私って、どうやって動けばいいの?
僕は今、触手の森にいる。
僕が住んでいるところの近くには触手の森と呼ばれている森があった。
遠目からでも見たこともない綺麗な植物がたくさんあって、気になっていた僕は一回その森に行こうと思った。
でも大人は、お父さんとお母さんですら口を揃えて絶対に行くなと言うのだ。
そんなこと言われたら気になってしまうじゃないか。
最初は我慢していたけど、好奇心には勝てなかった。
少しだけ、少しだけ近づいて、近くで見たこともない綺麗な植物を見るだけ。
すぐに帰るから、すぐに帰ったら大丈夫。
自分にそう言い聞かせて、僕は大人達の目を盗んでその森に行くことにした。
そして僕は迷子になった。
少しだけ、少しだけ、と進みすぎたみたいだ。
「僕、これからどうしよう……」
あたりにある触手に手を触れてみる。
撫でてあげると、手に擦り寄ってきてなかなか可愛い。
大人は触手が襲って来るとか言ってたけど、嘘っぱちじゃないか。
危険はない。それに、止まっていたらいつまでたっても帰れない。
そう思って、どこかもわからない出口を目指して、僕は森を彷徨うことにした。
☆
私はどうなってしまったのだろう。
何時も通り、この森に愉しみに来る魔物娘達や夫婦から魔力を得て……そして……そしてどうしたんだったかな。
わかっているのは、私は知らないうちに魔物娘の仲間入りをしたということだけ。
しかし、どうしてこうなった。
魔物娘化したことではない。
「私、脚もないのにどうやって移動すればいいの?」
涙目になりながらも、魔物娘化させてくれた魔王様……魔王様が直々に私を魔物化させたわけじゃないと思うけど、とりあえず感謝しつつ、足を与えてくれなかったことを恨む。
しかも触手は短いし、仰向けに寝転がっているために起き上がることもできない。
うーうー唸りながら体をくねらして少し前進してみたが……うん、なんか無様すぎる。
周りの触手で自分自身を運ぶという手も考えたが、それもおかしい気がする。
どうすればいいどうすればいいと、やはりうーうー唸りながら考えているうちに、人間の気配を感じた。
魔物娘じゃない、人間のメスでもない、オスの気配だ。
た、助けてもらえるかも、と少し期待した。
触手の森に来る人間の男は、なぜか以外と親切なものが多いということを長年の経験から知っていたからだ。
もうすぐそこ、少しこっち、左向いてこっちに来て、そうそう、もう少しよ。
周りの触手から、今どのあたりにいるかはわかる。
運良くこちらに近づいてきている。
あ、もう目の前かな。
「えっ……?」
目の前に現れたのは、確かに人間のオスだった。
しかし、私を助けてくれるという期待は少しだけ裏切られた。
なぜなら、私よりも小さい、子供だったのだ。
私を持ち上げることなんてできるはずがないし、私のことを怖がって逃げるだろう。
「ま……もの……?」
私の様な魔物を目にするのは初めてなのだろうか。
顔に浮かべた表情からは驚きと恐怖と、好奇心のようなものを感じた。
「あ、あの? 僕? ちょっと助けてくれない?」
とりあえず、私が怖いものじゃない、弱いものだと見せつけるように、体をくねらせて動けないアピールをしてみる。
すると少年は慌てて、
「あっ、お姉ちゃん大丈夫!? どこか痛いの? ど、どうすれば……」
こちらに近づいて手を伸ばしてくれた。
私は手……というか触手を伸ばしてその手を掴むと、少年は少し驚いた顔をして、でも私を引っ張ってくれた。
あれ? 私って案外手、いや触手が長いのかな、さっきも普通に起き上がれたんじゃ……。
と、とりあえず、座ることはできた。
少年に感謝感謝。
「ありがとう、すごく助かったよ!! 」
「う、うん。でもお姉ちゃんなんで倒れていたの?」
「あー……。まぁいろいろとあって……。それよりも、君はなんでこんなところにいたの?」
魔物娘化したことを話すのは簡単だが、幼い子には少し難しいかなと思ってはぐらかした。
というか、私自身もよくわかっていない。
「えっとね、見たことない綺麗な植物がたくさんある触手の森に興味があったんだけど……」
少年は結構長いあいだ私に経緯を説明してくれた。
話の内容自体は単純に、興味があった森に行くなといった大人の目を盗んできたら迷子になったというものだったが、その合間にこの森でみた植物がいかに綺麗で可愛くて素晴らしかったかをすごく楽しそうに語ってくれた。
私は嬉しかった。
快楽を求めてくる魔物娘などはともかく、普通の人間は触手に対して嫌悪感を抱いていると思っていたからだ。
少年の話が終わる。
「それで、出口がどこかわからないんだ……」
「それなら、私が案内してあげる。出口まで、行きましょう」
「で、でも……お姉さん動けないんじゃ……」
「あっ……」
そう、忘れていたが、私は動けないのだ。
どうしてこんな不便な体にしたんですか魔王様。
しかし、足を持っていてもふわふわ浮いたりしている魔物娘もいるのに、なんで私にはそういうことができないのだろう。
何か、何か魔法みたいなものがあるはずだ……ん? 魔法?
私は思わず声を上げてしまった。
「わ、わかった!!」
そう、魔法だ。
魔物娘となったからには何か魔法が使えるほどの魔力が私の体に備わっているはず……。
が、どうすればいいのかがわからない。
もしかすると、魔力が足りていないのだろうか。
魔物娘の魔力の源って……人間のオスの精……?
「あぁ、やっぱダメかぁ……」
残念ながら今、精を出してくれる人間のオスは愚か、魔力を持つ魔物娘すら森に入ってきてはいない。
これもダメなのか、と諦めたところ。
「ぼ、僕に出来ることがあればなんでもやるよ!! だからお姉さん元気出して!!」
私を励まそうと、嬉しい言葉をかけてくれる。
なんて優しいのだろうか。
「うん。ありがとう。……あ」
いるじゃないか目の前に、まだ幼いが精を出してくれる人間のオスが。
「なんでも、してくれる? 本当に?」
「うん!! 僕がお姉さんを助けるにはどうすればいいの?」
私の質問に対して笑顔で答えてくれる少年。
名前も聞いていないのに、急に愛おしく感じてきた。
これが魔物娘の本能……?
「じゃ、じゃぁ……。服、脱いでくれる?」
「えっ……? えええ!?」
さすがに驚いたのだろう。
少年は急に顔を赤くして、もじもじしだす。
私は少しゾクっとしたものを感じて、少年を急かす。
「お姉さんを助けてくれるためになんでもしてくれるんでしょう? はーやーくー。はーやーく」
ううう、と恥じらいながら服に手をかける。
まず、上に来ていたものを脱いで、ズボンに手をかける。
ズボンを脱いだが、下着は脱ごうとしない。
「脱いだよ? これで、どうするの?」
少年はこれで脱いだ気になっているらしいが、肝心なものを来たままだ。
ニヤニヤしながら、言ってみる。
「下着は?」
「……ぱんつ……も?」
「うん」
すごくゆっくり、下着に手をかける。
そして目をつむりながら、勢いよく下ろした。
下着から出てきた、年相応の大きさをした可愛いものをまじまじと見つめていると、少年はすぐに手で隠してしまった。
「よく出来ました」
「それで……どうするの?」
「こっちに来てくれる?」
うん、と言って近づいて来る。
いざ、今からこの子の精を搾るのだと思うと、なんだか恥ずかしくなってきた。
意識すれば意識するほど恥ずかしくなり、少年と同じように顔を真っ赤にしてしまう。
「えっと、あのね、その手、どけて?」
「う、うん……」
まだ勃っていない、少年の恥ずかしところに触手を伸ばす。
触れるか触れないかのところで、触手を止める。
「この中に、おちんちん入れてオナニーして?」
今更、自分からこの子の精を搾り取ることを恥じらっている私は、少年にこの触手で抜いてもらうことにしたのだ。
「おなにい?」
まだオナニーも知らない、夢精をしたことがあるかはわからないが、初めての体験をさせようとしている。
その事実に私は何かを感じ震え、倒れそうになった。
「あ、あのね、おちんちんを入れて、その触手を掴んで、上下にごしごしするの。やってみて」
「うん……」
恐る恐る、少年が私の触手に手を伸ばす。
ぬちゃぬちゃとした触手の口を下半身に近づけ、入れた。
「うわああああああああああああああああああ」
少年は入れた途端に叫んだ。
勃っていなかった皮をかぶった可愛い肉棒は途端に大きく膨らみ、ガチガチになる。
触手の内側では細かい触手が媚薬となる粘液を分泌しながらそのガチガチになったものを弄る。
とりあえず触手で皮をむいた。
敏感になっているだろう亀頭にはなるべく刺激を与えないようにする。
「んっぁぁ……ふぁぅん……」
少年は未知の快楽に震え、手を動かすことができていない。
少しはなれたかな? と思ったところで声をかける。
「ほ、ほら。手を上下に動かして?」
「うっ、うん……んぁっ……が……んばるぅぅぁぁぁあああ」
触手を両手で掴み、上下させる。
快楽に顔を歪め必死に手を動かす少年を見ると、なんだか楽しくなってきた。
「可愛い、いっぱい気持ちよくなって? ほらほら」
もっとぐちゃぐちゃのどろどろに犯したい。
だが、相手は子供だ。
初めての射精かもしれないのだから、トラウマになるようなことをしてはいけない。
犯したい犯したいと言う自分をなんとか抑えながらも、内部の細かい触手でさっきよりもうねらせて今度は亀頭などの敏感なところにも刺激を与える。
「なっ、なんかくるっ、あっで、出るっあぁぁ、な、なんか出てくるううううううう」
そう言って触手の中、いや私の中に精を吐き出す。
「あっ、美味しい……」
男の味は触手だった時に何度も味わったことがあるが、ここまで美味しいと感じたのは始めてだった。
もっと欲しい、もっと欲しい、もっと欲しい。
欲求が抑えられなくなってくる。
魔法を使うため、だなんて建前を忘れ、射精後で放心している少年を押し倒す。
「ふぇ……? お、お姉さん?」
「ごめんね? 私、もう我慢できないの」
触手を足と腕、体、首に絡めて愛撫する。
あえて、あの場所には触れない。
「おっねぇちゃぁ……くぐったいよぉぉ……」
くすぐったかったら意味がないので、触手で少年の体中に私の体液を塗る。
するとすぐに反応が変わった。
恥ずかしいのか、んっんっと声を抑えるように悶える。
四肢や体だけではなく、耳や口にも触手を伸ばす。
が、口に伸ばすのはやめ、私の顔を近づける。
触手の時からずっとやってみたいと思っていたキスをする。
「んちゅっ……んん」
「んんんっっ」
突然キスされ驚いているが、私は構わず舌で少年の口をかき回す。
「くちゅ……ちゅ……んぁ……」
「んんんっ……ちゅぷ……ぁ……」
キスってこんなに気持ちいいんだぁ……。
改めて魔王様に感謝し、私は触手を伸ばして抱き合ったようになっている私と少年の体を浮かせた。
「ねえ……どうしてほしい……?」
キスしている間どころか、最初から身体中に塗りつけた媚薬。
これで発情しないはずがなく、刺激どころか触れてすら貰えないのは辛いだろう。
どこにって? それはこの子の口から聞きたい。
「ここぉ……触ってぇ……おねえちゃん……」
「ここってどこ? ねえ、教えてぇ? ここじゃぁお姉ちゃんわからないよぉ?」
「お……おち……」
「ん〜? 声が小さくて聞こえないよぉ? もっと大きな声で言ってぇ?」
「おちんちん!! おちんちん触ってええええ!! 触手の中に入れたい!! お姉ちゃん!!」
「ふふふ、よく言えました。入れてあげる」
言った途端に私の手にあたる触手でおちんちんを入れる。
さっきの触手よりも入口がかなり広いので、入れるというより包む感じになっている。
そのまま後ろの方にまで触手を伸ばし、ホールドする。
触手だった時の知識として、どこが一番感じるか、どうすれば悦んでもらえるかは熟知しているつもりだ。
自分の知る限り最高の快楽を少年に与える。
「気持ちいいっ、いいよ、あっあっ、また来る、また何か来るううぅぅ」
少年はまたすぐにイってしまった。
二回目の精を味わう。
美味しいし、力が溢れてくるようだ。
でも、足りない。
もっと、もっと、もっと……。
「えっ!? お姉ちゃん!? も、もう終わりじゃなっっっぁぁぁぁああああ」
さっき出た精を全部吸い出して、すぐに責めを再開する。
手での刺激はやめて私の股、性器にあたる部分で責める。
「あはっ、きもちいいっっ、すごいすごいっっ」
完全に我を忘れて、腰を振り続ける。
さらに、手持ち無沙汰な触手を少年の体中に這わす。
私が冷静さを取り戻すまで、ありとあらゆる責めが続き、その間中、少年と私の喘ぎ声が絶えることはなかったと、後で触手に聞いた。
ことが終わったあと、彼を森の外に送ったが、数日もしないうちにすぐにこの森に来た。
それ以来私たちは、少年が森を訪れる度にこのような行為を楽しんでいる。
☆
あの後、オスの精とか関係なしに、普通に触手が思う以上に伸びてくれることが分かりました。
今では魔法で浮遊するまでもなく、触手で木々の間を伝って移動しています。
人間のように歩く?みたいなこともできるようになりました。
魔法で浮遊することもできるので、いろんなプレイができて便利です。
魔王様、ありがとう!!
END
僕が住んでいるところの近くには触手の森と呼ばれている森があった。
遠目からでも見たこともない綺麗な植物がたくさんあって、気になっていた僕は一回その森に行こうと思った。
でも大人は、お父さんとお母さんですら口を揃えて絶対に行くなと言うのだ。
そんなこと言われたら気になってしまうじゃないか。
最初は我慢していたけど、好奇心には勝てなかった。
少しだけ、少しだけ近づいて、近くで見たこともない綺麗な植物を見るだけ。
すぐに帰るから、すぐに帰ったら大丈夫。
自分にそう言い聞かせて、僕は大人達の目を盗んでその森に行くことにした。
そして僕は迷子になった。
少しだけ、少しだけ、と進みすぎたみたいだ。
「僕、これからどうしよう……」
あたりにある触手に手を触れてみる。
撫でてあげると、手に擦り寄ってきてなかなか可愛い。
大人は触手が襲って来るとか言ってたけど、嘘っぱちじゃないか。
危険はない。それに、止まっていたらいつまでたっても帰れない。
そう思って、どこかもわからない出口を目指して、僕は森を彷徨うことにした。
☆
私はどうなってしまったのだろう。
何時も通り、この森に愉しみに来る魔物娘達や夫婦から魔力を得て……そして……そしてどうしたんだったかな。
わかっているのは、私は知らないうちに魔物娘の仲間入りをしたということだけ。
しかし、どうしてこうなった。
魔物娘化したことではない。
「私、脚もないのにどうやって移動すればいいの?」
涙目になりながらも、魔物娘化させてくれた魔王様……魔王様が直々に私を魔物化させたわけじゃないと思うけど、とりあえず感謝しつつ、足を与えてくれなかったことを恨む。
しかも触手は短いし、仰向けに寝転がっているために起き上がることもできない。
うーうー唸りながら体をくねらして少し前進してみたが……うん、なんか無様すぎる。
周りの触手で自分自身を運ぶという手も考えたが、それもおかしい気がする。
どうすればいいどうすればいいと、やはりうーうー唸りながら考えているうちに、人間の気配を感じた。
魔物娘じゃない、人間のメスでもない、オスの気配だ。
た、助けてもらえるかも、と少し期待した。
触手の森に来る人間の男は、なぜか以外と親切なものが多いということを長年の経験から知っていたからだ。
もうすぐそこ、少しこっち、左向いてこっちに来て、そうそう、もう少しよ。
周りの触手から、今どのあたりにいるかはわかる。
運良くこちらに近づいてきている。
あ、もう目の前かな。
「えっ……?」
目の前に現れたのは、確かに人間のオスだった。
しかし、私を助けてくれるという期待は少しだけ裏切られた。
なぜなら、私よりも小さい、子供だったのだ。
私を持ち上げることなんてできるはずがないし、私のことを怖がって逃げるだろう。
「ま……もの……?」
私の様な魔物を目にするのは初めてなのだろうか。
顔に浮かべた表情からは驚きと恐怖と、好奇心のようなものを感じた。
「あ、あの? 僕? ちょっと助けてくれない?」
とりあえず、私が怖いものじゃない、弱いものだと見せつけるように、体をくねらせて動けないアピールをしてみる。
すると少年は慌てて、
「あっ、お姉ちゃん大丈夫!? どこか痛いの? ど、どうすれば……」
こちらに近づいて手を伸ばしてくれた。
私は手……というか触手を伸ばしてその手を掴むと、少年は少し驚いた顔をして、でも私を引っ張ってくれた。
あれ? 私って案外手、いや触手が長いのかな、さっきも普通に起き上がれたんじゃ……。
と、とりあえず、座ることはできた。
少年に感謝感謝。
「ありがとう、すごく助かったよ!! 」
「う、うん。でもお姉ちゃんなんで倒れていたの?」
「あー……。まぁいろいろとあって……。それよりも、君はなんでこんなところにいたの?」
魔物娘化したことを話すのは簡単だが、幼い子には少し難しいかなと思ってはぐらかした。
というか、私自身もよくわかっていない。
「えっとね、見たことない綺麗な植物がたくさんある触手の森に興味があったんだけど……」
少年は結構長いあいだ私に経緯を説明してくれた。
話の内容自体は単純に、興味があった森に行くなといった大人の目を盗んできたら迷子になったというものだったが、その合間にこの森でみた植物がいかに綺麗で可愛くて素晴らしかったかをすごく楽しそうに語ってくれた。
私は嬉しかった。
快楽を求めてくる魔物娘などはともかく、普通の人間は触手に対して嫌悪感を抱いていると思っていたからだ。
少年の話が終わる。
「それで、出口がどこかわからないんだ……」
「それなら、私が案内してあげる。出口まで、行きましょう」
「で、でも……お姉さん動けないんじゃ……」
「あっ……」
そう、忘れていたが、私は動けないのだ。
どうしてこんな不便な体にしたんですか魔王様。
しかし、足を持っていてもふわふわ浮いたりしている魔物娘もいるのに、なんで私にはそういうことができないのだろう。
何か、何か魔法みたいなものがあるはずだ……ん? 魔法?
私は思わず声を上げてしまった。
「わ、わかった!!」
そう、魔法だ。
魔物娘となったからには何か魔法が使えるほどの魔力が私の体に備わっているはず……。
が、どうすればいいのかがわからない。
もしかすると、魔力が足りていないのだろうか。
魔物娘の魔力の源って……人間のオスの精……?
「あぁ、やっぱダメかぁ……」
残念ながら今、精を出してくれる人間のオスは愚か、魔力を持つ魔物娘すら森に入ってきてはいない。
これもダメなのか、と諦めたところ。
「ぼ、僕に出来ることがあればなんでもやるよ!! だからお姉さん元気出して!!」
私を励まそうと、嬉しい言葉をかけてくれる。
なんて優しいのだろうか。
「うん。ありがとう。……あ」
いるじゃないか目の前に、まだ幼いが精を出してくれる人間のオスが。
「なんでも、してくれる? 本当に?」
「うん!! 僕がお姉さんを助けるにはどうすればいいの?」
私の質問に対して笑顔で答えてくれる少年。
名前も聞いていないのに、急に愛おしく感じてきた。
これが魔物娘の本能……?
「じゃ、じゃぁ……。服、脱いでくれる?」
「えっ……? えええ!?」
さすがに驚いたのだろう。
少年は急に顔を赤くして、もじもじしだす。
私は少しゾクっとしたものを感じて、少年を急かす。
「お姉さんを助けてくれるためになんでもしてくれるんでしょう? はーやーくー。はーやーく」
ううう、と恥じらいながら服に手をかける。
まず、上に来ていたものを脱いで、ズボンに手をかける。
ズボンを脱いだが、下着は脱ごうとしない。
「脱いだよ? これで、どうするの?」
少年はこれで脱いだ気になっているらしいが、肝心なものを来たままだ。
ニヤニヤしながら、言ってみる。
「下着は?」
「……ぱんつ……も?」
「うん」
すごくゆっくり、下着に手をかける。
そして目をつむりながら、勢いよく下ろした。
下着から出てきた、年相応の大きさをした可愛いものをまじまじと見つめていると、少年はすぐに手で隠してしまった。
「よく出来ました」
「それで……どうするの?」
「こっちに来てくれる?」
うん、と言って近づいて来る。
いざ、今からこの子の精を搾るのだと思うと、なんだか恥ずかしくなってきた。
意識すれば意識するほど恥ずかしくなり、少年と同じように顔を真っ赤にしてしまう。
「えっと、あのね、その手、どけて?」
「う、うん……」
まだ勃っていない、少年の恥ずかしところに触手を伸ばす。
触れるか触れないかのところで、触手を止める。
「この中に、おちんちん入れてオナニーして?」
今更、自分からこの子の精を搾り取ることを恥じらっている私は、少年にこの触手で抜いてもらうことにしたのだ。
「おなにい?」
まだオナニーも知らない、夢精をしたことがあるかはわからないが、初めての体験をさせようとしている。
その事実に私は何かを感じ震え、倒れそうになった。
「あ、あのね、おちんちんを入れて、その触手を掴んで、上下にごしごしするの。やってみて」
「うん……」
恐る恐る、少年が私の触手に手を伸ばす。
ぬちゃぬちゃとした触手の口を下半身に近づけ、入れた。
「うわああああああああああああああああああ」
少年は入れた途端に叫んだ。
勃っていなかった皮をかぶった可愛い肉棒は途端に大きく膨らみ、ガチガチになる。
触手の内側では細かい触手が媚薬となる粘液を分泌しながらそのガチガチになったものを弄る。
とりあえず触手で皮をむいた。
敏感になっているだろう亀頭にはなるべく刺激を与えないようにする。
「んっぁぁ……ふぁぅん……」
少年は未知の快楽に震え、手を動かすことができていない。
少しはなれたかな? と思ったところで声をかける。
「ほ、ほら。手を上下に動かして?」
「うっ、うん……んぁっ……が……んばるぅぅぁぁぁあああ」
触手を両手で掴み、上下させる。
快楽に顔を歪め必死に手を動かす少年を見ると、なんだか楽しくなってきた。
「可愛い、いっぱい気持ちよくなって? ほらほら」
もっとぐちゃぐちゃのどろどろに犯したい。
だが、相手は子供だ。
初めての射精かもしれないのだから、トラウマになるようなことをしてはいけない。
犯したい犯したいと言う自分をなんとか抑えながらも、内部の細かい触手でさっきよりもうねらせて今度は亀頭などの敏感なところにも刺激を与える。
「なっ、なんかくるっ、あっで、出るっあぁぁ、な、なんか出てくるううううううう」
そう言って触手の中、いや私の中に精を吐き出す。
「あっ、美味しい……」
男の味は触手だった時に何度も味わったことがあるが、ここまで美味しいと感じたのは始めてだった。
もっと欲しい、もっと欲しい、もっと欲しい。
欲求が抑えられなくなってくる。
魔法を使うため、だなんて建前を忘れ、射精後で放心している少年を押し倒す。
「ふぇ……? お、お姉さん?」
「ごめんね? 私、もう我慢できないの」
触手を足と腕、体、首に絡めて愛撫する。
あえて、あの場所には触れない。
「おっねぇちゃぁ……くぐったいよぉぉ……」
くすぐったかったら意味がないので、触手で少年の体中に私の体液を塗る。
するとすぐに反応が変わった。
恥ずかしいのか、んっんっと声を抑えるように悶える。
四肢や体だけではなく、耳や口にも触手を伸ばす。
が、口に伸ばすのはやめ、私の顔を近づける。
触手の時からずっとやってみたいと思っていたキスをする。
「んちゅっ……んん」
「んんんっっ」
突然キスされ驚いているが、私は構わず舌で少年の口をかき回す。
「くちゅ……ちゅ……んぁ……」
「んんんっ……ちゅぷ……ぁ……」
キスってこんなに気持ちいいんだぁ……。
改めて魔王様に感謝し、私は触手を伸ばして抱き合ったようになっている私と少年の体を浮かせた。
「ねえ……どうしてほしい……?」
キスしている間どころか、最初から身体中に塗りつけた媚薬。
これで発情しないはずがなく、刺激どころか触れてすら貰えないのは辛いだろう。
どこにって? それはこの子の口から聞きたい。
「ここぉ……触ってぇ……おねえちゃん……」
「ここってどこ? ねえ、教えてぇ? ここじゃぁお姉ちゃんわからないよぉ?」
「お……おち……」
「ん〜? 声が小さくて聞こえないよぉ? もっと大きな声で言ってぇ?」
「おちんちん!! おちんちん触ってええええ!! 触手の中に入れたい!! お姉ちゃん!!」
「ふふふ、よく言えました。入れてあげる」
言った途端に私の手にあたる触手でおちんちんを入れる。
さっきの触手よりも入口がかなり広いので、入れるというより包む感じになっている。
そのまま後ろの方にまで触手を伸ばし、ホールドする。
触手だった時の知識として、どこが一番感じるか、どうすれば悦んでもらえるかは熟知しているつもりだ。
自分の知る限り最高の快楽を少年に与える。
「気持ちいいっ、いいよ、あっあっ、また来る、また何か来るううぅぅ」
少年はまたすぐにイってしまった。
二回目の精を味わう。
美味しいし、力が溢れてくるようだ。
でも、足りない。
もっと、もっと、もっと……。
「えっ!? お姉ちゃん!? も、もう終わりじゃなっっっぁぁぁぁああああ」
さっき出た精を全部吸い出して、すぐに責めを再開する。
手での刺激はやめて私の股、性器にあたる部分で責める。
「あはっ、きもちいいっっ、すごいすごいっっ」
完全に我を忘れて、腰を振り続ける。
さらに、手持ち無沙汰な触手を少年の体中に這わす。
私が冷静さを取り戻すまで、ありとあらゆる責めが続き、その間中、少年と私の喘ぎ声が絶えることはなかったと、後で触手に聞いた。
ことが終わったあと、彼を森の外に送ったが、数日もしないうちにすぐにこの森に来た。
それ以来私たちは、少年が森を訪れる度にこのような行為を楽しんでいる。
☆
あの後、オスの精とか関係なしに、普通に触手が思う以上に伸びてくれることが分かりました。
今では魔法で浮遊するまでもなく、触手で木々の間を伝って移動しています。
人間のように歩く?みたいなこともできるようになりました。
魔法で浮遊することもできるので、いろんなプレイができて便利です。
魔王様、ありがとう!!
END
14/02/23 21:27更新 / YUKAnya