連載小説
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第2回
「どもーこんばんわー吉野麻也でーす!」

「DJマキコ!参上!だニャ!」

「皆のお悩み速解決!誰が呼んだか百戦錬磨のDJ先生!今日も快調ぶっとびます!」

「それが〜」

「お願い!DJ!」


「いやーマキコさん、夏だねー」

「ほんとそ−だニャ〜」

「ねー僕たち今夜は7時くらいに出社したんだけどまだ明るかったもんねー。」

「夏至…夏に至る…だニャ…」

「てことはつまり…?」

「夏の蜃気楼に惑わされてる少年少女が多数いるはずなんだニャ!」

「はい!てことでさっそく参りましょう!まずは番組を彩るリクエストソング!
埼玉県浦和市にお住まいのラジオネームとろとろゆきだるまさんから!」

こんばんわ。このラジオのおかげで熱い夜も凌げそうです。

「おお!うれしいですねぇ!」

「この前レーティングも絶好調だったのにゃ!放送時間延長も見えてきたのにゃ!」

「そうなんですよね〜皆さんどんどんメッセージお願いしますね!現在番組ツイッターやFAXからのメッセージも募集中です!っと…話を戻しましょう。」



この前、大学のある男性と遂にお付き合いすることになったんですが
すっごい罪な人なんです!講義の時もちらちら見てきたり、挙句デート中に海で水着姿を見せてほしい!なんて言うんです!
私、デリケートな雪女なんです!
海行く前にあなたの想いで解けそうなんです!



「というとろとろゆきだるまさんからのリクエストソング!
 サザン・オールスターズから太陽は罪なやつ!」

「罪作りな許せん男だニャ!」

「OK!盛りあがってきたしお悩み相談参りましょう!
 新潟県新潟市在住!ラジオネームバニシングキャットさん!
 ネームから察するにマキコさんと同じチェシャネコさんかな?読みます!



最近、夫との夜がご無沙汰なんです…
でも彼はひとりえっちしてるみたいで…
そこで彼のえっちな本を机の上に出しっぱなしにしました(もちろん、私も楽しませてもらいました♪)



「やーこわいね!奥さんの反撃!」

「ちなみに麻也くんのそれはビデオデッキの下とベッドの下だニャ!」

「え?そそそそそんなことないですよ!?続けます!!」

(チッ逃げたニャ…)




これに彼は大激怒!口をきいてくれなくなってしまいました…
そろそろ子供も欲しいのに…
私はただ、出会ったころに戻りたかったの!
お願いマキコさん!助けて〜!



「いやいや奥さん…男ってのは妄想に生きる者なんですよ…
 たまにはね?妄想したくなるんですよ?踏みにじっちゃダメ!ゼッタイ!」

「あー麻也くん賢者ってるけど解答するニャ!
 まずは無理にでも旦那様に絡むのにゃ!
 ベットの中に隠れるもよし!チェシャネコのアドバンテージ!
 姿をくらまして不意打ちしてももよし!んでんでんで…お次は出会ったころ!これがキーワード!おもいっきし甘えたいって気持ちを込めて…」




ねぇ…抱いて…?





「とでも言ってやるのにゃ!これでイチコロだニャ!」

「そー簡単にいきます?」

「怒ったりケンカしたりしてもだいたいしばらくしたら仲直りしたくなるのが生き物の心理!エターナルな愛を誓ったならなおさら!」

「バニシングキャットさん!心はティーンエイジャーで!」

「Bless you〜!」



「えー速くも一曲目が終わってしまいました…次のリクエスト!行きます!
 大阪府吹田市にお住まいのささやきゆーれーさん!



マキコさん、麻也さん、こんばんは。
私、とある遊園地のお化け屋敷でアルバイトをしております。
私を見て驚いて抱き合ったり彼氏に泣きついたりするカップルを見続けるのは
ウィル・オ・ウィスプの私には中々毒です…嗚呼…ネタマシイ!

「お仕事大変ですー」

しかし!私にも遂に思い人が!最近入ったバイトの子にメアド渡したら快く受け取ってくれて、無事連絡先を交換できたんです!

「YES! 青春してるニャア!」

「ということでリクエストソング!Carly Rae JepsenからCall Me Maybe!」

「さあさあ真夏の若人ども!どーんとこいニャ!」

「はい、お悩み行きます!
 東京都品川区ラジオネームネズミ先輩さんから!
 ちょっと懐かしいお名前ですね!



この流れなら言えるかも…

はい、どうぞです!

私は大学の空手部所属で、トレーニングの時によく学校のプールを利用してます。私は水が苦手であんまりこのトレーニングは好きじゃないのですが…
後輩の水泳部の男の子が気になって仕方なく、なんでしょう?
こう、胸がキュッとするのです…
ちなみに私の両親も格闘家です。ヒネズミの母は父に試合で負けて惚れたと言うほどの筋金入りの格闘家で、ご多望に漏れず私も小学校から空手に打ち込んできました。まったく始末に困ってしまい、この前は悶々とするあまりプールの水を沸騰させてしまいました…どうすればいいんですか!?


「青春ですね…」

「はぁ…これだから夏ってやつは…!

 お答えするニャ。ラジオネームネズミ先輩、おめでとう。
 人はそれを初恋と呼ぶニャ!始末に困ってる?
 それを楽しまんでどーするよ!?
 とりあえず、出来る限りプールへ通うことをお勧めするニャ!
 そいでもってなーんでもいいニャ。 
 泳ぎうまいねーとか教えて―とか話しかけるのにゃ!
 だーいたいの男ってプライドで生きてるから自分より少しちっちゃなヒネズミちゃんなんかプライドくすぐられまくってほっておけるはずないニャ!
 そこですかさず!Call Me Maybe!」


「初恋の蜜…シーソーゲーム…楽しんで下さいね!」

「やけどにコウション!だニャ!」


「お次は…ツイッターからですね!
 栃木県宇都宮市にお住まいのぺりっぱーさん!



読まれちゃったらどうしよう!?

ふふ…読んでますよ!

現在、学費を貯めるべく、ハーピーであることを生かして
郵便局で配達のアルバイトをしております。
ある日、いつも通り私はお手紙を届けて回っておりました。
そこで配達先のお兄さんが好きになってしまったんです!
まったく接点はなく、もう糸口が見えないんです。
助けて!


「ほほう…」

「あ、これ麻也くん答えちゃう?」

「あっ、いいですか?」

「ちょっと楽しみかも?」

「んじゃ…答えちゃおうかな?

ぺりっぱーさん、さっき僕が言ったように男ってやっぱりね、妄想することが大好きなんですよね〜。
そ・こ・で!僕が考えた作戦は…
親方!空から女の子が作戦!
文字通りあなたがケガをしたふりしてそのお兄さんの家に墜落!
そのままあとは…

「あードーテーがなんか言ってるけど、その通りいけると思うニャ!
 それに人間自分が助けた相手には好意を持つことが多いニャ!」

「どどどどどど童貞ちゃうわ!だれだって妄想するでしょ!?」

「お時間の方ヤバいのにゃー」

「ねえちょっと?マキコさん!?」

「Good night〜!」

「チクショー!」




番組よりおしらせ!
今度から感想欄にてお悩み、リクエストソングを募集!
大体の年齢、種族(勿論人間の男の子女の子もオッケイ!)
お悩みまたは流して欲しい曲を書いて送ってくださいね


サッカー?
そのうちかくけど
魔物娘要素マシマシにしてるから
セルキーちゃんが足元にペンギン呼び出したり
ゆきおんなさんが相手氷漬けにしたりすると思うの。
15/06/24 23:05更新 / レッズ周作
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