嫁といなくなった男の話
どうも、風邪をひいたら嫁が出来た男です。
過去の話をまとめると、マンティコアのティアとホルスタウロスのミルと結婚して
二人といちゃいちゃしている毎日を過ごしているな。うん。
あ、その過程でインキュバスになったらしくて一回の出す量が尋常じゃない量になったな。
突然だけど聞いてくれよ。
最近二人が元気がないんだよな。
いつもならティアは俺にべったり甘えてきて、セックスを強要してくるのに全然来なくなってさ。
理由も訪ねてきても
「あー、今はちょっと調子悪いんだ。いつもの調子でヤったら戻しそうなんだよ…。ごめんな」
って寝床でぐったりしてるし…
ミルもいつも家事をすっぽかすことがあってもご飯だけはちゃんとみんなの分作ってくれて
一番多く食べるのに最近はあまり食べなくなってさ…
「うーん、なんか食欲がわかないんですよね…もうお腹いっぱいですぅ」
だって。
二人ともまた風邪ひいたのかなぁ…?
一応、リッチ博士に相談してみるか…
・
「…で、あなたは私を医者と勘違いしているのかしら?」
うん。怒られても仕方ないよね。でもあなたしか頼れる人がいないんだ。
「…そういわれると嬉しいわね///じゃ、今回だけ診てあげるわ」
リッチ博士はなんだか照れくさそうだ。
来てもらったのでリッチ博士を家にあげて二人を診てもらえることになった。
「えーっと旦那さん? 彼女たちの症状を教えてもらえるかしら?」
えーっと、ティアはある時から急に元気がなくなって…いっつも甘えてセックスしようっていってくるのに
全然来なくなりました。それになんだがだるそうなんですよね…
ミルも最近はご飯を全部平らげるのにあまり食欲がないみたいで…
やっぱり風邪なんでしょうか?
「あ、リッチさん来てたんですかー? いまお茶出しますねぇ」
ミルが起きてきた。どこか具合悪そうだな…。大丈夫?
「大丈夫ですよぉ…ちょっと気持ち悪いですけど」
「ミルさん? そのお腹は?」
「え?あぁ、これですかぁ? えへへ♪旦那様の精液です♪」
「… … …。」
あー、お茶なら俺がやるよ。具合悪そうだし寝てたほうがいいよ。
「このくらいなら…ごめんなさい、後お願いしますっ」
ミルがトイレに駆け込んでいった。
あ、お茶湧いたんでどうぞ。
「おー…誰が来てるかと思ったらリッチだったのか…」
「あなたもポッコリお腹なのね…」
今度はティアが部屋から出てきた。ティアも顔色が悪いな。大丈夫?
「おぉ…魔物娘は頑丈だしな…。ミルは…トイレ使ってんのか…」
「強がってるみたいだけどバレバレよ?」
「うるへぇ…。なぁ旦那、なんでもいいから酸っぱいものある?」
酸っぱいもの…?ごめんホ○ッカレモンしかない。
「この際それでもいいや…。ごめ、ちょっと席外すわ」
ホ○ッカレモン片手に風呂場へと駆けてくティア。…レモン風呂でもするのかな?
「ねぇ、旦那さん? これでも気付かないの…?」
え? 何がですか?
「…はぁ。…二人にこれ渡しなさい。使い方は本人が知ってるから。じゃ、これで失礼するわ。お茶ごちそう様。あと、二人におめでとうって伝えておいて」
そういって体温計みたいな棒状の物を二本手渡すと帰っていった。
俺がよく知る体温計と違ってデジタル式ではなく、ラインで判断するタイプみたいだ。数値はきっと魔力かなんかで浮き出てくるんだろう。
・・
リッチ博士が帰って少し経つと二人が戻ってきた。
うーん…二人とも顔色が変わらずだな。大丈夫?
「はぃぃ…先程は代わってもらってすいませんでしたぁ」
「大丈夫だっていってるだろ…? そんな心配するなって…」
二人がそういうならいいけど…。
あ。これ、リッチ博士が二人にって。
二人にもらった体温計を渡すと二人の顔が一気に赤くなった。
二人が顔を見つめ合わせて、そのまま互いのお腹を見て…最後に俺の顔を見つめてる。
ど、どうしたの?
「先に使わせてもらうぞ?」
「はい。どうぞ」
珍しく二人とも真剣な顔つきでトイレの順番を決めあってる。
ティアが先に入ってすぐ出てきてそのあとすぐミルも入ってすぐ出てきた。
二人とも体温計を握りしめたままじぃっとラインを見つめてる。
…そのまま十五分くらいたったら急にティアの表情が明るくなった。ミルも表情も溢れんばかりの笑顔だ。
「旦那! これ見てみろよ!」
「わたしのもです!」
おぉ…ラインが一本増えてるな。赤いラインが。
「わたし達妊娠しちゃいまいたぁ!!」
へ…子供!?
「おう!旦那と私の子だぜ!!道理で腹が引っ込まない訳だ!腹ん中に子供がいるんだもんな!!」
あー…毎晩お腹がポッコリするまで注げばできるよね。
じゃあ、二人の調子が悪かったのはつわりで、リッチ博士が「おめでとう」っていってたのはこういう意味だったのか!
でも、いきなり二児の父親かぁ…どんな子が産まれるんだろうなぁ♪
・・・
三人ではしゃいでいると
ピンポーン。
突然の来客。
新聞は間に合ってますよー
がちゃこ。
「お元気そうですね? ティアさんやミルさんはいらっしゃるかしら? 旦那さん?」
あけたら色白な別嬪さんが笑顔で立っていた。
ブロンドなポニテ髪に、深い紫のドレスがよく似合う。
お友達かな?
あー、二人なら中にいますよ? ちょっと舞い上がっちゃってますけど。
「舞い上がってるってことは…おめでたですね? おめでとうございます。では、失礼いたしますわ」
俺は色白な別嬪さんをそのまま二人がいる居間に通す。
二人にお客さんですよー。っと、返事がない?
二人は…流しに顔を向けていた…うん。はしゃぎすぎたみたいだ。
とりあえず二人の背中をさすってあげる。
「おぁ…ごめんな旦那ぁ…」
「お客さんもこんな姿でごめんなさいぃ…」
「ティアさんもミルさんお久しぶりですわね。お体のほうは大丈夫ですの?」
「まぁ…魔物娘は頑丈だからな…ってミルのダチか?」
「ワイトの方ですね? ティアさんのお友達ですかぁ?」
色白な別嬪さんを見た二人が首をかしげる。
…あれ? 二人とも面識がない? でもさっき玄関では見知ったような感じだったけど?
「私はあんまり人付き合いがいいほうじゃないからな。知った顔なんて片手で数えるくらいだぞ?」
「わたしは買い出しとかで出歩きますけど…うーん? 会ったことはないですよ?」
「フフッ嫌ですわ。二人ともワタシの事をお忘れになるなんて♪ 旦那さんは覚えていらっしゃるわね?」
へ? 俺も別嬪さんとは初対面なはずだけど…?
ぶっちゃけこんな別嬪さんなら忘れるはずないしな。
「おい旦那ぁ? ひょっとして浮気かぁ? 私達を孕ませてさらに女に手を出すとはいい度胸じゃねぇか?」
浮気はしてない! 女の縁なんてそれこそティアに寝込みを襲われたのが初めてだっての!
「嫌ですわ旦那さんまで。あんなに顔を合わせてるのに忘れるなんて♪」
「むぅ〜旦那様?」
ミルも信じてくれって! つかこの別嬪さん明らかに楽しんでるぞオイ!
「リッチ博士のお使いや、皆さまの看病をして差し上げましたのに忘れるなんて薄情なのですのね♪」
お使い…看病…って
「お前! あのちっこいリッチの助手だったゾンビか!」
「凄いです! いつの間にワイトになったんですか!?」
「ふふっ御名答♪」
今日来たリッチ博士の助手だったゾンビだったみたいだ。でも、こんなにしっかり喋れてなかったんだよな…
「ヴァ〜…」しか聞いた覚えが…
「えーっとですね、彼女はゾンビ娘ではなくて今はワイトっていう種族になったんです!位の高い人や大量な精を摂らないとそうそうなれないんですよ!」
「えぇ♪ ミルさんの言う通りですわ。リッチ博士の研究成果のお蔭でなれたんですのよ♪
本当に旦那さんには感謝してもしきれない位ですわ〜♪」
っていうと…あの布団の?
「はい♪ あなたの提供してくださいました研究材料で男性の精液の量を増大させる研究が進展しまして…
実験台になった夫から莫大な精を受けて私はこのようにワイトになれたのです」
進展したんだ。あぁティアの目が輝いてる…。
「おいイロジロ。その薬私達にも分けてくれるよな?」
「駄目ですわ、まだ治験段階ですもの。あなたは大事な体をいたわりなさいな♪」
「うぐぐ…そういわれると弱いな…」
「ワイトさんもご結婚されたんですね♪ おめでとうございます♪」
あぁ、そうだったおめでとうございます。
「えぇありがとうございます。あ、ワタシとしたことが本来の用事を伝えるのを忘れていましたわ。
これはリッチ博士の考えなのですが…。
このままここでお二方の出産をするよりは一度故郷に帰って臨んだほうがいいとのことです。
向うなら仲間もいますし、何よりこちらではちょっとした騒ぎになるかもしれませんので…」
あー、俺はもう見慣れてるけど、一応魔物娘ってこっちじゃまだ珍しいんだよなぁ。
政府も未だ公式な見解は出してないから。保険や戸籍なんかも手に入らないし…。
「けっ、じゃあ帰るとするか。確かに大事な子を実験台にでもされちゃたまったもんじゃないしな」
「でも、それだと旦那様と離ればなれになっちゃいますよ?」
「私が旦那とウシチチを担いで飛べばいいだろ?」
そういえば故郷ってどのくらいかかるの?
「えーっとだなぁ…結構飛ぶな」
身重なんだからそんなことさせられないぞ?
ティアはしばらく無茶禁止ね、少なくとも安定期に入るまでは禁止!
「…わかった。 まぁ旦那がそういうなら…」
「でも、どうしましょうかぁ」
うーむ…
どうしようかと三人で悩んでいたらワイトさんがぽんと手を合わせて
「それでしたらワタシのほうで住居を提供させて頂いて、そこに住むというのはどうでしょうか?
実は私の実家の近くに大きな古城があるのですが、最近そこに魔物娘が住み着きまして…。いまなら空き部屋もあるはずなんですの♪
ワタシも夫と話をして向こうに住居を移す事にしましたのでもののついでですわ♪」
「私達は旦那と一緒ならどこだっていいさ。な?」
「はい♪ 旦那様と一緒ならどこに住んでも天国です♪」
二人の子供の事もあるし…なりより俺が二人の故郷を見たいから旅行ってことで行ってみようか!
「お決まりの様ですね♪ では御用意ができるまでお二人の手伝いをさせていただきますわ♪身重ですと何かと不自由ですし」
ほんと何から何までありがとうございます。
「いえいえ。これも恩返しにはまだ足りませんもの♪」
・・・・
…結局、翌日までかかりました。
「忘れ物はございませんか? ゲートを開きますわよ?」
俺達三人が頷くと玄関の向こうの景色が紫色がかってぐんにゃり歪んで…
「はい、これでゲートが通じましたわ♪」
いつの間にか見慣れた景色が紫一色のよくわからない景色になった。
「おぉ…♪ 懐かしい魔力の匂いがするなぁ♪」
「うーん?草の匂いがしないような…?」
二人は嬉しそうなのと首を傾いでるけど…これで通じたの?
…意を決して紫なゲートに足を踏み入れ…抜けたっ!
…赤い月が出ている。どうやら夜らしい。
暗いけど足元には理由は解らないが光る草があったりしてなにやら幻想的だ。
少なくとも俺たちの世界では見れない景色に俺は息をのんだ。
「へへっ、どうだ私達の故郷…って不死者の国じゃねぇか!!」
「どうりで草の匂いがしない訳ですぅ」
「はい♪ ここが私の生まれ故郷ですので一度紹介してみたかったのですよ♪」
後ろから出てきた二人とそのあとから出てきたワイトさんが笑っている。
この人意外とお茶目だな…うん。
「おいイロジロ、私達が住む古城ってのも不死者の国と化してないだろうなぁ?」
「それは問題ないですわ♪ さ、転送魔法陣を用意していますのでこちらに」
そばにあった転送魔法陣のうえに皆が立つと光の柱に包まれどこかに飛ばされる感覚。
光が失われると石造りの廊下に立っていました。…魔法陣すげぇ。
でも心なしかカーペットや装飾が痛んでるような…?
「はい、ご到着♪ ワタシはここの管理者に話をつけてきますので近くの部屋をお使いください♪」
そういうとワイトさんはどこかに去っていった。
…とりあえず二人の体の事もあるし早いとこ部屋に入ってしまおう。
お邪魔しまーす。…うん。前の家より広いな。ちょっとショック。
でも置いてあるベットとかは綺麗で今すぐにも使えそうだ。これは二人に使わせよう。
俺は持ち込んだ布団でいいや。
「お部屋も三人なら広いですけど子供たちの分も含めるとちょうどいいかもしれませんね♪」
ミルがフォローしてくれた。撫でてあげよう。
気持ちよさそうに「えへへー♪」と笑顔を見せてくれた。…可愛いなぁ。
「む… ! おい旦那! なかなかいい景色じゃねぇか♪」
急にティアが俺の手を引き窓辺に連れて行かれた。どうやら今の場所は三階あたりらしい。
眼下には水辺とその奥には山がずらっと囲んでるようだ。…カルデラ湖っていうんだっけこういう地形?
どちらにせよいい景色だ。
「お、おい。私もミルみたいに褒めてもいいだぞ?」
景色を眺めているとティアが俺にすり寄ってきた。
顔をのぞいてみると何かを期待してるような表情だ。ティアのけもみみが生えた頭も撫でてやる。
「うー/// もう我慢できない♪ 旦那ぁ♪」
抱き着かれてそのままベットにダーイブ。やわかい胸が当たってるんだけど…。
「あー!!わたしもしたいですー!!」
わぷ。二人が俺の両脇に抱き着いて甘えてくる。
あーもう! 二人とも一回だけだからな!
「許可降りたましたよー…って、あらあら♪ もうワタシは退場したほうがいいみたいですね♪」
・・・・・
「旦那ぁ♥」
「旦那様ぁ♥♥」
両方から甘えられて幸せだなぁ…♥互いに俺の両腕に体を抱き着かせてくるし。すごくやわかい。暖かい。
「なぁなぁ旦那ぁ♪ 旦那の手で私たちのココかき混ぜてくれよ♥」
そういうとティアが抱き着いた手を自分の秘所に持っていく。
ちゃっかりミルも同じように手を自分の胸に当てていた。
思う存分揉んだり指先をばたつかせてみる。
「うん♥ あ♪ くぅん♥♥」
「あん♪ くすぐったぃです♥♥ ひゃぁん♪」
おぉ…耳元で二人が喘いでる…これはこれで…いい♪
「くの♥♥ 旦那にもお返しだ♪ はむ♥」
「私もお返しちゃいます♥♥ えい♪」
ふぉう!? いきなり二人とも耳を舐めるな(汗) うわわ、舌入れるな(汗)
ぬちゅ…♥ くちゅ…♥ ちろちろ♪
はむ♪ はむはむ♪ かみかみかみ♥♥
「へへっ♪ どうだ♪ …おぉ?」
「えへへ♥ 旦那様の逞しいのももうすっかり元気いっぱいですね♥」
…そりゃあ、両側から抱きしめられて耳の中にまで舌入れられたらこうなるよ。
おわ、二人してズボンを脱がそうとするな! ぐぬぬ…このこっちだってやり返してやる…!
「ひぃん♪ いきなりナカ混ぜるにゃぁ…♥♥ あ♪ 豆はだめぇ♪ あっあ…♪」
「あん♥ そんなにお胸激しく揉まないでくださいよぉ♥♥」
どうだ…って、あれ? ティア? いっちゃった?
「ばかぁ…♥ 激しすぎだぁ♥♥ 腰が…いうこと、きかにゃいぃ♥♥♥」
「ティアさんがばててしまったのでお先に旦那様の挿れさせていただきますね♥」
ぐったりしてるティアを横目にミルが俺に跨って自分から腰を下ろした。
「ふわわわぁ♪ 旦那様のはやっぱり気持ちいですぅ♥♥ 旦那様ぁ♥中の具合はどうですかぁ♥♥」
く…程よく締まって柔らくて…なにより暖かくて気持ちいいぞ…!
「はぃい♪ もっともーっと気持ちよくさせちゃうのでいーっぱいお胸を揉んじゃってくださいねぇ♥♥」
そういうとティアが掴んでた俺の手も自分の胸に当てて掴ませる。
既につきたてのお餅状態で、若干白い液体も溢れてるような…?
「うぐぐ…こっちも頼むぜ旦那♪」
わぷ。視界が…。 何も見えんけどなんか暖かい…?
「あー! ティアさん! 旦那様の顔に乗ったら旦那様の顔が見れないじゃないですかぁ!!」
「へん。ウシチチは両手で揉んでもらってるし別にいいだろ? あ♪ 折角だしわたしの尻尾で吸ってやるよ♪」
「ひゃん♥♥ そんなに噛みついちゃダメですってばぁ♥♥
このお胸は旦那様専用なんですからぁ♥♥ 吸ったりしたらだめぇ♥♥♥」
「くぅ…♪ 濃くていいミルクだな♪」
どうやらティアが顔に乗ってるようだ。
って息が息が…! 無理矢理舐めてでも呼吸を確保せねば…!
手を引きはがし…ってミルにしっかり掴まれてるっ!? ちょ、離して…
「あっ♥ 旦那もノってきたみたいだな♪ うりうり♥ 舐めないと窒息しちゃうぞ♪」
「旦那様ぁ♥♥ お胸が激しすぎます♪ はうん♥♥」
駄目だ二人とも通じてない…。
あ、ヤバい。出そう…。
「ひぅぅ…♥♥ 旦那様のあっついのがお腹の中にぃ♥♥♥
わたしもいっちゃいまふぅ♥♥♥♥♥」
ふはぁ…ようやく息が…。
ティアの股越しに幸せそうなミルが見える。
って、ぴくぴくしてるたびにおっぱいから母乳がでてるけど大丈夫?
「ふにゃぁ♥♥」
「あーこりゃしばらくはかえってこないぞ。 …よっと」
ティアがミルを俺の上から退かせて、傍らに寝かしといた。
うん。幸せそうだ。
「さぁて、次は私の番だ♪ …くぅん♪」
お互いに濡れていたこともあってかあっさりティアの中に挿入った。
くあ…♪ ティアの中はよく絡みついてくるなぁ! 気を抜いたらすぐ出そうだ。
「うぁん♪ ほら、もっともっと♥♥♥」
そんなこと言ったってなぁ…! もう、出そうなんだよ…
もう無理だ…!!
「ひぃん♪ でてるぅ♥♥ な、なんか胸がぁ…♪ むずむずってぇ♥♥」
くはぁ…もう出そうにないわ…
うわっ、ティアも母乳出てきてるぞ!?
「そ、そりゃあ…♥ 妊娠してるからなぁ♥♥ はぁ…暖かい♪」
どれ味見を…
「あっ♥ しゃぶりつくなぁ♪ あはぁ♥♥ 美味しいか♪」
「むにゃ♥ 旦那様ぁ…♪」
「なんだ、もうミルも起きて来たのか♪」
「あれ? ティアさんもミルク出るようになったんですかぁ?」
あー。おはようだがもう俺は打ち止めですよ…。
「へぇ…。でも、私がそんなことでやめると思う旦那ぁ?
折角母乳も出てくるようになったんだ♪ ウシチチと二人で挟んでやろうじゃねぇか♪」
「はい♪ もーっとお腹の赤ちゃんにも旦那様のミルクのませてあげてください♪」
ですよねー…。
・・・・・・
十か月後。
山の紅葉が綺麗な時に二人とも陣痛が始まって…二人の子供が生まれて。
赤ん坊を抱いた二人はとても優しい表情でお乳をあげてたよ。
本来ならお産の時にはリッチ博士に産婆さんをやってもらおうと思ったんだけど…間に合わなくて。
「旦那がそばにいるだけで十分だ。魔物娘は頑丈だっていってるだろ?」
「あ、わたしはティアさんほど頑丈ではないので手を握っていてください♪」
「あ!? ずるいぞ…う゛あ゛っ!? は、はじまっ…!」
でも二人が頑張って無事に産まれました。
なお、出産祝いとして印マ薬品と狸印のポンポコ製薬から届いたんだけど…中身がね…
印マ薬品フルコース!(内訳:『分身薬』『絶倫薬』六個入り!)
狸印のフルコース!(内訳:『人面根』『まかいも』三パック!)
その後リッチ博士がやってきて。
立ち会えなかったお詫びに研究成果の「あなたにビ・ネ・ツ♥」を12ダース…。
置いて行ってすぐ帰っていきました。
つくれというわけですか…。
それを見たティアが
「おぉ、色々来てんな? これはやるしかないな」
「えへへぇ、今ならたーっくさんミルク絞れちゃいますよ♪」
「私も最近ご無沙汰だったしな♪これは久々に燃えそうだ♪」
ミルもやる気満々でした。
やめてくださいしんでしまいます。
オギャー!! ワァァァァァンッ!!
「うわとと、よしよし。お前も早く大きくなるんだぞ♪」
「ふふっこの子が寝静まったらですね♪ 旦那様♥」
…ということがありました。
「とーちゃんなにしてるのー?」
「ぱぱあそぼー」
うん? あぁ。お前たちが産まれた時の事を思い出してたのさ。
ちなみにティアの産んだ子は茜(アカネ)と名付けました。秋だったしね。
ミルの子は紅葉(モミジ)と付けました。秋だったしね。
二人とも元気に毎日を過ごしています。
茜は活発な子に育ってくれて最近では同じく古城に住む同年代の子らと仲良くなったみたいです。
紅葉は甘えん坊で、ミルにべったりなのですがいないときはよく俺に甘えてきます。
あ、そうだ。母親になった二人の事もいわなきゃな。
ティアはというと
「旦那ぁ!今帰ったぜ!」
「かーちゃんお帰り―!」
あ、帰ってきた。お帰りー。 獲物狩ってきたの? お腹の赤ちゃん大丈夫?
「ほんと旦那は心配性なんだからなぁ♪ 大丈夫だっていっつも言い聞かせてるだろ?
狩りに関しちゃいつもやってたことだし…ほら。獲物も小さめのだ」
そういって背中に背負ってたイノシシを床に置いて見せる。
全然大きいんですが…。
「イノシシだー♪」
「おう。マンティコアたるものこれくらいは朝飯前にならないといけないからな♪ でも茜はまずウサギからだな」
「はーい!」
…あー。もういいか。うん。
「ただ今帰りましたー。お隣さんから山菜分けて貰っちゃいましたぁ♪」
「ままおかえりー」
ミルも帰ってきたみたいだ。
お帰りー。 どうだった? あとどのくらいで出産予定日になりそう?
「はい♪ リッチ博士によるとあと三か月くらいみたいです♪」
そっかー。今度はリッチ博士に産婆さんやってもらわないとなー。
「おい。ウシチ…ミル。これ山から採ってきたんだがこれ喰えるか?」
「えーっと…ティアさん。アンデットハイイロナゲキタケは食べたらお腹壊しちゃいますよ?」
「うげっ…毒キノコかよ…山菜なんて全然知らないからなぁ…」
「ゆっくり覚えていけばいいじゃないですかぁ」
だね。わからないことは覚えればいいんだしな。
山菜とイノシシがあるから今日はボタン鍋だな。さー捌くか…。
ティア見ててくれよ?
「はいはい。ま、せいぜい子供の前で恥さらさないようにね♪」
「とーちゃんがんばれー!」
「じゃあわたしはお野菜切ってますね♪」
「まま。わたしもてつだう」
「はい♪ 一緒にやってみましょうねぇ♪」
過去の話をまとめると、マンティコアのティアとホルスタウロスのミルと結婚して
二人といちゃいちゃしている毎日を過ごしているな。うん。
あ、その過程でインキュバスになったらしくて一回の出す量が尋常じゃない量になったな。
突然だけど聞いてくれよ。
最近二人が元気がないんだよな。
いつもならティアは俺にべったり甘えてきて、セックスを強要してくるのに全然来なくなってさ。
理由も訪ねてきても
「あー、今はちょっと調子悪いんだ。いつもの調子でヤったら戻しそうなんだよ…。ごめんな」
って寝床でぐったりしてるし…
ミルもいつも家事をすっぽかすことがあってもご飯だけはちゃんとみんなの分作ってくれて
一番多く食べるのに最近はあまり食べなくなってさ…
「うーん、なんか食欲がわかないんですよね…もうお腹いっぱいですぅ」
だって。
二人ともまた風邪ひいたのかなぁ…?
一応、リッチ博士に相談してみるか…
・
「…で、あなたは私を医者と勘違いしているのかしら?」
うん。怒られても仕方ないよね。でもあなたしか頼れる人がいないんだ。
「…そういわれると嬉しいわね///じゃ、今回だけ診てあげるわ」
リッチ博士はなんだか照れくさそうだ。
来てもらったのでリッチ博士を家にあげて二人を診てもらえることになった。
「えーっと旦那さん? 彼女たちの症状を教えてもらえるかしら?」
えーっと、ティアはある時から急に元気がなくなって…いっつも甘えてセックスしようっていってくるのに
全然来なくなりました。それになんだがだるそうなんですよね…
ミルも最近はご飯を全部平らげるのにあまり食欲がないみたいで…
やっぱり風邪なんでしょうか?
「あ、リッチさん来てたんですかー? いまお茶出しますねぇ」
ミルが起きてきた。どこか具合悪そうだな…。大丈夫?
「大丈夫ですよぉ…ちょっと気持ち悪いですけど」
「ミルさん? そのお腹は?」
「え?あぁ、これですかぁ? えへへ♪旦那様の精液です♪」
「… … …。」
あー、お茶なら俺がやるよ。具合悪そうだし寝てたほうがいいよ。
「このくらいなら…ごめんなさい、後お願いしますっ」
ミルがトイレに駆け込んでいった。
あ、お茶湧いたんでどうぞ。
「おー…誰が来てるかと思ったらリッチだったのか…」
「あなたもポッコリお腹なのね…」
今度はティアが部屋から出てきた。ティアも顔色が悪いな。大丈夫?
「おぉ…魔物娘は頑丈だしな…。ミルは…トイレ使ってんのか…」
「強がってるみたいだけどバレバレよ?」
「うるへぇ…。なぁ旦那、なんでもいいから酸っぱいものある?」
酸っぱいもの…?ごめんホ○ッカレモンしかない。
「この際それでもいいや…。ごめ、ちょっと席外すわ」
ホ○ッカレモン片手に風呂場へと駆けてくティア。…レモン風呂でもするのかな?
「ねぇ、旦那さん? これでも気付かないの…?」
え? 何がですか?
「…はぁ。…二人にこれ渡しなさい。使い方は本人が知ってるから。じゃ、これで失礼するわ。お茶ごちそう様。あと、二人におめでとうって伝えておいて」
そういって体温計みたいな棒状の物を二本手渡すと帰っていった。
俺がよく知る体温計と違ってデジタル式ではなく、ラインで判断するタイプみたいだ。数値はきっと魔力かなんかで浮き出てくるんだろう。
・・
リッチ博士が帰って少し経つと二人が戻ってきた。
うーん…二人とも顔色が変わらずだな。大丈夫?
「はぃぃ…先程は代わってもらってすいませんでしたぁ」
「大丈夫だっていってるだろ…? そんな心配するなって…」
二人がそういうならいいけど…。
あ。これ、リッチ博士が二人にって。
二人にもらった体温計を渡すと二人の顔が一気に赤くなった。
二人が顔を見つめ合わせて、そのまま互いのお腹を見て…最後に俺の顔を見つめてる。
ど、どうしたの?
「先に使わせてもらうぞ?」
「はい。どうぞ」
珍しく二人とも真剣な顔つきでトイレの順番を決めあってる。
ティアが先に入ってすぐ出てきてそのあとすぐミルも入ってすぐ出てきた。
二人とも体温計を握りしめたままじぃっとラインを見つめてる。
…そのまま十五分くらいたったら急にティアの表情が明るくなった。ミルも表情も溢れんばかりの笑顔だ。
「旦那! これ見てみろよ!」
「わたしのもです!」
おぉ…ラインが一本増えてるな。赤いラインが。
「わたし達妊娠しちゃいまいたぁ!!」
へ…子供!?
「おう!旦那と私の子だぜ!!道理で腹が引っ込まない訳だ!腹ん中に子供がいるんだもんな!!」
あー…毎晩お腹がポッコリするまで注げばできるよね。
じゃあ、二人の調子が悪かったのはつわりで、リッチ博士が「おめでとう」っていってたのはこういう意味だったのか!
でも、いきなり二児の父親かぁ…どんな子が産まれるんだろうなぁ♪
・・・
三人ではしゃいでいると
ピンポーン。
突然の来客。
新聞は間に合ってますよー
がちゃこ。
「お元気そうですね? ティアさんやミルさんはいらっしゃるかしら? 旦那さん?」
あけたら色白な別嬪さんが笑顔で立っていた。
ブロンドなポニテ髪に、深い紫のドレスがよく似合う。
お友達かな?
あー、二人なら中にいますよ? ちょっと舞い上がっちゃってますけど。
「舞い上がってるってことは…おめでたですね? おめでとうございます。では、失礼いたしますわ」
俺は色白な別嬪さんをそのまま二人がいる居間に通す。
二人にお客さんですよー。っと、返事がない?
二人は…流しに顔を向けていた…うん。はしゃぎすぎたみたいだ。
とりあえず二人の背中をさすってあげる。
「おぁ…ごめんな旦那ぁ…」
「お客さんもこんな姿でごめんなさいぃ…」
「ティアさんもミルさんお久しぶりですわね。お体のほうは大丈夫ですの?」
「まぁ…魔物娘は頑丈だからな…ってミルのダチか?」
「ワイトの方ですね? ティアさんのお友達ですかぁ?」
色白な別嬪さんを見た二人が首をかしげる。
…あれ? 二人とも面識がない? でもさっき玄関では見知ったような感じだったけど?
「私はあんまり人付き合いがいいほうじゃないからな。知った顔なんて片手で数えるくらいだぞ?」
「わたしは買い出しとかで出歩きますけど…うーん? 会ったことはないですよ?」
「フフッ嫌ですわ。二人ともワタシの事をお忘れになるなんて♪ 旦那さんは覚えていらっしゃるわね?」
へ? 俺も別嬪さんとは初対面なはずだけど…?
ぶっちゃけこんな別嬪さんなら忘れるはずないしな。
「おい旦那ぁ? ひょっとして浮気かぁ? 私達を孕ませてさらに女に手を出すとはいい度胸じゃねぇか?」
浮気はしてない! 女の縁なんてそれこそティアに寝込みを襲われたのが初めてだっての!
「嫌ですわ旦那さんまで。あんなに顔を合わせてるのに忘れるなんて♪」
「むぅ〜旦那様?」
ミルも信じてくれって! つかこの別嬪さん明らかに楽しんでるぞオイ!
「リッチ博士のお使いや、皆さまの看病をして差し上げましたのに忘れるなんて薄情なのですのね♪」
お使い…看病…って
「お前! あのちっこいリッチの助手だったゾンビか!」
「凄いです! いつの間にワイトになったんですか!?」
「ふふっ御名答♪」
今日来たリッチ博士の助手だったゾンビだったみたいだ。でも、こんなにしっかり喋れてなかったんだよな…
「ヴァ〜…」しか聞いた覚えが…
「えーっとですね、彼女はゾンビ娘ではなくて今はワイトっていう種族になったんです!位の高い人や大量な精を摂らないとそうそうなれないんですよ!」
「えぇ♪ ミルさんの言う通りですわ。リッチ博士の研究成果のお蔭でなれたんですのよ♪
本当に旦那さんには感謝してもしきれない位ですわ〜♪」
っていうと…あの布団の?
「はい♪ あなたの提供してくださいました研究材料で男性の精液の量を増大させる研究が進展しまして…
実験台になった夫から莫大な精を受けて私はこのようにワイトになれたのです」
進展したんだ。あぁティアの目が輝いてる…。
「おいイロジロ。その薬私達にも分けてくれるよな?」
「駄目ですわ、まだ治験段階ですもの。あなたは大事な体をいたわりなさいな♪」
「うぐぐ…そういわれると弱いな…」
「ワイトさんもご結婚されたんですね♪ おめでとうございます♪」
あぁ、そうだったおめでとうございます。
「えぇありがとうございます。あ、ワタシとしたことが本来の用事を伝えるのを忘れていましたわ。
これはリッチ博士の考えなのですが…。
このままここでお二方の出産をするよりは一度故郷に帰って臨んだほうがいいとのことです。
向うなら仲間もいますし、何よりこちらではちょっとした騒ぎになるかもしれませんので…」
あー、俺はもう見慣れてるけど、一応魔物娘ってこっちじゃまだ珍しいんだよなぁ。
政府も未だ公式な見解は出してないから。保険や戸籍なんかも手に入らないし…。
「けっ、じゃあ帰るとするか。確かに大事な子を実験台にでもされちゃたまったもんじゃないしな」
「でも、それだと旦那様と離ればなれになっちゃいますよ?」
「私が旦那とウシチチを担いで飛べばいいだろ?」
そういえば故郷ってどのくらいかかるの?
「えーっとだなぁ…結構飛ぶな」
身重なんだからそんなことさせられないぞ?
ティアはしばらく無茶禁止ね、少なくとも安定期に入るまでは禁止!
「…わかった。 まぁ旦那がそういうなら…」
「でも、どうしましょうかぁ」
うーむ…
どうしようかと三人で悩んでいたらワイトさんがぽんと手を合わせて
「それでしたらワタシのほうで住居を提供させて頂いて、そこに住むというのはどうでしょうか?
実は私の実家の近くに大きな古城があるのですが、最近そこに魔物娘が住み着きまして…。いまなら空き部屋もあるはずなんですの♪
ワタシも夫と話をして向こうに住居を移す事にしましたのでもののついでですわ♪」
「私達は旦那と一緒ならどこだっていいさ。な?」
「はい♪ 旦那様と一緒ならどこに住んでも天国です♪」
二人の子供の事もあるし…なりより俺が二人の故郷を見たいから旅行ってことで行ってみようか!
「お決まりの様ですね♪ では御用意ができるまでお二人の手伝いをさせていただきますわ♪身重ですと何かと不自由ですし」
ほんと何から何までありがとうございます。
「いえいえ。これも恩返しにはまだ足りませんもの♪」
・・・・
…結局、翌日までかかりました。
「忘れ物はございませんか? ゲートを開きますわよ?」
俺達三人が頷くと玄関の向こうの景色が紫色がかってぐんにゃり歪んで…
「はい、これでゲートが通じましたわ♪」
いつの間にか見慣れた景色が紫一色のよくわからない景色になった。
「おぉ…♪ 懐かしい魔力の匂いがするなぁ♪」
「うーん?草の匂いがしないような…?」
二人は嬉しそうなのと首を傾いでるけど…これで通じたの?
…意を決して紫なゲートに足を踏み入れ…抜けたっ!
…赤い月が出ている。どうやら夜らしい。
暗いけど足元には理由は解らないが光る草があったりしてなにやら幻想的だ。
少なくとも俺たちの世界では見れない景色に俺は息をのんだ。
「へへっ、どうだ私達の故郷…って不死者の国じゃねぇか!!」
「どうりで草の匂いがしない訳ですぅ」
「はい♪ ここが私の生まれ故郷ですので一度紹介してみたかったのですよ♪」
後ろから出てきた二人とそのあとから出てきたワイトさんが笑っている。
この人意外とお茶目だな…うん。
「おいイロジロ、私達が住む古城ってのも不死者の国と化してないだろうなぁ?」
「それは問題ないですわ♪ さ、転送魔法陣を用意していますのでこちらに」
そばにあった転送魔法陣のうえに皆が立つと光の柱に包まれどこかに飛ばされる感覚。
光が失われると石造りの廊下に立っていました。…魔法陣すげぇ。
でも心なしかカーペットや装飾が痛んでるような…?
「はい、ご到着♪ ワタシはここの管理者に話をつけてきますので近くの部屋をお使いください♪」
そういうとワイトさんはどこかに去っていった。
…とりあえず二人の体の事もあるし早いとこ部屋に入ってしまおう。
お邪魔しまーす。…うん。前の家より広いな。ちょっとショック。
でも置いてあるベットとかは綺麗で今すぐにも使えそうだ。これは二人に使わせよう。
俺は持ち込んだ布団でいいや。
「お部屋も三人なら広いですけど子供たちの分も含めるとちょうどいいかもしれませんね♪」
ミルがフォローしてくれた。撫でてあげよう。
気持ちよさそうに「えへへー♪」と笑顔を見せてくれた。…可愛いなぁ。
「む… ! おい旦那! なかなかいい景色じゃねぇか♪」
急にティアが俺の手を引き窓辺に連れて行かれた。どうやら今の場所は三階あたりらしい。
眼下には水辺とその奥には山がずらっと囲んでるようだ。…カルデラ湖っていうんだっけこういう地形?
どちらにせよいい景色だ。
「お、おい。私もミルみたいに褒めてもいいだぞ?」
景色を眺めているとティアが俺にすり寄ってきた。
顔をのぞいてみると何かを期待してるような表情だ。ティアのけもみみが生えた頭も撫でてやる。
「うー/// もう我慢できない♪ 旦那ぁ♪」
抱き着かれてそのままベットにダーイブ。やわかい胸が当たってるんだけど…。
「あー!!わたしもしたいですー!!」
わぷ。二人が俺の両脇に抱き着いて甘えてくる。
あーもう! 二人とも一回だけだからな!
「許可降りたましたよー…って、あらあら♪ もうワタシは退場したほうがいいみたいですね♪」
・・・・・
「旦那ぁ♥」
「旦那様ぁ♥♥」
両方から甘えられて幸せだなぁ…♥互いに俺の両腕に体を抱き着かせてくるし。すごくやわかい。暖かい。
「なぁなぁ旦那ぁ♪ 旦那の手で私たちのココかき混ぜてくれよ♥」
そういうとティアが抱き着いた手を自分の秘所に持っていく。
ちゃっかりミルも同じように手を自分の胸に当てていた。
思う存分揉んだり指先をばたつかせてみる。
「うん♥ あ♪ くぅん♥♥」
「あん♪ くすぐったぃです♥♥ ひゃぁん♪」
おぉ…耳元で二人が喘いでる…これはこれで…いい♪
「くの♥♥ 旦那にもお返しだ♪ はむ♥」
「私もお返しちゃいます♥♥ えい♪」
ふぉう!? いきなり二人とも耳を舐めるな(汗) うわわ、舌入れるな(汗)
ぬちゅ…♥ くちゅ…♥ ちろちろ♪
はむ♪ はむはむ♪ かみかみかみ♥♥
「へへっ♪ どうだ♪ …おぉ?」
「えへへ♥ 旦那様の逞しいのももうすっかり元気いっぱいですね♥」
…そりゃあ、両側から抱きしめられて耳の中にまで舌入れられたらこうなるよ。
おわ、二人してズボンを脱がそうとするな! ぐぬぬ…このこっちだってやり返してやる…!
「ひぃん♪ いきなりナカ混ぜるにゃぁ…♥♥ あ♪ 豆はだめぇ♪ あっあ…♪」
「あん♥ そんなにお胸激しく揉まないでくださいよぉ♥♥」
どうだ…って、あれ? ティア? いっちゃった?
「ばかぁ…♥ 激しすぎだぁ♥♥ 腰が…いうこと、きかにゃいぃ♥♥♥」
「ティアさんがばててしまったのでお先に旦那様の挿れさせていただきますね♥」
ぐったりしてるティアを横目にミルが俺に跨って自分から腰を下ろした。
「ふわわわぁ♪ 旦那様のはやっぱり気持ちいですぅ♥♥ 旦那様ぁ♥中の具合はどうですかぁ♥♥」
く…程よく締まって柔らくて…なにより暖かくて気持ちいいぞ…!
「はぃい♪ もっともーっと気持ちよくさせちゃうのでいーっぱいお胸を揉んじゃってくださいねぇ♥♥」
そういうとティアが掴んでた俺の手も自分の胸に当てて掴ませる。
既につきたてのお餅状態で、若干白い液体も溢れてるような…?
「うぐぐ…こっちも頼むぜ旦那♪」
わぷ。視界が…。 何も見えんけどなんか暖かい…?
「あー! ティアさん! 旦那様の顔に乗ったら旦那様の顔が見れないじゃないですかぁ!!」
「へん。ウシチチは両手で揉んでもらってるし別にいいだろ? あ♪ 折角だしわたしの尻尾で吸ってやるよ♪」
「ひゃん♥♥ そんなに噛みついちゃダメですってばぁ♥♥
このお胸は旦那様専用なんですからぁ♥♥ 吸ったりしたらだめぇ♥♥♥」
「くぅ…♪ 濃くていいミルクだな♪」
どうやらティアが顔に乗ってるようだ。
って息が息が…! 無理矢理舐めてでも呼吸を確保せねば…!
手を引きはがし…ってミルにしっかり掴まれてるっ!? ちょ、離して…
「あっ♥ 旦那もノってきたみたいだな♪ うりうり♥ 舐めないと窒息しちゃうぞ♪」
「旦那様ぁ♥♥ お胸が激しすぎます♪ はうん♥♥」
駄目だ二人とも通じてない…。
あ、ヤバい。出そう…。
「ひぅぅ…♥♥ 旦那様のあっついのがお腹の中にぃ♥♥♥
わたしもいっちゃいまふぅ♥♥♥♥♥」
ふはぁ…ようやく息が…。
ティアの股越しに幸せそうなミルが見える。
って、ぴくぴくしてるたびにおっぱいから母乳がでてるけど大丈夫?
「ふにゃぁ♥♥」
「あーこりゃしばらくはかえってこないぞ。 …よっと」
ティアがミルを俺の上から退かせて、傍らに寝かしといた。
うん。幸せそうだ。
「さぁて、次は私の番だ♪ …くぅん♪」
お互いに濡れていたこともあってかあっさりティアの中に挿入った。
くあ…♪ ティアの中はよく絡みついてくるなぁ! 気を抜いたらすぐ出そうだ。
「うぁん♪ ほら、もっともっと♥♥♥」
そんなこと言ったってなぁ…! もう、出そうなんだよ…
もう無理だ…!!
「ひぃん♪ でてるぅ♥♥ な、なんか胸がぁ…♪ むずむずってぇ♥♥」
くはぁ…もう出そうにないわ…
うわっ、ティアも母乳出てきてるぞ!?
「そ、そりゃあ…♥ 妊娠してるからなぁ♥♥ はぁ…暖かい♪」
どれ味見を…
「あっ♥ しゃぶりつくなぁ♪ あはぁ♥♥ 美味しいか♪」
「むにゃ♥ 旦那様ぁ…♪」
「なんだ、もうミルも起きて来たのか♪」
「あれ? ティアさんもミルク出るようになったんですかぁ?」
あー。おはようだがもう俺は打ち止めですよ…。
「へぇ…。でも、私がそんなことでやめると思う旦那ぁ?
折角母乳も出てくるようになったんだ♪ ウシチチと二人で挟んでやろうじゃねぇか♪」
「はい♪ もーっとお腹の赤ちゃんにも旦那様のミルクのませてあげてください♪」
ですよねー…。
・・・・・・
十か月後。
山の紅葉が綺麗な時に二人とも陣痛が始まって…二人の子供が生まれて。
赤ん坊を抱いた二人はとても優しい表情でお乳をあげてたよ。
本来ならお産の時にはリッチ博士に産婆さんをやってもらおうと思ったんだけど…間に合わなくて。
「旦那がそばにいるだけで十分だ。魔物娘は頑丈だっていってるだろ?」
「あ、わたしはティアさんほど頑丈ではないので手を握っていてください♪」
「あ!? ずるいぞ…う゛あ゛っ!? は、はじまっ…!」
でも二人が頑張って無事に産まれました。
なお、出産祝いとして印マ薬品と狸印のポンポコ製薬から届いたんだけど…中身がね…
印マ薬品フルコース!(内訳:『分身薬』『絶倫薬』六個入り!)
狸印のフルコース!(内訳:『人面根』『まかいも』三パック!)
その後リッチ博士がやってきて。
立ち会えなかったお詫びに研究成果の「あなたにビ・ネ・ツ♥」を12ダース…。
置いて行ってすぐ帰っていきました。
つくれというわけですか…。
それを見たティアが
「おぉ、色々来てんな? これはやるしかないな」
「えへへぇ、今ならたーっくさんミルク絞れちゃいますよ♪」
「私も最近ご無沙汰だったしな♪これは久々に燃えそうだ♪」
ミルもやる気満々でした。
やめてくださいしんでしまいます。
オギャー!! ワァァァァァンッ!!
「うわとと、よしよし。お前も早く大きくなるんだぞ♪」
「ふふっこの子が寝静まったらですね♪ 旦那様♥」
…ということがありました。
「とーちゃんなにしてるのー?」
「ぱぱあそぼー」
うん? あぁ。お前たちが産まれた時の事を思い出してたのさ。
ちなみにティアの産んだ子は茜(アカネ)と名付けました。秋だったしね。
ミルの子は紅葉(モミジ)と付けました。秋だったしね。
二人とも元気に毎日を過ごしています。
茜は活発な子に育ってくれて最近では同じく古城に住む同年代の子らと仲良くなったみたいです。
紅葉は甘えん坊で、ミルにべったりなのですがいないときはよく俺に甘えてきます。
あ、そうだ。母親になった二人の事もいわなきゃな。
ティアはというと
「旦那ぁ!今帰ったぜ!」
「かーちゃんお帰り―!」
あ、帰ってきた。お帰りー。 獲物狩ってきたの? お腹の赤ちゃん大丈夫?
「ほんと旦那は心配性なんだからなぁ♪ 大丈夫だっていっつも言い聞かせてるだろ?
狩りに関しちゃいつもやってたことだし…ほら。獲物も小さめのだ」
そういって背中に背負ってたイノシシを床に置いて見せる。
全然大きいんですが…。
「イノシシだー♪」
「おう。マンティコアたるものこれくらいは朝飯前にならないといけないからな♪ でも茜はまずウサギからだな」
「はーい!」
…あー。もういいか。うん。
「ただ今帰りましたー。お隣さんから山菜分けて貰っちゃいましたぁ♪」
「ままおかえりー」
ミルも帰ってきたみたいだ。
お帰りー。 どうだった? あとどのくらいで出産予定日になりそう?
「はい♪ リッチ博士によるとあと三か月くらいみたいです♪」
そっかー。今度はリッチ博士に産婆さんやってもらわないとなー。
「おい。ウシチ…ミル。これ山から採ってきたんだがこれ喰えるか?」
「えーっと…ティアさん。アンデットハイイロナゲキタケは食べたらお腹壊しちゃいますよ?」
「うげっ…毒キノコかよ…山菜なんて全然知らないからなぁ…」
「ゆっくり覚えていけばいいじゃないですかぁ」
だね。わからないことは覚えればいいんだしな。
山菜とイノシシがあるから今日はボタン鍋だな。さー捌くか…。
ティア見ててくれよ?
「はいはい。ま、せいぜい子供の前で恥さらさないようにね♪」
「とーちゃんがんばれー!」
「じゃあわたしはお野菜切ってますね♪」
「まま。わたしもてつだう」
「はい♪ 一緒にやってみましょうねぇ♪」
14/02/08 10:57更新 / 猿ヶ島紋吉