
「どうか、無理をなさらないでくださいね♪」
お爺さんは桃太郎にサイクロプスが鍛えた刀を
娘は桃太郎に新しい服を
おば《あぁん?》
とても綺麗で麗しい小柄なお姉さんは桃太郎に黍団子を渡しました
「ない」
えっ?
「もう食ってしもうた」
ちょ、えええええええええええ!??????
黍団子なかったら話にならないじゃないですか!!!
「黍団子はなくとも、金団子なら二つ持ってるじゃろ?」
げ…下品だ……
「ほれ、続けるがいい」
うう……
こうして桃太郎は鬼退治の旅へ出て行きました
桃太郎が町外れを歩いていると、そこには一匹の犬が居ました
「こんにちは」
「こんにちは、何処かに行かれるのですか?」
「はい、これから鬼退治に行くところです」
「なるほど…良ければお供させていただけませんか?
私の家族や兄弟は鬼に倒され、復讐しようとしているところです」
「それはぜひとも、一緒に鬼退治をしましょう!」
こうして桃太郎に犬が加わりました
(ナイスアドリブ!さすがアヌビスさん、痺れる、憧れる!)
桃太郎達は森を歩いていると一人の女性が立っていました
「とまれい!そこのものども!」
「う、うわっ!君は?」
「俺の名はサル!アマゾネス一族の戦士だ!ここを通りたかったら俺を倒していけ!」
「む、むちゃくちゃな!?」
「…桃太郎殿、ここは私が引き受けます」
「あっはっはっは!犬っころが俺に勝てるとでも?」
「…ふふ、こんな言葉を聞いたとはないか?」
「あん?」
「…猿猴月を取る」
「てめぇ……いい度胸だ!」
あ…あー……あの、二人とも?
「邪魔すんな!この犬っころをぶっ倒す!!」
「同じく、敗者は決まっているがな!」
――しばらくお待ちください――
こうして犬とサルは戦いを通じて友情が芽生え
共に鬼退治をすることになりました
(いいのか?これで……)
桃太郎達が草原を歩いていると一匹の……
あれ?
「あ、あそこ!木の後ろ」
「ガタガタガタガタガタ」
「こんにちは」
「ひっ(ビクッ)」
「え、えーと…君は?」
「キ、キキキキキキキキキキジデデデス」
「これから僕達は鬼退治に…」
「む、むむむむむむむむりです!!!鬼退治なんてできっこないですよ!!
っというか、なんで僕がキジ役なんですか!?ハーピーさんの方がよっぽどにあってますよ!!!」
「…おい、キジ」
「は、ははははい!!??!」
「このままでいいのか?本当にいいのか?何かに怯えたままの生活を過ごし続けるつもりか?……くどくどくど」
――しばらくお待ちください――
と、犬の小一時間の説得によりキジは自分を変えるため鬼退治に加わる事となりました
(犬さん…ほんとうええこや……ホロリ)
こうして桃太郎達は鬼が住む鬼ヶ島の近くの浜辺へやってきました
「やっと鬼ヶ島が見えてきたぞ!」
「ちょうど、そこに船があるので借りていきましょう!ビシッ!」
「まてまて…無断で借りたらまずいだろ、持ち主を探して許可を取らなくては」
「はっ!犬は堅物だねぇ、そんなんだから彼氏ができないのさ」
「…聞き捨てならないな、恋敵に相手をとられた奴に言われたくないぞ」
「あぁ?喧嘩売ってるのか!?」
「売ったのはそっちだ!」
「あ、ちょっと犬さん、サルさん喧嘩しないで…」
「だまってろ!やっぱこいつとは決着つけねぇといけねえんだよ!」
「同意、その減らず口を叩けなくしてやる!」
「桃太郎さーん!漁師さんから許可貰ってきました!ビシッ!」
「あ、ありがとうキジ…助かるよ……」
「えっへん!ビシッ!」
「ほらほら、二人とも…船のっていくよ」
「っち…後で覚えてろよ!」
「望むところだ、終わったら決着をつける!」
と、順調(?)に鬼ヶ島へ渡った桃太郎達
そこには鬼が待ち構えていました
「あっはっはっは!よくきたねぇ桃太郎!このアタイが相手だよ!」
ってちょっとまった!
なんでミノタウロスさんがいるのよ!?
「あぁ、アカオニだったらそこで酔って寝てんだよ〜
出番まだだから〜ってさ、それでこうなっちまったから
かわりにドラゴンやるって言ってたけど戦闘が話にならないから
アタイが代行してんだ、こういうのやってみたかったんだよね!」
は、はぁ……
………こほん
鬼ヶ島で桃太郎達を待ち構えていた鬼達との戦いが始まった
桃太郎は刀でばっさばっさと鬼を斬り捨て
犬とサルは争うように次々と鬼を倒し
キジは逃げ回りました
こうして一人、また一人と確実に鬼を倒していきました
「ち、ちくしょー!こいつらつええ!」
「どうだ!鬼ども!もう二度と悪さをしないならこれ以上は懲らしめない!」
「ま、まいった!もう二度と悪さをしないから許してくれ〜!」
鬼はついに降参をして、もう二度と悪さをしないことを誓いました
そして今までの悪さを詫びるように桃太郎達に財宝を明け渡したのです
こうして桃太郎達は財宝を手土産に
おじいさんと娘ととても綺麗で麗しい小柄なお姉さんの所へ帰りました
――それから数ヶ月の月日が経ちました――
「俺がなる!」
「いいや、私だ!」
「ぼ、僕が!!」
ある日の事でした、犬とサルとキジが喧嘩をしていたのです
「おいおい、一体なにがあったんだ?」
と、そこへ桃太郎がやってきたのです
「お前の嫁は誰がなるかを決めているところだ!」
「うむ!こんな野蛮なサルに嫁など務まらないと言っているのに聞かないんだ
やはり嫁はしっかりと家事や伽もしっかりやれる私でないと!」
「ぼ、ぼぼ僕だって頑張ればできますーー!」
「あ、いや……なんといいますか……実は…」
「あ、ダァ〜リ〜ン♪ここにいたのぉ?」
「おい!誰だそいつ!」
「河童…?…」
「え?え?え?ダーリンって…え?」
「俺の…嫁だよ」
「な、なんだってー!」
「な、なんだってー!」
「な、なんだってー!」
「俺には愛を誓い合った嫁が居たんだよ、ね〜ハニー♪」
「やん♪もぉ〜ダ〜リンったらぁ♪」
「 」
「 」
「 」
「この間のきゅうりおいしかったよ、隠し味のハニーの愛汁が染みてて本当に美味しかったよ」
「もぉ〜こんなところでいわないでよぉ〜♪言うなら布団の な か で キャハ♪」
「………かえるわ………………」
「……私も……桃太郎殿…お世話になった…」
「う…うう……酷いよ……うわーーーん!!!」
こうして桃太郎達は平和にくらしたとさ、めでたしめでたし
「納得いくかあああああ!!!」
「納得いくかあああああ!!!」
「納得いくかあああああ!!!」
いやちょ、、ちょっとこ、こっちくんなああああああああ!!!!!!
ある所に…
おじいさんとおば《あぁん?》
ちょ、ちょっと…ナレーションの邪魔をしないでください
「嫌じゃ、ワシの言い方を変えるんじゃ」
い、いや…台本通りじゃないと…
「ほう?台本のためならば命は惜しくないと、いうことじゃな?」
え・・・いや・・・あの・・・・・・
「ふむ…とても綺麗で麗しい小柄なお姉さん…だったら許してやらんでもないが?」
いや…それじゃおじいさんと釣り合わないんですが……
「そうかそうか、鎌の錆びになりたいんじゃな」
お、横暴だ…くすん……
わかりましたよ……
むかぁ〜し、むかぁ〜し
ある所に…
おじいさんととても綺麗で麗しい小柄なお姉さんが住んでいました
おじいさんととても綺麗で麗しい小柄なお姉さんはとてもなかがよく
「んはっ……もっと…突くのじゃぁ……くふっ…その調子じゃ…」
うおおおおおおおおおおいいいいいいいい!!!!!!!
「なんじゃ!いまイイとこなんじゃから邪魔するでない!」
いやいやいやいや!なにやってんの!?
「ん?仲がいいところを見せようと思ってシてるんじゃが?」
そういうのはやめーい!桃太郎のお話がが桃色話になっちゃうよ!
「つまらんギャグじゃな」
いや…ギャグでもないから!!!
「なんじゃ…まぁいい、もうちょっとで終わるからまっとれ」
うおいいいい!!!!!
――しばらくお待ちください――
おじいさんは山へ柴刈りに
とても綺麗で麗しい小柄なお姉さんは川へ洗濯しにいきました
「いやじゃ」
えっ?
「洗濯なんてしたくないのじゃ」
…いや……台本…
「ほう?よく き こ え ん な ?」
うう……だったら、誰が洗濯しにいくんですか?
「ふふん、手は打っておる……おい」
「はい、バフォメット様♪」
ちょ・・・えええええ!???
魔女さん出てきちゃだめでしょ!?
「不服ならいいんじゃよ?お主の代わりにナレーションをやっても……当然、お主は…」
うぅ……わ、わかりましたよ……
おじいさんは山へ柴刈りに
娘は川へ洗濯に
とても綺麗で麗しい小柄なお姉さんは家でゴロゴロしていました
娘が川で洗濯をしていると…
大きな桃が…どんぶらこ〜どんぶらこ と流れてきました
「まぁ、なんて大きな桃かしら♪バフォメット様がお喜びになります♪」
と、いって娘は桃を持ち帰る事にしました
「ただいま帰りました、バフォメット様♪」
「うむ!おかえりじゃ、ちょうどいい、ポテチなくなったから買ってきてくれ」
「はい、ただいま♪」
ちょっとまてえええええええ!!!!!
「うるさい奴じゃな…なんじゃ?」
昔なのになんでスナック菓子食べてるんですか!!!
「細かいことは気にするでない」
ぜんぜん細かくないです!時代錯誤ですよ!
「……ほう?ならワシが空腹に飢えてガリガリになってる姿を晒せと言うのか?」
いえ…そんな一日でそうなりませんって!
「っち、まぁよい…他のお菓子を用意せい」
「おせんべいは如何でしょうか?バフォメット様」
「おお♪それでよいぞ」
あ…ああ………頭痛くなってきた…
「ほれ、何をぼさっとしておる?さっさと続けんか」
は、はい……
「ただいま帰りました、バフォメット様♪」
「お〜う…(パリポリ)」
「バフォメット様、なんと!川で桃を拾ってきちゃいました♪」
「おお、でかした!お爺が帰ってくる前に食うぞ♪」
「はい♪いますぐに切りますね♪」
ちょっとまったあああ!!!
「今度は何じゃ?」
お爺さん帰ってくるのまってなきゃ駄目でしょ!!
「細かいことを気にしてると眉間のしわが増えるぞ?」
そうさせてるのはバフォメットさんでしょ!!!
「いいから続けるのじゃ…桃…(ジュルリ」
「それでは、切りますね♪」
と、娘が桃に包丁を入れようとしたとき...
桃が二つに割れて、小さな男の子の赤ちゃんが出てきたのです
「ちっこいチンコじゃ…(つんつん)」
……こ、こうして桃から産まれた男の子に[桃太郎]と名前をつけ
3人は桃太郎を育てました
「安直な名前じゃな」
「ですよね〜♪」
……こほん
こうしてすくすくと育った桃太郎は
町を荒らしているアカオニを退治すると言いい、旅に出ることにしました
「父上、母上、姉上、僕はこれから鬼退治に行ってまいります」
「桃太郎や…気をつけるんだぞ…」
「いってこい(パリポリ)」
「どうか、無理をなさらないでくださいね♪」
お爺さんは桃太郎にサイクロプスが鍛えた刀を
娘は桃太郎に新しい服を
おば《あぁん?》
とても綺麗で麗しい小柄なお姉さんは桃太郎に黍団子を渡しました
「ない」
えっ?
「もう食ってしもうた」
ちょ、えええええええええええ!??????
黍団子なかったら話にならないじゃないですか!!!
「黍団子はなくとも、金団子なら二つ持ってるじゃろ?」
げ…下品だ……
「ほれ、続けるがいい」
うう……
こうして桃太郎は鬼退治の旅へ出て行きました
桃太郎が町外れを歩いていると、そこには一匹の犬が居ました
「こんにちは」
「こんにちは、何処かに行かれるのですか?」
「はい、これから鬼退治に行くところです」
「なるほど…良ければお供させていただけませんか?
私の家族や兄弟は鬼に倒され、復讐しようとしているところです」
「それはぜひとも、一緒に鬼退治をしましょう!」
こうして桃太郎に犬が加わりました
(ナイスアドリブ!さすがアヌビスさん、痺れる、憧れる!)
桃太郎達は森を歩いていると一人の女性が立っていました
「とまれい!そこのものども!」
「う、うわっ!君は?」
「俺の名はサル!アマゾネス一族の戦士だ!ここを通りたかったら俺を倒していけ!」
「む、むちゃくちゃな!?」
「…桃太郎殿、ここは私が引き受けます」
「あっはっはっは!犬っころが俺に勝てるとでも?」
「…ふふ、こんな言葉を聞いたとはないか?」
「あん?」
「…猿猴月を取る」
「てめぇ……いい度胸だ!」
あ…あー……あの、二人とも?
「邪魔すんな!この犬っころをぶっ倒す!!」
「同じく、敗者は決まっているがな!」
――しばらくお待ちください――
こうして犬とサルは戦いを通じて友情が芽生え
共に鬼退治をすることになりました
(いいのか?これで……)
桃太郎達が草原を歩いていると一匹の……
あれ?
「あ、あそこ!木の後ろ」
「ガタガタガタガタガタ」
「こんにちは」
「ひっ(ビクッ)」
「え、えーと…君は?」
「キ、キキキキキキキキキキジデデデス」
「これから僕達は鬼退治に…」
「む、むむむむむむむむりです!!!鬼退治なんてできっこないですよ!!
っというか、なんで僕がキジ役なんですか!?ハーピーさんの方がよっぽどにあってますよ!!!」
「…おい、キジ」
「は、ははははい!!??!」
「このままでいいのか?本当にいいのか?何かに怯えたままの生活を過ごし続けるつもりか?……くどくどくど」
――しばらくお待ちください――
と、犬の小一時間の説得によりキジは自分を変えるため鬼退治に加わる事となりました
(犬さん…ほんとうええこや……ホロリ)
こうして桃太郎達は鬼が住む鬼ヶ島の近くの浜辺へやってきました
「やっと鬼ヶ島が見えてきたぞ!」
「ちょうど、そこに船があるので借りていきましょう!ビシッ!」
「まてまて…無断で借りたらまずいだろ、持ち主を探して許可を取らなくては」
「はっ!犬は堅物だねぇ、そんなんだから彼氏ができないのさ」
「…聞き捨てならないな、恋敵に相手をとられた奴に言われたくないぞ」
「あぁ?喧嘩売ってるのか!?」
「売ったのはそっちだ!」
「あ、ちょっと犬さん、サルさん喧嘩しないで…」
「だまってろ!やっぱこいつとは決着つけねぇといけねえんだよ!」
「同意、その減らず口を叩けなくしてやる!」
「桃太郎さーん!漁師さんから許可貰ってきました!ビシッ!」
「あ、ありがとうキジ…助かるよ……」
「えっへん!ビシッ!」
「ほらほら、二人とも…船のっていくよ」
「っち…後で覚えてろよ!」
「望むところだ、終わったら決着をつける!」
と、順調(?)に鬼ヶ島へ渡った桃太郎達
そこには鬼が待ち構えていました
「あっはっはっは!よくきたねぇ桃太郎!このアタイが相手だよ!」
ってちょっとまった!
なんでミノタウロスさんがいるのよ!?
「あぁ、アカオニだったらそこで酔って寝てんだよ〜
出番まだだから〜ってさ、それでこうなっちまったから
かわりにドラゴンやるって言ってたけど戦闘が話にならないから
アタイが代行してんだ、こういうのやってみたかったんだよね!」
は、はぁ……
………こほん
鬼ヶ島で桃太郎達を待ち構えていた鬼達との戦いが始まった
桃太郎は刀でばっさばっさと鬼を斬り捨て
犬とサルは争うように次々と鬼を倒し
キジは逃げ回りました
こうして一人、また一人と確実に鬼を倒していきました
「ち、ちくしょー!こいつらつええ!」
「どうだ!鬼ども!もう二度と悪さをしないならこれ以上は懲らしめない!」
「ま、まいった!もう二度と悪さをしないから許してくれ〜!」
鬼はついに降参をして、もう二度と悪さをしないことを誓いました
そして今までの悪さを詫びるように桃太郎達に財宝を明け渡したのです
こうして桃太郎達は財宝を手土産に
おじいさんと娘ととても綺麗で麗しい小柄なお姉さんの所へ帰りました
――それから数ヶ月の月日が経ちました――
「俺がなる!」
「いいや、私だ!」
「ぼ、僕が!!」
ある日の事でした、犬とサルとキジが喧嘩をしていたのです
「おいおい、一体なにがあったんだ?」
と、そこへ桃太郎がやってきたのです
「お前の嫁は誰がなるかを決めているところだ!」
「うむ!こんな野蛮なサルに嫁など務まらないと言っているのに聞かないんだ
やはり嫁はしっかりと家事や伽もしっかりやれる私でないと!」
「ぼ、ぼぼ僕だって頑張ればできますーー!」
「あ、いや……なんといいますか……実は…」
「あ、ダァ〜リ〜ン♪ここにいたのぉ?」
「おい!誰だそいつ!」
「河童…?…」
「え?え?え?ダーリンって…え?」
「俺の…嫁だよ」
「な、なんだってー!」
「な、なんだってー!」
「な、なんだってー!」
「俺には愛を誓い合った嫁が居たんだよ、ね〜ハニー♪」
「やん♪もぉ〜ダ〜リンったらぁ♪」
「 」
「 」
「 」
「この間のきゅうりおいしかったよ、隠し味のハニーの愛汁が染みてて本当に美味しかったよ」
「もぉ〜こんなところでいわないでよぉ〜♪言うなら布団の な か で キャハ♪」
「………かえるわ………………」
「……私も……桃太郎殿…お世話になった…」
「う…うう……酷いよ……うわーーーん!!!」
こうして桃太郎達は平和にくらしたとさ、めでたしめでたし
「納得いくかあああああ!!!」
「納得いくかあああああ!!!」
「納得いくかあああああ!!!」
いやちょ、、ちょっとこ、こっちくんなああああああああ!!!!!!
13/04/11 00:16更新 / ロッテン